国際ニュース・カウントダウン


◎国際ニュース・週間カウントダウン: 2008年11月17-23日
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◆海賊が巨大タンカーを乗取り ☆
・ケニア沖でサウジ国籍の大型タンカーが15−16日に海賊に乗取られた。
・犯人は身代金を要求し船をソマリア沖に曳航。1週間を経て未決着。
・海賊による乗取りでは史上最大規模。
・船は原油200万バレルを満載し米国に向かっていた。乗組員は25人。
・事件後も少なくとも3件の乗取りが続発。被害が続いている。
・米国などは軍艦を送り警戒にあたってきたが、成果は限定的だ。
・ソマリア周辺では近年海賊被害が増加。今年はすでに100件に及ぶ。

◆世界的に株、商品下落。原油は50ドル割れ ☆
・経済後退の影響で、世界的に株価や原油など商品価格の下落が続く。
・NYダウは20日7552ドルまで低下。2003年3月以来5年8月ぶりの安値。
・NYのWTI原油先物は20日に1バレル=50ドルを割り込んだ。2005年5月以来。
・銅や食料などの価格も下落している。
・経済指標は悪い数字が相次いだ。企業の人員削減も続く。

◆米自動車産業の救済議論が本格化
・米民主党は17日、公的資金による自動車業界救済法案提出を発表した。
・これを受けて自動車業界救済議論が熱を帯びている。
・Big3トップは20日上院公聴会で証言。
・GMのワゴナー会長は自力再生は無理と証言。つなぎ融資を要請した。
・しかし公的資金投入への反対も強く、議論は収束しなかった
・民主党幹部は20日審議凍結を発表。3社の再建案を待って再審議する。
・自動車業界救済は、金融と並び目下の経済運営の最大案件となっている。

◆APEC首脳会議(22−23日)
・APECの首脳会議がペルーのリマで開催。金融危機や世界経済を協議した。
・特別声明を採択はワシントンのG20首脳会議の宣言を支持。
・新たな貿易保護措置の導入禁止や、WTO交渉の年内大枠合意への意欲を示した。

◆国連、コンゴPKO増強を決議(20日)
・国連安保理はコンゴに展開するPKO部隊に3100人を増派すると決議した。
・現在の配置は約1万8500人で世界最大。
・大量の避難民発生など事態悪化に対応した。ただ、効果は不明だ。
・コンゴ東部では政府と反政府軍の戦闘が拡大。混乱が拡大している。
・国際社会の関与のあり方も問われている。

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 │INCDの採点
 │ ☆☆☆ 世紀の大ニュース                  
 │ ☆☆  世界史の年表に載るようなニュース         
 │ ☆   国際情勢を理解するのに知っていた方がいいニュース  
 │ 無印  興味のある方は。知らなくても困ることはないでしょう
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 │プラスアルファ                       
 │ (世)日本ではあまり報道していないけれど、世界では注目
 │ (日)騒いでいるのは日本だけ                
 │ (^^)くだらないけど面白い。面白いけどくだらない     
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◎寸評:of the Week
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 【海賊の背景】 サウジアラビア国籍の大型タンカーがケニア沖で海賊に乗っ取られた。タンカーの大きさは空母並みで、この種の被害としては史上最大規模。巨大船舶が海賊の支配の下に漂う映像は衝撃的だ。
 世界にこんなショックが走ったのは初めてだが、実は海賊被害は珍しいものではない。ソマリア沖でここ数年被害が頻発し、今年はすでに約100件を数える。世界では常識を超える事が起きていると、改めて思い知る。
 海賊多発の背景にあるのはソマリアの混乱だ。同国は90年代以降の内戦で事実上無政府状態で、アルカイダなどテロリストが跋扈する。高リスクのテロや犯罪行為に走らなければ生きていけない人も多い。海賊もそうした中から出てきた。
 国家崩壊による混乱や人権の侵害も、それだけでは国際社会の注目を集めにくい。海賊のような衝撃があって初めて衝撃が伝わる。これは大量の避難民を出している近隣のコンゴ紛争も同じ。悲しいけれど、それが厳しい現実だ。

 【オバマ政権】 米国のオバマ次期大統領が18日、環境政策について表明。2020年までに温暖化ガス排出量を1990年並みに抑える方針を打ち出した。人事ではヒラリー・クリントン国務長官の指名が現実味を強め、焦点の財務長官にはNY連銀のガートナー総裁が有力。大統領当選直後の高揚感はすでに過ぎ、次期大統領としての判断力、指導力が問われる段階に移っている。

 【世界経済・宴の後】 引き続き、経済悪化のニュースが相次ぐ。この1週間を見ても、経済悪化の指標発表が続き(米10月の住宅着工が過去最低など)、株価や原油など商品価格は下落した。企業は人員削減を相次いで発表した。
 金融危機関連では目下の注目は米シティグループ。17日に5万数千人の人員削減を発表したが、市場は再建計画が不十分と判断。株価は急落し窮地に陥った。
 米自動車産業の救済論議が沸騰したが、結論は持ち越し。次の山場は12月初旬だ。
 こんな中、ドバイでは20日に世界最高級の豪華ホテルがオープン。金融危機の局面に不似合いなド派手なセレモニーを行った。ドバイ経済も金融危機の影響で減速しているが、それを忘れさせる様な演出だった。
 世界経済のバブル崩壊による「宴のあと」の風景は様々だ。


◎今週の注目: 2008年11月24−29日
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・株価急落で窮地に陥った米シティグループの動向が注目。追加再建策を打ち出すか。
・米オバマ次期政権の人事調整が続く。ヒラリー・クリントン国務長官派実現するか。発表は28日以降の見込み。
・28日にIPECの臨時総会がカイロで。



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