国際ニュース・カウントダウン
◎国際ニュース・週間カウントダウン: 2009年9月13-19日
◆米、MD東欧配備を中止(17日)☆☆
・オバマ大統領はミサイル防衛(MD)システムの東欧配備中止を発表した。
・配備予定地だったチェコとポーランドに通知した。
・計画はブッシュ前政権がイラン核開発への対抗などを名目に推進した。
・しかしロシアは反発。米ロ関係は冷戦後最悪と言われるまでに悪化した。
・今回の決定は対ロ関係を修復し、核軍縮や対イランなどで協調する狙い。
・ロシアや西欧諸国は決定を歓迎。一方ポーランドなどは警戒も示した。
・前政権からの転換を示す象徴的な出来事。対ロ関係や核問題への影響は大きい。
◆日本、民主党内閣発足(16日)☆
・民主党中心の鳩山政権が発足した。
・8月末の総選挙での大勝を受けたもの。ほぼ半世紀ぶりの本格的な政権交代。
・自民党時代の産業振興、公共事業中心→生活中心の政策を掲げている。
・発足早々、補正予算の執行凍結や一部ダムの建設中止を打ち出した。
・ただ政権公約の具体的な推進方法は不透明な点も多い。
・新政権の行方には、米国やアジア諸国も注視している。
◆金融危機1年(15日)☆
・リーマン・ショックから1年が経過した。
・この間世界は金融危機→経済不況を経験。大手金融機関やGMが破綻した。
・09年の世界経済は戦後初のマイナス成長。先進国は2-7%のマイナスとなった。
・しかし1930年代のような恐慌は回避した。
・ここに来て世界経済底入れの観測も強まっている。
・ただ金融機関はなお多額の不良債権を抱え、先行きは不透明だ。
・多額の財政赤字など負の遺産も拡大。将来にツケを残した。
・政策協調の枠組みはG7→G20などに移行。世界の構造も変化した。
・危機の発端となった金融規制の論議はなお継続中だ。
(→国際ニュースを切る:「金融危機1年の世界経済点検」)
◆中国共産党中央委、軍事委員会人事見送り(15-18日)☆
・中国共産党の中央委員会全体会議が開催。
・党への信頼性や統治強化のため、汚職対策などを決めた。
・新疆ウイグル暴動など社会不安もあり、求心力強化が急務となっている。
・注目された中央軍事委員会の人事発表はなかった。
・習近平国家副主席が副委員長になれば、ポスト胡錦涛総書記はほぼ確定だった。
・中国は10月1日に建国60周年を迎える。
◆北朝鮮が多国間対話に柔軟姿勢(18日)
・金正日総書記は核問題について、多国間対話に応じる姿勢を示した。
・中国国家主席特使との会談で表明した。
・北朝鮮は今年に入り姿勢を硬化。6カ国協議は終了したと宣言。
・今春にはミサイル発射と2度目の核実験を実施した。
・背景には金総書記の健康問題による体制引き締めなどがあるといわれる。
・柔軟姿勢により、核問題の局面が変わる可能性がある。
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│INCDの採点
│ ☆☆☆ 世紀の大ニュース
│ ☆☆ 世界史の年表に載るようなニュース
│ ☆ 国際情勢を理解するのに知っていた方がいいニュース新大統領
│ 無印 興味のある方は。知らなくても困ることはないでしょう
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│プラスアルファ
│ (世)日本ではあまり報道していないけれど、世界では注目
│ (日)騒いでいるのは日本だけ
│ (^^)くだらないけど面白い。面白いけどくだらない
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◎寸評:of the Week
【MD中止のインパクト】 オバマ大統領がミサイル防衛(MD)システムのチェコ、ポーランド配備中止を発表した。MDはブッシュ政権が肝煎りで推進した構想。その中止は、米国の安保政策の大転換を意味し、米ロ関係も新局面を迎える。
MDは表向きイランの核開発の脅威に備えたシステムとされた。しかし、ロシアは自国を対象にしていると反発。グルジア、ウクライナのNATO加盟の動きもあって、米国や欧州に対するスタンスを硬化した。そうした姿勢が顕在化したのが、天然ガスの欧州への供給停止であり、2008年8月のグルジア紛争だった。
ブッシュ政権の欧州安保の基本構図は、力による安定を追及したもの。MDは表面的にはロシアとの協力を主張しながら、実態的には核システムで圧倒的優位に立つ構想だ。だからこそ、ロシアは強く反発した。
オバマ政権は発足後、従来の力による安定の追及→国際協調路線への転換を打ち出した。核軍縮にも前向きで、5月にはプラハ演説で核なき世界を目指す姿勢を示している。今回の決定も、その延長線上にある。
ロシアとの関係が改善すれば、START1に代わる新たな核軍縮交渉の推進が期待できる。イランの核開発問題やアフガニスタン政策での協調も目論んでいるはずだ。
大統領の発表をロシアは評価。対抗措置として打ち出していたカリーニングラードへのミサイル配備差し止めを表明した。フランスやドイツも歓迎を示した。
一方、ポーランドやチェコは懸念を表明した。東欧諸国にとってロシアの脅威は歴史的なもの。MD建設で国民世論を納得してきたこともあり、政権にとっても対応は難しい。
波紋は多方面に広がる。今回の決定がどのような影響を及ぼすかを見渡すのは困難だが、少なくとも「時代が変わった」ことを改めて強く印象付ける。
◎今週の注目(2009.9.20-26)&当面の注目
・国連総会、G20首脳会議関連の重要スケジュールが目白押し。
・国連総会は首脳演説が始まる。23日にはオバマ米大統領、胡錦涛中国国家主席、鳩山日本首相らが演説する。
・22日には地球環境問題の閣僚会議が開催される。オバマ大統領が参加する。
・24日に安保理の首脳会議が開かれる。オバマ大統領が議長を務める。
・24-25日には米ピッツバーグでG20首脳会議。金融危機や世界経済の不況対策を協議する。金融機関の経営者の報酬制限、資本強化などが具体的テーマになる見込み。
・NYやピッツバーグで首脳外交が繰り広げられる。22日の米ロ首脳会談では核軍縮などを協議。日米なども開催される。
・国連総会を機に閣僚・高官レベルの交渉も色々計画されている。
・ドイツの総選挙: 9月27日
・ベルリンの壁崩壊20周年: 11月3日
・地球環境問題:COP15会議が12月にコペンハーゲンで。
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