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本所の七不思議
絵師:国輝
明治19年
(画像は「日本六十余州伝説と奇談/第1集東京編」より)
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| 片葉の芦 |
| 留蔵という男がお駒という娘に懸想したが、相手にされず両国駒留橋付近で片手片足を切り落とし堀に投げ入れたところ、その辺りの芦の葉は片側にしか生えない。 |
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| 送り提灯 |
| ほろ酔い気げんの武士が、本所出村町あたりで前方にぽつんと灯りを見つけたが、近づくとすっと消えて、また前方に灯りがつく。こうして人を送ってくれる。 |
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| 灯りなしの蕎麦 |
| 本所割下水近くに行灯のついてない無人の屋台蕎麦があり、いくら待っても人が来ない。行灯に灯りをつけても消えてしまう。 |
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| 足洗い屋敷 |
| 本所三笠町の旗本屋敷で、人が寝しずまった頃天井から足がすーっと降りてくる。きれいに洗えば引っ込むが、洗わないと大暴れする。 |
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| 送り拍子木 |
| 入江町の時の鐘近くで、夜番が「火の用心」と一声よんだとたんに、自分が鳴らさないのに拍子木の音が聞こえてくる。 |
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| おいてけ堀 |
| 本所の堀で釣った魚を持って帰ろうとすると「おいてけ、おいてけ・・・」と声がする。家に帰るとびくの中が空になっている。 |
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| 狸囃子 |
| どこからともなく聞こえてくるお囃子につられて歩き回ると眠たくなり、気が付くと野原に寝ている。 |
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