国際ニュース・カウントダウン
◎国際ニュース・週間カウントダウン: 2008年6月30日-7月6日
◆欧州中銀利上げ、インフレ懸念に対応(3日)☆
・欧州中銀は定例理事会で、市場調節金利を4→4.25%に上げた。
・利上げは昨年6月以来13ヶ月ぶり。
・インフレ懸念に対応した。ユーロ圏では6月CPI上昇が4%に達した。
・一方で、利上げが経済悪化を加速させる恐れがある。
・米欧の金利格差拡大→ドル安進展の不安もあり、金融政策は難しい局面。
・トリシェ総裁は会見で追加利上げについては触れなかった。
◆モンゴルが非常事態宣言(1日)☆
・エンフバヤル大統領は、非常事態宣言を発した。期間は5日まで。
・デモの禁止、夜間外出禁止、国営テレビ以外の放送中止などが内容。
・6月末の総選挙を巡り、野党支持者は不正行為があったとしてデモを展開。
・当局と衝突し、首都では死傷者、拘束者数百人の混乱に広がった。
・同国は1992年の民主化以来、選挙の度に混乱。4年前も一部再投票した。
・インフレや汚職の拡大で、民衆の不満は高まっている。
◆コロンビア政府軍、左翼ゲリラから人質救出(2日)☆
・政府軍は、左翼ゲリラFARCに捕らえられていた人質15人を救出した。
・元大統領選候補者で仏と2重国籍のイングリッド・ベタンクール氏も含まれる。
・政府軍のヘリがゲリラの仲間を装って拠点に着陸。人質引渡しを受けた。
・FARCは同国最大のゲリラ。誘拐を繰り返し仲間の釈放を求めている。
・ベタンクール氏は02年の大統領選最中に誘拐。ジャングルに6年拘束された。
◆米大統領、北京五輪に出席へ(3日)☆
・ホワイトハウスはブッシュ米大統領が北京五輪開会式に出席すると発表した。
・中国政府がダライ・ラマ14世側と公式対話を開始したことなどを評価した。
・サルコジ仏大統領が参加という情報も流れている。
・五輪開会式ボイコット問題は、ひとまず収束方向に向かっている。
◆パキスタンで爆弾テロ(6日)
・首都イスラマバードで大規模な爆弾テロがあった。
・少なくとも19人が死亡した。イスラム過激派の犯行とみられる。
・昨年7月、当局は神学校籠城事件を武力制圧。それへの報復の可能性がある。
・連立政権はムシャラフ大統領と一線を画し、過激派と対話を目指している。
・対話路線はいつ修正を迫られることになってもおかしくない状況。
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│INCDの採点
│ ☆☆☆ 世紀の大ニュース
│ ☆☆ 世界史の年表に載るようなニュース
│ ☆ 国際情勢を理解するのに知っていた方がいいニュース
│ 無印 興味のある方は。知らなくても困ることはないでしょう
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│プラスアルファ
│ (世)日本ではあまり報道していないけれど、世界では注目
│ (日)騒いでいるのは日本だけ
│ (^^)くだらないけど面白い。面白いけどくだらない
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◎寸評:of the Week
【G8サミットを見る目】 北海道・洞爺湖でのG8サミットが7日から始まる。議題は世界経済、地球温暖化、原油価格高騰、食料不足と価格高騰など重要案件が目白押し。世界の指導者の覚悟と実行力が問われる。
日本の報道を見ていると見落としがちなのが、G8そのものの枠組みに関する議論。中国やインドの台頭で世界の重要事課題を議論するには、先進国だけでは意味がなくなりつつある。実際、ここ数回のサミットには中国やインド、ブラジルなどがゲストとして参加し、今回も加わる。
英Economistは、G8サミットの枠組変更の必要性を訴えた(同時に国連改革なども強調)。フランスは参加国拡大論を繰り返している。この問題に対する世界の関心は、日本の感覚以上に大きい。
【経済正念場】 世界経済の先行への警戒信号が再び点滅している。米国や欧州では雇用統計や消費統計が相次いで悪化。物価上昇は高まっている。原油価格上昇には一向に歯止めがかからない。原油高騰、物価上昇、ドル安、株安、景気減速が同時に起きている状況だ。
欧州中銀はインフレ懸念を重視して政策金利の引上げに踏み切った。しかし反作用として景気のさらなる減速を覚悟しなければならない。米欧金利格差拡大→ドルの一段安も不安材料だ。政策は極めて難しい。信号が黄色から赤にいつ変わってもおかしくない。
【コロンビアの人質救出】 コロンビアの左翼ゲリラに拉致されていたイングリッド・ベタンクール元上院議員(大統領選候補者)らが救出された。政府軍が敵方ゲリラの仲間になり済まし奪回に成功したというもの。まさに、映画のような救出劇だ。
それにしても、今回の作戦を可能にした情報収集能力と作戦策定、実行力には驚かされる。同じ中南米では約10年前、ペルーの日本ちしかん人質事件で同様の作戦があった。秘密情報の収集が、しばしば国際ニュースを大きく動かす。
【イラン核施設攻撃情報】 イスラエルによるイランの核施設攻撃情報が流れている。6月に戦闘機100機が参加て行った軍事演習などが、見方を裏付けている。イスラエルはかつてイラクやシリアの核施設を空爆した事があり、決して絵空事ではない話だ。
米国はこうした情報には神経をとがらせており、2日には米統合参謀本部のマレン議長が記者会見で、懸念を表明。外交的な問題解決を強調した。
いずれにしろ、ボタンの掛け違いを含め何があってもおかしくない。
【ジンバブエ問題とアフリカ】 アフリカ連合の首脳会議(30-1日)は、ジンバブエ問題についてさしたる決定もなしに終わった。予想通りと言えばそれまでだが、地域の大問題に何も手を打てないアフリカの現状を、改めて白日の下に晒した。
◎今週の注目: 2008年7月7-12日
・G8サミット:G8サミットが7-9日、北海道・洞爺湖で開催される。テーマは盛りだくさん。
・モンゴルが6月の総選挙の結果を正式発表する。それを受けて混乱などの懸念もある。
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