国際ニュース・カウントダウン
◎国際ニュース・週間カウントダウン: 2009年9月7-13日
◆米医療改革論議が山場、大統領が議会演説(9日)☆
・米議会が夏休みを終え8日再開し、医療保険改革が山場を迎えた。
・オバマ大統領は9日会議で演説。不退転の決意で取り組む姿勢を示した。
・無保険者の解消、加入者の保護、医療費の抑制などを強調した。
・同時に民間を阻害せずなどと強調、妥協の姿勢も示した。
・改革コストは10年で9000億ドルになる。財源などはあいまいな点が残った。
・医療保険改革は内政の最大課題。国民の関心も高い。
・ただ、改革には医療産業や野党共和党の抵抗も強く、行方は不透明だ。
・議論の行方はオバマ政権の求心力をも左右し、米国内問題にとどまらない。
◆アフガン大統領選、開票巡り混乱、再集計指示(8日)☆
・国連主導の不服審査委員会は8日、選管に一部投票所での再集計を指示した。
・中部カンダハル州などの投票所が対象。総数の2割にあたるとの情報もある。
・一方選管は8日カルザイ大統領の得票が54%と発表。初めて50%を超えた。
・ただ対立候補のアブドラ外相は不正があったとして受け入れないと表明した。
・開票を巡っては欧米からも有効性に疑問を呈する意見が出始めている。
・大統領選は、政権正統性の確認→安定への節目として位置付けられていた。
・混乱が続き、今後の政治情勢安定に悪影響を及ぼす懸念がある。
◆9.11から8年、テロの懸念消えず(11日)☆
・同時多発テロから8年を経過。NYやワシントンで追悼式が行われた。
・ブッシュ政権後では初。オバマ大統領はテロ一掃への決意を強調した。
・ただアフガン情勢はむしろ悪化。アルカイダなどテロ組織の活動も続く。
・米本土へのテロ攻撃再発の懸念も消えない状況が続く。
・チェイニー前副大統領などは、オバマ政権の安保政策への批判を繰り返す。
・国民の間でも、アフガン戦略への不満や批判がくすぶり始めている。
◆独オペル、加マグナGに売却(10日)☆
・米GMは独オペル株の過半を加マグナとロシア国営銀ズベルバンクに売却する。
・取締役会で決定し発表した。少数株はGMとオペル従業員が保有する。
・独政府は保証などで支援する方針。合意を歓迎する声明を発表した。
・売却は5月末に暫定合意に達したが条件面などで調整が難航していた。
・背後には企業再建と雇用保護のバランス、GM本体とオペルの利害調整などがあった。
・米や独の支援をどう使うかでも対立。公的支援→いびつな競争が問題を複雑にした。
・世界の自動車産業は融資や購入支援などで、合計1000億ドル超の支援を受けた。
◆台湾、陳水扁前総統に無期懲役(11日)
・台北地裁は陳水扁前総統に無期懲役を言い渡した。
・機密費詐取などの責任を追及した。検察は昨年末に逮捕、起訴した。
・妻や親族、陳政権下の高官にも有罪判決を言い渡した。
・陳氏は民進党。国民党に代わり2000に総統就任。台湾の独自性を強調した。
・2008年の総統選では国民党の馬英九氏に交代している。
・前総統は判決には政治的思惑もあったなどとし無罪を主張。2審で争う姿勢。
・ただ現野党になった民進党は陳氏と距離を取り始めている。
・いずれにしろ台湾政治への影響は無視できない。中台関係も左右する要因だ。
・これに先立ち国民党政権は劉兆玄→呉敦義行政院長の内閣改造を発表した。
・8月の台風8号の処理の遅れ(600人が死亡)の責任を取った形。
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│INCDの採点
│ ☆☆☆ 世紀の大ニュース
│ ☆☆ 世界史の年表に載るようなニュース
│ ☆ 国際情勢を理解するのに知っていた方がいいニュース新大統領
│ 無印 興味のある方は。知らなくても困ることはないでしょう
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│プラスアルファ
│ (世)日本ではあまり報道していないけれど、世界では注目
│ (日)騒いでいるのは日本だけ
│ (^^)くだらないけど面白い。面白いけどくだらない
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◎寸評:of the Week
【同時テロ8年】 世界が「テロの脅威と向き合う時代」に入ったことを印象付けた2001年の9.11から8年。世界の安全保障やテロを定点観測する機会だ。テロの脅威は変わらず続き、特に最前線とされるアフガニスタンの状況は一層深刻化している。
【オバマ大統領の憂鬱】 米オバマ政権が抱える課題に焦点が当たった。1つはアフガニスタン政策。9.1の追悼を機にテロ、安全保障が議論され、最前線のアフガン情勢に改めて光があたった。もう一つは山場を迎えた医療保険制度改革。メディアの報道は過熱している。翌週はリーマン・ショックから1年を迎え、経済・金融に改めて焦点が当たる。
【温暖化ガス削減:日本とフランス】 日本の鳩山次期首相は7日、2020年までに温暖化ガスを1990年比25%削減するとの中期目標を示した。麻生政権に比べて極めて野心的な目標設定。国際的な反響は大きく、欧州などは歓迎を表明。一方中国やインドは「先進国の責任」を改めて強調し、批判的なコメントを加えた。鳩山発言の報道も反響も、「国際的合意を前提に」という条件部分はほとんど無視される形で増幅されていった印象だ。
一方フランスのサルコジ大統領は10日、温暖化ガス排出に課税する炭素税を来年から導入する方針を示した。1トン当たり17ユーロ(ガソリン1リットルなら0.04ユーロ=5.3円)を課税する内容。国民や産業界の反応は複雑で、実現までには曲折がありそうだ。
欧州では北欧や英国が炭素税を導入済み。12月のコペンハーゲンでのCOP15会議に向けて、様々な動きが出てくるだろう。
◎今週の注目(2009.9.13-19)&当面の注目
・リーマン・ショックから15日で1年になる。金融危機、世界経済に改めて焦点が当たる。
・米国の医療保険改革議論が一層過熱する。
・アフガン大統領選を巡り、様々な動きが表面化する。
・日本で民主党の鳩山氏が16日に首相に指名され、民主党中心の新政権が発足する。
・G20首脳会議: 9月24-25日に米ピッツバーグで。融危機や世界不況対応などを競技。
・国連総会: 第64回総会が9月15日に開幕。翌週に各国首脳の演説がある。24日にはオバマ倍大統領が安保理首脳会議で議長を務める。
・ドイツの総選挙: 9月27日
・ベルリンの壁崩壊20周年: 11月3日
・地球環境問題:COP15会議が12月にコペンハーゲンで。それに先立ち、9月22日にはNYで閣僚会議が開かれる。オバマ大統領が参加する。
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