天空戦記シュラト


 【ストーリー】
全日本ジュニア武道選手権の決勝で戦っていた日高秋亜人(ひだか しゅらと)と黒木凱(くろき がい)の親友同士は、天空界をおさめる調和神ヴィシュヌにより、突如天空界へ転生させられる。
彼らは、かつて前世において破壊神率いる邪悪なアスラ神軍と戦った、創造神ブラフマー率いるデーヴァ神軍、八部衆の1人だったのだ。
そして、一万年の時を経て、再びアスラ神軍が復活しようとしていた。
だが、前世の記憶がないばかりか、右も左も分からない天空界で、シュラトは突然親友であるはずの凱に襲われる。
からくも、八部衆の迦楼羅王レイガの助けで危機を切り抜けたシュラト。
しかし、それは大いなる戦いの始まりに過ぎなかった。


 【この作品のここがすごい!】
はっきり言って、この作品は亜流『聖闘士星矢』と言っても過言ではありません。
当時、『聖闘士星矢』が爆発的にヒットしていたため、この手の鎧を纏って戦うバトル漫画やアニメが増えていたという時代背景から出るべくして出た作品とも言えるでしょう。
しかし、この作品が凄いのは設定が『聖闘士星矢』と同じでも、独自の世界観をちゃんと構築していることです。
密教をベースにしつつも、決してマニアックなものでも難しいものでもなく、視聴者にとっつきやすく分かりやすく見せていたことには好感が持てます。
また、ストーリー自体ほとんど『聖闘士星矢』だったものの、天空界の内乱が終わった後、即本番であるはずのアスラ神軍との戦争に移行したことで中だるみすることなく楽しめることが出来たと思えます(『聖闘士星矢』は十二宮編が終わった後も、相変わらず星矢達しか戦わない「ポセイドン編」が一年も続いたため、中だるみしてしまったのは否めない。)

 そして、忘れてはならないのが今考えると豪華すぎる声優陣。
なんと言っても、メインキャラである八部衆だけでも、関俊彦、子安武人、堀内賢雄
山寺宏一、井上和彦、林原めぐみ中多和宏、飛田展男という層々たるメンツには圧巻です。

まとめ

ほとんど『聖闘士星矢』だが独自の世界観を構築している。
テンポ良く進むストーリーなので中だるみしない。
声優陣が凄く豪華


 【この作品のここがイマイチ】
先程も述べましたが、恐ろしいほど『聖闘士星矢』に酷似しています。

八部衆を始めとする神将=聖闘士
シャクティ=聖衣(クロス)
女神−ヴィシュヌ=アテナ
最高司令官インドラの謀反=サガの乱
修羅摩破拳=ペガサス流星拳
アスラ神軍=ハーデス軍  など等

よくもまあ、これでどこからも何も言われなかったなあとつくづく思います。
おまけに、神将の頂点に立つはずの八部衆が弱いこと弱いこと。
『聖闘士星矢』で言えば、黄金聖闘士なのに、あの弱さときたらもう…かなり萎えました。
こんなことで一万年前の戦いはどう切り抜けたんだろうと不思議でなりません。
 また、インドラの反乱で命を落したレンゲ、ダン、クウヤが復活するも、以後のアスラ神軍との戦いでさほど活躍しなかったのも残念でした。

 この他にも、アスラ神軍の魔神将の頂点に位置する十二羅帝が6人しかいなかったり、獣牙三人衆の不動明王アカラナータが異常に強かったりと、「なんで?」、「どういうこと?」と疑問に感じる点が多く、そのほとんどが何も示されないままだったのが、しっくりきませんでした。


まとめ

あまりに『聖闘士星矢』に酷似している。
八部衆が弱すぎる。
レンゲ、ダン、クウヤがシュラト達の引き立て役でしかない
アスラ神軍について謎が多く、しかも解明されない


 【イチ押しキャラ!】

 ★不動明王アカラナータ★
アスラ神軍、獣牙三人衆の1人で最強を誇る。
一万年前の戦いでは、そのあまりの猛威にヴィシュヌが自ら手を下し封印したほど。
実際に、その戦闘力は凄まじいものがあり、念動力で山を持ち上げ叩きつけるわ、シュラト達の技をコピーするわ、降三世明王トライロー、軍荼利明王クンダリーニのシャクティを合体させパワーアップするわ、獣牙裂光弾という大技を放つわ、それでいていかなる攻撃も受け付けない防御壁を張るわで、まさに巧守共にパーペキ。
こんな奴をどうやって倒すんだ?
と、当時ワクワクしながら観ていたことは今でも記憶に残っています。
そして、これ以後アスラ神軍の最高位の魔神将−十二羅帝が出てきたものの、彼ほどの凄さ・強さを感じる者がいなかったことから、実は十二羅帝よりも強いんじゃないのか?と今でもそう思えてなりません。
事実、破壊神シヴァによりわざわざ復活させられたと言う事は、それだけアスラ神軍にとって彼が貴重な戦力だったということがうかがい知れます。
ただ、これほどまでの強敵ではあったものの、その後ブラフマーのシャクティを得たシュラトに敢え無くあっさりと敗れてしまったことが残念でなりません。


【評価】
項目 得点 コメント
ストーリー性 まあ、普通。
映 像 後半は作画が乱れすぎ…と思える。
音 楽 OPとEDは名曲。
声 優 今考えると凄く豪勢
キャラ 一応描き分けられてるし、それぞれに個性もある。
ハマリ度 斬新さはないが、逆に安心して観れる。
総 合 42  

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