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1980年代から現在までに日本またはアジア全域でマーケティング・コンサルテーションを提供した主な企業は、

  1. 自動車: トヨタ自動車、ホンダ自動車、サムスン自動車、大宇自動車(現GM大宇AT)、GM

  2. 家電・電子 松下、東芝、ソニー、サムスン電子、LG電子

  3. 食品・飲料 味の素、雪印、明治製菓、森永製菓、キリンビール、サッポロビール、サントリー、ヤクルト、CJ(韓国)、大象(韓国)、JINRO(韓国)、OBビール(韓国)、ネスレ、コカコーラ、ペプシコーラ、KFC

  4. 化粧品・トイレタリー 資生堂、花王、カネボウ、P&G、ユニリーバ、コルゲート、ロレアル、ウエラ、ニベア、アモレパシフィック(韓国)、LG生活健康(韓国)

  5. 薬品 エーザイ、アステラス製薬、中外製薬、小林製薬、ファイザー、ノバルティス、サノフィ・アベンティス、ロシュ、SKB、BMS、メルク

マーケティングを「なりわい」として40余年。商品開発・マーケティング・ブランド戦略から広がり深化して、マーケティング知識の国境を越える移転、その過去・現在・未来、そして国境をはさんだ双方向の交換・交流にいたる。そんな思考の変遷をこめて書き込んだ作品 である。マーケティングの「ノウハウ」や「ドゥハウ」を提供するというよりは、経営・マーケティング自身が「文明の進化をもたらし文化を深める営み 」であるという考えがもとにある。

  • はじめてのマーケティング

  • 等身大の韓国人・等身大の日本人

  • 国境を越えるマーケティングの移転~日本のマーケティング移転理論構築の試み~

  • 幻の三中井百貨店~朝鮮を席巻した百貨店王国の興亡~

  • 日韓企業戦争

  • 地域のブランド戦略

  • 現代韓国を学ぶ

『はじめてのマーケティング』は、これからマーケティングを仕事とする人・マーケティングを学び始めた人にぜひ読んで欲しい。 私が45歳を過ぎた頃、マーケティングのプロとしての不可欠な能力というのは、「知識」と「知恵」のバランスを取ること、顧客ニーズへの洞察力、アイデアや計画を生み出す創造力、そして的確な知識や分析力、などを統合する能力で あることに「気付き」、成功への道筋がおぼろげに「見えてきた」と思えた。自分にとってそこに至るプロセスは試行錯誤の連続だったが、平易にガイドしてく れる本があったら後に続く若い人たちにとってきっと役立つに違いない。知人(共著者)が出版社を紹介してくれたことがきっかけで、こんな思いを込めて書き 上げた。

『等身大の韓国人・等身大の日本人』は、日韓両国の消費者としての市井人の職・住・食をマーケティング・リサーチの手法で解剖し、生活文化として再構築した。韓国で翻訳されて (韓国語のタイトルは「日韓マーケティング物語」)話題になった。「日本人のマーケティングのプロが、ここまで韓国人の生活文化を掘り下げてくれた」と評価 していただいた。この本が、その後多くの韓国企業からマーケティング・コンサルティングのプロジェクトを受注する橋渡しをしてくれた。

『国境を越えるマーケティング』。日本のマーケティング技術・知識の発展を、採用・模倣からスタートして産業をおこし(自動車、家電、化粧品・生活日用品など)、応用・革新へと進み(欧米への輸出を通した経済成長)、やがて習熟・創造の段階にいたって経済先進国となった。これを「マーケティング知識 の移転モデル」として普遍化する事例研究を重ねた。 現在もいくつかの大学・大学院の教科書や副読本として利用していただいている。近年の 韓国電子メーカーの競争力と日本の家電メーカーの不振と復活を、韓国企業による日本からの「知識移転」の成果、日本企業による習熟と創造の進化、として説明することができる。

『幻の三中井百貨店』は、二つの顔をもつ作品として書きあげた。一つは近江商人の植民地時代の朝鮮半島での興亡史の記録であり、一つはそれを可能にした当時の朝鮮半島での日本の政治・経済・社会・文化の影響力を具体的に再現したことである。日韓両国の研究者に多くの話題を提供した。日韓歴史共同研究会の招聘を受けて寄稿した論文のベースに もなった。植民地時代の朝鮮の生活諸相が「暗黒と貧困」一色ではなく「明るくて豊か」でもあったことを検証した。

『日韓企業戦争』。松下、シャープ、ソニーなどの日本勢に立ち塞がる最強サムスン電子とLG電子。日産やホンダを販売台数で抜き去り、世界一トヨタへの挑戦者に変身しつつある現代自動車。 日韓経済のそれぞれの屋台骨であるデジタル家電と自動車産業の勝者企業が、少子高齢化の進行で確実に縮小している国内市場を越えて、その10以上も大きくかつ急成長している海外市場に自国経済と自社の成長機会を見出し、宿命のライバルとして激突を繰り広げている。 その実態をアメリカ、欧州、中国、韓国、アセアン諸国で取材した豊富なデータと図表を駆使して、克明にリポートする。そして、日韓企業間の競争の先に広がる協調の新しいパラダイムを展望する。

『地域のブランド戦略』。「地域らしい・ならではの顧客価値・生活価値を形成し提供して、顧客に満足してもらうことでお金をいただく」。極く当り前のビジネス経営を地域に拡大適用する。地域が自立経営し、地域にお金が循環し、地域の経済が持続する。そんな地域のブランディング戦略を、滋賀県の事例をとりあげて、ブランド化のステップや方法論を提案している。地域の経済活性化に取り組んでいる人たちに是非読んで欲しい。

現代韓国を学ぶ (有斐閣選書)第7章「韓国の経済-圧縮成長でアジア第二の先進経済を達成」を、私が執筆しています。その他に、現在の韓流の仕掛け人の一人小倉紀蔵、北朝鮮に長年拉致されていた蓮池薫、韓国政治の気鋭の研究者小針進、などが健筆をふるっています。韓国好き・韓国嫌いの何れの人にもお勧め。

マーケティング研究の主要な関心領域は以下の4つである。

  1. ライフワークにしているのは、私のオリジナルである「マーケティング知識(技術)の国内外への移転理論」の実証研究である。日本企業によるマーケティング・グローバリゼーション自国発ブランドの海外移転、韓国企業による日本発マーケティング知識のAI移転を経た国際競争力の向上、などを20年 近く追い続けている。最近は市場としての中国、R&D拠点としての中国にも関心を向けている。

  2. 30年近く手掛けてきた「商品開発・ブランド開発」の領域では、グローバルブランド開発とそのマーケティング展開、顧客パラダイムの変化と商品・サービス開発、都市ブランド・地域ブランドの開発などへの関心が広がっている。

  3. グローバル市場でのメガ・コンペティションが進行している。日本と韓国の自動車メーカーや家電メーカーのマーケティング戦略を分析している。①との関連も強い。

  4. 日韓間での「経営・マーケティング移転史」を、 近代~現代に及ぶ日韓関係史の中で、科学的・客観的・実証的に位置づける。「経営・マーケティング」は文明の営み(経済合理性・経済的豊かさの追求)であ ると同時に文化の営み(価値観の共生や融合・精神的豊かさの追求)でもある。日韓両国が激しく競争しながら、成功裏に共生する21世紀に向けて、経済・経営の分野での日韓交流をますます深めていきたい。

マーケティングはそれが実践される市場という現場を離れたら、机上の空論に陥る。大学に奉職して5年目、時間を創れる限り、コンサルティングや講演の依頼に喜んで対応してきた。今後もそうし続ける積りである。06年6月から、このページでプロジェクトの要点を 、「守秘義務」を守りつつ、公開する。

テーマとそれに応じた私のコンサルテーションのアプローチ、手法・方法などを世のビジネス・パーソンの参考に供したい。このところ、商品コンセプトの開発、ベンチャー企業の事業可能性診断、都市ブランド、町おこしなどの依頼が続いている。

講演依頼でも、上のコンサルティングのテーマに関する内容がほとんど。講演とコンサル、鶏が先か卵が先か、表裏一体 である。

ハーバード大学教授・エッカートの『日本帝国の申し子』は、韓国では発禁されている。

著 者は、韓国の現在の経済発展の種子が日本の植民地化の朝鮮に、日本・朝鮮総督府の経済政策の下で・その支援をえて多くまかれたことを検証している。拙著 『幻の三中井百貨店』も、日本資本の百貨店の朝鮮での隆盛が、戦後韓国で近代的百貨店が勃興するときのベンチマークになったことを検証しており、両者の共 通性が大きい。

産経新聞ソウル支局長・黒田勝弘著『韓国を食べるー「食」から見た韓国人 』は、一見こわもての(?)論客・韓国ウォッチャーである著者の「浪花のお調子者的」本領発揮の作品である。

韓 国の庶民の食べ物へのウンチクが面白い。ハハハ、ニヤニヤ、ニタニタ、ゲラゲラなどと笑える。著者と一緒に私もその食べ物をいただいたが、食べ物の好き嫌 いは十人十色である。特に何でもかんでも混ぜて唐辛子とにんにくで味付ける韓国の濃い味が好きな私と、やはり原材料の形を留めや味が一つ一つ独り立ちして いるのが好きな著者。 食を通して、韓国の社会誌・考現学を堪能できる。

申明直(シンミョンジク)(岸井紀子・古田富建訳)『幻想と絶望』

原著(韓国語)のタイトルは、『モダンボーイ、京城(けいじょう)を闊歩す』で、03年1月に韓国で出版されている。やっと待ち望んでいた邦訳がでた。翻 訳のタイトルは、当時の京城が「幻想と絶望」の町であったかのように暗喩しているが、私には納得がいかない。歴史は光と陰の部分の両面を見せるが、世の中 の進歩・発展は光の部分がそのエンジンになる。そのコトを書評の中で論じている。光の部分を認めないなら、韓国が系統的発展をして現在に至っていること、 その源流を覆すことになる。

1920年代の終わりから35(昭和10)年までの植民地下朝鮮の近代都市・京城府の社会相:生活文化システムや経済・物質システムの現実の姿を詳細に学 ぶことができる。取り上げられている当時の世相を描いた漫画の多くを、原著から転写して拙著『幻の三中井百貨店』で引用させていただいた。苦労してマイク ロフィルムから画像と文章を取りだして、現在に当時の京城を再現してくれた著者に改めて感謝したい。

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