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世界を眺める視点



◆マネー急変


 世界的にマネーの動きが急変している。原油価格をはじめとする商品価格が急落し、NY株は最高値を更新、米長期金利は低下している(債券価格は上昇)。こうした動きの中で、ヘッジファンドが巨額の損失を抱えたことも表面化した。

 約2年続いた米国の金融引締めは最終段階を迎えた。景気軟着陸への期待が高まる一方、インフレ懸念も完全に払拭したわけではない。色々な見方が交錯する。日本はゼロ金利を解消し、タダ同然の資金を世界に供給する構図は変わりつつある。

 最近まで続いた原油高騰も、実需面の理由というよりはマネーゲームの側面が強い。原油価格下落は実物経済にとっては好影響が多いが、世界的資金の流れを不安定にする面もある。単純に割り切れるものではない。

 世界のマネーは当面、新たな(一時的な)均衡を探り、複雑な動きを続けそうだ。目を凝らした観察が欠かせない。


(2006.10.1)