国際ニュース・カウントダウン
◎国際ニュース・週間カウントダウン: 2009年7月5-12日
◆中国・新疆で暴動(5日)☆
・中国の新疆ウイグル自治区のウルムチで暴動が発生。180人以上が死亡した。
・ウイグル人によるデモがきっかけだが、推移の詳細などは不明。
・6日以降も各地で抗議行動などが発生した。
・中国当局は7日までに約1500人を拘束。無届集会禁止など戒厳体制を敷いている。
・漢民族による反ウイグルデモも発生。民族対立が表面化した。
・中国で大規模な民族暴動が起きたのは昨年3月のチベット暴動以来。
・胡錦濤国家主席は8日、イタリアのサミット出席を取りやめ帰国した。
・背景にはウイグル人の漢民族支配への反発、独立要求などがある。
・中国の民族問題の根の深さを改めてうかがわせた格好だ。
◆G8など首脳会議、環境、経済、核など協議(8-10日)☆
・G8、G8+新興国など一連の首脳会議がイタリアのラクイラで開かれた。
・G8は温暖化ガス排出を2050年までに半減で合意した。
・ただし途上国を含めたG17は、地球全体で半減の合意に失敗した。
・地球気温上昇を産業革命時より2度以内にとどめることでは合意した。
・G8+中印などはWTOドーハ・ラウンドの来年合意で一致した。
・核問題は拡散防止で一致。核なき世界を目指し来年米国で首脳会議を開く。
・これに先立ち米ロ首脳は6日モスクワで、戦略核弾頭の大幅削減で合意した。
・一連の会議は若干の前進(A modest step=英Economist)という評価が多い。
・世界統治の枠組みは、G8→新興国を加えた体制への変化が改めて鮮明になった。
◆米韓に大規模サイバー攻撃(4日以降)
・米国と韓国の官庁などのウエブサイトがサイバー攻撃を受け、影響が出た。
・米主要官庁、NY証取などのサイトが4日以降不正アクセスを受け、障害が生じた。
・米政府が8日発表した。韓国のパソコン経由で攻撃を受けた模様。
・韓国では大統領府、国会、銀行などのサイトが7日攻撃を受け障害が発生した。
・米韓では北朝鮮が関連する組織の仕業との見方が出ている。
・サイバー攻撃のリスクを改めて認識させた。
・グルジア紛争の際に同国サイトが攻撃を受けるなど、非常時の危機も表面化した。
◆グーグルが新OS(7日)☆
・グーグルはパソコン用の新OSを発表した。PCメーカーに無償提供を始める。
・クロームOSという名称で、Linuxベースに開発した。
・まずネットブック用を提供。2010年に搭載機が登場する見込み。
・クラウド・コンピューティング化を一層促進する見込み。
・OS分野で圧倒的優位を維持するマイクロソフトへの挑戦となる。
・メディアは"Clash of Titans"などと報道。業界の行方を左右しそう。
◆インドネシア大統領選、ユドヨノ再選確実(8日)☆
・大統領選が実施。ユドヨノ大統領の再選が確実になった。
・速報では60%程度の得票を獲得。決選投票なしで当確となった。
・2004年からの第1期中に同国政治は安定。経済成長も順調で、実績が評価された。
・09年の経済も2-3%のプラス成長が見込まれている。
・失業率の上昇などが課題となる。
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│INCDの採点
│ ☆☆☆ 世紀の大ニュース
│ ☆☆ 世界史の年表に載るようなニュース
│ ☆ 国際情勢を理解するのに知っていた方がいいニュース新大統領
│ 無印 興味のある方は。知らなくても困ることはないでしょう
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│プラスアルファ
│ (世)日本ではあまり報道していないけれど、世界では注目
│ (日)騒いでいるのは日本だけ
│ (^^)くだらないけど面白い。面白いけどくだらない
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◎寸評:of the Week
【ラクイラ・サミット】 G8首脳会議など一連の首脳会議がイタリアのラクイラで開催された。G8とG14、17、約30などが入り乱れての会議。テーマの地球環境、世界経済、核軍縮などを協議した。中身を枠組みは「国際ニュースを切る」で整理。
【中国暴動】 中国の新疆・ウイグル地区で暴動が発生。緊迫した状況が続いている。
発端はウイグル人のデモだが、何が暴動に火をつけたのかなど詳細は不明。現地からの映像は、ウルムチ中心部の店舗の破壊、バスの横転など事態緊迫を伝える。漢民族による反ウイグル人のデモなどもあり、対立が対立を呼ぶ悪循環に陥った感がある。
中国での民族暴動は昨年春のチベット以来。いずれも漢民族支配への反発、自由の要求などでは一致している。
胡錦涛国家主席は情勢対応のためイタリアでのサミット出席を取りやめ、急きょ帰国した。Economist誌最新号は「中国の悪夢」(China's nightmare)というカバーストーリーを展開。中国のジレンマは大きい。
ただ、ウイグルの場合チベットのダライ・ラマ14世のような国際的に存在感のある指導者がいない。イスラム原理主義と結び付いた勢力が地区内にいる点も異なる。
国際社会もイスラム原理主義への警戒などから、チベット動乱時のように中国批判をするには至っていない。経済、民族、宗教、国際情勢等々取り巻く環境は単純ではない。
【GM再建スピード処理】 米GMは10日、優良資産を新生GMに譲渡する手続きを完了したと発表した。6月1日の連邦破産法11条申請からわずか40日あまり。予想以上のスピード処理になった。
背景にあったのは、オバマ政権の後押し。そして法的整理を申請する前に事前調整を進めた結果だ。
GMは事業規模を大幅に縮小。2010年の再上場を目指す。計画実現には競争力のある商品を提供できるかなど、様々な条件がある。
◎今週の注目: 2009年7月13-18日
・中国・新疆ウイグルの暴動の行方に注目。
・アフガニスタン情勢の悪化が深刻。
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