スチュワーデスの恋人
| コラム |
| これは色んな意味で凄いドラマでした。 まず、パッと観て思ったのが、いったいいつのドラマだ? と思わせるに十分な程古くさい!ということ。 ストーリー展開から、音楽やらくさいセリフやら、 まさに一昔前の大映ドラマそのもの! おまけに、主題歌は井上陽水の『愛は君』。 これもまた古くさい感じの曲やなあと思ってたら、案の定70年代の曲でした。 ここまでくるともう、狙ってやったとしか思えません。 しかしながら、いったいなにを狙っていたのでしょうか?原点回帰?ギャグ? まあ、謎は残りますが、このようにとにかくインパクトのある作品でした。 それゆえか、キャスティングも非常に独特。 主演が戸田菜穂に宅麻伸であり、ストーリーがこの2人のラブストーリーと言う、 今考えても「なんだかきっついなあ」と思えるようなミスマッチぶりがまた笑いを誘いました。しかも、セリフがまた笑えること笑えること。 「ボクは君のことをモーレツに愛してる!」は思わず爆笑してしまいました。 モーレツに愛してるだなんて、今時言う奴いるんかい! しかも、それを宅麻伸が真顔で言ってるんだから、そりゃ笑うなと言う方が無理な話です。 かと思えば、今度は最終回で宅麻伸が熱を出して寝込んでいる時に、戸田菜穂が「私の愛の力で治してみせる!」とかウエディングピーチ顔負けのセリフを臆面もなく言ったりするものですから、今考えてもこのドラマは凄かったなあとつくづく思います。 このように、ここまで非常に個性的で特異なドラマだったにも関わらず、結果的に視聴率はイマイチだったし、実際知名度が低かったのがとても残念です。 特に、戸田菜穂さんが演じた底抜けに明るい主役ぶりには、荒さがあるものの、非常におもしろかったので、こりゃあブレイクするかなあとか思っていたのですが、 このような理由からか、特に話題にも上がらなかったので、ちょっと悲しかったです。 しかしながら、このような地道な努力が実を結んだのか、戸田さんはドラマ− 『ショムニ』シリーズで秘書課の女性役で脚光を浴びるようになります。 実際、今まで出演してきた中でも、これが一番はまっているなあと思えるわけで、 心なしかそれ以来出演も増えているようなので、今後も女優として幅広く活躍してほしいものです。 あれっ、ドラマについてはあんましのべてないような…。 |
| 豆知識 |
| このドラマ、実は宅麻伸にとっては初主演だったということをご存じでしょうか? 意外に思われる方も多いでしょうが、これは事実です。 確かに、それまでは数多くのドラマ等に出演していたので、見落としがちだったのですが、実は連ドラで主演をつとめたことは一度もなかったのです。 ではなぜ、急に主演に抜擢されたのでしょうか? これには理由があります。ご存じの方も多いでしょうが、当時の宅麻氏は女優の賀来千香子とめでたく結婚されて幸せの絶頂でした。 この結婚式はテレビでも大々的に報道されていたので、記憶に新しいと思います。 しかしながら、この結婚は言ってみれば身分相違の結婚でもあったのです。 どういうことかと言いますと、役者にとって主演をやるのとやらないのでは、ギャラが格段にちがってくるのだそうです。 そして先程も述べたように、宅麻伸はそれまでに主演だったことは一度もなく、 対して賀来千香子の方は佐野史郎と共演した「ずっとあなたが好きだった」等のドラマをはじめとして、主演経験も多々あるベテラン女優。 当然、ギャラにも差がつき、年収においては彼の2倍近くあったそうです。 まさに、相手が賀来なだけに格が違ってたわけです。 ところが、この結婚によって宅麻伸は賀来千香子と肩を並べる存在となりました。 よくも悪くも、芸能人にとってスキャンダルとは名が売れるものですから、彼にとって、賀来千香子との結婚はこれ以上ない宣伝効果とイメージアップをもたらしてくれたわけです。 結果、『スチュワーデスの恋人』に戸田菜穂と共に主演として抜擢。 この後もサクセスストーリーを歩むのでした。 一方、賀来千香子さんの方はどうなったのでしょうか? |