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完全復活へ!今中慎二応援HP
今中慎二投手の凄さ!
その1. スローカーブ 86km
質問1.なぜ、たかだか86km程度のカーブを、プロの一流打者が打てないのか?
単に打者のタイミングを外すだけではない、今中投手のスローカーブ。
質問2.打者から見てそれほど有効な変化球を なぜ他の投手が真似をしないのか?
真似をしようとしても、他の投手には出来ないその理由。
打者、特に左打者にとっては”魔球”とも言うべき、今中慎二投手のスローカーブ。その軌道。
左打者の基本姿勢では右肩が上がらないように、また、右脇が開かないように
アゴを引いて投手と対峙する。
今中投手のスローカーブの軌道の前半は、その姿勢の左打者の視界右上ぎりぎりの位置に捕らえられる。
投げられた球筋から予想される通過点は、バッターの頭の後ろを通過する、はるかなボール球だ。。
カーブ・・・・・
カーブだと気づいた打者でも、自分の胸元高めのボール球になるくらいにしか、
変化の予想が出来ないらしい。
だが、今中投手の投げる球は、打者の予想を上回る大きな変化を見せ、アウトコース低めに決まる。
自分の頭の後ろを通り過ぎるように見える球に対して、アウトローに来るとあらかじめ想定して
踏み込むことは、打者にとっては至難の業だろう。(なぜそれほど、予想外の大きな変化をするか?)
左打者にとっては、今中投手のスローカーブを眼で追うことは、アゴを上げなくてはならない事を
意味する。しかも、インハイに来るように見えるカーブだ。懐に呼び込むように早めに身体を開き
その球を捕らえようとする。・・だが、実際に来た球はアウトローにコントロールされている。
(しかも予想以上にボールがそこに来るまでに時間がかかる)
結果、アゴが上がり、身体は開ききった状態で、バットだけはアウトローに持っていこうとする無様な形で
空振りをする事になる。
今中投手のスローカーブは、左打者にとって本当に怖い。
空振りするだけでなく、自らの打撃フォームを崩されてしまうからだ。
試合の第一打席目の対決でこのような形でフォームを崩されると、もうその試合でのヒットは望めない。
フォームの崩れが、一試合で修正出来れば良い方だ。その後の試合に響く可能性は大いにある。
実際の投球では、さらに、ストレート、フォークの可能性も考えながら打席に入らなくてはならない。
ストレート待ちのタイミングでスローカーブに来た場合、更に崩された形での空振りになってしまい、
精神的なダメージすら打者に与えているようだ。。
普通に考えれば、打てるはずがないのでは?
好調時の今中投手の対応策として、多くの打者が、カーブよりもストレートに山を張っていたのも
それを裏付ける事実だ。
今中投手の場合、「ストレート待ちのタイミングでカーブにも対応する」と言った普通の方法では、
対応できないので、ストレートもカーブも打つためのストレート狙いとは考えにくいし。
カーブを捨てて、ストレート一本に絞っていた・・と言うのが正解だろう。
それほど、今中投手のスローカーブは打ちにくいのだ。。
今中慎二投手のスローカーブ。なぜそんな球が、投げられるの?
変化球には2種類ある。回転系と非回転系だ。どちらも空気の抵抗を利用しているのは
ご存知の通り。
回転系、非回転系どちらにしても、ボールの進行方向への速度が大きいほど
空気の抵抗が大きくなりよく変化する。
回転系変化球であるカーブもその例外ではなく球速があるほど良く曲がる。
それが、一般の認識あり、打者の常識でもある・・。
今中慎二の投げるスローカーブの速度は小さい。
遅い球は引力に負けて、大きな放物線を描く。打者もそう予想する。
しかし、今中投手の投げるカーブは打者の想像を越えた、
はるかな落差の変化を伴った軌道を描いて、ストライクゾーンに落下する。
・・そう、正に”落下する”・・だ・・。
なぜ、今中投手のスローカーブは、球速が遅く空気抵抗の恩恵を受けられないにもかかわらず、
それほど急激な変化をするか?
理由は簡単、ボールに強烈なカーブ回転(縦回転)が、かけられてるからだ。
今中投手は、ストレートを投げるより、はるかに速く鋭い腕の振りをもってして、
ボールに強烈な縦回転を与えている。
ストレートを投げる時には、ボールを押す力(そのまま指先にかかる負荷)を、
ボールを抜く(力を抜くではありません)事により、強烈な周速度を指先に発生させ、
そのエネルギーを回転力としてボールに伝える。
このことによって、はじめて強烈なスピンがボールにかかり、遅くて、大きく、鋭い変化が、
ボールに生まれる。
この様に大きく縦に変化する球を ストライクゾーンに投げるには、リリース時には極端に言えば、
上の方向に投げなければいけない。
それをストレートを投げる時と同じ腕の振りで自然に行うには、リリース直前のボールの軌道が
なるべくきれいな縦の円運動で無ければならない。
円運動であれば、ストレートを投げる時よりも若干リリースポイントを早くすれば、
投げた球は自然に上方向に飛んでゆき、きれいな縦回転もかけやすい。
これが出来るのは、彼のムチのようにしなる腕(ヒジ)の使い方があってこその話だ。。
下半身のリードによる上体の前への移動とその速度により、
その総和として、リリース時の指先の速度を生み出している投法の投手は、
腕の円運動の要素以外に体の前への移動速度がプラスされている。
そう言った選手のフォームを絶対的な視点から、ボールの位置の変化を追うと、
円周ではなく、前方向への移動要素が加わった楕円形になる。(というかその要素が大きい)
(このような代表的な腕の使い方をする投手は、ロッテ黒木、マリナーズ佐々木投手)。
この投法では、単純にリリースポイントを早くしただけでは、ボールに縦回転をかけながら、
上方向には投げる事は出来ない。。上に放り投げる感覚で腕の振りを意識して上向きにし、
回転をかけながらリリースしないと。
(逆にいうと、だからこそ佐々木投手の得意球は非回転系のフォークであると言える。
そして、今中投手の苦手なのもフォーク・・。今中投手の投法ではどうしても球に、
回転がかかっていまう。)
ところが、下半身のリードに頼らず腕のしなりで投げる事が出来る、今中投手にはそれが可能だ。
ボールの握りを変え、少し手首をひねり、若干リリースを早めればよい。
ただし、ストレートを投げる以上に肩とヒジは高速での関節の運動を伴うため負担は倍増する。
腕の振りが良くなれば良くなるほど、ボールへ縦回転が与えられ、ボールの描く軌道は大きくなる、
そのために、ますますボールは上方向へと、リリースされる。。
打者から見た腕の振りの”速さ”と、実際に投げられた球の”遅さ”にはますます差が出来、
打者を惑わす事になる。
そして、スピードガンの表示速度は遅くなる。
スピードガンには誤差がある。真っ直ぐに測定器に向かって投げられるボールに対する表示は
正確だが、斜め前方に向かって投げられたボールにはその角度の分だけ遅く表示される。
今中投手のスローカーブが遅く表示され出したら、それはとんでもない方向にボールが
リリースされ、それでもなおかつストライクゾーンを通過するほどの強烈な変化を生み出すスピンを
ボールに与える事が出来ている証拠。。
まだある、大きな軌道を描く・・と言うことは、遠回りをしてストライクゾーンを通過するということ。
同じ球速でも、打者の前を通り過ぎるまでの時間が遅いんだよ。。
これも、打者のタイミングを狂わす、大きな要素だ。。
今の今中投手には良いスローカーブは投げれない。
きれいな腕の振り、しなりが使えていないからだ。
力んでいないフォームの時は、まだいいが、力んで押さえつけるようなフォームの時に投げる
カーブは、”ただのカーブ”だし そのほとんどが低めのボールになってしまう。
押さえつける腕の振りだと、ボールを上方向にリリース出来ないからだ。
そのままの小さな直線的な腕の振りで、ボールに強い縦回転を与えようものなら、
みんなホームベースの前で、ワンバワンドしてしまう。
だから、それほど強い回転は与えずに、ボールに進行方向のエネルギーを与えざるをえなくなる。
これだと、落差の少ない”ただのカーブ”に過ぎない。
これが現状の今中投手では、スローカーブが投げられない理由だ。。
作成日 2001.6.19
改訂日 2001.11.26
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