国際ニュース・カウントダウン

◎国際ニュース・週間カウントダウン: 2009年9月27日-10月3日
 

◆ドイツ総選挙、大連立→保守中道政権へ(30日)☆
・総選挙が実施され、メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟が第1党を維持した。
・中道の自由民主党と合わせて過半数を獲得し、保守中道政権が発足する。
・社民党を含んだ左右大連立政権は4年で解消する。
・キ民同盟は首相人気や現実的な政策実施などからで前回以上の議席を獲得。
・社民党は221→146議席と歴史的な大敗。福祉削減への反発から左派支持者離れが進んだ。
・自民党の他に緑の党、左派新党も議席を伸ばし、2大政党→多党化が進んだ。
・選挙結果が独や欧州、世界の政治潮流に示唆するものも多い。

◆2016年五輪はリオに(2日)☆
・2016年の夏季五輪の開催がリオデジャネイロに決まった。
・コペンハーゲンで開催したIOC総会で決定した。
・南米での五輪開催は初めて。
・リオ、マドリッド、東京、シカゴの立候補地から選ばれた。
・総会にはオバマ米大統領や鳩山首相も出席し誘致をPRした。
・ブラジルは2014年のサッカーワールドカップに続いての開催となる。
・世界の構造変化(先進国中心→新興国)を映す。
・国際イベントの政治や経済への影響拡大も改めて印象付けた。

◆サモア、インドネシアで連続地震被害(29、30日)☆
・南太平洋サモア沖で29日M8.0の地震が発生。津波被害で180人以上が死亡した。
・30日にはインドネシアのスマトラ沖でM7.6の地震が発生。数百人以上が死亡した。
・いずれも被害が拡大する可能性が大きい。
・これだけの大地震が連続で発生するのはまれ。
・因果関係については今のところ否定的な見方が多いが不明。
・同時期にフィリピンなど東南アジアでは台風禍で数百人が死亡した。
・2004年末のスマトラ沖地震では30万人の死者・不明者が出ている。

◆イランがミサイル発射実験、核問題巡り協議 ☆
・革命防衛隊は27、28日にミサイル試射を行った。
・射程2000キロの中距離ミサイルなど。イスラエルや湾岸米軍基地は射程内になる。
・9月下旬には第2のウラン濃縮施設建設が発覚している。それに続く動き。
・安保理常任理事国+独は1日ジュネーブでイランと核問題を協議した。
・イランはIAEA査察への協力を表明。月内に再度協議開催する。
・低濃縮ウランをロシアなど第3国で再濃縮し、イランに戻す構想も合意した。
・制裁回避のために柔軟姿勢を見せた格好。一方でミサイルなど強硬姿勢も維持する。
・核問題の行方は緊迫したまま複雑な駆け引きが続く。

◆中国建国60周年、党の指導力を誇示(1日)☆
・中国は建国60周年の国慶節を迎えた。
・天安門広場では10年ぶりの大規模軍事パレードを実施。歴代指導者らが閲覧した。
・胡錦濤国家主席首席は演説し中国の発展と共産党の指導力を誇示した。
・同時に改革・開放路線の継続を強調した。胡首席はケ小平氏指名の直系。
・軍事面では国産の最新兵器を披露した。
・中国の国力と世界における存在感を見せつけた格好。
・同時に異常な警備や雛壇序列などを通じ、内在する問題や権力争いも垣間見せた。


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 │INCDの採点
 │ ☆☆☆ 世紀の大ニュース                  
 │ ☆☆  世界史の年表に載るようなニュース         
 │ ☆   国際情勢を理解するのに知っていた方がいいニュース新大統領  
 │ 無印  興味のある方は。知らなくても困ることはないでしょう
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 │プラスアルファ                       
 │ (世)日本ではあまり報道していないけれど、世界では注目
 │ (日)騒いでいるのは日本だけ                
 │ (^^)くだらないけど面白い。面白いけどくだらない     
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◎寸評:of the Week


 【重要ニュース集中】 重要なニュースが連続。ベスト5以外にも、アイルランド国民投票でEUのリスボン条約批准国民投票(2日)、IMFが世界経済の見通し上方修正などが相次いだ。


 【五輪誘致合戦】 2016年の夏季五輪の開催地がブラジルのリオデジャネイロに決まった。南米初の五輪開催という売り物が、治安面での不安や他候補地のセールスポイント(東京なら環境など)をしのいだ。ブラジルは2014年のサッカー・ワールドカップの開催も決まっており、連続のビッグイベント。2010年は南アでサッカーW杯開催、2012年はソチ冬季五輪と続き、新興国の存在感が印象付けられる。

 それにしても、コペンハーゲンIOC総会に集まった顔ぶれは凄かった。米国からはオバマ大統領、日本は鳩山首相がいずれも直前に出席を決定。今後は国家元首級でなければ勝負にならないようになるのだろう。

 大統領にしても首相にしても、もちろん自国開催は望んでいたが、元々IOC総会出席の優先度がそれほど高かったわけではない。しかし誘致に失敗した場合に「xxが来なかったから負けた」と批判されるリスクは大きい。共に国内政治で微妙な時期にあり、いわれのなき批判の芽は摘む必要があった(オバマ大統領は医療保険改革論議やアフガン増派、鳩山首相は政治主導の政権運営立ち上げが勝負どころ)。五輪誘致は大いに政局にも影響する時代になったのだ。

 誘致合戦も奥が深い。


 【自然災害】 サモアとインドネシアで大地震が連発。多大な被害が出た。
 災害では2004年末のスマトラ沖地震による津波被害で30万人の死者・不明者が出ているし、2008年のミャンマーのサイクロンでは10万人以上が犠牲になった。バングラデシュのサイクロンはたびたび数千−十万人単位の死者・不明者を出している。トルコなど各地の地震被害でも、数千―数万人の被害者はざらだ。

 それに比べると今回は死者・不明者数は少ない。しかし2日間の連続発生は過去ほとんど例がなく、そのインパクトは強烈だ。

 折しも東南アジアでは、大規模台風被害が重なった。いつものことだが、大自然の猛威は人間の力の限界を改めて感じさせる。


 【新たなバブル?】 世界経済の最悪期脱出説(及び回復は鈍い)を補強するようなニュースが相次いだ。IMFは1日、2010年の世界の経済成長が3.1%(7月予測比0.6ポイント上昇修正)になるとの予測を発表。30日には世界の金融機関が抱える損失額予測も3.4兆ドルと、4月推計より16%減少した。

 最悪期脱出説に市場も反応している。新興国の株価は上昇。金などの価格も上昇している(もちろん回復が遅い分野もあれば乱高下も激しい)。次の成長を睨んで、新たなバブルが発生しているという指摘も多い。要注目の分野だ。


 【アフガン増派巡る議論】 オバマ政権が打ち出したアフガニスタン増派を巡り、米政権内が揺れている。アフガン派遣の米軍ンは現在約6万人で、年末までに6.8万人に増派を決めている。しかし現地駐留米軍の司令官が4万人の増派が必要と要求。これをクリントン国務長官らが支持する一方、バイデン副大統領らはその効果に懐疑的とされる。

 NATOのラスムセン事務総長は9月末から米国を訪問。アフガン国軍支援強化などを主張したが、増派についてのNATO内の意見は様々だ。

 オバマ政権にとっては、医療保険制度改革と並び最大の課題だ。 



◎今週の注目(2009.10.4-10)&当面の注目


・IMF・世銀総会がトルコのイスタンブールで開催中。
・ミャンマーの民主化指導者、アウン・サン・スー・チー氏と軍事政権の対話の行方に注目。スー・チー氏は軍事政権トップに書簡を送り、米欧の制裁解除を可能にする対話を求める姿勢に転じたと伝えられる。この姿勢変化には米欧の姿勢変化もうかがえる。

・ベルリンの壁崩壊20周年: 11月3日
・地球環境問題:COP15会議が12月にコペンハーゲンで。


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