国際ニュース・カウントダウン
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◆2007年の世界展望
2007年が始まった。前年(2006年)の重大ニュースはイラク情勢、米政治(中間選挙)、核拡散(イランと北朝鮮の核問題)だったが、今年も当面、この3つが世界の中心課題になる。
イラク情勢は混迷が続き、米国と世界は新たなイラク政策を模索し続けることになろう。米ブッシュ政権は求心力低下が進み、ブッシュ後をにらんだ動きが色々出てくるだろう。イランと北朝鮮の核問題は、外交上の神経戦が続くと見るのが自然だ。
欧州ではフランスの大統領選とイギリスの首相交代という政治イベントがある。強権色を強めるロシア・プーチン政権の行方も関心。アフガンやパレスチナ、レバノン、ダルフールなどの情勢は、いつ急変してもおかしくない。
一方、世界経済は今のところ順調に拡大しそうだ。中国やインドの急成長のトレンドも今のところ変わりそうにない。
◇FTの視点
世界のメディアも2007年の展望を報じている。たとえば英Fincial Times紙は2006年12月30日号で、毎年恒例の担当記者による展望特集を掲載した。問題の設定と読み筋は、グローバルな視点の一端を表しているので、ポイントをまとめてみる。イラク情勢(混乱が続きそう)や世界経済(好調が続きそう)は、当たり前すぎるためか触れていない。
▽世界の安全保障・外交
・NATOはアフガニスタンで任務を遂行できるか=5-10年駐留し続けなければならないかも知れないが、基本的にはYes.
・米国はイラン(核施設など)を攻撃するか=中東の混乱のさらに巻き込まれたくないので可能性は小さいが、米国内に強硬派はな存在する。イスラエルが攻撃する可能性も否定できない。
・ロシアはグルジアに侵攻するか=天然ガスの供給などで圧力をかける可能性が大きく、侵攻の可能性は小。
・中国はアフリカを裏庭にするか=影響力拡大の傾向は続く。
▽政治
・2008年米大統領選にオバマ上院議員は出馬表明するか=初のアフリカ系大統領候補として年明け早々にも出馬表明しそう。民主党ではヒラリー・クリントン上院議員と並び最有力候補に。
・フランス大統領選(4-5月)の勝者は=中道右派UMPのサルコジ党首が、左派社会党のロワイアル元環境相を破って勝利しそう。
▽自然
・カトリーナ(2005年)のような大型ハリケーンの被害はあるか=2005年は運良く被害が少なかった。海洋温度などの条件から、2006年よりは被害が広がりそう。
▽経済
・WTO新ラウンド(ドーハラウンド)の膠着打開はあるか=見込みは薄い。
・ドル急落は=可能性は少ない。
・日本の景気失速は=懸念はある。
・株式の急落は=ある程度の下落はありそう。
・原油価格は50ドル以下に下がるか=可能性は少ない。
・原油取引通貨のドルからユーロへの転換は=イランは望んでいるが、他国は追随しそうにない。
・外国資本による英企業の買収は続くか=続く。ロンドン証取が外国資本の所有になる可能性も。
・ファンドによる1000億ドルを超える企業買収はあるか=大きくないが可能性はある。
(2007.1.7)