国際ニュース・カウントダウン
寸評 of the Week
◆2006年の世界
今年も残すところわずか。主要メディアによる恒例の10大ニュースや、「今年の人」などの発表も始まろうとしている。
「今年の世界」は追って掘り下げるが、最も重要なニュースの1つは11月の米中間選挙だろう。与党共和党の大敗→ブッシュ政権のイラク政策の変更とつながり、9.11以降の超大国米国の外交スタンスが変わる。
ただ、有効な新政策を見出すのは容易ではない。イラクでの従来の力による政策の失敗は明らかだが、それに代わる秘策は見当たらない。ブッシュ大統領が新政策発表を先送りせざるを得なかったのも、そのためだ。
イラク情勢は安定しないどころか、むしろ悪化の一途をたどっている。イラク→中東へと広がる混乱が、世界の不安定要因である状況は変わらない。世界がテロの脅威と直面する状況は、9.11以降ずっと世界に現実として織り込まれたままだ。
一方、世界景気の順調な推移やアジア経済の発展、技術進歩などは明るい材料も軽視すべきでない。
明るい材料と不安材料。この両方を抱える世界をどう見て、どう動くと読めばいいのか。答が簡単に見えてくる問題ではないが、米国の政策変化はそうした点を考える上でも極めて重要な要素だ。
(2006.12.16)