2006年7月

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2006年7月の概略

映画はペース・ダウンして今年初の1桁本数にとどまったものの、芝居は相変わらずで23本。かくて芝居は今年に入って月20本平均という…。また、読書も3ヶ月連続で5冊読破

【芝居】

1日(土)M 『やっとお別れ』ioH@THEATER/TOPS
シビアな状況から始まりつつ、笑いを交えながら、前作(『きみ去りしのち』)と絡ませながら進み、「神が与え給うた最後(?)の機会」をクライマックスとした構成が上手い

8日(土)M 『喧騒浜茶屋凪日記』回転OZORA@「劇」小劇場
ちょっと夏を先取りして海の家のある1日を描いた物語。基本的にはコメディながら、何組かの人間模様も人情噺風にキッチリ描いていて手堅い仕上がり

9日(日)S 『お盆に還る人たちへ2006 〜吉祥寺から冥土を思う〜』スプーキーズ@STAR PINE’S CAFE
お笑い2組の後に中篇芝居という構成。芝居は真相の想像がついても途中で惑わせる設定と、終盤でショート・コント風にたたみかけて笑わせるのが上手い

11日(火)M・S 『パジャマと毒薬(忘れられないパジャマ)(忘れてしまった毒薬)』劇団カリフォルニアバカンス@OFF・OFFシアター
物語が別方向へと流れる分岐点がかなり早めに訪れ、片や恋愛系ハッピーエンド、片や社会批判系バッドエンドという両極端な結末になるのがユニーク

13日(木)M 『Tumble』劇団男魂@笹塚ファクトリー
前半の経過説明・人物紹介パートでは軸足が定まらないような不安定感があるも、後半は持ち直す。藤田美歌子がほぼ出ずっぱりなのも嬉しい

14日(金)S 『スタート☆ライン』Team AZURA@アイピット目白
大学演劇部の「青春群像劇」。「プロの芝居とは何か?」という部分を筆頭に、劇団としての決意表明も少なからず劇中に含まれており、感動

15日(土)M 『フェイス・ザ・ラビリンス』シアターキューブリック@シアターグリーン メインホール
概ね良好ながら、登場人物が多い(20人)分、人物設定(特に天界の勢力関係)の解説など当日パンフにあれば、より理解し易かったろうに…

15日(土)S 『チャイルドボイス』YANKEE STADIUM 20XX@シアターサンモール
おバカ、アクション、ダンスに今回は児童虐待というタイムリーな要素も加えて休憩込み3時間20分がアッと言う間に過ぎ去る。多少“濃い”部分もあるが、やっぱり上手いわ

16日(日)M 『Composer 〜君のいる世界〜』One on One@早稲田どらま館
「モーツァルト」「人魚姫」「蝉」の三題噺風に展開する天才論。序盤からミュージカルの世界に引き込まれる。また、モーツァルトの曲を3つのパターンで取り入れているのにニヤリ

16日(日)S 『新撰組 壬生大激戦 みぶ・だいはーど』劇団S.W.A.T.!@本多劇場
壬生の屯所に長州藩士が押し入り「ダイ・ハード」的状況に陥った新撰組隊士2名を主人公にしたコメディで、気楽に「あは、あは、あはは」などと楽しむ

17日(月)S 『スイッチを押すとき 〜君達はなぜ生きているんだ?〜』デジタルハリウッド・エンタテインメント@青山円形劇場
SETの田上ひろしは当然のこと、初舞台の肘井美佳を含む5人の若手の演技もしっかりしており、いかにもな山田悠介の世界にどっぷり浸る

22日(土)S 『GS近松商店』椿組@花園神社境内 特設ステージ
終盤で主張するテーマはよく解るのだが、同じ悲劇系であっても救いを見せた昨年と異なり、悲劇のままで終わるのは今ひとつ好みに合わず

23日(日)M 『紅い華のデ・ジャ・ヴュー』劇団6番シード@サンモールスタジオ
物語の中心部分の民間伝承っぽい(神話系も含まれる?)雰囲気と、物語のキーとなる“紅い華”の見せ方(というより際立たせ方?)が良い

23日(日)M 『Mukaiyama ザ・トラブルマスターズ』劇団6番シード@サンモールスタジオ
冒頭のエピソードをヒントにメイン部分のウラも読んだつもりだったが、さらにどんでん返しがあり、コロリと気持ちよく騙された感じで後味よろし

23日(日)S 『ホテルニューパンプシャー206』劇団6番シード@サンモールスタジオ
ジェットコースターのように疾走感のあるコメディだったが、ラスト直前がやや冗長で急に減速してしまったのは惜しい

26日(水)M 『雨と夢のあとに』演劇集団キャラメルボックス@サンシャイン劇場
多少“総集編”的な印象もあるが、メインのストーリーに絞り込んでうまくまとめたと思う。また、最小限の装置に少し手を加えることで複数の場面を表現する舞台美術が巧い(7月の特選芝居)

28日(金)S 『ニンニクノ心』DNA PRODUCE@シアターサンモール
「忍(しのび)」たちの物語をアクションに人間消失などのイリュージョンも加えて魅せるが、“謎の敵”の正体が終盤で二転三転して込み入り過ぎな感なきにしもあらず

29日(土)M 『開放弦』PARCO+リコモーション@PARCO劇場
倉持裕作品にしては驚くほどストレートで解りやすい。ラストでの“喪失感”の隠喩表現が実に巧みで、静かにしかし深く胸の奥を揺さぶられる

29日(土)S 『南国プールの熱い砂』こどもの城+ネルケプランニング プロデュース@青山円形劇場
移動教室で訪れた南国の宿を再び訪れたかつての同級生たち…。各登場人物ともキャラが立っていて楽しく、やはり同窓会ものにハズレなし、の感を強くする

30日(日)M 『無防備なスキン』tsumazuki no ishi@ザ・スズナリ
今回は特にテーマが重く、風邪によりボンヤリしたアタマの中で「罪と罰・償い・冤罪」などのキーワードが渦巻いたまま終幕を迎えてしまう

30日(日)S 『月影の人、月光の魔女。』未定ノ類@pit 北/区域
題材や手法などかなり面白いのだが、せっかく当日パンフで紹介されている各登場人物が、舞台上のどれであるのか最初のうちはつかみにくいのが惜しい


【LIVE】
2日(日) 相馬裕子@国立音楽院KMAホール
15周年記念で半年間毎月のLIVEの大楽ということで、過去5回よりも広い会場でホーンやストリングスも迎えて、まさに有終の美を飾る、な感じ

7日(金) 渡邊奈央@恵比寿スイッチ
初ワンマンということで少々テンパり気味(笑)のMCに初々しさを感じる。また、ゲストのベーシスト・関雅夫とのコラボがアレンジ的にも面白かった(7月の特選LIVE)

8日(土) 紅龍@下北沢ラ・カーニャ
ピアノとアコベをバックにギターの弾き語り。最初はブルースっぽく、以後はフォーク系、みたいなシブめの歌を全14曲。上々颱風とはまた違った感じが○

17日(月) ゲヴァントハウス・バッハ・オーケストラ@横浜みなとみらい 大ホール
ブランデンブルグ協奏曲の全曲演奏会。ステージバック席だったので第1番ではホルンが強調されて変な音量バランスだったが、以降は問題なし

20日(木) ジル・アパップ@紀尾井ホール
ヴァイオリン、コントラバス、アコーディオン、ツィンバロンの4人だけで奏でる「四季」も、ソロがヴァイオリンのためか原曲に近く感じるのはちょっと不思議

25日(火) 玉置成実@Zepp Tokyo
昨年同様、全曲バックトラック使用だったのは残念だが、今までの弱点であった高音部もキチンと出ていたし、成長の跡がうかがえてまずまず満足

27日(木) ピアノ2台のリサイタル 兼平真木・渡辺秋香@東京文化会館 小ホール
ホルスト自身の編曲による(らしい)「惑星」は、かなり忠実に再現されていたが、ラストのデクレッシェンド(というよりフェード・アウト?)はやはりピアノで表現するには無理があり、画竜点睛を欠く感なきにしもあらず


【CD】
アルバム
「玉置成実/Speciality」
「カナディアン・ブラス/四季」
「チャイニーズ・バロック・プレイヤーズ/四季」
「マリオン・フェルブルッヘン/四季」
「ヨランダ・コンドナシス/四季」

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シングル
「倖田來未/4 hot wave」(7月の特選シングル)
「高橋瞳/コミュニケイション」
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※ 「7月の特選アルバム」は該当作なし


【映画】
5日(水) 『クール・ディメンション』@テアトル池袋
“女優系”として満足度が高かったものの、物語的には「プロの殺し屋としてそれはあり得ねーだろ!」な部分が少なくとも3箇所もあったのは困ったモンだ

6日(木) 『インサイド・マン』@ユナイテッド・シネマとしまえん シネマ4
客と行員を人質に立て篭もった銀行強盗が非常にクレバーで、しかもその狙いが実は…というアイデア満載の内容にグイグイ引きずりこまれる(7月の特選外国映画)

7日(金) 『ゴーヤーちゃんぷるー』@東京都写真美術館ホール
登校拒否の引きこもりだった主人公(多部未華子:好演!)が西表島で暮らすうちに次第に癒されてゆく姿と「母と娘の絆」的な部分にホロリ(7月の特選日本映画)

12日(水) 『ダメジン』@テアトル新宿
2002年夏撮影の三木聡の監督デビュー作。ユルい脱力系+シュールな笑いはまさに『亀は意外と速く泳ぐ』「時効警察」などの原点という感じ

18日(火) 『着信アリ Final』@ユナイテッド・シネマとしまえん シネマ2
新たに設定された転送のルールとか「パム」の正体とかがうまくかみ合って生み出されたドラマはスリルありトリッキーな展開ありで、ワクワクドキドキ

19日(水) 『やわらかい生活』@シネ・アミューズEAST
演技派の共演による、しっとりと落ち着いた雰囲気があるオトナの映画。結末は切ないのだけれど、最後に見せる寺島しのぶの表情の変化が素晴らしい

19日(水) 『ゆれる』@アミューズCQN シアター1
兄弟の暗部(?)がとある事件(の裁判)を通して露見するという、サスペンス風味のドラマ。香川照之とオダギリジョーがイイ。特に香川のラストカットは秀逸!

19日(水) 『タイヨウのうた』@アミューズCQN シアター2
主人公よりもむしろその両親の気持ちに共感してしまうのは年齢的なものか?(爆) なお、演技的にはほぼ素人のYUIが随所で見せた表情の良さが印象的


【展覧会】
( な   し )


【読書】
「トワイライト」重松清@文春文庫
リストラ、離婚など40歳直前に様々な困難に遭遇するかつての同級生たち。ハードな方の重松清で、読み進めるのがちょっとしんどい

「4TEEN」石田衣良@新潮文庫
4人の中学2年生グループを主人公にした連作短編集。石田衣良だけに「池袋ウエストゲートパーク」+「アキハバラ@DEEP」のようなニオイがして楽しい

「ビート・キッズII」風野潮@講談社文庫
中学ブラスバンド編に続く高校ロックバンド編。音楽に関する表現が実に的確で、演奏場面などあたかもそこ居合わせているように臨場感がある(7月の特選小説)

「非・バランス」魚住直子@講談社文庫
映画ではゲイだった主人公の相談相手が原作では普通の女性だったのにはビックリ。ただ、そこ以外は原作に忠実なようなので改めて映画版を見直してみたくなる

「夏休み」中村航@河出文庫
比較的淡々と進行して盛り上がりに欠けるか?と思っていたら、終盤で急に面白くなり、その途端に終わってしまうって、まるで勝ち逃げ?(笑)


【その他】
「犬ガンダム 地上編」唐沢なをき@角川コミックス(コミックス)
ファースト・ガンダムの登場人物をすべて犬に、MSを郷土玩具に(!)置き換えた発想が楽しい。また、唐沢なをきらしいお下劣さも健在!(笑)