国際ニュース・カウントダウン
◎国際ニュース・週間カウントダウン: 2008年4月6-13日
◆北京五輪聖火リレー、各地で混乱 ☆
・北京五輪の聖火リレーをめぐり、各地で混乱が相次いだ。
・6日のロンドンでは活動家らが妨害活動をし、約30人を拘束。
・7日のパリでは妨害で聖火が3回消え、リレーを途中で打ち切った。
・8日のサンフランシスコではコースを全面変更。式典も中止した。
・相次ぐ妨害、混乱は、五輪史に残る事件となった。
・中国政府はチベット問題で譲歩を拒否。聖火リレーも計画実施を強調する。
・英ブラウン首相は開会式への欠席を表明。ブッシュ米大統領は出席の方向。
◆IMF、世界経済予測を下方修正、不況入りの可能性25%(9日)☆
・IMFは世界経済見通しを発表した。
・08年の成長は3.7%で、07年の4.9%から減速。02年の3.1%以来の低成長。
・特に米国は08年に0.5%と91年以来17年ぶりの低成長になる。
・サブプライム問題に端を発した経済悪化が予想以上に深刻なため。
・昨年10月の予測は4.8%だったが、今年に入り2度下方修正した。
・世界経済の成長が3%を下回り不況入りする可能性も25%としている。
・8日には、世界金融機関のサブプライム関連損失が、9450億ドルと推計。
・11日開催のG7では、金融不安への危機を表明。政策協調を強調した。
◆米、イラク撤収を休止(10日)☆
・ブッシュ大統領はイラク駐留米軍の撤収を7月で一時休止すると表明した。
・14万人まで減らしたのち、しばらく水準を維持する。
・ペトレイアス現地司令官の提言を受けて決定した。
・米は昨年末から部分撤退を開始。16.5万人から削減中。
・しかしイラクの治安維持のためには、撤収休止が必要と判断した。
・イラクからの本格撤収論議は、次期政権に持ち越されることになる。
◆米ロ首脳会談、戦略枠組み採択、ミサイルは一致せず(5−6日)
・米ロ首脳はソチで首脳会談を開催した。
・安保などの協力を定めた戦略的枠組み宣言(ソチ宣言)を採択した。
・新たな核軍縮交渉の本格化などで合意した。
・米国のミサイル防衛システムの東欧配備も協議したが、対立が残った。
・今回はブッシュ・プーチンの最後の会談。
・悪化していた米ロ関係修復の土台固めをし、次期政権につないだ格好だ。
◆韓国総選挙、与党が過半数(9日)☆
・総選挙が実施され、与党のハンナラ党が過半数を確保し勝利した。
・李明博大統領は少数与党から多数与党になり、政権が安定する。
・選挙では経済再生を強調し、有権者の支持を得た。
・ただ、公認などを巡り与党内の分裂が表面化。火種を残した。
・韓国では昨年の大統領選で10年ぶりの保守政権が発足した。
・対北朝鮮問題では、前政権から変わって強硬な姿勢を示している。
┌─────────────────────────────
│INCDの採点
│ ☆☆☆ 世紀の大ニュース
│ ☆☆ 世界史の年表に載るようなニュース
│ ☆ 国際情勢を理解するのに知っていた方がいいニュース
│ 無印 興味のある方は。知らなくても困ることはないでしょう
├─────────────────────────────
│プラスアルファ
│ (世)日本ではあまり報道していないけれど、世界では注目
│ (日)騒いでいるのは日本だけ
│ (^^)くだらないけど面白い。面白いけどくだらない
└─────────────────────────────
◎寸評:of the Week
【聖火リレー】 北京五輪の聖火リレーをめぐる混乱が拡大している。チベット問題活動家らの抗議活動で、パリでは聖火が3回消えた末にリレーを中止。サンフランシスコではコース変更という有様。今後世界各地でのリレーでは、スポーツのスターらではなくチベット問題が脚光を浴びそうだ。
これまでも五輪は「平和の祭典」の理念とは裏腹に、政治的問題の焦点になってきた。事例はミュンヘンでのテロ、モスクワやロサンゼルスのボイコットなど枚挙にいとまがない。しかし、聖火リレーがこれだけ注目されるのは初めて。すでに五輪史に刻まれるものとなった。
中国政府としても、こんなことでチベット問題に対する姿勢を軟化させるわけにはいかないのだろう。ダライ・ラマ14世をチベット分離の扇動者として批判し対話を拒否するなど、態度をむしろ硬化させている。
今後の行方は予断を許さないが、北京五輪を国威向上と中国のイメージアップに最大限活用しようとした中国政府の狙いが、思惑通りに進まないことだけは間違いない。
【世界経済】 世界的な金融不安と経済悪化に歯止めがかからない。IMFが9日発表した経済見通しでも、予測を再度下方修正。世界的不況の懸念も表明した。サブプライム問題が昨年8月に表面化してからすでに8か月。影響は実物経済にじわじわ効いてきている。
◎今週の注目: 2008年4月14-19日
・イタリア総選挙が13−14日に実施される。中道左派と中道右派の一騎打ち。
・14日でチベットの騒乱から1か月を経過する。余波は消えないばかりか、なお拡大している。
| homepage | 最新号 | 週間カウントダウン backnumber |
column 国際ニュースを切る |
読者からの便り |
Copyright(C)2000−2008 INCD-club