国際ニュース・カウントダウン
◎国際ニュース・週間カウントダウン: 2009年4月5-12日
◆オバマ米大統領が核軍縮演説(5日)☆☆
・オバマ大統領はプラハで核軍縮について演説した。
・長期的な目標として、核兵器なき世界を追及すると明言。
・米議会にCTBT(包括的核実験禁止条約)批准を促す。
・核軍縮は、ロシアとの交渉推進を強調した。
・核拡散防止に向けては、核物質の安全管理などの提案をした。
・軍事力を重視したブッシュ政権時代からは明確な方針転換になる。
・内要は理想主義的な部分もあるが、米大統領が決意を明確にした意義は大きい。
・オバマのプラハ演説として引用されそう。国際社会への影響も重そうだ。
◆タイ政局混乱、ASEAN首脳会議中止(11日)☆
・タクシン元首相支持派がアピシット政権退陣を求め、デモを拡大。
・ASEAN首脳会議や東アジア首脳会議開催のパタヤでは、会場に乱入した。
・このため、一連の国際会議は中止に追い込まれた。
・首相は12日、バンコクや周辺地域に非常事態宣言を出した。
・同国では08年に反タクシン派のデモをきっかけに親タクシン政権が崩壊。
・タクシン支持派は反撃の機会をうかがっていた。
・政局混乱→国際会議中止は異例で、タイの国際的信用失墜は必至だ。
・経済対策などアジアや国際社会への影響も大きい。
◆米大統領がイスラムとの対話強調(6日)☆
・オバマ大統領はアンカラのトルコ国会で演説。
・イスラム社会との関係改善に強い意欲を示した。
・米国は過去も将来もイスラムと戦いはしないと述べた。
・トルコのEU加盟については、全面的に支持すると述べた。
・米は欧州と中東のかけ橋、イスラムとの融合の要としてトルコを重視する。
・大統領は7日、トルコからイラクを予告なしで電撃訪問した。
◆北朝鮮最高人民会議、金総書記を軍治委員長に鎖線(9日)☆
・立法機関の最高人民会議を開催。国防委員長に金正日総書記を再任した。
・国防委員には新たに側近の妹婿の張成沢・党行政部長らを選んだ。
・朝鮮中央テレビは金総書記が歩く姿を放映。
・健康不安説がくすぶる中で、体制の求心力維持に努める姿勢を示した。
◆モルドバで暴動、選挙巡り(7日)
・モルドバで5日総選挙が実施。選管は与党共産党が勝利を発表した。
・野党支持者は不正があったとしてデモ。7日暴徒化した。
・ウォロニン大統領は親ロ派。
・野党は親欧米で、隣国ルーマニアとの関係も指摘される。
・旧ソ連では経済悪化やロシアの勢力伸長を背景に、政局が流動化している。
・グルジアでは9日、野党勢力が大統領退陣要求の大規模デモを展開した。
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│INCDの採点
│ ☆☆☆ 世紀の大ニュース
│ ☆☆ 世界史の年表に載るようなニュース
│ ☆ 国際情勢を理解するのに知っていた方がいいニュース新大統領
│ 無印 興味のある方は。知らなくても困ることはないでしょう
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│プラスアルファ
│ (世)日本ではあまり報道していないけれど、世界では注目
│ (日)騒いでいるのは日本だけ
│ (^^)くだらないけど面白い。面白いけどくだらない
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◎寸評:of the Week
【オバマ演説】 オバマ米大統領が欧州訪問で、重要な演説を繰り広げた。5日のプラハでの核軍縮演説では、「核のない世界」を目指す姿勢を明言。ブッシュ政権時代にお蔵入りだった米国によるCTBT批准や、ロシアとの核軍縮交渉推進に意欲を示した。また、核拡散防止に核物質管理体制の強化などを提案した。
「核のない世界」を理想主義的というのは簡単だ。しか演説は正確な現状認識を踏まえて綿密に練られたものと理解すべきだろう。演説に先立って、ロシアのメドベージェフ首相とはSTART1に代わる核軍縮交渉の開始で合意。CTBT批准をきっかけに、NPT体制を立て直し、国際的な核の管理強化に結び付けようという姿勢が見られる。
核なき世界の理想は、オバマ氏が大統領選で繰り返し主張してきた。何よりも、現職の米大統領が国際社会の舞台で正式に提案した意義は大きい。今後の核問題の議論にも、影響を及ぼすだろう。
一方、6日のトルコ国会での演説では、イスラム社会との関係改善を強調した。こちらも理想主義的な色彩があるが、中東などイスラム各国で歓迎されたのは事実。
世界はブッシュ政権当時から時代が変わったことを、改めて認識した。
【タイの政情不安定とアジア情勢】 タイで親タクシン派によるアピシット政権批判デモが拡大。ASEAN首脳会議や東アジア首脳会議が中止に追い込まれた。こんな事態は前代未聞ではないかもしれないが、ほとんど聞いたことのない出来事。会議参加をあきらめて帰国する各国首脳も半ばあきれ顔で、国際社会におけるタイの信用は失墜した。
タイと言えば、ASEANの中心国。しかしここ数年はタクシン元首相派と反タクシン派の確執が拡大。2006年のクーデターから政局混乱が続いている。最近は反政権派が「市民グループ」を名乗ってデモを展開。混乱拡大→国の機能マヒというパターンが定着している。
隣国のフィリピン、インドネシアでも政情は安定しない。東南アジアは経済面で中国の陰に隠れるようになったのみならず、政治的にも弱さが目立つようになっている。
◎今週の注目: 2009年4月12−18日
・パキスタン支援国会合が17日に東京で開かれる。
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