◆2008年の展望
2008年が始まった。世界が直面するテーマは、(1)米大統領選(2)イラクなど中東情勢(3)サブプライム問題と世界経済の行方、あたりが中心。これに加えて、地球温暖化と環境問題、イラン屋北朝鮮の核問題、アフガン、パキスタン情勢などが注目点だ。
世界の中長期的な動向をみると、経済的には急速なグローバル化が進展。中国・インドなど新興国が発展し、先進国中心の構造が変化している。ITなど技術革新は加速し、これが世界を変える状況が続いている。
一方、政治・安全保障的には対テロ戦争が続く。9.11からすでに7年たつが、テロ防止の目途はいっこうに見えず、数十年単位の課題になるとの認識が一般的。核拡散の危機も深刻になっている。
さらには温暖化をはじめとする環境問題も、地球の存続を脅かしかねない問題として問われている。
世界はこうした課題に取り組む方法を模索中。その上で、超大国米国の行方が重要なことは言うまでもない。
2008年の注目テーマも、もちろんこのような中長期的な潮流と課題を反映している。
▼FT紙の予測
英Financial Timesは毎年年末に、専門記者による翌年の世界展望を掲載している。2008年の注目テーマと予想をかい摘むと以下の通りだ。(2007年12月30日付)
▽世界経済
・信用危機は続くか=しばらく続く
・株式市場は下がるか=下がっても、年間を通じて下がり続けることにはならない
・米シティ銀が部門切り離しをすることは=ないだろう
・原油価格は1バレル=100ドルを突破するか=する。年度末には低下。
・米国は景気後退に陥るか=瀬戸際。弱い状態が続く。
・英国の不動産価格は低下するか=する。
・ユーロ圏の金利は=低下
・中国人民元の気鋭上げは=ない
・グーグルの次の一手は=さらに成長。ネット業界の再編を呼ぶ。
▽米大統領選
・ヒラリー・クリントンは米大統領になるか=多分
▽主要国の政治情勢
・ロシアのプーチン大統領は=実験を握り続けるが、独裁者にはならない
・サルコジ仏大統領の改革路線は=公務員ストなど緊張続く可能性
・英国はブラウン首相からキャメロン首相に代わるか=今年はまだ
▽中東・南アジア情勢
・パキスタンのムシャラフ大統領は年末まで地位を維持できるか=可能性は大きいが、地位はより不安定に
・イランは核兵器を持つか=今年はない。2010-15年の可能性。
・イラクは事実上分断されるか=すでに実質分断国家。安定のためには米国がイランとの関係を見直すなど新たなアプローチが必要。
▽環境
・ポスト京都議定書の行方は=バリ・ロードマップの協議が続く
▽その他
・北京五輪は=「史上最高」の大会になるかは不明
(2008.1.5)