滝ノ沢の一本杉

町指定天然記念物 ・ 森の巨人たち百選
所在地 : 岩手県真室川町釜淵滝ノ沢

秋田県から国道13号線で南下を続け、雄勝トンネルの中で県境を越えて山形県入りを果たす。ほど なく、国道13号線を離れて県道35号線に移り、ここから並行する真室川と奥羽本線の鉄路を連れ にして12kmほどのドライブである。釜淵駅の手前で県道192号線に入り2kmほど先の中田春 木川に架かる小さな橋の袂から「滝ノ沢林道」に入る。危険性は無いが普通車ではバウンドして床を 擦る嫌な悪路、4kmを20分もかけて北上した行き止まりに「滝の沢の一本杉」が立っている。 この場所はそ の昔、地元では狩猟の時ここに集まり、スギの根元に神石を祀り、狩猟の安全と恵みを祈っていた。 人々が祀っていた神石は、樹の成長と共に樹に抱き込まれて、いつしか跡形も無くなってしまったと いう。そのようなことで "神石を呑込んだこの樹は神木だ" として畏敬されるようになり、伐採され ることなくこれまでに成長したという。樹齢300年以上、樹高49m、目通り幹周11.48mと 記される山形県有数のスギで、重量感あるその立ち姿は 威風堂々たるものである。