国際ニュース・カウントダウン
◎国際ニュース・週間カウントダウン: 2008年6月9-14日
◆アイルランド、EU基本条約批准否決(12日)☆
・国民投票が実施され、EU新基本条約(リスボン条約)の批准を否決した。
・EU統合が説明不十分なまま進むことへの警戒から、反対多数になった。
・新条約発効には27全加盟国の批准が必要で、成立のメドが立たなくなった。
・新条約は加盟国拡大に対応した機構改革を定めている。
・首脳会議の常設議長(EU大統領)の設置など統合強化策も盛り込んでいる。
・否決により、EU統合は再び危機に直面する。
・EUは05年に新条約批准を巡り危機に直面。07年に回復したばかりだった。
◆韓国、大統領への逆風強まる、全閣僚が辞表提出(10日)☆
・李明博大統領への不満や批判が、就任後わずか3月で拡大。
・支持率は、2月の約80%→10%台に落ち込んだ。
・批判のきっかけは米国産牛肉の輸入再開。性急な決定に国民が反発した。
・しかし背景には、経済通といわれた新大統領の失望もある。
・同国では格差拡大や物価上昇への対応が急務になっている。
・10日には全閣僚が辞意を提出。閣僚交代で当面の危機を乗り切る狙い。
・しかし米牛肉輸入見直しを求め大規模デモが発生。混乱は続きそうだ。
◆ヤフー、グーグルが提携(12日)☆
・米ヤフーは、グーグルと北米でのネット広告事業で提携すると発表した。
・ヤフーの検索サービスにグーグルが広告を提供。広告収入を分け合う。
・ヤフーに対しては1月、マイクロソフトが買収提案。5月に決裂したばかり。
・MSはその後もヤフーとの提携を模索。今回の発表は打撃だ。
・ただ、独禁法の観点からヤフー、グーグル提携に注文のつく可能性がある。
・ネット業界再編の激しさを映す。
◆中台交渉、10年ぶりトップ対話 緊張緩和へ動く(12日)
・中台の対話担当部門責任者が10年ぶりに対話した。
・台湾海峡交流基金会の江丙坤理事長と中国海峡両岸関係協会の陳雲林会長。
・中台は90年代半ばから緊張が高まり、対話は99年から途切れていた。
・しかし3月の台湾総統選で国民党・馬英九氏が勝利。潮目が変わりつつある。
・緊張緩和に向けて動きが本格化する可能性がある。
◆ブッシュ米大統領が欧州訪問(9日−)
・ブッシュ大統領が欧州6カ国を訪問。大統領としては最後の訪問となる。
・英独仏伊とEU議長国スロベニア、バチカンで、期間は16日まで。
・イラク戦争を巡り亀裂が生じた米欧関係修復などを訴えた。
・具体的課題ではイランの核問題、地球温暖化問題などを協議した。
・ただ米欧関係はすでに米大統領選後をにらんで動き始めている。
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│INCDの採点
│ ☆☆☆ 世紀の大ニュース
│ ☆☆ 世界史の年表に載るようなニュース
│ ☆ 国際情勢を理解するのに知っていた方がいいニュース
│ 無印 興味のある方は。知らなくても困ることはないでしょう
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│プラスアルファ
│ (世)日本ではあまり報道していないけれど、世界では注目
│ (日)騒いでいるのは日本だけ
│ (^^)くだらないけど面白い。面白いけどくだらない
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◎寸評:of the Week
【EU統合の危機】 アイルランド国民投票がEU新基本条約「リスボン条約」の批准を否決。新条約成立のめどが立たなくなり、EU統合が再び危機に直面した。
EUは2004年に旧東欧など10カ国、2007年に2カ国が加盟し27カ国になった。現在のEU組織、運営方式は輪番議長国制など15カ国程度を前提に作られており、このままでは機能不全になる。新条約は加盟国拡大に対応した機構改革とともに、常設議長(EU大統領)の設置などを設定。今後のEU統合の方向を打ち出そうというものだった。
EUは新基本条約を巡っては、2005年にも混乱を経験している。フランスとオランダが当時の「憲法条約」を否決し、危機に直面した。これに対応してEUは基本条約の内容を修正。2007年に「リスボン条約」に合意し、再び統合推進に向けて進み始めたばかりだった。それだけに今回の批准拒否は打撃だ。
EUはこれまで何度も危機を乗り越えており、今回のケースも「EU崩壊の危機」などと必要以上に騒ぐのは誤りだ。それでも危機を乗り切るには最低でも1−2年、長ければ数年かかるのは避けられないだろう。世界にとっても不透明要因が増える。
【世界の軍事支出】 ストックホルム国際研究所が恒例の年鑑を発表。それによると世界の2007年の軍事支出は1兆3390億ドル(前年比6%増)と、冷戦終了後最大を記録した。
世界全体の45%を占める米国の支出が、イラクやアフガニスタン戦費を背景に拡大。中国も支出を伸ばし世界3位に上昇した。2位は英国。4−8位は仏、日本、独、ロシア、サウジアラビアと続く。
地域紛争は事情が一段と複雑になっている。国連などのPKO展開は61。その要員は16万9000人で過去最大だ。
世界の安全保障の現状を、数字から描き出している。
◎今週の注目: 2008年6月15-21日
・EU首脳会議が19−20日。アイルランドのEU基本条約批准否決を受けて、対応策を協議する。
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