ぴちぴちピッチ 26の秘密


このコーナーの概要  
ここでは『マーメイドメロディーぴちぴちピッチ』(アニメ版)における様々な疑問や謎について、
私ことJ影虎が私的見解において誰もが納得のいく解答を導き出そうというコーナーです。

 第一章 真珠の秘密
1. かれんの歌がアレなのはなぜ?
2. るちあに真珠を託した沙羅はなぜ音痴にならなかったの?
 
 第二章 マーメイドプリンセスの秘密
3. マーメイドプリンセスのライブステージはどれくらいの強度なの?
4. マーメイドプリンセス達はなぜライブ中に自分達の歌が相手に通じているかどうか分からないの?
 
 第三章 歌の秘密
5. ブラックビューティーシスターズやミケルの御使い達の歌は
本当にマーメイドプリンセス達にダメージを与えているの?
6. では、マーメイドプリンセスの歌は本当に
水妖やブラックビューティーシスターズ、ミケルの御使い達にダメージを与えているの?
7. マーメイドプリンセスの歌にはどんな効力があるの?
8. るちあ達の歌は沙羅にダメージを与えられなかったのに、
なぜ沙羅の歌はるちあ達にダメージを与えられたの?
9. ノエルとココはどうしてすぐにKODOUを歌えたの?
10. どうして星羅の歌はミケルに通じるの?
11. 初期のブラックビューティーシスターズにはなぜマーメイドプリンセスの歌が効かなかったの?
 
 第四章 敵の秘密
12. 南大西洋のマーメイド王国を滅ぼしたのは誰?
13. ガイトはなぜアクアレジーナを召還しようとしてたの?
14. ガイトはなぜノエル捕獲後引きこもってしまったの?
15. ガイトはなぜ急に海斗を求めるようになったの?
16. 悪の頂上対決。ミケルとガイト、強いのはどっち?
17. なぜ水妖達はマーメイドプリンセスの歌を律儀に聞いてあげるの?
18. なぜ水妖やミケルの御使達はマーメイドプリンセスの歌が苦手なの?
 
 第五章 海の世界の秘密
19. にこらとタキはどうして人間界でホテル−パールピアリを経営できるの?
20. 海の世界と地上ではほんとに美意識が違うの?
21. なぜヒッポはマーメイドプリンセスの護衛という大役を任せられたの?
22. なぜヒッポは普段ペンギンの姿をしているの?
 
 第六章 その他の秘密
23. アクアレジーナ様は復活できたの?
24. 波音はなぜ日本にやって来て、中学校に通っていたの?
25. パンタラッサ一族とアクアレジーナの戦いはいつ頃の出来事なの?
26. みかるはどうして急成長したの?
   
 あとがき

 

 1.かれんの歌がアレなのはなぜ?
 
   

 南極海のマーメイドプリンセス、かれん。
彼女のセンセーショナルなデビューは多くの視聴者に衝撃を与えました。
その天衣無縫な性格はもちろんのこと、特筆すべきはあの特有の超絶歌唱力。
これには賛否両論あり、今でも物議を醸し出している程です。
確かに、あの歌を聞かせられれば100人中99人はアレだなあと思うことでしょう。
天下のマーメイドプリンセスの歌がこんなことで良いのか?
と憤りを感じる人もいるでしょう。
しかし、これには理由があるのです。
真珠のないマーメイドは音痴
実はこれこそがかれんの歌がアレな理由なのです。
こう言うと、「なに言ってんだ。かれんはちゃんと真珠があるじゃないか?」と思われることでしょう。
確かにその通りです。
かれんはちゃんと自分のパープル真珠を所持しています。
今までにしろ何度も変身しているし、その度に超絶歌唱力のライブも披露しています。
しかし、思い出してみて下さい。
かれんは当初、ガイトに捕らえられた双子の姉である北極海のマーメイドプリンセス、ノエルを救出するために、自分の真珠に力を蓄えていました。
いざと言う時に、その蓄積された力を開放させるため、普段は極力真珠の力を抑える必要があったと思われます。
ここまで言えば、もうお分かりでしょう。
真珠のないマーメイドは音痴。
そして、かれんは真珠の力を控えている。
つまり、かれんにとってその力の源でもある真珠はないにも等しかったのです。
しかし、残念ながら、その力はノエルではなく、るちあ達を助けるために使われてしまいました。


蓄積した真珠の力を解放するかれん。

 その後、無事かれんの真珠はかれんの元に戻っては来たものの、今まで蓄積されていた真珠の力はもはや失われてしまっていたのです。
そのため、真珠の力が元に戻るまでには多大な時間がかかったかと思われます。
実際に、第31話「危険な罠」、第39話「PIP(パニック イン パールピアリ)」においてのかれんの歌はお世辞にも上手いと言えるものではありませんでした。
ところが、第42話「涙の行方」においてはどうだったでしょうか?
この時、
かれんを加えた初のマーメイドプリンセス4人によるライブが展開されたわけですが、心なしか上手くなっていたではありませんか!


    初の4人ライブ

 これはかれんのパープル真珠がようやくその力を取り戻したことにより、かれんの歌唱力も本来のモノに回復したということなのでしょう。
そう考えれば全て辻褄があいます。
ゆえに、かれんは音痴ではなく、ましてや中の人がネタでわざとあんな風に歌ってるわけでもなく、上記の理由から一時期音痴にならざるを得なかったというわけなのです。
 もっとも、かれんの歌が上手くなったというのは錯覚であり、ただ単に慣れによるものだという説も根強く残ってはいますが…。

 

 

 2.るちあに真珠を託した沙羅はなぜ音痴にならなかったの?
 

  「七色の〜風に吹かれて〜♪」
崩れゆくガイト城に1人残ったガイト。
そんな彼の元に沙羅は戻ってきました。
「沙羅!どうして?」
驚くガイトに沙羅は穏やかな口調で答えます。
「いつまでもあなたといっしょに…」
みつめあう2人。
そして2人は抱き合います。
今まさに海の藻屑になろうとしているガイト城で…。
崩壊するガイト城が海の底深く沈んで行く中、沙羅の歌う「Legend of marmaid」が響き渡るのでした…。

 言わずと知れたピッチ最終話、ラスト直前の1シーンです。
儚く、そして悲しいながらも美しいそのシーンには感動すら覚えました。
…が、しかし…。
ここで素朴な疑問が頭に浮かび上がります。
「真珠のないマーメイドって音痴じゃなかったっけ?」
沙羅はガイトの元へ向かう直前に、自分のオレンジパールをるちあに託しています。


 
託されたオレンジ真珠。  

 しかし、沙羅の歌は普通に上手かった…。
これはいったいどういうことでしょうか?
この謎を解くにあたり、沙羅は非常に興味深い発言をしています。
それは第50話「心の闇」でのこと。
「一緒にやり直そう」と誘う親友のココに対し、
「私はもうマーメイドプリンセスでもなんでもない」と拒絶。
そう、沙羅はマーメイドプリンセスではなくなっていたのです。
だから、真珠がなかったにも関わらず音痴にならなかったのです。
いささか簡単ではありますが、これならば説明がつきます。
しかし、残念なことに、この見解には1つ欠点があります。
それは第51話「蘇る真実」でのこと。
沙羅は先程の自分の言葉を今度は自ら否定してしまうのです。
「バカね。アクアレジーナにもらった曲がマーメイドプリンセスの私に通じると思ったの?」と。
マーメイドプリンセスでもなんでもないと言っておきながら、マーメイドプリンセスの私と自らをマーメイドプリンセスと称する沙羅。
なんとも謎かけみたいですが、それが意味するところは、沙羅がどんなマーメイドプリンセスだったかを思い起こせば自ずとその答えも見えてきます。
では、沙羅はどんなマーメイドプリンセスだったでしょうか?
ちょっと振り返ってみましょう。

 沙羅。インド洋のマーメイドプリンセス。
8年前、海月太郎と恋に落ちるものの、悲恋に終わったため、その怒りと憎しみで暴走してしまい、インド洋のみならず南太平洋のマーメイド王国をも壊滅させる。
その後、封印の鍵をヒポカンポスから奪い、海の女神アクアレジーナによって封印されていたパンタラッサ一族を復活させる。
その後もパンタラッサの王であるガイトをたぶらかし、世界征服をけしかける。
そう、全ての元凶は沙羅だったのです(笑)。
そして、マーメイドプリンセスとしての歌唱力も半端ではありません。
その力は大津波をも一瞬で消し飛ばし、同胞であるマーメイドプリンセス達にさえダメージを与える凶悪なのものでした。
しかも、逆にるちあ達の歌はまったく通じない…。
もし、沙羅が改心しなければ、マーメイドプリンセス達にとって沙羅はガイトよりも強力な敵であったに違いありません。


脅威!沙羅の歌の威力

大津波を消し飛ばす

るちあ達にダメージを与える


 いかがでしょうか?
ざっと振り返ってみるに、沙羅の力は一介のマーメイドプリンセスを遥かに凌駕したものであることは誰の目にも明白です。
つまり、マーメイドプリンセスであってマーメイドプリンセスでないと言うのは、マーメイドプリンセスを超えたマーメイドプリンセスと言ったところではないでしょうか?
それゆえ、真珠のないマーメイドは音痴というマーメイドの理(ことわり)をも超越してしまったのでしょう。
その結果、真珠がなくても普通に歌えるようになったのではないかと思われます。


 結論:真珠のない沙羅が普通に上手く歌を歌えたのはいわゆる1つの奇蹟。

 

 

 .マーメイドプリンセスのライブステージはどれくらいの強度なの?
 

 マーメイドプリンセスの唯一にして最強の攻撃法。
それが言わずと知れたぴちぴちボイスでのライブです。
そして、マーメイドプリンセスがライブスタートする時には、ライブステージと呼ばれる白い球体が周囲を覆い、ライブの妨げとなるあらゆるモノから身を守ってくれる障壁となります。
しかし、このライブステージ。
いったいどれくらいの強度があるのでしょうか?
一番印象に残っていることと言えば、第26話「かれんの唄」での、ダークラヴァーズ4人がかりによる「ブリリアント・コンビネーション」でのライブステージ破壊。
このことから分かる事は、ダークラヴァーズ4人の力を結集させれば、るちあ、波音、リナの3人のライブステージは破壊できるということです。
数の上では4対3なのですから、ある意味当然と言えば当然でしょう。
では、これが1人のマーメイドプリンセスのライブステージの場合どうでしょうか?
実はその答えは既に何度か示されていました。
それは第2話「言えない心」でのこと。
そこでは
エリルの攻撃がるちあのライブステージを貫通しているという、驚くべき光景がしっかり映っていたのです。
そして
第7話「人魚の嫉妬」においても然り


            破られるライブステージ


 つまり、このことから推測するに、マーメイドプリンセス1人のライブステージならば、ダークラヴァーズの誰でも単独で破壊できるのではないかと思われます。
もっとも、当然のことながら、マーメイドプリンセスにおいてもダークラヴァーズにおいても、それぞれ能力の差というのはあるかもしれないので、一概にそうとは言いきれません。
例えば、エリルの攻撃がるちあのライブステージを破壊できたとしても、リナのライブステージは破壊できないかもしれないし、また、これがマリアだと破壊できるのかもしれない…と言ったように、色々なケースが想定されるからです。
ただ1つ言えることは、かつてユーリが「マーメイドプリンセス達は力を合わせたら困ったことになるんでしょ?」と言ったように、そしてガイトが「7つあってこその真珠」と言ったように、マーメイドプリンセスは1人よりも2人、2人よりも3人、3人よりも…7人といったように、人数が増える程より強力な力を発揮できるということです。
つまり、三本の矢の原理と同じで、1人のライブステージは壊れやすいものの、これが2人、3人…と増えていけば、その分ライブステージも強固なものになるのです。
とは言え、1人であろうが何人であろうが、ダークラヴァーズにとって一旦歌われてしまえばアウトなんですけどね(笑)。


結論: マーメイドプリンセス1人のライブステージは脆い。
されど、歌の力は例えたった1人でも脅威である。

 

 

.マーメイドプリンセス達はなぜライブ中に自分達の歌が相手に通じてるかどうか分からないの?
 
 「ぴちぴちボイスでライブスタート」
マーメイドプリンセスがこう言ったら最後、誰も彼女達の歌を止める事は出来ません。
それほどまでに水妖にとっては脅威である、彼女達の歌。
しかしながら、毎回毎回通じるかと言うと、必ずしもそうではありません。
・耳栓をしたエリル
・初登場時のブラックビューティーシスターズ
・ガイト城の結界に守られたダークラヴァーズ
・ガイト
・沙羅

・ミケル
今までを振り返ってみても、マーメイドプリンセスの歌が通じなかったケースはこれだけあるのです。
ところが、耳栓をしたエリル、ガイトのケースを除けば、明かに!自分達の歌が通じているかどうか一目瞭然にも関わらず、マーメイドプリンセス達はひたすら歌い続けていたばかりか、歌い終わってようやく通じていないことに気付いています。
これには多くの視聴者が「おまえらアホか」とか、「どこに目つけてるんだよ」等と突っ込んだことでしょう。
しかし、彼女らはほんとうに気付いていなかったのでしょうか?
ほんとうに気付かない程おバカなのでしょうか?
いやいやいや、実はそうではありません。
彼女らは気付いていたのです。
気付いていてなお、歌い通していたのです。
こう言うと、「えー、でも耳栓したエリルの時、るちあは途中で気付いてライブを中断したじゃないか」と思われることでしょう。
しかし、これはるちあが、当時マーメイドプリンセスとしてまだまだ未熟だったからに他なりません。
考えてみて下さい。
マーメイドプリンセスは、こと歌うことに関してはプロです。
上手い下手、そして歌で食っている(業にしている)かどうかは別として、彼女らの使命は海の平和を守ることであり、そのために歌っているのです。
つまり、彼女らは生まれながらに生粋の歌手であり、アーティストであり、彼女らにとって生きることと歌うということはほぼ同義なのです。
歌の上手い下手は別として(笑)。

 それゆえ、ライブ中にギャラリーの反応が気になって歌に集中出来なくなったり、上手く歌えなかったりすることなど、プロとして失格なのです。
中断するなんてもってのほか。
例え、しらけられようが、野次られようが、モノを投げつけられようが、帰れコールを受けようが、ギャラリーの反応がどうであれ、一旦歌い出したら最後まで歌いぬく。
それがプロと言うものなのです。
かつて、往年の大物歌手、山口百恵さんの駆け出しの頃にこんな事がありました。
ある時、動物ショーの後にご自分のライブが控えていたのですが、その動物ショーの際に、アリクイが舞台でおしっこをしてしまったのです。
アリクイの尿というのはとても酷い匂いだそうで、とてもその場にいられるようなものではなかったのですが、なんと、そこで山口百恵さんは顔色1つ変える事なく、歌い通したと言うのです。
なんという、プロ根性でしょう!
しかし、真のプロとは正にこういうものなのです。

 このように、マーメイドプリンセス達も一旦ライブを始めたら決して途中で中断することはありません。
例え、相手に通じていない事が分かっていてもです。
しかし、それでも彼女らはノリノリで歌って踊るのです。
内心、「え〜歌が効いてな〜い」、「これって超やばくな〜い」、「うっそ〜ぶっちゃけありえな〜い」、「おいおい、シェシェの奴笑ってるよ」、「この後どうする?」
等と思いながら。

 最後に、るちあも新シリーズ『ピュア』になって、ミケル、ブラックビューティーシスターズ相手に無謀にもソロで挑み、当然通用しませんでしたが、エリルの時とは違い、中断することなくいつも通りの振り付け、笑顔でノリノリで歌い通せたということは、マーメイドプリンセスとして大きな成長を遂げたなあと感慨深く感じる今日この頃です。



相手に通じる通じないは問題じゃない?
    ノリノリで歌うるちあ

結論: マーメイドプリンセス達は歌うことに誇りとプロ意識を持っていた。

 

 

5. ブラックビューティーシスターズやミケルの御使い達の歌は本当にマーメイドプリンセス達にダメージを与えているの?
 
 
マーメイドプリンセスとブラックビューティーシスターズ、ミケルの御使い達のはてしなき戦い。
それは毎回歌合戦という形で行われます。
しかし、その結果は毎度毎度マーメイドプリンセスの勝利で終わっています。
しかも、その戦い振りと言うものは毎回毎回ほとんどパターン化されており、たいていの場合、先にブラックビューティーシスターズ達が歌い、マーメイドプリンセス達を苦しめるものの、その後ふとした拍子から(@ヒポカンポスの突進、Aるちあ、波音、リナの3人の内、1人もしくは2人が後から駆けつけて来る、Bアクアレジーナ様から新曲をもらう等)マーメイドプリンセスの逆襲にあい、退散して行くという有様です。
こうなると、彼女達の歌がマーメイドプリンセスに本当にダメージを与えているのか非常に疑わしいと言わざるを得ません。
本当に彼女達の歌がダメージを与えているのであれば、例え前述した@〜Bのようなことが起きたとしても、マーメイドプリンセス達が反撃する余地等ないはずだからです。
それにも関わらず、毎回毎回るちあ達はブラックビューティーシスターズや御使い達の歌で苦しめられては、その後何事もなかったかのようにライブを披露しています。
では、ブラックビューティーシスターズや御使い達の歌はマーメイドプリンセスに決定的なダメージを与えることが出来ないのでしょうか?
そしてもし、出来ないのであれば、なぜ他にも技があるにも関わらずあくまで歌にこだわるのでしょうか?

 その答は、ブラックビューティーシスターズや御使い達に与えられた使命によるところが大きいと言えるでしょう。
ご存知の通り、ガイトにしろミケルにしろ、彼らの目的は他でもない、マーメイドプリンセスの捕獲にあります。
ガイトの場合は、七つの真珠はもちろんのこと、ノエルとココをホルマリン漬けにしてうっとり見とれていたことからも明らかなように、マーメイドプリンセス達を無傷のままの美しい状態で捕獲しないと意味がないのです。
一方、ミケルの場合はどうでしょうか?
こちらもガイトと同様にマーメイドプリンセスの捕獲にはかなり気を使っていたと思えます。
彼の目的はマーメイドプリンセスを仲間に引き込むこと、もしくはマーメイドプリンセスの力を奪ってしまうことだったからです。
その証拠に、ミケルは非常に辛抱強くるちあ達を味方に引き込むことに尽力していました。
部下があれだけいるにも関わらず、自ら直接赴いたことも幾度となくあります。
つまり、それほどまでに彼にとってはマーメイドプリンセスの存在と言うのは無視できないほど大きなものだったのでしょう。
 このことから、ブラックビューティーシスターズや御使い達があくまで歌に固執していたのは、それが無傷で捕らえるには一番確実な方法だからなのです。
肉体的な外傷は一切与えず、生け捕る。
考えてみれば、これはかなりの無理難題だと言えます。
特にブラックビューティーシスターズにおいては、多彩な技を持つものの、使える技がかなり限定されることになります。
 それゆえ、ブラックビューティーシスターズや御使い達はマーメイドプリンセスとの戦いにおいては、それこそ物凄く神経を使っていたに違いありません。
白鳥は優雅に見えるものの、水面下の見えない所では必死で水かきしている。
まさに、彼女達はそんな苦労を常日頃から強いられていたと言えましょう。
 しかし、それでも彼女達は弱音を吐かないばかりか、そんな苦労も全く視聴者に感じさせず気丈に明るく、時にはマヌケに振舞っていたのだから、今思えば健気過ぎて泣けてきます。

 以上のことから、もし彼女達が何の制限もなく全力を出し切るなら、マーメイドプリンセスなど敵ではない!(沙羅を除く)と、私個人の意見としてはそう思います。


結論: BBSや御使い達の歌はマーメイドプリンセスに苦痛を与えても、傷つけることは一切ない。

 

 

6. では、マーメイドプリンセスの歌は本当に水妖やブラックビューティーシスターズ、ミケルの御使い達にダメージを与えているの?
 
 
先程の15と関連しますが、ブラックビューティーシスターズやミケルの御使い達は毎回毎回マーメイドプリンセスを後一歩と言うところまで追い込むことは出来るものの、ふとしたことから逆転されてしまいます。
そして不思議なことに、マーメイドプリンセスはブラックビューティーシスターズや御使い達の歌を聞いても反撃することができるにも関わらず、逆にブラックビューティーシスターズは一曲歌われたが最後、今まで一度たりとも逆転したことはありません。
これは一体どうしたことでしょうか?
単純に考えるなら、これはマーメイドプリンセスの歌の方がブラックビューティーシスターズや御使い達の歌よりも強力だと言えます。
では、この両者の歌の差とはなんなのでしょう?
そう考えた時に、この両者には決定的な違いがあることが分かります。
マーメイドプリンセスにあって、ブラックビューティーシスターズ達にないもの。
それは言わずと知れた、
「ラブシャワーピッチ」です。
マーメイドプリンセスの歌を喰らったが最後、ブラックビューティーシスターズ達が反撃できないのは、この「ラブシャワーピッチ」によるところが大きいと思えます。
それでは、この「ラブシャワーピッチ」は具体的にどのような効果をもたらすのでしょう。
私が思うに、これは『笑うセールスマン』−
喪黒福造の「ドーン!」と同じような効果があるのではないでしょうか?
ブラックビューティーシスターズにしろ御使い達にしろマーメイドプリンセスにしろ、歌の上手い下手は別として、その歌が相手に与えるダメージと言うのは実はそれほど大差ないのです。
そして、その歌の効力は歌っている間にしか発揮されません。
つまり、歌が止まった時にはダメージもすっかり消えうせているのです。
それは、マーメイドプリンセス達が敵の歌に苦しめられこそすれ、毎度毎度最後には逆転劇を演じていることからも明らかです。
ただ、マーメイドプリンセスの場合は、「ラブシャワーピッチ」(
喪黒福造の「ドーン!」)という掛け声と共に、歌のダメージを暗示として相手の精神に刷り込んでいるのです。
ダークラヴァーズやブラックビューティーシスターズ、御使い達が毎回毎回、反撃できず退散する割には、次の回には何事もなかったかのように元気な姿を見せてるのは、マーメイドプリンセスの歌が肉体的なダメージではなく、暗示(ラブシャワーピッチ)による精神的なダメージを与えているからなのです。

 このように、マーメイドプリンセスの歌はブラックビューティーシスターズ達と比べると、ラブシャワーピッチの分だけ与えるダメージが大きいと言えます。
しかし、彼女達の歌は基本的に癒しの歌。
それゆえ、むやみに相手を傷つけることもありません。
悪く言えば、その場しのぎとも言えますが、それだけ彼女達が無益な戦いや争いを好まない平和主義者である裏返しとも言えます。
もっとも、「行きがけの駄賃」とか「取り合えず片付けておきますか」と言って、無用のライブを行った前科があるだけに、説得力はまったくありませんが(笑)、設定で言えばそんな感じなのでしょう。

結論: マーメイドプリンセスの歌は、基本的に相手に反撃できない程度の精神的なダメージを与えているに過ぎない。
しかし、その気になれば…(詳細は今後の章にて)。

 

 

7. マーメイドプリンセスの歌にはどんな効力があるの?
 
 
普段、水妖やミケルの御使い達との戦闘において絶大な効果を発揮するマーメイドプリンセスの歌。
しかし、それは敵を苦しめるだけではなく、癒しの歌と言われているように、聞く者の心を和ませたり、また、ピアニストでもある海月太郎にインスピレーションを与えたり、さらには死んだ染五郎を蘇生させたりもしています。
そうかと思えば、耳栓に使われたヘッドホン、流氷、南極の氷を溶かしていたヘンテコな機械、光の球の力によって作り出された光の檻を破壊したりと、物理的な破壊力までも備えていることが確認されています。
また、この他にも「ピュア」
第15話「七つの海の祈り」ではミケルの空間を消失させたり、るちあ、ノエル、ココの歌声が遥か遠くの南極にいる波音、リナ、かれんに届くばかりか、ブラックビューティーシスターズにダメージを与えたりと、空間に干渉を及ぼす力さえも備えていると考えられます。
このように、意外に様々な効力をもたらすマーメイドプリンセスの歌と言うのは一体いかなるものなのでしょうか?
私が思うに、それは
歌う者の想いを実現させる力…ではないでしょうか?
そう考えると、全てにおいて説明がつきます。
そして、それを裏付けているのがかの最強のマーメイドプリンセスである沙羅です。
彼女は第51話「蘇る真実」で実に興味深い発言をしています。
海月太郎をかばう波音に対し、
「驚いた。立ち上がれないほど痛めつけたはずなのに」と。
そうです、彼女の言葉からすれば、彼女は波音達を立ち上がれない程度に痛めつけるために歌っていたということが分かります。
かつて大津波をも一瞬で消し飛ばしたこともある沙羅の歌からすれば、その威力はほんの些細なものに過ぎません。
このことから、沙羅は歌の力を完全にコントロール出来ていると言えます。
最大出力(かどうかは分からないが)で歌の力を解放すれば、大津波をも消し飛ばすことも出来ますが、手加減して相手に立ち上がれない程度のダメージを与えることも出来るのです。

 このように、マーメイドプリンセスの歌と言うのは、歌う者が思い描いたことを実現させることのできるものと考えられます。
それは、沙羅に限らずるちあ、波音、リナについても同様です。
なんと言っても無印時代にはなかった物理的破壊力が「ピュア」になって備わっていたのですから。
これは、彼女達が沙羅のレベルに近づいてきた何よりの証ではないでしょうか?
実際に、ピュア第26話「星羅の花園」では、るちあが驚くべきセリフを発しています。
蘭花の光の球によって、光の檻に閉じ込められたのに対し、
「歌の力でぶち壊してやる」と言っているのです。
そして、本当にぶち壊してしまったことから、るちあ達は何時の間にか、歌の力を自分達の意思で少なからずコントロール出来るようになったと言えます。

 以上のように、マーメイドプリンセスの歌の効力と言うものは歌う者の意思によって少なからず左右されると言えます。
それゆえ、その気になれば聞く者に肉体的ダメージを与えることも可能だと言えます。
それは、ピュア第27話「決裂の姉妹(シスターズ)」において、るちあ達の歌を2曲も喰らったミミが瀕死!?の重症を負ったことからも明らかです。
この時、リナはミミに対し「しぶといな」と言っていたことから、心のどこかでは少なからず「痛めつけてやれ」という思いがあったのではないでしょうか?
一方、ミミも自分の限界以上に力を酷使したことから、予想以上のダメージを負ってしまったのでしょう。
そう考えると、マーメイドプリンセスに一曲歌われてすごすご引き下がると言うのも、一見かっこ悪く思えますが、ある意味正解なのかもしれません。


【マーメイドプリンセスの歌の効力−まとめ−】

敵にダメ|ジを与える


もっともスタンダードな効力


   



驚異的な破壊力
ヘッドホンも

クラゲも

氷壁も

ヘンテコな機械も

空間も

光の檻も

大津波も
 

マーメイドプリンセスに破壊できないモノはない?




究極の癒
その歌声は死者すらも蘇らせる


結論: マーメイドプリンセスの歌は、基本的になんでもアリ。

 

 

8. るちあ達の歌は沙羅にダメージを与えられなかったのに、なぜ沙羅の歌はるちあ達にダメージを与えられたの?
 
 
マーメイドプリンセスの中でも最強を誇る実力の持ち主、沙羅。
その力は大津波をも一瞬で消滅させ、るちあ達6人のマーメイドプリンセスに対してもダメージを与える凶悪なものでした。
しかし、ここでまたもや素朴な疑問。
なぜ、るちあ達の歌は沙羅に効かなかったのに、逆に沙羅の歌はるちあ達にダメージを与えられたのでしょうか?
前項でも述べたように、マーメイドプリンセスの歌は基本的に癒しの歌。
それゆえ、悪しき者以外にダメージを与えることはあり得ないというのに。
確かに、沙羅が善か悪かと言えば、間違いなく悪でしょう。
例えいかなる理由があったにしろ、自分の国はおろか親友のココの国までも滅ぼした所業は決して許されるものではありません。
これに比べれば、ダークラヴァーズやブラックビューティーシスターズの行いも可愛いものです。
しかし、それにも関わらず、るちあ達マーメイドプリンセスの歌は沙羅にまったく通じませんでした。
そして、このことについて沙羅はこう言っています。
「バカね。アクアレジーナにもらった曲がマーメイドプリンセスの私に通じると思ったの?」と。
このことから、やはりマーメイドプリンセスの歌はマーメイドプリンセスにはダメージを与えうるものではないということが伺えます。
実際に、そうでないと、自らの歌で互いに傷つけあってしまう事態に陥るからです。
それに、るちあ達が歌った歌がKODOUだったことも原因の一つと考えられます。
なぜなら、KODOUは厳密に言えば、アクアレジーナから与えられた歌ではなく、マーメイドプリンセスの7つの真珠の共鳴から生まれた歌だからです。
そして、この時沙羅は「なぜ自分の真珠が輝くのか」自分でも分かっていませんでした。
しかし、その理由は、沙羅が完全に悪に染まったわけではなく、心のどこかにはマーメイドプリンセスとしての正義と平和を愛する心が残っていたからでしょう。
それは、海月太郎を完全に憎みきれなかったことからも明らかです。
つまり、沙羅はそれまでの所業はともかく、腐ってもマーメイドプリンセスであり、それゆえに、るちあ達のKODOUは通じなかったと思われます。
 
 ところが、驚くべきことに、沙羅の歌は逆にるちあ達6人のマーメイドプリンセスに大ダメージを与えました。
これは先程の沙羅のセリフとは明らかに矛盾します。
いったいどうしてこのようなことが起こり得るというのでしょうか?
その答は実は既に2つ目の「るちあに真珠を託した沙羅はなぜ音痴にならなかったの?」で示されています。
そう、真珠の力を暴走させたことで沙羅はマーメイドプリンセスの理(ことわり)をも超えた、言うなれば『スーパーマーメイドプリンセス』となったのです。
ただでさえ、なんでもアリなマーメイドプリンセスの歌に沙羅の力が加われば鬼に金棒。
結果、同胞である、るちあ達マーメイドプリンセスにもダメージを与えられたと考えられます。


結論: 沙羅は悪の力を手に入れたマーメイドプリンセスだった。

 

 

9. ノエルとココはどうしてすぐにKODOUを歌えたの?
 

 北極海のマーメイドプリンセスのノエルと南太平洋のマーメイドプリンセスであるココ。
彼女達は長い間、ガイトによって囚われの身でした。
そして、第50話「心の闇」にてようやく救出されたわけですが、すぐさま戦いの場へと駆り出されることになります。
そして、驚くべきことに、彼女達にとって知らない歌であるはずのKODOUを、るちあ達と共に歌っていました。
これは一体どういうことでしょうか?
この件について考えた時に、もう一つ同じような疑問が生じます。
るちあ達は
なぜアクアレジーナにもらった歌をぶっつけ本番で歌えてしまうのか?
これもよくよく考えると実に不可解です。
このアクアレジーナから与えられた歌というのは、
カートリッジとして、るちあに提供され、るちあはそれをマイクに差し込む、たったこれだけの作業で、なぜかるちあはおろか波音やリナまでもが一緒に歌えるようになってしまうのですから。
仮に、マーメイドプリンセスは物凄く歌が上手く、また、絶対音感の持ち主であり、一度聞いた歌はすぐさまマスターすることが出来るとしましょう。
しかし、例えそうであったとしても、聞いてもいない歌をカートリッジとして与えられただけで歌えるようになるというのはどう考えても無理があります。
では、るちあ達はどうやって一度も聞いたことのない、アクアレジーナからもらった歌をいきなり歌えるのでしょうか?


  これだけの動作で新曲習得
マーメイドプリンセスに歌のレッスンは必要ない?
 
カートリッジを差し込むるちあ    

 その秘密は真珠にあると思われます。
よくよく考えると、るちあ達がライブ時に使用しているマイクは真珠です。
そして、マーメイドプリンセスの真珠と言うのはマーメイドプリンセスにとって分身のようなものです。
ゆえに、アクアレジーナにもらった歌はカートリッジとしてマイク(=真珠)に差し込まれた瞬間、マイク(=真珠)を介してその歌の情報がるちあの脳内にインプットされるのではないでしょうか?
さらに、マーメイドプリンセスの真珠というものは、誰かがピンチに陥った時、どういうわけか発光し、他のマーメイドプリンセスにその危機を知らせるという機能を備えています。
そして、これは単に危機だけでなく、その気になれば意識の共有も可能なのではないでしょうか?
つまり、真珠を介してるちあが得た歌の情報が、これまた真珠を介して波音やリナにも共有されるものと思われます。


 このように、マーメイドプリンセスの真珠というものはその気になれば、他のマーメイドプリンセスの意識や記憶をも共有できるものと考えられます。
そして、KODOUについては周知の通り、アクアレジーナによって作られた歌ではなく、
7つの真珠の共鳴によって生まれた非常に稀有な歌です。
真珠を取り戻したノエルとココが、ブランクをも感じさせない程に、るちあ達と息もぴったりのライブを行えたのは、まさにこのような理由からなのでしょう。


 
真珠の共鳴によってKODOUは生まれた。  

結論: マーメイドプリンセスは真珠で歌を覚える。

 

 

10. どうして星羅の歌はミケルに通じるの?
 


 
沙羅の死後、新たに誕生したインド洋のマーメイドプリンセス、星羅。
しかし、彼女は誕生した直後、ミケルに取り込まれてしまいます。
ただでさえ、るちあ達の歌が通じないミケルという敵の出現に加え、マーメイドプリンセスの1人が欠けたのですから、るちあ達にとって戦況はますます不利になったと言えましょう。
しかしながら、驚くべきことに、この星羅というマーメイドプリンセスはただ者ではありませんでした。
ミケルに取り込まれた後も、夜な夜な海斗の事を考えている、るちあの元に現れては無言のプレッシャーをかけたり、歌の力で時間の流れを遅くしたこともありました。
しかし、特筆すべきは、るちあ達の歌がまったくと言って良いほど通じないミケル相手に、変身もしないマーメイドの状態の歌が通用するという驚愕の事実です。
特に、みかるを取り込んで完全体となったミケルに対し、るちあ、波音、リナが歌った、アクアレジーナにもらったばかりの「希望の鐘音」がまったく通じなかったのに対し、アクアレジーナにもらったわけでもない、星羅の持ち歌「Birth of Love」が足止め程度とは言え、通じたのは記憶に新しいことと思います。
なぜ、生後間もない星羅にこれほどの力があるのでしょうか?

 それはなんと言っても、やはりあの最強のマーメイドプリンセスであった沙羅の後継者であるところが大きいと思われます。
実際に、沙羅と星羅は驚くほど似ている点があります。
マーメイドプリンセスとしての歌の力は元より、その言動に至るまで、まるで生き写しかと思える程です。
その証拠に、かつて沙羅は、海斗の存在を知り動揺するガイトに向って「あなたがあなたであることには違いない」と言いました。
そして、星羅も驚くべきことに、沙羅と同じようなセリフをミケルに対して言っているのです。
「ミケル、あなたはあなたよ」と。
これは偶然でもなんでもなく、インド洋のマーメイドプリンセスとして、沙羅の全てを受け継いだ結果によるものと思われます。
ご存知の通り、マーメイドプリンセスの誕生には真珠が必要不可欠です。
そして前項でも述べたように、マーメイドプリンセスの真珠というものは、記憶や意識をも共有できるものと考えられます。
つまり、マーメイドプリンセスが死んだ場合、次に生まれてくる新たなマーメイドプリンセスは、真珠を介して先代の能力や性格を色濃く受け継ぐものと考えることが出来ます。
しかし、そうすると、下手したら沙羅のように、星羅が失恋のショックで暴走することが起こり得るとも限りません。
るちあが星羅に「人を愛することの素晴しさ」を教えるよう、沙羅に頼まれたのも、まさにこのことを裏付けていると言えましょう。

 最後に、他のマーメイドプリンセス達が死んだら、次代のマーメイドプリンセスはどんな風になるか考えてみましょう。


 北太平洋:お間抜けで能天気。
 北大西洋:姉御肌でお笑い好き。
 南大西洋:色ボケ。恋の暴走機関車。
 南太平洋:時代劇好きでイケメン好き。
 北極海  :インテリ眼鏡っ娘でミステリ好き。ツッコミが鋭い!
 南極海  :デスボイス、怪力、もんじゃ焼き好き、わがまま…etc。

…やっぱ、マーメイドプリンセス達にはちゃんとした教育係が必要かと思います(笑)。

結論: 沙羅の力を受け継ぎ、るちあにより「人を愛することの素晴しさ」を知った星羅こそ、まさに最強のマーメイドプリンセスである。

 

 

11 初期のブラックビューティーシスターズにはなぜマーメイドプリンセスの歌が効かなかったの?
 
 
シスターシェシェとシスターミミの2人からなる百合ユニット、ブラックビューティーシスターズ。
彼女らは当初、ガイトがとっておきと言うだけあって、かなりの実力者でした。
なんと言っても特筆すべきは、マーメイドプリンセスの歌がまったく効かなかったことです。
しかし、ご存知の通り、るちあ達がアクアレジーナに新曲KIZUNAを授かって以来、ブラックビューティーシスターズのこの恐るべき特質はどんどんと薄れ、堕ちるところまで堕ちていくのでした。
では、このブラックビューティーシスターズの恐るべき、マーメイドプリンセスの歌への耐性はなんだったのでしょうか?
この秘密を探るべく、まずは過去の事例を取り上げていきたいと思います。

 過去の事例@ BBS(○)VSかれん(×) 
両者の戦いは残念ながら描かれていませんが、かれんが捕らえられていたこと、および、その後、るちあ達に「あなた達の歌はこいつらに届かない」と言ったことから、おそらく、かれんの歌もBBSには通じなかったと推測されます。

 過去の事例A BBS(○)VSるちあ、波音、リナ(×) 
これははっきりと描かれていました。
るちあ達は3人で「Super Love Songs!!」を歌いましたが、BBSにはまったく効果がありませんでした。

 過去の事例B BBS(○)VSるちあ(×)
星羅を守るため、たった一人でBBSに立ち向かう、るちあでしたが、るちあだけの「Legend of Mermaid」はまったく通用しませんでした。

 過去の事例C BBS(×)VSるちあ、波音、リナ、ココ、ノエル、かれん(○)
南極にいるBBSに対し、その場にはいない、るちあ、ココ、ノエル及び、その場にいる波音、リナ、かれんが歌う「Legend of Mermaid」がダメージを与えていました。

 過去の事例D BBS(×)VSココ、ノエル、かれん(○)
自分達の料理をけなされた、ココ、ノエル、かれん、年長組マメプリ怒りのKODOUが炸裂。
これには、さすがのBBSもひとたまりもありませんでした。

 過去の事例E 無印時代のBBSVSるちあ、波音、リナ
KODOUを授かるまで、BBSにはKIZUNAしか歌っていなかったことから、それ以前の歌は通用しないと思われます。

 例:「Legend of Mermaid」 「Super Love Songs!!」 「Ever Blue」
   「夢のその先へ」、他

 以上のことから推測するに、次のことが考えられます。
@BBSにはマーメイドプリンセス1人の歌は通じない(沙羅を除く)
Aマーメイドプリンセス3人で歌う「Legend of Mermaid」、「Super Love Songs!!」、「夢のその先へ」は通用しない。
Bマーメイドプリンセスが6人以上で歌えば、どんな歌でも通用する。

 いかがでしょうか?
これで、取りあえずはBBSに通用しないマーメイドプリンセスの歌がお分かりいただけたかと思います。

 では次に、BBSはどうやってこのマーメイドプリンセスの歌を無効化させていたのでしょうか?
この疑問について、かれんとミミは実に興味深い発言をしています。
以下、その2人のセリフをご紹介しましょう。

  かれん:(るちあ達に対し)「あなた達の歌はこいつらに届かない」
    
ミミ:(るちあ達のKIZUNAを聞いて)「いやあ〜なんで歌が聞こえてくるの〜」

 いかがでしょうか?
このことから、ブラックビューティーシスターズはマーメイドプリンセスの歌を何らかの方法でシャットアウトしていたことがうかがえます。
しかしながら、るちあ達が歌っている間、シェシェとミミは特段何かしたようにも思えません。
となると、この何からの方法とは、目に見えない防御壁のようなものではないでしょうか?
そしてそれは、従来のマーメイドプリンセスの歌を防ぐに十分なものであったと思われます。
もちろん、マーメイドプリンセス七人全員が揃えば、この不可視の防御壁も打ち破ることは出来るでしょう。
 しかし、当時はノエルとココが囚われの身であり、沙羅もパンタラッサ側についていたため、るちあ、波音、リナ、かれんの4人だけでBBSに挑むのは正直厳しいものがあったと思われます。
そこでアクアレジーナがとった、るちあ達への救済措置。
それこそが、BBSの防御壁をも打ち破れるKIZUNAという歌だったのです。
結果は周知の通り。
その後は対BBS専用曲として、KIZUNAは猛威を奮いました。
それはミミにとってトラウマになる程のものだったので(ピュア第19話「癒しの歌」)、その威力たるや凄まじいものがあったと思われます。

 以上のことから、KIZUNA以降の曲は対BBSの防御壁が標準装備されていると考えられ、そのためBBSのこの防御壁はそれ以後はほとんど何の役にも立たなくなったと言えます。


結論: BBSも愛という見えない奇跡に守られている。

 

 

 

 12.南大西洋のマーメイド王国を滅ぼしたのは誰?
 
 マーメイドプリンセスの使命。
それは、海の世界に平和を取り戻すべく、7人のマーメイドプリンセスを集め、海の女神アクアレジーナを呼び出すこと。
それと言うのも、かつてアクアレジーナによって封印された邪悪なパンタラッサ一族が再び現代に蘇り、猛威を振るい始めたからでした。
そして、その力は凄まじく、7つのマーメイド王国の内、5つまでもが滅ぼされてしまったのです。
しかし、これほどまでに強大な力を持つパンタラッサ一族ではありますが、その後はガイトの腹心の部下である(はずの)ダークラヴァーズは毎度毎度マーメイドプリンセスに一曲歌われてすごすごと退却する大失態の繰り返し。
これには「えっ?こいつらがマーメイド王国を滅ぼしたんだよね?」と首を傾げるばかり。
以前ガイトはイズールに
「おまえの代わりはいくらでもいる」と言っておりましたが、マーメイド王国を滅ぼした程のパンタラッサ一族のこと。
まだまだ強い水妖が控えているのだろうと当初は思っていました。
しかし、確かにその予想通り、ブラックビューティーシスターズというダークラヴァーズよりも強力な水妖は現われたものの、それも何時の間にかダークラヴァーズと似たり寄ったりになっていました。
そして結局は、これ以後彼女らより強い水妖は現われなかったのです。

 こうなると、ほんとに水妖にマーメイド王国を滅ぼすほどの力があったのか疑問を抱かずにはいられません。
それでは一体誰がマーメイド王国を滅ぼしたと言うのでしょうか?
分かる範囲から振り返ってみましょう。

 まず最初に滅ぼされた国。
それはインド洋のマーメイド王国です。
周知の通り、インド洋のマーメイドプリンセス、沙羅は海月太郎に失恋したショックで暴走してしまい自分の国を崩壊させ、なおかつ、親友であるココの南太平洋の国をも滅ぼしてしまいます。
この点については異論を挟む余地はないでしょう。
劇中しっかりと語られているし、また、沙羅の強さを考えれば十分納得いきます。
北極海と北大西洋の国についても然りです。
なんせ、パンタラッサの長であるガイトが直接手を下したわけですから、納得しないわけにはいかないでしょう。
もっとも、その当時ガイトにそこまでの力があったのか、多少疑問は残りますが…。

 となると、問題は最後に残った南大西洋のマーメイド王国。
唯一この国に関しては特にこれといった情報がありません。
南大西洋のマーメイドプリンセスである波音も、敵の正体を見ることなく逃がされていたので、はたして誰が攻め込んできたのか?
それは今となっては知る由もないのです。
とは言え、前述したことから考えるに、そこまでの真似が出来る者は自ずと沙羅とガイトに絞られてきます。
では、この2人のうち、どちらが南大西洋の国を滅ぼしたのでしょうか?
まず、沙羅と仮定すると不自然な点が1つ浮かび上がってきます。
それは、南大西洋の国のマーメイドが沙羅を見て、「水妖が攻めて来た」という言い方をするか?ということ。
それに、沙羅がわざわざそんなことをするとも考えにくいです。
では、ガイトなのでしょうか?
しかし、ガイトだとすると、これも「水妖が攻めて来た」という言い方は不自然です。
なんと言ってもその水妖の親玉なのですから。
もっとも、マーメイド達がガイトのことを知らなかっただけかもしれませんし、ガイトが大勢の部下を引き連れていたから「水妖」という言い方をしたのかもしれませんが。
いずれにせよ、沙羅よりはガイトの方が可能性は高いと思われます。
そして、それを裏付けるようなセリフがあります。
それは第四話「孤独な王女」でのこと。
リナの回想シーンにて、ノエルと一緒に逃げている時にリナは
「私の北大西洋の国があんなにあっさりと滅ぼされてしまうなんて」と言い、ノエルは「それは私の北極海の国も同じよ」と言っています。
そう、ガイトにかかればマーメイド王国を滅ぼすことなんて造作もないことなのです。
そして、実際に第5話「冷たいキス」での波音の回想シーンでは、南大西洋の国を後にした波音が逃げて間もなくして振り返ると、滅ぼされてしまったのか、
黒煙が宮殿を覆い尽くしていました
このことから、南大西洋の国を滅ぼしたのはガイトだと考えるのが妥当でしょう。


短時間でここまでの真似が出来るのはガイトのみ?

滅び行く波音の国。  

そして、このことから導かれる結論。
@マーメイドはプリンセス以外ははてしなく弱い!
Aパンタラッサ側で真の実力者はガイトと沙羅のみである。

 当初はパンタラッサも強大な敵だというイメージがありましたが、なんのことはない、沙羅を除けばガイト1人のワンマン組織でしかなかったわけです。

 

 

 13.ガイトはなぜアクアレジーナを召還しようとしてたの?
 
 マーメイドプリンセスの使命。
それは、海の世界に平和を取り戻すべく、7人のマーメイドプリンセスを集め、海の女神アクアレジーナを呼び出すこと。
一方、パンタラッサ一族であるガイトの野望。
それはなんと、海の女神アクアレジーナを召還し、海の世界を支配することだったのです(第4話「孤独な王女」より)。
一方では平和のために、しかしもう一方では世界支配のために召還されようとしているアクアレジーナとは一体どんな存在なのでしょう?
このことから、当初私はアクアレジーナとは善なる神ではなく、自分を召還した者が正義であれ悪であれ、その者の願いを叶える、もしくは力を与える、そんなどちらかと言えば中立よりの悪神ではないか?と思っていました。
しかし、事実はそのまったく逆でした。
アクアレジーナの初登場となった、第13話「人魚の儀式」において、彼女はあろうことか、るちあに新しい歌を授けたのです。
そして、驚くべき事実を語ります。
なんでも、かつて彼女は海の魔物(パンタラッサ一族)と壮絶な戦いを繰り広げ、なんとか封印することに成功するも、そのために力を使い果たし、眠りについた…。
そして、そんな彼女を完全な状態で復活させるには7人のマーメイドプリンセスの力が必要だとのこと。

 このことから、私は今度は次のように推測しました。
ガイトがアクアレジーナの召還を望むのは、海の魔物の封印を解かせるためなのではないか?
それゆえに、ガイトも実はパンタラッサ一族の中では小物に過ぎず、背後にもっと強大な黒幕がいるのではないか?と。
しかし、この推測ももろくも外れてしまいました。
そう、驚くべきことに、ガイトはなんと!パンタラッサの王だったのです。
つまり、ガイトこそがパンタラッサのトップであり、最強の実力者であり、紛うことなきボスキャラだったわけです。

 こうなると、ますますもって謎は深まるばかり。
パンタラッサの王であるガイトが、最大の宿敵でもあるアクアレジーナをどうして召還しなければならないというのでしょう?
なんとも難解極まりませんが、ストーリーもクライマックスに近づくにつれ、その理由もおぼろげながら見えてきます。
そもそも、ガイトがなぜ海の世界の支配を企むのかと言うと、単に惚れた女、沙羅にそそのかされたからでした。
しかし、本当の理由はそんな単純なものではなく、その根底にはパンタラッサとして生まれたが故に、弟の海斗と引き離され、なにもない海の底深くに封じられたことへの強い恨みの念があったのです。
 
 つまり、ガイトは自分をこのような境遇にしてしまったアクアレジーナに復讐したかったのではないでしょうか?
それは当初「世界を支配する」と言っていたのが、ストーリーも終盤になるにつれ、何時の間にか「世界を滅ぼす」に変わっていたことにも表れています。
「アクアレジーナを召還し、世界を支配する」と言うのは、あくまで部下であるダークラヴァーズ達に対する建前であり、本音は「アクアレジーナを召還し(倒す!)、そして奴が守った海の世界はおろか地上をも滅ぼしてやる」と言うのが本音だったのではないか?と思われます。


結論: ガイトはアクアレジーナの勝ち逃げが許せなかった。

 

 

 14.ガイトはなぜノエル捕獲後引きこもってしまったの?
 
 海の世界の平和を脅かすパンタラッサ一族の王、ガイト。
その力はとても強大で、彼の手により北極海、北大西洋のマーメイド王国は滅ぼされ、北極海のマーメイドプリンセスであるノエルも捕獲されてしまいました。
既にこの時点でインド洋と南太平洋のマーメイド王国は滅び、南太平洋のマーメイドプリンセス、ココも捕らわれの身であったのですから、パンタラッサ一族は圧倒的優位に立ったと言えます。
 しかし、周知の通り、その後というもの、ガイトはすっかりガイト城に引きこもってしまい、残りのマーメイドプリンセス捕獲の任にはあのダークラヴァーズがあたった訳ですが、毎度毎度失敗ばかり。
ところが、それにも関わらずガイトは自分からまったく動こうとさえしませんでした。
かつては自ら積極的に北極海と北大西洋に攻め込んでいたのにです。

この頃のガイトは積極的に
マーメイドプリンセス捕獲に乗り出していました。

ノエル&リナと対峙するガイト  

これは一体どういうことなのでしょうか?
次の3つの仮説から答えを導いていきたいと思います。

 仮説@ 部下の育成のため敢えて動かなかった
 仮説A 沙羅の指示で動かなかった
 仮説B 動けない事情があった

さて、順に考察していきましょう。

 まず仮説@。
これは当然と言えば当然でしょう。
そもそも、戦闘行為なんて王自らが積極的にやるものではありません。
有事の際、戦力になるのが王だけというのも極めて問題です。
それゆえ、兵力増強を図り、部下であるダークラヴァーズ達を育成しようというのも至極当然のことだと言えます。
しかし、あそこまで失敗続きだったのに、なおも動かないというのは極めて不自然と言うしかありません。
普通、ここまで成果が上がらなければ、「もういい!オレがやる!」と、自分の手でケリをつけたいと思うのが人情だからです。
よって、一応納得できる理由ではあるものの、取りあえずこの説は保留致します。

 次に仮説Aについて。
王という立場でありながら、たった1人だけガイトが頭の上がらない人がいます。
それは言わずと知れた沙羅です。
惚れた男の弱さからか、沙羅の言う事には驚くほど従順だったガイト。
おそらく、この件についても沙羅からなにか言われたのではないでしょうか?
「ガイト。あなたは王なのだから、そんなことあなた自身がやる必要ないのよ」
「そのようなことは下々の者に任せ、あなたは事の成り行きを毅然とした態度で見ていればいいの。あなたは王なのだから」
とか。
今までのガイトの沙羅に対する態度からすれば、極めて有力な説ではないでしょうか?

 最後に、仮説B
ここで言う、ガイトが動けない事情とはなんでしょうか?
その答はノエル捕獲後の出来事に隠されています。
では、ノエルが捕獲された後なにがどうなったというのでしょうか?
まず、一番大きな変化と言えば、るちあ、波音、リナのマーメイドプリンセス3人が地上に移住してしまったことです。
これは極めて歴史的に見ても前例のない出来事だったのではないでしょうか?
なにしろ、海に住んでるはずのマーメイド、しかもプリンセスという立場の者が3人も地上に移り住んだのですから。
これには、さすがのガイトも慎重に行動せざるを得なかったことは容易に想像がつきます。
下手に騒ぎを大きくして、地上の人間までも敵に回してしまっては、例え負けないにしても色々と面倒であり、得策ではありませんから。
また、ガイト自身地上に行けない理由があったのではないか?とも思えます。
振り返ってみても、ガイトが地上に行ったのは第30話「氷の瞳」のたった1回だけ。
そして、水妖が現われる時はその前触れとして嵐が起こる…、もしくは嵐を起こすというのが初期設定であったようななかったような…。
つまり、このことから水妖は基本的に太陽に弱い…ということが言えるのではないかと思えます(もっとも、ダークラヴァーズは何度もカンカン照りの中、地上をほっつき歩いていましたが、これは幽々白書で言うA級、S級の強い妖怪ほど結界を通れない、弱い妖怪ほど通りやすい、という原理と同じだと仮定します)。
実際に、ガイトは「なにもない海の底に封じられ」と言ったり、るちあを始めとする7人のマーメイドプリンセスに敗れた時にも「永遠の暗闇からの脱出の希望も失った…」と言っていたことから、地上で活動するにはなんらかの制限があったのかもしれません。

 以上の事から、ガイトがなぜノエル捕獲後引きこもってしまったかと言うと、マーメイドプリンセスの半数が地上に逃れたため、まずはダークラヴァーズに捕獲の任を与え様子を見ていたのではないでしょうか?


  
あわてない あわてない
一休み 一休み
バラ風呂でゆったりくつろぐガイト様の図

結論: ガイトは内弁慶だった。

 

 

15 ガイトはなぜ急に海斗を求めるようになったの?
 
 
パンタラッサの王、ガイトと堂本海斗。
この2人は実は兄弟でした。
その昔、海の世界の覇権を握らんとしたパンタラッサ一族は、海の女神アクアレジーナの怒りを買い、海の底深くに封印されたわけですが、時のパンタラッサの指導者は封印される前に、パンタラッサの子孫であるガイトと海斗に呪われた力を授けたのでした。
それは海と地上を破壊しつくす力だったのです。
しかし、パンタラッサとの戦いで力を使い果たしていたアクアレジーナは、この呪いを解くことが出来ず、力を2つに分けて別々に暮らさせる方法をとったのでした。
その結果、海斗は地上で高名な音楽家だった堂本夫妻に拾われ、幸福な生活を送っていたのに対し、ガイトは誰もいない、何もない深海の闇の中で生きることを余儀なくされたのです。
このことから、ガイトは少なからず海斗に対し妬みや憎しみの気持ちがあったのではないでしょうか?
それは、当初マリアに海斗のことを聞いた時、忌々しげな表情を浮かべていたり、海斗のことを弟であるにも関わらず、弟とは呼ばず、「我が分身」という呼び方をしていたことにも表われています。

 ところが、ストーリーも終盤に近づくにつれ、ガイトはどういう心境の変化か、海斗を引き込もうとします。
これは一体どうしたことなのでしょうか?
その理由は実は沙羅との関係が大いに関係しています。
周知の通り、ガイトは沙羅にぞっこんです。
そもそも、海の世界のみならず地上をも支配しようと思ったのは、それがパンタラッサの悲願だからというわけではなく、ただ単に沙羅にそそのかされたからでした。
ところが、そのための計画の一環であるマーメイドプリンセスの捕獲は一向にはかどりません。
そして、とっておきであったはずのブラックビューティーシスターズもパッとしないとあっては、自らが赴くしかないと考えたのは当然と言えば当然でしょう。
しかしながら、いくら使えない部下とは言え、ダークラヴァーズやブラックビューティーシスターズがこれほどまでに手こずったのであれば、マーメイドプリンセスは決して油断できる相手でもないと思ったのかもしれません。
実際に、るちあの成人式の時には、それほどダメージを受けたわけでもなく、余力があったと思われるのに、るちあ達の新曲『Super Love Songs!』で退却したことからも、実は物凄く慎重になっていたと考えられます。
加えて、沙羅の気持ちが掴めないとあっては、このままでは沙羅に愛想つかされると危惧したのも無理からぬことだったのでしょう。
事実、沙羅はガイトに対して「ほんとにあなたにそんなことが出来るの?」と、直接口に出して言わないものの、疑問視していました。
このことから、ガイトは2分されたパンタラッサの力を一つにするため、恥も外聞も私情をも捨て、海斗を取り込もうとしたと考えられます。


結論: ガイトが海斗の力を求めたのは惚れた沙羅の気を引くためだった。

 

 

16 悪の頂上対決。ミケルとガイト、強いのはどっち?
  
vs  

 パンタラッサ一族の王、ガイトと古代人類の王にして、自称絶対神のミケル。
共に世界を我が物にしようと企んだ悪の親玉ではありますが、この2人、もし戦ったとしたらどちらが強いのでしょうか?
今回はこの実に興味深い好カードについて考えてみたいと思います。

 【ガイトとミケルの戦力 徹底比較】

初期のガイト
戦闘力: マーメイド王国をたやすく壊滅できる程のもの。
技: ダークラヴァーズを指揮しての不協和音。
歌への耐性: Super Love Songs!!で若干ダメージを受けていた。
特殊能力: ガイト城の推進?
弱点: 特になし。


初期のミケル
戦闘力: 具体的に描かれていないので不明。
技: 取り込み。エナジードレイン。
歌への耐性: ほぼ完璧。ただし、マメプリ6人の歌には弱い。
特殊能力: 位相空間を作り出す。相手を取り込んでパワーアップする。
弱点: 肝心な時に起こる発作。
 

この頃の両者を比較すると、なんとなくミケルの方が強そうに思えます。
しかしそれは、あくまでマーメイドプリンセスの歌への耐性によるところが大きいため、実際に両者が戦った場合、発作という致命的な弱点があるミケルの方が不利なのかもしれません。


終盤のガイト
戦闘力: 天変地異を起こす程のもの。
技: 黒いエネルギー波
歌への耐性: 7人揃わないと通じない。
特殊能力: 結界。位相空間を作り出す(鏡の間)。
精神攻撃(相手の心を惑わす)
弱点: 暴走の恐れアリ。



闘力
これほどまでの力がありながら、それをるちあ達に向けなかったのはやはりマーメイドプリンセスに惹かれていたから?
 

地震

大嵐


   
 

エネルギー波

 


特殊能力  
 

鏡の間

          ※結界
ガイトが受け入れた者しか入ることはできない。
まさに引きこもりのガイト様ならではの技と言えよう。


終盤のミケル
戦闘力: 具体的に描かれていないので不明。
技: 衝撃波
歌への耐性: 7人が心を1つにしない限り、決定打にはならない。
特殊能力: 位相空間を作り出す。相手を取り込んでパワーアップする。
弱点: 光?


 
 

衝撃波



 この辺りになると、さすがに両者とも実力伯仲です。
ただ1つ、気になるのが、両者の弱点。
これが戦況を大きく左右することは間違いないでしょう。
ガイトはるちあ達との最終決戦において、自分自身をも破滅させかねない程の力を発揮させていました。
もし、ミケルと戦った場合、長期戦になれば、ガイトにとってかなり厳しいものとなるでしょう。
かと言って、ミケルが圧倒的に優勢かと言うと、一概にそうとも言えません。
なぜなら、ミケルには致命的な弱点があると思えるからです。
それはズバリ、光です。
今までを振り返ってみても、ミケルは
海斗によるパンタラッサの光で幾度となく退けられているし、コンパクトから星羅が出現する際の光にも怯んでいました
このことからも、ミケルは光に弱いことがうかがい知れます。
また、リヒトによるパンタラッサの杖の一振りでミケルの攻撃が無効化されたことからも、光だけでなくパンタラッサの力はミケルにとって極めて相性が悪いと思われます。
さらに悪いことに、
ミケルは精神的に脆いところがあります
自分を世界の王だとか絶対神だとか言ってきかないところや、キレやすいところ等、当初に比べると格段に強くなったものの、それとは裏腹に精神的にはかなり不安定になったと言えます。
 しかし、それだけにキレた時のミケルの力は想像を絶するものがあり、さすがのガイトも苦戦は免れないでしょう。
ただ、古よりパンタラッサの長は心を惑わす力を持っていると言われており、当然ガイトもその能力は持ち合わせています。
それゆえ、ガイトがミケルに対して心理戦で挑むなら、ミケルは相当な苦戦を強いられると予想されます。



ミケルの弱点その1〜光

光に苦しむミケル


ミケルの弱点その2〜精神的な脆さ

当初は柔和な余裕の表情を浮かべていたが、後半になるとやたらキレていた。

 以上のことから考えると、ガイトとミケルが戦った場合、ガイトの方に分があると思われます。
ミケルが勝機を掴むには、長期戦に持ち込む必要がありますが、そうなれば自分の弱点でもある光をより多く浴びることにもなりかねませんし、ガイトの精神攻撃を受けてしまうことにもなりかねません。
いずれにせよ、ミケルにとっては苦しい戦いになることは間違いないでしょう。


結論: ミケルとガイトとでは、ガイトの方が強いと思われる。

 

 

 17.なぜ、水妖達はマーメイドプリンセスの歌を律儀に聞いてあげるの?
 
 先程の8と関連しますが、ダークラヴァーズやブラックビューティーシスターズ、ミケル等の敵キャラ達はマーメイドプリンセスの歌が通じる通じないに関わらず、彼女らの歌が終わるまで律儀に聞いています。
歌が効いていないのなら、攻撃をしかければ良いだけのこと。
歌うことに夢中になってるマーメイドプリンセスにとってはひとたまりもないことでしょう。
ただ、唯一の障害があるとすれば、それはライブ中彼女達をあらゆる障害から守ってくれるライブステージくらいです。
それゆえ、ライブステージが解除される、歌い終わった瞬間を狙っているとも考えられますが、そういうわけでもありません。
では、どうしてわざわざマーメイドプリンセス達のライブに付き合ってあげるのでしょうか?
この疑問について、まず、ブラックビューティーシスターズを例にとって考えてみましょう。

 ブラックビューティーシスターズ。
シスターシェシェ、シスターミミかからなる百合ユニットである彼女らは、水妖の中でもトップクラスの実力者であり、その多彩な持ち技はもちろんのこと、マーメイドプリンセスのお株を奪うライブパフォーマンスには目を見張るものがあります。
そんな彼女達ですが、ライブスタート時に非常に興味深い発言をしております。
「イッツ ショー タ〜イム」
そうです、彼女らにとってライブとは攻撃法であると同時にショーでもあるわけです。
つまり、マーメイドプリンセスが生まれながらに歌手ならば、彼女らは生粋の筋金入りのエンターティナーなのです。{と言っても、ブラックビューティーシスターズの方が歌は上手いけど(笑)}。




ブラックビューティーシスターズにとって歌とは攻撃であるとともにエンターテイメントでもある。
  イッツ ショー タ〜イム

 新シリーズになってからの、彼女らの弱体化、おバカ化も好意的に解釈すれば、エンターティナーとして腕を上げたとも言えるでしょう(笑)。
そして、毎回繰り広げられるライブの応酬。
これはよく考えてみると、とある格闘技に非常に酷似していることに気付きます。
そう、その格闘技とは、ズバリ!プロレスです。
相手の技を避けることも防ぐことも許されない、見た目より遥かに過酷な格闘技。
素人から見れば、「やる気がない」とか「八百長だ」とか思われるかもしれませんが、逆にプロレスの試合で、仕掛けられた技を真剣に避けたり、防いだりされたら、とても興ざめで味気ないものになってしまいます。
それはマーメイドプリンセスのライブにおいても然りです。
だから、ブラックビューティーシスターズは決してマーメイドプリンセスのライブ中にはライブの妨げになるようなことはしないのです。
効こうが効くまいが、マーメイドプリンセスの歌は全て受けきる!
これが彼女らの基本スタンスなのです。



       ※余裕のBBS

 実際に振り返ってみても、今までにブラックビューティーシスターズがマーメイドプリンセスの歌を防ぐためにとった作戦は、「ヘッドホンで耳栓」、「歌の力をエネルギーに変える(吸い取る)水妖を使う」、「氷壁で囲い込み歌声をシャットアウト」など、あくまでマーメイドプリンセスの歌を防ぎきることを念頭に入れたものであり、ライブの妨げになるようなことは一切しておりません。
もっとも、歌わせないように、歌う前に
「深海フラッシュで目潰し」、「ナポレオンフィッシュに背後から体当たりさせてマイクを手放させる」といったこともしてはいますが、歌の途中で中断させるようなことはしておりませんので、やはり彼女達は悪ではあっても、一流のエンターティナーだと言えるでしょう。
最近はコメディアン色が強いですが(笑)。

 次にミケルについて考察しましょう。
ご存知の通り、ミケルは新シリーズ「ピュア」のボスキャラ的存在です。
それゆえ、マーメイドプリンセスの生半可な歌などほとんど通用しません。
ゆえに、結論から言うと、ただ単に強者の余裕と考えるのが妥当でしょう。
もっとも、ミケルがマーメイドプリンセスの歌を黙って聞いていたのは5度しかなく、その内、最初の2度はマーメイドプリンセスの力量を測るためであり、また正気を失って暴走していた時(るちあ達の歌で目が覚めた)やリナの「おまえは可愛そうな奴だな」発言にショックを受けて聞いていなかった時を考慮すると、実際に効いてもいないのに律儀にマーメイドプリンセスの歌を聞いたのは「ピュア」
第15話「七つの海の祈り」でのるちあのソロライブくらいでしょう。
あの時の状況を考えると、南極の氷を溶かすことでミケルの世界粛清は目前に迫っていたわけですから、まさかあの状態から逆転されるなどとは夢にも思っていなかったことでしょう。
そう考えると、ミケルの場合はやはり余裕を見せていたと考えるのが自然です。

 最後に、ダークラヴァーズについて。
毎回毎回、マーメイドプリンセスに1曲歌われて退散する彼女らですが、一度だけマーメイドプリンセスの歌が効かなかったことがありました。
それは、第50話「心の闇」でのこと。
波音とリナのスペシャルデュエット(と言っても、いつものとどう違ったのかいまだに分らない)だったにも関わらず、ガイド城の結界に守られたダークラヴァーズは全くのノーダメージだったのです。
この時も、例によって波音とリナが歌い終わるまで、彼女らは律儀に聞いていましたが、これはただ単に日頃苦しめられていたマーメイドプリンセスの歌を悠然とした態度で聞くことにより、「そんなの通用しないんだぞ」と優越感に浸っていたのでしょう。
自らの力で破ったわけでもなく、ただ単に主であるガイトに守られているだけなのに、あそこまで得意げになる辺り、彼女らしいと言えばらしいですね。

 以上のことから、水妖およびミケル達がマーメイドプリンセスの歌が効いていないのに、律儀に聞いてあげる理由は、三者三様それぞれに違えども、共通しているのは精神的な余裕であることが伺えます。
例え、勝てるチャンスを不意にしたとしても、相手の攻撃は黙って受けきる。
これこそが、悪の美学というものなのではないでしょうか?
『キン肉マン』における悪魔超人ですら、「どんなに相手が憎くても相手のマスクに手を掛けることは決してしなかった」という逸話もあるくらいですから、彼女らがマーメイドプリンセスのライブ中に決して邪魔になるようなことをしないのは、彼女らにとっての意地であり、信念であり、美学であり、また暗黙のルール…なのかもしれません。


ああは言ったものの、ブラックビューティーシスターズは一度灯台の霧笛を鳴らすことでるちあ達のライブを中断させましたね。
でもまあ、あれはあれ、それはそれってことで(苦笑)
   
結論: 水妖達がマーメイドプリンセスの歌を大人しく聞くのは、悪の美学によるもの。

 

 

 18.なぜ、水妖やミケルの御使い達はマーメイドプリンセスの歌が苦手なの?
 
 ご存知の通り、マーメイドプリンセスの歌は水妖及び、ミケルの御使い達を退けるのに絶大な効果を発揮します。
彼女達にとってはただ歌っているというだけなのに、なぜ、ここまで敵を苦しめることが出来るのでしょうか?
しかも、今までを振り返っても、そのほとんどの戦闘(=ライブ)は音が伝わらない海中(水中)で行われているにも関わらずです。
いったいこれはどうしたことでしょうか?
例によって、今までのエピソードや情報から、その謎に迫ってみましょう。

 そもそも、水妖はなぜマーメイドプリンセスの歌が苦手なのでしょうか?
この疑問について考えた時に、非常に興味深いるちあのセリフが思い起こされます。
「ぴちぴちボイスでお清めよ」
そうです、今までに何度か言われたこのセリフから考えると、マーメイドプリンセスの歌とは、悪しき者にとっては魔除けのような効果があると考えられます。
そして、今は亡き最強を誇ったマーメイドプリンセス、沙羅の持ち歌
「Return to the Sea」を思い出してみて下さい。
今までにも散々言われてきたことではありますが、何かに似ていると思いませんか?
そうです、お経に似ているのです。
つまり、水妖を悪霊と見立てれば、マーメイドプリンセスの歌はまさにお経なのです。
そして、お経とは一般人には難解な内容ではあるものの、その内容は非常にありがたいお言葉であり、それゆえに、お経を唱えたり、書いたりすることは精神修養にも良いとされています。
水妖にとっては不快で脅威でもあるマーメイドプリンセスの歌が、人間達にとっては癒しの効果があるのも、まさにこのような理由からなのでしょう。

 最後に、水中でどうしてマーメイドプリンセスの歌が伝わるのかという疑問についてですが、そもそも、るちあ達を始めとするマーメイドプリンセスはおろか、にこらさんやタキさん、ヒッポ達、マーメイド側に属する者達、及びダークラヴァーズやブラックビューティーシスターズなど水妖達も本来は海の中に住んでいます。
つまり、彼女達は彼女達なりの人間には想像もつかない水中でのコミュニケーション方法があり、むしろ、それが普通なのです。
実際に、第5話「冷たいキス」では、るちあがピンクいるかのモモちゃんとテレパシーみたいな会話をしていたものの、側にいた海斗は当然そのことに気付いていませんでした。
このことから、マーメイドプリンセスと水妖は同じ海中に住む者同士として、水中でも特に何の苦もなく当たり前のように会話をすることができ、それゆえ、マーメイドプリンセスの歌も、水中であるにも関わらず、水妖に伝わっていると考えられます。

 

 

 19.にこらとタキはどうして人間界でホテル−パールピアリを経営できるの?
 
 るちあ達マーメイドプリンセスの人間界での活動拠点であるパールピアリ。
そこを経営してるのは言わずとしれた北太平洋のマーメイドであるにこらとアコヤ貝の妖精−タキの2人です。
しかし、人間でもない彼女らにどうしてこんなことが出来るのでしょうか?
そして、いつ頃から始めてるのでしょうか?
この点について考えた時に、当初のるちあの目的が大いに関係していることが容易に想像できます。
周知の通り、るちあはプリンセスの証である真珠を堂本海斗という人間に差し上げてしまいました。
このままではるちあはマーメイドとして成人出来ないばかりか、プリンセスとしての役割も十分に果たせるはずもありません。
かと言って、るちあ自身に取り戻させるにはまだ幼過ぎるし、なによりプリンセスである彼女になにかあっては大変です。
そこで、まずるちあの真珠捜索に任命されたのがにこらとタキなのではないでしょうか?
にこらはご存知の通り、姉御肌でしっかりした性格であるし、タキは年長者として色々な知識や経験も豊富でしょうし、なんと言っても占い師です(もっとも腕前は非常に疑わしいが)。
それゆえに、人間界でも人間に怪しまれることなく、真珠の捜索にあたれると判断されたのでしょう。

 しかし、そうは言っても、右も左も分からない人間界でうかつに動き回るのは危険だし、なんと言っても北太平洋の国から毎回移動するには不便過ぎます。
そこで、人間界での拠点を築くべく、パールピアリを設立しのではないでしょうか?
ここで問題となるのは、そのための資金をどこから捻出したか?ということですが、
なんと言ってもにこら達は海洋生物。
海の底に眠る財宝やそれこそ真珠などしこたま所有しているであろうことは想像に難くありません。
ただ、物件は買えても、その後の土地・建物の登記等法的な手続きが最大の難関となります。
この点はどう解決したのでしょうか?
考えられることは2つ。
1つ目は、人間の中に協力者がいる。
そして2つ目は、金にモノを言わせて済ませた。
このいずれかです。
 まず、1つ目について考えてみましょう。
ご存知の通り、この作品内では海斗や太郎ちゃん等、意外にマーメイド信者が存在します。
そして、人魚の伝説も数多く残っていることから、かつて人魚と交流のあった人間の子孫が存在し、協力者となっているということも十分に考えられます。
しかし、そうなると、正体がばれると泡になるというリスクが極めて高くなってしまうため、可能性としてはあるものの、現実的にはあり得ないと考えるのが妥当でしょう。
そうなると、2つめの金にモノを言わせて済ませた。
これが正解となります。
なんともいやな感じですが、世の中金だというのも1つの真理ですし、人間の中にはお金次第でなんでもやる人も確かに存在します。
にこらが七海の姓を得ていることから考えてみても、金で戸籍を買い、住民票や土地・建物の登記、ホテル−パールピアリの商業登記も済ませたと考えるのが実は一番自然ではないでしょうか?


結論: マーメイドは意外に金持ちである。

 

 20.海の世界と地上ではほんとに美意識が違うの?
 
 海とここ(地上)では美意識が違いすぎるから
これは、ヒッポがペンギンの姿から本来の姿である人間の姿に戻った時(と言っても、あの馬の姿が本来の姿なのかもしれない)、誰もが認める美少年だったにも関わらず、そんな自分の容姿を醜いと評したことに対して、にこらさんが言ったことです。
 しかし、この件以外で海の世界と地上との美意識の違いが示されたエピソードなど一度たりともありません。
例えば、イケメン好きの波音が冴えない男や不細工な男に夢中になるとか、そういうことでもあれば、「ああ、確かに美意識が違うなあ」とも思えるのですが、全然そんなことはなく、むしろ波音、るちあ、リナ達マーメイドプリンセスの美意識に関しては、地上のそれとなんら変わらないと言えます。
にこらさん、タキさんにおいても然り。
ただ、海の世界と地上との生活様式等の違いとして、るちあが停電を知らなかったり、波音が自転車に乗れなかったり、人魚姫の話の内容が違っていたりとか、そういう描写があったくらいです。
こうなると、本当に海の世界と地上の間に美意識の違いがあるのか?
にこらさんは嘘をついたんじゃないのか?と、疑念を抱かずにはいられません。
そしてもし、にこらさんが嘘をついていたとしたら、なぜこのような嘘をつかなければならなかったのでしょうか?
その答えを導くために、過去のにこらさんの言動を振り返ってみましょう。

 そもそも、にこらさんがどういう人(人魚)かと言うと、北太平洋のマーメイドプリンセス、るちあの後見人的な存在です。
そして彼女の役目は、るちあがマーメイドプリンセスとしての使命をまっとうし、海の世界に再び平和を取り戻すよう導くことです。
 しかしながら、それ程までに過酷で重い使命を背負うには、るちあはまだまだ幼く、当初はにこらさんも時期尚早と考えていたように思えます。
その証拠に、第2話において「海の世界で異変が起こっている。どうなってしまったか分からない国もある」と言っておりましたが、これは今考えると物凄く不自然です。
7つあるマーメイド王国の内、既に5つまでもが滅ぼされていると言うのに、それを知らないと言うことがあるでしょうか?
否、あり得ません。
なぜなら、その後独自の捜査網で、囚われの身であるノエルとココを救出すべく、ガイト城を探査していたことがヒッポの口から語られるし、「異変が起こっている」という漠然としたことしか知らないと思いきや、第13話「人魚の儀式」では、
「ガイトよ。こんなことができるのはあいつしかいない」と、敵の親玉の名を知っていたことから、にこらさんはかなり以前から全ての真相を知っていたのではないか?と思えるからです。
それにも関わらず、るちあに全ての真相を話さなかったのは、やはりまだ幼いるちあに余計な不安や恐れを抱かせないようにするためだったのでしょう。

 以上のことから、にこらさんは全ての真相・経緯を知っていたと推測されます。
ヒッポが伝説の神獣−ヒポカンポスであること、その彼がパンタラッサ一族を封印した封印の鍵を奪われてしまったことも然り。
そして、ヒッポはそのことで大いに苦しみ、悩んだことでしょう。
「アクアレジーナ様が死力を尽くしてようやく封印できたパンタラッサ一族を私のせいで蘇らせてしまった。こんな私など生きている資格もない。私はいらない存在なんだ」
と言うように。
その自責の念が、時の流れと共に「自分は醜い」という認識へとすり替わっていったのではないでしょうか?
そうでなければ、身近な存在のにこらさんやるちあ達についても醜いと感じるはずです(もっともそんなことは口が裂けても言えないだろうが)。
そして、何より決定的なのは、ユーリに一目惚れして「可愛い」とはっきり言っていることです。
この作品随一の萌えキャラ、ユーリを「可愛い」と思えるということは、ヒッポの美意識は至ってまともであり、地上とのそれと特段何も変わるところがないと言えます。

 このように、ヒッポが自分を醜いと評するのは、内罰的な彼の性格と過去の失敗によるトラウマによるものであることが言えます。
そして、そのことを知っているにこらさんは、あの時、ヒッポが人間の姿に戻ったことで、過去の失敗を思い出し、るちあ達の前で自白するのではないか?と不安になり、フォローする意味で「美意識が違う」と言ったのではないでしょうか?
結果、るちあ達はすんなりとそれを受け入れ、特に追及するようなことはありませんでした。
 
 このことから、「海と地上とでは美意識が違う」と言うのは全く何の根拠もない、にこらさんのでっち上げだったと考えられます。


結論: 海と地上とでは美意識はそんなに変わらない。

 

 

 21.なぜヒッポはマーメイドプリンセスの護衛という大役を任せられたの?
 
 北太平洋のマーメイドプリンセス-るちあのお目付け役であるヒッポ。
しかし、彼にはそれだけでなく、別にもっと重大な任務があったのです。
それは、「マーメイドプリンセスを守ること」
第42話「涙の行方」にて、ヒッポがユーリと駆け落ちしそうになったところで、この驚くべき事実がかれんの口から語られたのです。
 しかし、この時多くの視聴者はこう思ったことでしょう。
「なんでこいつが?」
「そもそも、こいつにそんな力あるの?守れるの?」
「人選間違ってるんじゃないの?」
等等。
一々もっともな疑問ではありますが、第45話「黒い招待状」ではさらに衝撃的な事実が発覚します。
それは、ヒッポが伝説の神獣-ヒポカンポスだったということです。
ブラックビューティーシスターズの歌で苦しむるちあ達を救うべく、勇猛果敢に突進していくその姿に、「実は強かったんだな」と、誰もが見直しかけたことでしょう。
ところが、第46話にてさらにとんでもない事実が明らかにされます。
かつてヒポカンポスは、海の女神-アクアレジーナがパンタラッサ一族を封印する際に使用した封印の鍵という最重要アイテムの管理を任されていたものの、奪われてしまったと言うではありませんか。
おまけに、伝説の神獣と言うくらいだから強いのだろうと思っていたところ、毎度毎度マーメイドプリンセスに一曲歌われてはすごすごと退散する、ダークラヴァーズにも遅れを取る始末。
しかも、
昆布に縛られて苦しんでいるのだから目も当てられません(おまけに、その昆布はかれんが手刀で簡単に切り裂いていました
つまり、ヒポカンポスは図体のでかさの割にはかれんより力がないことが分かります)。

  左図からも両者の実力差は歴然。
昆布に縛られるヒポカンポス 昆布を切り裂くかれん    

 これには、こんなことでよく前のパンタラッサとの大戦を生き延びられたものだと、むしろこちらの方がびっくりです。
『就職前線異常あり』の織田祐二みたく、「横で見てただけでしょ」と言いたくなります。
マーメイドプリンセス達を守る立場の者が逆に守られている。
この現実を我々はどう受け止めれば良いのでしょうか?
そして、どうしてこんな彼がマーメイドプリンセスの護衛という任務を与えられたのでしょうか?

 実はその答えは至極簡単なものだったのです。
考えるまでもありません。
それはズバリ、彼しか適任者がいなかった、これに尽きます。
そう、マーメイド陣営において、水妖と戦える人材は極めて少ないのです。
今までを振り返ってみても、るちあ達プリンセス以外に戦っている(歌っている)マーメイドは1人たりともいなかったし、有事の際の対応を見るにしても、軍隊や警察機構のようなものがあるとは到底思えないからです(裁判所はあるらしいが)。
とは言え、海の世界においてそれらが全くないのかと言うと、そうでもなく、例えば、
北太平洋の国を守護すると言う珊瑚の精の存在や、大王イカの国においては兵士らしき者達の姿が確認されています
 しかしながら、悲しいことに、彼らが水妖の脅威に対抗できるかと言うと、これが全くと言っていいほど出来ておらず、ほんとに気休め程度のものでしかないのです。
ゆえに、水妖との戦いにおいては必然的にマーメイドプリンセス達が出陣しなければ勝負にすらならないのです。


  両者ともどう見ても水妖達とまともに戦えるとは思えない。

珊瑚の精

大王イカの国の兵士達

 

 とは言え、マーメイドプリンセスがマーメイド王国を始めとして海の世界で最強かと言うと、必ずしもそうとは言えません。
なぜなら、戦いと言うものには得手不得手と相性と言うものがあるからです。
確かにマーメイドプリンセスの歌は水妖にとっては効果絶大ではあるものの、同胞であるマーメイド達や海の生物、人間達についてはどうでしょうか?
彼女達の歌は基本的に癒しの歌。
ゆえに、悪しき心を持たない者にはダメージを与えることは出来ないと思われるからです。

 つまり、ヒッポがマーメイドプリンセスを守ると言う事は、水妖との戦いからと言うこともそうですが、水妖以外の外敵や予期せぬアクシデントからと言った意味合いが強いのではないでしょうか?
特に、マーメイドにとって最も危険なことは、人間と恋に落ちて告白してしまうことです。
周知の通り、こうなるとマーメイドは泡となってしまいます。
もし、マーメイドプリンセスがこのような事態に陥ってしまったら、もはや海の世界を守るどころの話ではなくなってきます。
ゆえに、ヒッポが今までるちあ達の恋になにかと口うるさかったのは、ただ単に彼が堅物ということではなく、使命感からのことであり、当然と言えば当然のことだったのです。
そして、そんな彼だからこそ、この任務に適任だったのではないでしょうか?
ご存知の通り、ヒッポは様々な姿をしております。
先程述べた神獣ヒポカンポスもそうだし、これ以外にも人間形態、ペンギン形態があるのです。
人間界において彼がペンギンの姿を強いられていたのは、ペットとして常にるちあ達の側にいられるからだと考えられます。
常に人間の姿でいると、美形である彼は必要以上に目立ち、隠密行動が取れなくなりますから。

 以上のことから、ヒッポがマーメイドプリンセスの護衛を任されているのは、他に水妖と戦える者がおらず、常にるちあ達の側にいられるから、と言うことが言えます。


  左図を見ても分かるように、まるっきり役立たずというわけでもない。
幾ばくかは戦力になっている。

ガレオスを圧倒

蘭花を一蹴

 
   
   
結論: マーメイド王国は人手…いや、人魚手不足である。

 

 

 22.なぜヒッポは普段ペンギンの姿をしているの?
 
 
先程の21でも少し述べましたが、ヒッポは人間の姿をしていられるにも関わらず、どうして、わざわざペンギンの姿でいたのか?
今回はこの疑問について、もっとより深く掘り下げて考えたいと思います。
先程の21でも述べたように、ヒッポが人間の姿でいると、なにかと目立つことになり、それだけ多くの人の目に触れることになります。
こうなると、必然的にるちあ達の生活にも影響を及ぼし、また、いつ、どこで、どんな形で正体がばれる危険に直面するか分かりません。
例え、にこさらさんが接客を生業とするプチホテル−パールピアリを営んでいるにしろ、必要以上に無関係な人間が周囲に大勢いると言うのも、彼女達が人魚であることを隠している以上、あまり好ましいことではないのです。
こう言うと、「じゃあ、なぜるちあ達はアイドルコンサートなんかやってるんだよ?そっちの方が余計に目立つんじゃないか?」と思われる方も多いでしょう。
しかし、これは事情が少しばかり違ってきます。
なぜなら、るちあ達がコンサートをする際には、自分達の正体を隠すべく、マーメイドプリンセスの姿で行っているからです(最終話「夢のその先へ」は除く)。
そして、当然のことながら、これがるちあ達だとばれることもありません。
それは第29話「仮面の告白」にて実証されています。
学園祭で人魚姫の演劇を行っていた際、突如乱入してきたイズール、エリルに対し、るちあ達はいつものように変身して歌を歌い、撃退したばかりか、その後観客のアンコールに応えてもう一曲歌ったにも関わらず、それがるちあ達だと誰も気付かなかったのです。
 このことから、るちあ達が正体を隠すことと、ヒッポが人間の形態でなくペンギンの姿を強いられてることはまったく状況が異なることが分かります。
ヒッポがるちあ達の側にいるには、人間の姿よりむしろペンギンの姿でいた方が目立たないし、また余計なトラブルに巻き込まれることもないわけです。

 そして、彼がペンギンの姿を強いられるもう1つの理由。
それは、彼が伝説の神獣-ヒポカンポスであるということを隠すためだと思われます。
なぜなら、周知の通り、海の世界を脅かすパンタラッサ一族を蘇らせてしまった原因の一旦は彼にあるからです。
そんな彼がのうのうとマーメイドプリンセスの護衛を任されているとしたら、他のマーメイドや海の生物達はどう思うでしょうか?
おそらく、あまりいい気はしないでしょう。
直接被害を受けていない北太平洋のマーメイド王国ならまだしも、既に滅ぼされてしまった、南太平洋や北大西洋、北極海のマーメイド達にとっては許せる道理もありません(もし、これが他のマーメイドに知れ渡ることにでもなったら、波音くらいの責めでは済まないでしょう)。
しかしながら、先程の13で述べたように、マーメイドプリンセスの護衛を任せられる人材がいないというのもまた事実であり、このことからヒッポはペンギンの姿でいることを強要されたのではないでしょうか?

 よくよく考えると、ヒッポがペンギンの姿でいるのは何も人間界でのことではなく、第1話「真珠の涙」を観ても分かるとおり、北太平洋の城にいた時からペンギンの姿をしていました。
そして、第50話「心の闇」では、またしてもヒッポの口から衝撃の事実が語られます。
「本来この鍵(封印の鍵のこと)は私の剣だったのです」


     

剣士ヒッポ

   

 このことから、前のパンタラッサとの大戦において、ヒッポは神獣-ヒポカンポスとしてだけではなく、剣士として、すなわち人間の姿でも参戦していたことが伺えます。
 そして、その戦い振りから(かどうかは定かではないが)、伝説の神獣と呼ばれるに至ったわけです。
 しかし、そんな彼が封印の鍵を奪われ、それが原因でパンタラッサ一族が復活してしまったことが公になってしまえば、何かと不都合です。
特に、ヒッポが剣士として戦っていたことを知る者達には絶対に気付かれるわけにはいきません。
 ゆえに、真実は闇に葬り、ヒポカンポスは行方不明と言うことにでもしたのではないでしょうか?
 そして、ヒッポに関しては、マーメイドプリンセスを護衛できる人材がいないことから、封印の鍵を奪われたことの責任を不問にする代わりに、今後は正体がばれぬようペンギンの姿でいること、そして、マーメイドプリンセスの護衛に尽力することが条件として提示されたと推測できます。

 このように、人間の姿はヒッポにとってまさに過去の失敗の象徴。
それゆえ、そんな自分の姿を醜いと思うようになってしまうのも無理からぬことだと思えます。


結論: ヒッポがペンギンの姿でいるのは政治的な理由からだった。

 

 

 23.アクアレジーナ様は復活できたの?

 かつて海の支配を企んだパンタラッサ一族と壮絶な戦いを繰り広げ、なんとか封じることが出来たものの、自分自身も力を使い果たし眠りについた、海の女神アクアレジーナ。
そんな彼女を完全な状態で復活させることが出来るのが、ご存知、るちあ達7人のマーメイドプリンセスです。
そして、現代に蘇ったパンタラッサ一族との長きに渡る戦いにより、ついにマーメイドプリンセスも7人全員が揃い、アクアレジーナ様も復活したかのように思えました。
ところが、復活したかのように思えたアクアレジーナ様が取った行動。
それは今までのように、るちあ達に新たな力を授けるだけでした。
ただ、与えたのが今までのように歌ではなくE−カラ(マイク)だったと言うだけで。
さらに、新シリーズ「ピュア」になってからも、ほとんど登場することはなく、今まで通りるちあ達のピンチに新しい歌を授けることしかしておりません。
これには誰しも「本当に復活したの?」と首を傾げずにはいられませんでした。
確かに、ガイトとの決戦の時は、戦いの発端となった沙羅に責任を取らせる、自らの手で決着をつけさせる為に敢て手を下さなかったと考えることも出来ます。
しかし、「ピュア」になってからと言うもの、ミケルと言う強大な敵が現れ、なおかつその背後にまだ巨大な敵の存在が見え隠れしているにも関わらず、自らは全く動かないと言うのはどう考えても不自然です。
そうすると、「アクアレジーナ様は本当に復活したの?」という疑問を再び抱かずにはいられません。
はたして、アクアレジーナ様は復活してるのでしょうか?
それともまだ完全復活は果たせておらず、時折精神体で現れることが精一杯なのでしょうか?
例によって、今までのエピソードを振り返り、その謎に迫りたいと思います。

 アクアレジーナ様の復活には7人のマーメイドプリンセスの力が必要。
このようにはっきりと言及されたのは、第28話「KIZUNA」でのこと。
この時、アクアレジーナ様自身の口からはっきりと語られました。
しかし、肝心の復活させるためには具体的にどうすれば良いのか?に関しては実はまだ一度も語られていません。
それゆえ、第52話「最後のキス」においては、「どうしてアクアレジーナ様は現れないの?」と、途方にくれるマーメイドプリンセス達が描かれていました。
このことから、7人揃えば即アクアレジーナ様が復活するわけではないということが分かります。おそらく、ドラゴンボールと同じで、7つ揃えた上で合言葉か何らかの儀式が必要だったのではないでしょうか?
そして、ガイトをそそのかしてしまった罪悪感から、ガイトと戦う勇気が持てなかった沙羅が、るちあ達の歌声に触発され、ガイトと戦う決意をした時、アクアレジーナ様はついに7人のマーメイドプリンセス達の前に降臨したのです。

 つまり、アクアレジーナ様を召還する第一段階として、まずは7人のマーメイドプリンセスの心が1つになることが必要だったのではないか?と考えられます。
しかし、おそらくはこれだけでは不十分だったに違いありません。
先程も述べたように、そこから何らかの儀式のようなものを経て、ようやく完全復活に至ると考えられるからです。
なぜなら、その後アクアレジーナ様が完全復活を果たせたような描写は一切なかったし、誰一人そのようなことも口にしていません。
アクアレジーナ様にしても、ここまで頑張ったマーメイドプリンセス達に対し、お褒めの言葉や激励の言葉すら発していないのです。
このことから、あの時まだアクアレジーナ様は完全復活を果たせておらず、その一歩手前だったということが伺えます。
そして、アクアレジーナ様にとって最大の誤算だったことは、あの直後沙羅がガイトの後を追い心中してしまったことでしょう。
なにしろ、自分の復活に必要なマーメイドプリンセスの1人が欠けてしまったのですから。
そして、これこそがアクアレジーナ様が復活を果たせなかった最大の原因なのです。
(って言うか、ぶっちゃけKCの5巻にはっきりそう書かれていました(笑))。
これにはさすがのアクアレジーナ様も内心穏やかではなかったことでしょう。
「あのアマ〜責任取れとは言ったけど、そこまでやれとは言ってないわよ!」
「私の復活そっちのけで、ガイトとよろしく逝きやがって〜」
というように、さぞかし無念であったに違いありません。

 さて、そうなると、今後の展開としてはやはり星羅の復活が同時にアクアレジーナ様を今度こそ完全復活させる鍵となることは言うまでもありません。
星羅が復活し、再び7人のマーメイドプリンセスが揃った時、はたしてどんな戦いが待ち受けているのか?
今後の展開から目が放せません。


結論: アクアレジーナ様はまだ復活できていない。

 

 

24. 波音はなぜ日本にやって来て、中学校に通っていたの?
 
 南
太平洋のマーメイドプリンセス、波音。
明るくおしゃまで「恋の暴走機関車」とまで言われる彼女ではありますが、彼女もまた、パンタラッサにより自分の国を滅ぼされてしまったという辛い過去があります。
そして帰る場所のなくなった彼女はなぜか日本に行き着き、そしてるちあと出会うことになるのですが、南大西洋のマーメイドプリンセスである彼女がなぜ、わざわざ日本の、それも中学校に通わなければならなかったのでしょうか?
波音と同じで、国を滅ぼされたリナが、ガイトへの敵対心を燃やしていたのとは大違いです。
しかしながら、波音はああ見えて中々聡明な少女です。
意味もなく日本の中学校に通ったりするものでしょうか?
そして、もしそのことになにか意味があるのだとしたら、波音にはどんな思惑があったと言うのでしょうか?
今回はその謎について考えたいと思います。

 そもそも、なぜ波音は日本へ行ったのでしょうか?
別にわざわざ日本に行かなくても、近くの国でも良かったはずです。
なにか日本でなければならない理由でもあったのでしょうか?
そう考えた時に、思いつくのがプチホテル−パールピアリです。
周知の通り、ここは北太平洋のマーメイドであるにこらとあわび貝の妖精マダム−タキによって経営されているわけですが、
前項の19にてご説明したように、ここは地上でのマーメイドの活動拠点として設立されました(と思います)。
当然、他の国のマーメイド達がこのことを知っていたとしてもなんら不思議ではありません。
波音もおそらくは、パンタラッサの息がかかっている海の世界よりも、陸にいる同士に助けを求めた方が良策だと考えたのでしょう。
それを裏付けるかのように、マーメイドはどういうわけか、人間界の文化や生活慣習に熟知しています。
それは、るちあにしろ波音にしろリナにしろかれんにしろ、海の世界とは勝手が違う地上で驚くほど適応していたことからも明らかですし(ノエルとココはビミョー)、また、第15話「渚の約束」では、るちあの口からマーメイドの国で数学を勉強していたという驚愕の事実が語られました。
これらのことからも、マーメイドには有事の際における「緊急避難マニュアル」みたいなものがあり、まさに波音はそれに基づいて行動したのだと思われます。

 では次に、波音はどうして中学校に通っていたのでしょうか?
その理由は色々推測出来ますが、やはり人間に溶け込む為と言うのが一番の理由ではないでしょうか?
マーメイドとしては成人でも、人間の年齢では波音もまだまだ子供です。
そんな波音が学校にも行かず一日中外をフラフラと出歩いていたら、何かと目立つし、下手をすれば正体がばれるような事態にもなりかねません。
それゆえ、波音は女子学生になりすますことで、水妖や人間達の目を欺いていたと考えられます。
決して、イケメンとの出会いを求めていたのでも、学園ドラマみたいなヒロインになりたかったわけでもありません。
もっとも、その可能性がまるっきりなかったとは言い難いものがあるのですが…(笑)。


 ただ、波音にとって唯一の誤算は、パールピアリを探し出せなかったことですが、周知の通り、るちあとの劇的な出会いにより程なく解消されます。
そして、そこから波音達にとって長く苦しい戦いの日々が始まるのでした。

結論: 波音が日本に来たのは、同志を募り反撃の体勢を整えるため。



25. パンタラッサ一族とアクアレジーナの戦いはいつ頃の出来事なの?


 
かつて、海の世界の支配を目論んだパンタラッサ一族は、海の女神アクアレジーナの怒りを買い、海の底深くに封じ込められてしまいました。
しかし、アクアレジーナもこの戦いで力を使い果たし、眠りについたのでした。
こうして海の世界には平和が訪れたのですが、ここでまたもや素朴な疑問。
いったい、この戦いはいつ頃の事なのでしょうか?
聞いた感じでは、なんとなく遥か昔の出来事のような印象を受けますが、そう考えると色々と不自然な点が浮かんできます。
例えば、アクアレジーナから封印の鍵を授かったヒッポは一体何歳なのか?
とか、パンタラッサの呪われた力はなぜ今頃になってガイトと海斗に宿ったのか?等。
そこで今回私は、大胆にも
「パンタラッサ一族とアクアレジーナの戦いが起こったのは14年前説」を提唱し、この秘密に迫りたいと思います。

 先程も述べましたように、パンタラッサ一族とアクアレジーナの戦いが太古の昔だとすれば、色々と不自然な点が浮かび上がってきます。
そこでまずは、その不自然な点について考察し、両者の戦いが太古の昔はないということを証明していきます。

 不自然な点 その1 ヒッポは何歳なのか?

 周知の通り、ヒッポはアクアレジーナからパンラッサ一族を封印した封印の鍵を授かっていました。
このことから、ヒッポが先のパンタラッサとの大戦に関わっていたことは明白であり、もし、この戦いが遥か昔の出来事であるとすれば、ヒッポは相当な年長者ということになります。
しかし、タキさんならばまだしも、あのヒッポに関してはとてもそうは見えません。
もちろん、見た目で判断できるものではないことなのかもしれませんが、ヒッポの言動を見るに、とてもそこまでの年季は全くと言っていいほど感じられません。
第一、あの人間形態で齢何百歳とか言われたら気持ち悪いです(馬なら別)。
ゆえに、あの戦いが遥か昔の出来事であるというのは非常に疑わしく思えます。

 不自然な点 その2 パンタラッサの力はどうやってガイトと海斗に宿ったの?

 パンタラッサの長はアクアレジーナに敗れる際、その子孫である2人の赤ん坊に海と地上を破壊しつくす呪われた力を与えました。
既にパンタラッサとの戦いで力を使い果たしていたアクアレジーナは、この呪いを解くことが出来ず、力を2つに分け別々に暮らさせる方法を取るしかなかったのでした。

 この事実は、第52話「最後のキス」において、アクアレジーナによって語られましたが、この話を聞く限りでは、2人の赤ん坊がガイトと海斗であることは容易に想像がつくわけであり、このことからもパンタラッサとアクアレジーナの戦いがガイトと海斗が生まれた14年前であることを示していると言えます。
これがもし、遥か昔の出来事だとしたら、当然2人の赤ん坊はガイトと海斗の先祖ということになるので、ガイトと海斗が兄弟であるのは変です。
また、海の世界にとってこれほどまでの危険分子をマーメイドを始めとする海の世界の生物達が放置していたというのも理解に苦しみます。
よって、このことからも、パンタラッサとアクアレジーナの戦いは14年前であるというのが濃厚かと思われます。

 不自然な点 その3 るちあと波音とリナは14歳

 さて、これはどういうことでしょうか?
別に不自然でもなんでもないと思われる方も多いことでしょう。
しかし、よく考えてみてください。
マーメイドプリンセスが死んだ場合、どうなるでしょうか?
考えるまでもなく、沙羅と星羅を見ても分かるように、程なくして次代のマーメイドプリンセスが真珠を介して誕生します。
ここまで言えばお分かりでしょう。
るちあ、波音、リナが14歳であるということは、14年前に北太平洋、南大西洋、北大西洋の先代のマーメイドプリンセスが死去したことを意味します。
マーメイドプリンセスが3人も同時期に死亡するようなことが通常起こり得るでしょうか?
そう考えると、これはもう、パンタラッサとアクアレジーナとの大戦によって戦死したと
考えるのが妥当でしょう。
とは言え、パンタラッサとアクアレジーナの戦いにマーメイドプリンセスが参戦していたという事実は残念ながら明確には描かれていません。
ただ、この件に関してガイトは実に興味深い発言をしています。
「私からおまえ(海斗のこと)を奪い、闇に封じたのは他ならぬマーメイドプリンセス達なのだ!」と。


     
怒りをあらわにするガイト  

 このことからも、パンタラッサとアクアレジーナとの大戦には、るちあ達の先代のマーメイドプリンセス達が参戦していたことがうかがい知れます。
そして、ガイトの言葉から察するに、マーメイドプリンセス達は力がつきかけていたアクアレジーナをサポートし、ガイトと海斗を引き離すことに成功したのではないでしょうか?

 以上のことから、パンタラッサとアクアレジーナの戦いは遥か昔の出来事ではなく、14年前に起こったものだと思われます。



26. みかるはどうして急成長したの?
 
 
天城みかる。
幼い頃から病弱で、兄のリヒトと2人暮らしだった彼女の人生は決して幸福とは言えないものでした。
それゆえ、彼女は絶望し、もう1人の自分であるミケルに自ら取り込まれてしまいます。
海斗やリヒトの必死の呼びかけ、マーメイドプリンセス達の癒しの歌により、彼女はついに心を開きますが、最後にはミケルと共に天に召され、そして赤ん坊の姿となって再び生を得ることになったのでした。

 こうしてミケルとの戦いは終わり、それから一ヵ月後、我々は驚くべき光景を目にします。
赤ん坊だったみかるが幼児と呼べるほどに成長しているではありませんか!
一体なぜこのようなことが起こったと言うのでしょうか?

 まず考えられるのは彼女がパンタラッサだから…ということです。
しかし、パンタラッサ一族がみかるのように、成長が早いという事実は残念ながら全くと言っていいほど示されておりません。
ただ、海斗に関しては、第46話「さよなら」において、育ての親、堂本夫妻の手紙により幼少の頃の彼の姿を垣間見ることが出来ますが、これを見る限りでは特にパンタラッサ一族が人間に比べて成長が早いとは思えません。
ゆえに、パンタラッサだから…と言うのはみかるの成長の早さの理由にはなりません。

 では、他にどんなことが考えられるでしょうか?
そう考えた時に、ある1つの事実が浮かび上がってきます。
それは、みかるがパンタラッサ一族の末裔であると同時に、古代人類の王、ミケルの分身でもあるということです。
つまり、みかるはパンタラッサと古代人類の特質を受け継いでいると考えられるのです。
とは言え、古代人類の成長速度が人間と比べて早いのか?と言うと、これもパンタラッサと同じく、明確には描かれていないため、なんとも言えません。
みかるの成長が早いのは、古代人類の特質によるものかもしれないし、あるいは古代人類とパンタラッサの特質がかけあわさったことによるものかもしれません。

 次に、ちょっと話は変わりますが、このケースと非常に良く似た事例を紹介いたします。
それは、かの超有名作品『美少女戦士セーラームーン』における、
土萠ほたることセーラーサターンです。
彼女はセーラー戦士の中でも最強を誇り、その力は星をも破壊できる程のものと言われています。
そして彼女は一度、ファラオ90という敵をその強大な力を以って倒すことに成功しますが、
同時に彼女も力を使い果たし、赤ん坊の姿になってしまいます
こうして彼女は一時戦線離脱するわけですが、程なくして驚くべき事態が発生します。
闇の女王ネヘレニアの復活に呼応するかのように、
赤ん坊だったほたるが急激に成長を始めたのです
そして彼女は再びセーラーサターンとして覚醒していくのでした。


強大な敵の到来にサターンは現れる

赤ん坊になったほたる

急成長するほたる

 

さて、いかがでしょうか?
驚く程似ているとは思いませんか?
実際、ピッチはセーラームーンと非常に似た所がチラホラと見受けられます。

・恋人との別れ(ぴっちでは海斗、セーラームーンでは地場衛)
・謎の幼女の出現(ピッチでは星羅、セーラームーンではちびうさ)

別にパクリとか、そういうことを言ってるのではありません。
『セーラームーン』と言えば変身ヒロインものの頂点を極めた作品であり、この作品が後々のアニメや漫画に与えた影響は計り知れません。
ピッチにしても然り。
事実、ピュアDVD-BOX1の藤津さんのレビューでは
「『セーラームーン』が確立したさまざまなことの呪縛からとても自由に作られている」とあります。
このことからも、ピッチは少なからず『セーラームーン』を意識して作られたと言えます。

 そう考えるならば、みかるの成長と言うのは、新たな危機の訪れ、新たな敵の出現の前触れと言えるのではないでしょうか?
そして、その新たな敵とは今までの敵とは比べ物にならないくらい強く、かつてない世界の危機に直面することでしょう。
その時に、パンタラッサとミケルの力を受け継いだみかるが強力な助っ人として参戦するのではないでしょうか?
つまり、みかるの成長は将来ひょっとしたらあるかもしれない、第三期への布石なのです。

 そして私は、一日も早くピュアの続編である第三期が放送される日が来ることを1日千秋の思いで待ち焦がれる次第であります。


  彼女を待ち受けるのは過酷な戦いの日々なのか?  
成長を続けるみかる  

 


あとがき  
 
 さて、これで『ぴちぴちピッチ26の秘密』は全て出尽くしたわけですが、いかがだったでしょうか?
そもそも、私がなぜこのコーナーを設けたのかと言うと、ある日ここで取り上げた謎についてぼんやりと考えていたところ、スラスラともっともらしい答えが泉のように湧き出てきたんですね。
調子に乗った私は、「これはイケル!」と思い、その時26個ものネタがあるわけでもなかったのに、
「26の秘密」として公開に踏み切ったのです。
 しかし、このように勢いだけで始めてしまったことから、すぐにネタ切れになってしまい、「あ〜でもない、こ〜でもない」と悩む日々が続きました。
また、ファンの方々には既にご存知のように、ピッチには「まあ、p(ry」(まあぴっちだししょうがないか)、という魔法の言葉があります。
この言葉を使えば、ストーリー上における矛盾点や不可解な点や謎なども問答無用で解決できるのです。
それなのに、オレはこんなことをウダウダと考えてはガツガツと答えを導き出そうとしている。
これはひょっとして、とんでもない時間の無駄なのではないだろうか?
そして、物凄く野暮なことをやっているのではないか?
と、途中で凄く不安になってしまったのです。
それゆえに、「もう、このまま辞めてしまおうか」と幾度となくそう思いました。
しかし、ここまでやったからにはもう引き下がれない。
男ならやってやれ!
倒れる時は前のめりだ!
と、弱い自分に反逆を続け、そしてついに完成させることが出来たのです。

 とは言え、正直、苦しい部分も多々あったかと思います。
私自身も自分で書いていて、24.
波音はなぜ日本にやって来て、中学校に通っていたの?の「マーメイドには有事の際における「緊急避難マニュアル」みたいなものがあり、まさに波音はそれに基づいて行動したのだと思われます」の所で、「波音がそんなタマかよ」と自分でツッコミを入れたくらいですから。
ファンの方々にとってみれば、「それは違うんじゃない」という反対意見や、「これらのことよりも、もっと重要な謎があるじゃないか!」と思われることもあったのではないでしょうか?
また、私自身も当初の目標である26個はクリアできたものの、やっぱりと言うか、案の定と言うか、まだいくつかネタ(謎)を持て余したままなので、これらのネタも近い内にご紹介したいと思っております。
その時はまた、皆様のご意見や感想を真摯な態度で受け止めたいと存じますので、今後ともよろしくお願いします。

 最後に、勢いで始め、終始行き当たりばったりだったこんな私を最後まで応援してくださった方、ネタを提供していただいた方、ほんとうにありがとうございました。

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