スケバン刑事 the movie
ひょっとしたら、『ガンダムSEED Destiny』のモデルなのかも。
| 記念すべき初の劇場版。 ストーリーはUのテレビシリーズ終了後から数ヵ月後の出来事で、スケバン刑事を退任した二代目−麻宮サキが、再び日本を脅かす悪の存在を知り、立ち向かうといった内容のもの。 劇場版だけあって、テレビシリーズ以上のスケール感と大迫力の戦闘シーンは見応え十分でした。 しかし、私個人の意見を述べさせてもらうなら、もうちょっとどうにかならなかったのかなあ〜と思います。 と言うのも、この映画の最大のウリはなんと言っても、二代目(南野陽子)と三代目(浅香唯)の夢の共演です。 ビー玉のお京や雪乃と言ったお馴染みのメンバーに加え、三代目スケバン刑事−麻宮サキこと風間唯(浅香唯)がゲスト出演し共に戦うのだから、いやがおうにも盛り上がる展開を予感させられます。 ところが、実際に観てみると、拍子抜けもよいとこ。 普通このような場合、二代目(南野陽子)の絶対絶命のピンチを絶妙のタイミングで救ったり、考え方や思想の違いなどから対立しつつも、戦いの中で互いに友情や絆が芽生え、最後は息もピッタリのコンビプレイ等を披露し、敵を倒すといった展開にするのが1つの定石なのに、三代目(浅香唯)ときたら、現役スケバン刑事だと言うのに、これと言った活躍もないし、むしろ足手間どいなんじゃないか?とすら思える体たらくなのです。 主役はあくまで二代目(南野陽子)であり、他のメンツは引き立て役であったとしても、これはあまりに不甲斐なさ過ぎます。 一体どうしてこのような展開にしたのでしょうか? 考えてみたところ、あることが頭に浮かびます。 この映画が公開されたのは、ちょうどテレビシリーズで『スケバン刑事V』が始まった頃でした。 そして、当時の三代目はと言うと、初代や二代目と比べるとどうしても見劣りするのは否めず、潜在能力はあるが、威勢が良いだけの未熟者といった印象でした。 それゆえに、この映画で二代目(南野陽子)と肩を並べて活躍するというのはどう考えても不自然過ぎるわけです。 三代目(浅香唯)がこの映画で申し訳程度にしか活躍しなかったのは、このような理由からリアリティを追求した結果なのかもしれません。 しかし、だからと言ってそんな簡単に納得できるものでもありません。 それならそれで、初期の『ドラゴンボールZ』での孫悟飯みたく、三代目(浅香唯)に秘められた潜在能力の一旦を見せ付けるという展開にも出来たはずです。 また、そうすることで二代目も三代目の素質が分かり、 二代目:「まだまだ荒削りだけど、才能あるからきばりや」 三代目:「ありがとう先輩。まだまだ未熟やけど、先輩のような立派なスケバン刑事になっちゃるわい」 と言った会話を交わすことで、二代目(南野陽子)から三代目(浅香唯)へのバトンタッチ、世代交代をも描けたはずなのです。 ところが実際は、三代目(浅香唯)はほとんど良い所がないまま戦いも終わってしまうし、ラストの別れ際もなんだか淡白で、「えっ、これで終わり?」と思えるようなものなので、観終わった後、なんだか釈然としないまま、モヤモヤとしたものが残ってしまうのです。 おそらく、この映画を観た人にとっては、「やっぱ二代目(南野陽子)の方がいいよなあ」と思うことはあっても、三代目(浅香唯)は、ほとんど空気みたいなものなのではないでしょうか? 以上のように、振り返ってみると、この映画成功したのかどうか非常にビミョ〜な感じがします。 |