国際ニュース・カウントダウン





◎国際ニュース・週間カウントダウン: 2009年5月18-24日
 

◆スリランカの内戦終結(18日)☆☆
・政府はタミル人武装勢力LTTE(解放のトラ)を制圧。戦闘終結を宣言した。
・LTTE最高指導者のブラバカン議長は戦闘で死亡した。
・25年以上に及んだスリランカ内戦は、政府軍勝利で終結した。
・内戦は多数派シンハラ人とタミル人が対立。LTTEは一時国土の3割を実効支配した。
・いったん成立した和平も崩壊。LTTEは過激色を強め、米欧はテロ組織に指定した。
・内戦終結で、焦点は国民の融和と経済復興に移る。
・ただしこりは大きく、安定・復興への道は容易ではない。

◆韓国前大統領が自殺(23日)☆
・盧武鉉前大統領が、同国南東部の自宅の裏山で転落死した。
・遺書などが発見され、自殺とみられる。
・盧氏は2003-08年大統領。革新系政治家として旧体制打破などに努めた。
・退任後に親族の不正資金疑惑が発覚。先月30日に自身が検察に事情聴取された。
・韓国では大統領経験者が5代連続で、自身や身内の疑惑が発覚した。
・盧氏の死を、同国政治風土の問題と関連付けてみる意見が多い。

◆グアンタナモ閉鎖、議会が異義(20日)☆
・上院はグアンタナモ収容施設閉鎖の必要予算を認めない法案を可決した。
・収容施設はキューバの米海軍基地内にあり、オバマ大統領は閉鎖を表明していた。
・しかし上院は米本土に移送すればテロの危機が高まるとし、90対6で法案可決した。
・与党民主党も多くの議員が賛成。大統領にとっては打撃になった。
・同収容施設はアフガンやイラクの捕虜を収容している。
・捕虜への虐待が発覚。ブッシュ政権下の人権侵害の象徴となっていた。

◆新型インフル患者1万人超、警戒引上げは見送り
・新型インフルエンザは24日までに46カ国に拡大、患者は1万2000人以上。
・ただ毒性は弱く深刻な症状は比較的少ない。
・WHOは警戒水準を据え置き。最高の6への切り上げは見送った。

◆イラクで爆弾テロ(20日)
・バクダッドでテロがあり、40人以上が死亡。70人超が負傷した。
・同国では一時の治安改善→先月以来シーア派住民らを狙ったテロが相次ぐ。
・6月末には米軍が都市部から完全撤退する予定。
・治安維持の正念場を迎えている。


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 │INCDの採点
 │ ☆☆☆ 世紀の大ニュース                  
 │ ☆☆  世界史の年表に載るようなニュース         
 │ ☆   国際情勢を理解するのに知っていた方がいいニュース新大統領  
 │ 無印  興味のある方は。知らなくても困ることはないでしょう
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 │プラスアルファ                       
 │ (世)日本ではあまり報道していないけれど、世界では注目
 │ (日)騒いでいるのは日本だけ                
 │ (^^)くだらないけど面白い。面白いけどくだらない     
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◎寸評:of the Week
 

 【スリランカ内戦終結】 4半世紀続いたスリランカ内戦が「終結」した。反政府武装勢力のタミル・イーラム解放のトラ(LTTE)の最後の拠点が陥落。最高指導者のブラバカン議長は死亡した。ラジャパクサ大統領は勝利宣言をした。
 同国内戦はもともと、多数派シンハラ人の優遇に対する少数派タミル人の抵抗が発端。1980年代に内戦が勃発。LTTEは一時国土の3分の1を実効支配した。
 その後2000年にノルウェーの仲介でいったんは停戦が成立したが、和平条件などを巡り決裂。米国はLTTEを国際テロ組織に指定した。ここ2、3年は政府軍が攻勢を強め、今回の制圧につながった。
 7万人の死者を出した内戦の終結は朗報だ。しかし「終戦」で国民の融和や経済復興が一気に進むと期待できるほど、情勢は甘くない。
 両民族の対立の根は深い。仏教徒が多いシンハラ人に対し、タミル人はヒンドゥー教徒が多数。英国のインド・スリランカ支配時代には、植民地支配に抵抗するシンダラ人に対し、タミル人が支配に協力した歴史がある。
 ラジャパクサ大統領は19日の議会演説で、シンハラ語とタミル語を使って民族の融和を強調した。しかし、タミル人の間には「2級市民として差別されている」という意識は消えない。
 問題はスリランカのみにとどまらない。タミル人はインド南部などに多数の同胞を抱え、内政時代にも海外からの資金支援を受けていた。スリランカ国内にとらわれず、海外同胞との連携を目指す「大タミル構想」も消えない。1991年のラジブ・ガンディー元インド首相の暗殺もLTTEの関与が指摘される。
 今後もひと揺れもフタ揺れもあると見るのが自然だろう。

 
 【グアンタナモ閉鎖】 オバマ大統領が熱意を示すキューバ・グアンタナモ海軍基地内の収容施設閉鎖に対し、議会が厳しい一撃を与えた。上院は20日、必要予算を認めない決議を90対6の圧倒的多数で可決した。 
 閉鎖後に容疑者をどこに運ぶかはまだ未定。米国内に移送すればテロの危険性が高まるという指摘があるし、国民も感情的に反発しそうだ。
 オバマ大統領は就任直後、事後処理のめどが立っていないのにもかかわらず1年内の閉鎖を表明した。同収容施設は捕虜虐待などが発覚。ブッシュ時代の人権侵害の象徴となっていた。それを閉鎖することで、時代の変化を印象付ける狙いがあった。しかしいざ実施の段階にきて、具体的計画作りが遅れていたことのツケが回ってきた格好だ。
 大統領は21日の演説で米国内への移送も含めた対応に国民の理解を求めた。これに対しチェイニー前副大統領がオバマ政権の政策を公然と批判。急速に政治問題化している。


◎今週の注目: 2009年5月25−31日
 

・GMが近く連邦破産法を申請するとの報道が流れている。米政府の定めた期限は6月1日。大詰めの動きがある。




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