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◆ニカラグア・オルテガ大統領の復活
ニカラグア大統領選で、ダニエル・オルテガ元大統領が当選。16年ぶりに復帰する。今回の当選劇には、革命→内戦を経た過去30年ニカラグアの歴史が集約されている。
ニカラグアは79年、左派のサンディニスタが革命で右派独裁政権を打倒。しかし右派は米国の支援を受けてコントラを組織し、80年代から内戦に突入した。
サンディニスタを率いたルオルテガ氏は84年の大統領選で当選、左派反米政権を樹立した。
大統領任期中には停戦交渉を進め、87年に合意。10年近くに及ぶ内戦を終結した。しかし90年の大統領選では右派に破れ、その後右派・中道政権が続いていた。
右派・中道政権は外資導入などにより経済成長を実現した。しかし、貧富の差は急速に拡大。深刻な社会問題になっていた。
今回の選挙でオルテガ氏が復活したのは、貧困対策を訴えたため。しかし同時に柔軟姿勢も打ち出したことも大きい。副大統領候補にはかつての敵コントラ出身者を任命、カトリック教会とも和解し支持を得た。左派の闘士から現実主義者への変身とも言える。
戦後の中南米諸国には、共通する流れがある。右派軍事政権による支配。内戦の歴史。90年代の右派・中道政権による高成長政策。2000年以降の貧富の格差拡大。そして近年の左傾化などだ。ニカラグア情勢も、こうした脈略の中でとらえられる。
オルテガ氏という革命家・政治家は、そうした潮流の渦中にあり続け、流れに合わせて変化してきた。異彩を放つベネズエラのチャベス大統領、キューバのカストロ議長などと同様、注目したくなる。
(2006.11.11)