国際ニュース・カウントダウン


◎国際ニュース・週間カウントダウン: 2007年12月23-29日
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◆パキスタン、ブット元首相暗殺(27日)☆☆
・パキスタンのラワルピンディで、ブット元首相が暗殺された。
・死因を巡る情報は交錯しているが、暗殺時に自爆テロがあり20人以上が死亡した。
・ブット氏は野党人民党(PPP)総裁。世俗派で対欧米協調路線。
・犯人は不明だが、アルカイダかタリバン関係者との情報がある。
・元首相支持者は警備不備が原因とし、各地でムシャラフ大統領批判の暴動を展開。
・野党のシャリフ元首相は、1月の総選挙ボイコットを表明した。
・戒厳令公布や総選挙延期実施の噂も流れ、情勢は先行き不透明感を増している。
・米国は大統領と元首相の協調で情勢安定化を狙っていたが、シナリオが崩れた。

◆タイ総選挙、タクシン支持派が勝利(23日)☆
・タイで総選挙があり、タクシン前首相支持派の「国民の力党」が第1党になった。
・インフラ整備や農村支援などの主張が支持を得た。
・タイでは06年9月のクーデターでタクシン首相を追放。軍主導の暫定政権が成立した。
・選挙結果は、現政権に厳しい審判となった。
・同党は25日、3つの小政党と連立政権樹立で合意したと言明した。
・タクシン前首相の帰国情報もあり、タイ情勢は予断を許さない。

◆ローマ法王クリスマスメッセージ、地球環境を憂慮(25日
・法王ベネディクト16世は恒例のクリスマスメッセージを読み上げた。
・地球環境問題への憂慮を表明。取り組みを訴えた。
・アフリカ、中東の紛争解決も強調した。

◆アフガニスタン、国連職員などを国外退去処分(25日)
・アフガン政府は国連職員とEU高官を国外退去処分にした。
・アフガン政府によると2人は英国人とアイルランド人。
・職務外の活動をしたと説明。persona non grataにあたるとした。
・2人は当局の許可を得ずに旧支配勢力タリバンと接触した模様。
・主要国はタリバンとの接触を公式には否定している。
・ただ局面打開のため、接触を試みる動きもあるといわれる。

◆中東和平、首脳が会談(27日)
・パレスチナのアッバス議長とイスラエルのオルメルト首相がエルサレムで会談した。
・11月のアナポリスでの中東和平国際会議以来初めて。
・和平交渉の打開策などを協議した。
・ブッシュ米大統領は1月9日からパレスチナなどを訪問の予定だ。


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 │INCDの採点
 │ ☆☆☆ 世紀の大ニュース                  
 │ ☆☆  世界史の年表に載るようなニュース          
 │ ☆   国際情勢を理解するのに知っていた方がいいニュース  
 │ 無印  興味のある方は。知らなくても困ることはないでしょう
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 │プラスアルファ                         
 │ (世)日本ではあまり報道していないけれど、世界では注目
 │ (日)騒いでいるのは日本だけ                
 │ (^^)くだらないけど面白い。面白いけどくだらない     
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◎寸評:of the Week
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 【1年の終わり】 2007年が終わる。各メディアの選ぶ10大ニュースなどは下記「2007年10代ニュース」に示した通りだが、安全保障面では中東中心に不安定が続き、サブプライムや環境が重要なキーワードとして加わった。
 米ブッシュ政権はほぼレームダック化。世界の注目は大統領選に注がれている。

 【尊敬されるアメリカ人】 米USAトゥデーとギャラップ社が26日発表した調査によると、米国民の尊敬する人物は男性ではブッシュ大統領が7年連続の首位。女性ではクリントン上院議員が6年連続の首位となった。
 男性の2位はクリントン前大統領。3位はゴア前副大統領、4位にオバマ上院議員。女性は2位がタレント司会者のオプラ・ウィンフリー氏、3位はライス国務長官。
 海外での印象とはだいぶ異なる。この辺を認識しないと、米国の理解を誤る。


◎国際ニュースを切る
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◆ブット暗殺

 年末に世界を震撼させるニュースが起きた。ブット元首相暗殺は、対テロ戦争の前線であるパキスタンの基盤を大きく揺るがす。世界の安全保障にも深刻な影響が出るのは必至だ。
 暗殺の真相はなお不明だ。当初、ブット元首相がまず銃撃されたとの情報もあったが、パキスタン政府はその後否定した。今のところ明確なのは、爆テロの爆破があり、20人以上を巻き込む惨事になった点だ。
 犯人はアルカイダやタリバンなどイスラム過激派との見方が有力。ただ、軍部などの関与を疑う声もある。
 ブット元首相支持派は、政権の警備不備が原因などとして、反ムシャラフ大統領の抗議活動を各地で展開した。シャリフ元首相派は来年1月の選挙のボイコットを表明した。
 英Financial Times紙は”Turmoil after Bhutto killed"と伝えた。パキスタン情勢が混乱し、先行きは極めて不透明になった。
 パキスタン情勢は、世界の安全保障にも極めて重要だ。同国はアフガニスタンと国境を接し、タリバンなどイスラム過激派が多数流れ込んでいる。その同国が揺らげば、国際的にイスラム過激派の活動を抑止することは一層困難になる。同国が「世界的な対テロ戦争の先頭」に位置づけられるのも、このためだ。
 米ブッシュ政権は同時テロ後、ムシャラフ政権を支持してきた。同大統領の強権的姿勢への批判が高まった過去2-3年は、民主派を求めるとともに、世俗派と連携支援を模索。最近は大統領と世俗派のブット元首相の協調で、民主化と政権安定を共に実現させることを目指してきた。ブット元首相暗殺で、目論見は水泡に帰す格好だ。
 世界の主要メディアには、民主化とテロ掃討の二兎を追う米国の戦略が破たんした、と明確に指摘する論評もある。
 今後の行方は不透明としか言いようがない。ムシャラフ大統領が戒厳令を公布するという情報も流れているし、1月の総選挙の延期説も出ている。確実なことは、総選挙→政権の正統性獲得と民主化の前進→情勢安定→テロ対策推進、というシナリオは、もはや描けないことだ。
 混乱が拡大し、パキスタンがイスラム過激派の支配する失敗国家になるという懸念すらささやかれ始めた。そうなれば、核兵器(同国は約60発を保有)がイスラム過激派の手に渡るという悪夢の様なシナリオもあり得る。
 世界は目標のレベルを一段落して、危機対応シナリオを練り直さなければならないかもしれない。 



◎今週の注目: 2007年12月30日−2008年1月5日
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・いよいよ2008年。米大統領選の年だ。
・その大統領選は、3日のアイオワ州党員集会を皮切りに予備選がスタートする。2月には共和、民主両党の候補者がほぼ決まる見通しだ。全世界注目。
・12月31日は北朝鮮の核無能力化の期限。無能力化が期限内に実施できないのはすでに既定事実になっているが、核計画の申請そのものも予定より遅れそうだ。韓国の宋旻淳外交通商相は27日、遅れを指摘。中国政府も同様の見解を示している。



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