PS2版、トランスフォーマーについて…


     

はじめに…
 
 あのトランスフォーマーが装いも新たにPS2でゲーム化される。
そう聞いた時は「またか…」と、大して興味も沸きませんでした。
と言うのも、トランスフォーマーのゲームと聞いてまず脳裏に浮かぶのはあの伝説のクソゲー「トランスフォーマー〜コンボイの謎〜」
そして、存在そのものが忘れ去られているであろう、ディスクシステムの「トランスフォーマー☆ザ・ヘッドマスターズ」。
これらを知ってる方にとっては、トランスフォーマーのゲームについてはもはや何の期待もしていなかったに違い有りません。
私もその1人でした。
しかし、ゲーム雑誌等で開発中の画面を見た限りでは、「ひょっとして今度は期待できるのかも?」と思わせられる程のものでした。
自分の好きなトランスフォーマーを操作し、ストーリーを進めて行くアクションゲーム。
登場するキャラはサイバトロン、デストロン合わせて総勢100体にも及び、各キャラにはお馴染みの必殺技が備わっている。
しかも、ストーリーは完全オリジナルであり、コンボイとロディマスコンボイ、メガトロンとガルバトロン、夢の共演も実現すると言うのだから、ファンにとっては例えクソゲーであったとしても、やってみる価値はある!と思わせるに十分過ぎるほどファンのツボをおさえた魅力的な作品…。
のように思えたわけです。
そう、実際にプレイするまでは…。

 

名作か?クソゲーか?
 
 こうして期待が高まる中、ついにプレイしてみたところ…。
…結論から言うと、はっきり言ってこれはクソゲーだと言わざるを得ません。
しかしまた、素晴らしい!のです。
およそトランスフォーマーになんの思い入れもない一般ユーザーにとっては紛れもないクソゲーなのですが、ファンにとってはニヤリとするシーンが随所に散りばめられていて、懐かしさがこみ上げると共に、ストーリーについても実にトランスフォーマーらしく、OVAを製作してくれないか、と思える程に秀逸な出来なのです。
ゆえに、これは紛れもなくクソゲーではあるものの、ファンにとっては名作と呼ぶに相応しいものではないかと、私は思います。

 

このゲームのここがすごい!
 
 さて、先程このゲームはクソゲーだと申し上げたばかりですが、確かに結果だけを見ればそうであっても、ほんのちょっと改良を加えれば名作に化ける要素が十二分にあっただけに、非常に惜しい!と言うのが私個人の正直な気持ちです。
と言うのも、このゲーム、やり込み要素がふんだんに取り入れられているのです。
まず、各ステージをクリアするごとに味方キャラが加わるわけですが、これにより操作できるキャラ及びパートナーとして選べるキャラが増えます。
これにより、次はどのキャラを使い、どいつをパートナーに選び、どういうフォーメーションで行こうかなあと、戦略を立てるのが楽しみになってくるわけです。
さらに、一度クリアするだけでは会えない(仲間に出来ない)キャラもいるので、クリアした後も徹底した仲間集めを楽しめるし、なんと言っても、サイバトロンのみならず、デストロンサイドからもプレイできるのが最大の魅力です。
しかも、ステージクリア後に得られるエネルゴンを使い、武器を強化したり、ステータスを向上させたりも出来るので、キャラ育成にもハマれます。
また、肝心のアクションパートにおいても、パンチ、キック等の地味な攻撃がメインとなるわけですが、方向キーとの組み合わせにより、各キャラ様々な技を出すことが出来るし、パンチ、キックボタン同時押しで各キャラ特有の必殺技を出すことも出来ます。
もちろん、この他にも投げ技、ガード、ロックオンして遠距離からの銃撃、トランスフォームによる特殊攻撃、スパークコンボと呼ばれる連撃、他のキャラとの合体攻撃等、非常に多彩な攻撃法があるので、戦略性に富み、戦闘の幅が広がること請け合いです。

 また、敵キャラにおいても、1ステージにボスキャラが2人出てくるので、次は誰が出てくるのかな?と、先が楽しみになりますし、なんと言ってもムービーやセリフ回しがファンにとってはたまらない出来になってるのが凄いです。
まさに、ファンのために出るべくして出た作品と言っても過言ではないでしょう。
それゆえ、ファンでない方にはその凄さも面白さも理解し難いものかもしれませんが…。

 

 

このゲームのここがイマイチ!
 
 具体的にこの作品がどのようなゲームかと言いますと、雑誌やネット等でも散々言われてきたことですが、三国無双っぽい3Dアクションゲームです。
しかし、三国無双と違う点は、敵をなぎ倒す爽快感が皆無であり、むしろストレスを感じてしまうというところです。
それと言うのも、このゲーム、メチャメチャ難易度が高いんですね。
設定できる難易度は、EASY、NOMAL、HARDの3種なのですが、EASYでも十分過ぎるほど難しく、私もつい先日ようやくクリアできた程です。
おそらく、トランスフォーマーに思い入れがない一般ユーザーにしてみれば、わざわざ苦労してクリアしようとは思わないことでしょう。
それと言うのも、基本的な戦術が、パンチ、キック等の格闘戦がメインとなるわけですが、普通にやってれば即敵に囲まれタコ殴りにされてしまうからです。
もちろん、そうならないように、距離を取って銃で戦うという戦法も当然有効ではあるのですが、なにぶん敵の数が多過ぎるし、一撃では倒せない上に、あまり銃や必殺技を多用しているとエネルギー切れに陥ってしまうため、ここぞという時以外は地味にパンチ、キックで戦うしかないのです。
しかし、先程も述べましたように、そのような戦い方をしているとすぐに取り囲まれてしまうため、まずは徹底的な基本操作の習得、そしてコツを掴むことがこのゲーム攻略には欠かせないのです。

 また、「ここが凄い!」で述べたことと矛盾しますが、ファンとしては使えるキャラをもう少し増やして欲しかったなあとか、英語音声だけでなく、ちゃんと当時のキャストで吹替えもして欲しかったなあという思いが多少なりともあります。
もっとも、これもファンでもなんでもない一般ユーザーにとってはどうでもいいことなのかもしれませんが…。

 


ついでにトランスフォーマーコンボイの謎についても読む

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