国際ニュース・カウントダウン

国際ニュース・週間カウントダウン: 2009年6月21-27日

 

◆イラン政局混乱続く ☆

・大統領選を巡る混乱は2週間を経ても終息せず混乱が続く。
・最高指導者ハメネイ師は再度選挙の正当性を強調。抗議活動中止を求めた。
・調査委員会設置など一部で譲歩を示し、決着を図っている模様。
・一方改革派のムサビ元首相は合法範囲内での抗議継続を主張している。
・アハマディネジャド大統領再選を祝う24日の会は、国会議員の過半が欠席した。
・オバマ米大統領やG8外相会議は武力鎮圧を非難。国際社会も圧力をかけ始めた。


◆イラクの治安、再度悪化の懸念 ☆

・駐留米軍戦闘部隊の都市部からの撤退期限が30日に迫った。
・撤退をにらみ各地でテロが相次ぎ、治安再度悪化の懸念が広がっている。
・24日にはバクダッドのテロで72人が死亡。26日も約20人が死亡した。
・アルカイダやスンニ派過激派の犯行とみられる。
・治安権限を引き継ぐイラク軍の能力が早速試される。
・米国は撤退計画に変更ないとしている。


◆米保険改革、議論が本価格始動 ☆

・米国の医療制度改革論議が本格化し始めた。
・上下両院の委員会が25日までに、法案の概要や審議の論点をなどを発表。
・医療改革はオバマ政権が内政の最重点課題の1つに掲げているもの。
・無保険者の解消、医療費抑制、医師・保険の選択自由の確保を目指すとされる。
・実現すれば半世紀ぶりの改革となる。政権は年内の成立を目指す。
・しかし改革には大幅な増税が必要がある。
・共和党からは大きな政府への警戒がある。産業などからの反発も大きい。
・クリントン政権も15年前に同様の法案を提出したが、挫折している。


◆米の新型インフル感染者、延べ100万人との推計(25日)

・米疾病対策センター(CDC)は、感染者が延100万に達したとの推計を発表した。
・夏になっても感染者は減少していない模様。
・公式の確認感染者は2万8000人にすぎない。実態とのギャップは大きい。


◆マイケル・ジャクソンが死亡。世界的に話題(25日)(^^)

・歌手のマイケル・ジャクソン氏がロサンゼルスで死亡した。50歳。
・死因は不明。当局が調査に当たる。
・同氏は1980年代スーパースター。音楽と映像の融合で新時代を開拓した。
・90年代以降は幼児虐待などスキャンダルが話題を呼んだ。
・最近はコンサート復活を計画。準備をしていた。
・80年代以降の大衆文化論に欠かせない人物として、メディアのカバーも大きい。


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 │INCDの採点
 │ ☆☆☆ 世紀の大ニュース                  
 │ ☆☆  世界史の年表に載るようなニュース         
 │ ☆   国際情勢を理解するのに知っていた方がいいニュース新大統領  
 │ 無印  興味のある方は。知らなくても困ることはないでしょう
 ├─────────────────────────────
 │プラスアルファ                       
 │ (世)日本ではあまり報道していないけれど、世界では注目
 │ (日)騒いでいるのは日本だけ                
 │ (^^)くだらないけど面白い。面白いけどくだらない     
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◎寸評:of the Week
 

 【イランの混乱】 イランの混乱が予想以上に長引いている。国民の不満の鬱積、対立構図の複雑さ(保守派vs改革派、保守派内の対立、世代間対立など)は前号でも指摘した通り。
http://homepage2.nifty.com/INCDclub/clm2009/clmIran2009621.htm
 注目すべきは、ハネメイ師が抗議活動停止の命令を出したのにもかかわらず混乱が続いていることだ。「どうせイランは宗教指導者の国家」という従来の枠組みだけでは理解できない事態になるかもしれない。

 【北朝鮮の世代交代】 北朝鮮の世代交代を巡る情報が色々流れている。5月末頃から金正日総書記の後継者として3男正雲氏が決まったの情報が流れているが、北朝鮮ウォッチャーによると同氏を讃える歌の披露増加など追加情報が相次いでいる。先の再度の核実験など最近の強硬姿勢も、世代交代を関連付けて解説する向きがある。いずれにしろ、いつ表の動きが出てきてもおかしくない。

 【米国の医療改革】 オバマ大統領が選挙戦でも肝いりで主張してきた医療改革論議が動き出す。
 米国の医療制度は、世界的に見ても特異な存在だ。国民皆保険が基本の欧州先進国や日本と違い、先進国で唯一無保険者が多数(5000万人)存在する。先端分野の医療水準は世界1なのに、医者にかかれない人が多い。
 医療費は高く、GDP比は16%程度と世界最高。その矛盾は、マイケル・ムーア監督の映画「シッコ」にこれでもかと示されている通りだ。
 オバマ大統領は改革の目標として、(1)無保険者をなくす(2)医療費抑制(3)医師・保険の選択自由の確保を目指す、などを掲げている。大統領は今月の演説で、「改革しなければGMのようになってしまう」と訴えた。
 しかし、反対意見は根強い。大統領も改革の財源に、増税が必要と認めている。共和党には、「大きな政府につながる」と警戒する。既得権に手を突っこまれる医療産業は、強力なロビー活動を仕掛けてくるだろう。
 国民の意見も多様だ。ある調査では、国民の68%が現在の医療システムの優れていると評価している。クリントン政権が15年前、改革にとん挫したのもこうした背景があるためだ。
 医療改革は、米国に限らず世界に共通する大問題。オバマ政権の改革の行方は、世界にとっても注目の的だ。

 
◎今週の注目: 2009年6月28日−7月4日
 

・引き続きイラン情勢に注目。
・イラク駐留の米軍の戦闘部隊が30日、都市部から撤退する。治安権限はイラク軍に移る。撤退を前にイラクの治安は再度悪化の兆しもあり、情勢の行方は流動的。節目の局面だ。


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