COOLドライブはやっぱりパクリ?
先日から『テニスの王子様』におけるCOOLドライブの元ネタを探しておりましたが、あてもない大きな旅に出ること早三日。
ようやくとある古本屋で見つけることが出来ましたのでお知らせ致します。。
そのタイトルの名は!『ジャストACE(エース)』
もうね、COOLドライブどころの騒ぎじゃないですよ。
これはひょっとして、許斐先生のネタ帳か?とさえ思わせられます。
以下、画像を付けて御紹介致しますので、ぜひ一度ご覧になられて下さい。
ただ、遺憾ながら私デジカメやスキャナを持ち合わせていないため、画像は携帯で撮った極めて質の悪いものになっておりますので、予めご了承くださいませ。
| タイトルはジャストACE(エース)。 なんと、1985年の作品です。 となると、今からおよそ20年前。 皆が知らないのも無理はありません。 |
| これがCOOLドライブの元ネタ、ライトニングフラッシュだ!! | |||
| 必殺ショットの名はライトニングフラッシュ!! | ボールはガットを突き破りつつ、激しく回転。 | ガットから腕を伝って、右頬に直撃。 | さすがの勝さんも一撃でKO。 |
| あれ〜? 私の記憶ではもう「これでもかっ!」と言うほどクリソツだったんですけど、そこまで似てるというわけでもなかったですね〜。 まあ、技の内容自体はまったく一緒ではあるんですけどね。 しかし、これだけで驚いていてはいけません。 この作品にはまだまだ驚くべきシーンが隠されていたのです。 |
| これはひょっとして、手塚ゾーン? | |||
| 使い手である勝さんが発光しているのにも注目! | 左図をちょっと拡大。 確かに光ってます。 |
@コマ右側の説明。 | 翻弄される純君。 |
| 画質が悪くてすいません。 文字が読めないのでここで補足致します。 Bコマ目 |
| そしてこれは、燕返し?ドライブC?タンホイザーサーブ? | |||
| 空白 | 空白 | ||
| ジャンピングブーミングサーブ! | ボールはバウンドせず低空飛行。 | ||
| これもまさに燕返しですね〜。 いや、あれはカウンターショットだから、ドライブCの方が近いか。 いやいや、待てよ、そもそも燕返しとドライブCってどう違うんだ? いやいやいや、そんなことより、これはサーブなんだから、アニメで跡部様が披露したタンホイザーサーブが一番近いでしょ。 等と思いつつも、どれでもいいよってのが正直な気持ち。 |
いかがでしたでしょうか?
COOLドライブだけならまだしも(ってこれだけでも凄いが)、手塚ゾーンに燕返しまでもが既に20年も昔に誕生してたんですね〜。
凄いですね〜怖いですね〜。
こうなってくると、許斐先生はこれをバクったのか?という疑念が生じますが、最近の許斐先生の目覚しい進歩を鑑みるに、矢吹先生のような宇宙一巡論も十分に考えられるため、真相究明にはまだまだ時間を要することでしょう。
まあ、この件はこれからじっくり考えていくこととして、肝心のこの『ジャストACE(エース)』についての所見を述べましょう。
この作品を一言で表すならば、真面目なテニス漫画だと言えますね。
それは当時(1985年の連載時)は世界のテニス人口が爆発的に増加している時期だった(らしい)という時代背景が説明されていることや、ストロークやトップスピン、ロブなどの比較的簡単なテニス用語にまで丁寧な注釈がついていることからも伺えます。
そして肝心の内容については、まあ、悪くはありません。
強いて悪い点をあげるとすれば、いささか地味な印象を受けることと、絵がちょっと未熟なところでしょうか。
とは言え、所々に目を見張るものがたくさんあります。
真面目なテニス漫画と思いきや、実況のアナウンスがミスフル並みにイカレテルことや、「おまえにオレの格闘技テニスをおしえてやるっ!!」等というテニスとは思えないばかりか、テニスの王子様を思い起こさせるようなイカしたセリフ、そして車田正美先生に勝るとも劣らない必殺技のネーミングセンス。
これほどまでに、才能とセンスを感じさせられた作品が打ち切りで終わってしまったと言うのは本当に残念というより他ありません。
今更こういうことを言っても何の慰めにもなりませんが、一言で言うと、時代が悪かったのでしょう。
この作品が脚光を浴びるには時代が早過ぎたのかもしれません。
とは言え、この作品が『テニスの王子様』に勝てるかと言うと、おそらくは勝てないでしょう。
なぜなら、許斐先生は天然だからです。
純粋にテニスが好きで、純粋にテニスを楽しみ、そして純粋に『テニスの王子様』を描いている…。
一見ふざけてるように思えるものの、恐ろしいことに当の許斐先生は大真面目なのです。
そして、これこそがまさに許斐先生の天然であるがゆえの強さなのです。
対して、『ジャストACE』の井上先生はと言うと、この方も非常に真面目な方だと思います。
しかし、真面目なだけでは、リアルテニスを描くだけでは人気は取れません。
あの名作『リングにかけろ』ですら、当初はリアルボクシングだったゆえに、打ち切りの危機に直面していた時期もあったのですから。
そもそも、リアル志向で成功した作品などジャンプにおいては皆無に等しいというのが現実です。
この作品が当初こそリアルテニス漫画だったものの、中盤から格闘技テニス等という驚愕のセリフや、ライトニングフラッシュ等の超人技が頻繁に出てくるようになったのには、それらに井上先生の迷いや悩みが表われているように思えてなりません。
こうなってくると、いささか厳しい言い方になりますが、自分の信念を曲げリアルテニス路線を変更してしまった時点で井上先生は自分自身に負けたと言えるのではないでしょうか?
時代に味方された迷いなき純粋な漫画家、許斐先生、かたや時代に恵まれず、常に迷い悩み続けた真面目な漫画家、井上先生。
同じテニスというテーマを取り扱うも、まったく対照的なお2人にここまで差がつくことになろうとは…。
誰が悪いというわけでもない、強いて言えば時代が悪い…。
なにかが間違ってるような気がしないでもないですが、悲しいことにこれが現実。
かの名作『ブラックキャット』もインターネットがなければ、あれほどまでにネタにされ人気が出なかったであろうことを考えれば、時代に味方されるというのも才能の一環であると思わずにはいられません。
ともあれ、みなさまも一度ご覧になられてみてはいかがでしょうか?
探せばまだまだあるかもしれませんので。