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◆ミャンマーのサイクロン


 ミャンマー南部を2-3日大型サイクロンが襲い、多大な被害が出た。死者は当初報道の数千人から数万人に拡大。十万人に達するという観測も出ている。家を失った被災者は百万人以上。91年のバングラデシュでの被害(死者14万人)以来の大型被害になった。

 厳しい情報管理で、現地の情報があまり伝わらない異様な状態。それでも管理の目をかいくぐった取材で、崩壊した集落、泥地に横たわる死体などのショッキングな映像が世界に流れた。

 国際社会は、同国軍事制憲を強く批判している欧米諸国も含め人道支援の実施を表明。ミャンマー軍事政権も5日、国際社会からの援助物資受け入れを表明した。しかし、援助要員や外国人記者の入国は激しく制限。欧米からの援助NGOの受け入れも拒否している。

 このため各地から届いた援助物資が港に山積みされている状況。被災地での伝染病拡大も懸念されている。

 そんな中で、軍事政権は10日、新憲法案の賛否を求める国民投票を強行した。憲法案はミャンマー版の民主化促進を謳っているが、実態は軍事政権の支配を正当化する内容。もともと国際社会の批判が強かったが、実施方法を巡り批判はさらに強まっている。

 サイクロンはミャンマー軍事政権の異様さと問題点を改めて表面化させている。


(2008.5.11)