APRS式にナビトラのデジピートを設定しよう 「MYA RELAY普及運動」

 
 
ナビトラで「RELAY」というAPRSのデジピート方式を取り入れて、移動時のデジ設定を楽にしようという試みです☆ 

 移動局が移動するたびにデジのコールを変更するのが大変なので、一般デジ局のMYA(ALIASの事ね)をコールサインでなく「RELAY」と設定しましょうという運動です。 デジピーターのコールサインがみんな同じなら、移動中わずらわしいデジピート設定の変更を省くことができます。

 ただ、便利な物にはウラもあり、固定局がむやみにRELAYを指定すると数局に届き、デジしまくり、結果としてチャンネルを占有してしまいます。ですから、移動局以外は使用を控えましょう。

 と、いうわけでみなさまのTNCのMYAが空いていましたら、「RELAY」を設定してみて下さい。デジエリアが重なってしまうくらい間近にもRELAYを設定したデジがあると両方動作してしまうから、そのへんは注意してね。これは効率よくRELAYを設定したデジが分布していることが重要です。

 MYAの設定のしかた
 NavitraMapやGPS Playerに含まれる「Tncsetup.scp」の中をテキストエディタで覗くと、「TNC設定」という部分があるので、その中の「MYCALL %」の行の下に「MYA RELAY」と追記してください。

 同様に、JO1ZXUやZXU-1のMYAに「WIDE」を設定すれば、移動局は「RELAY,WIDE」とデジピートを設定するだけで、関東一円簡単にデジするハズです。
(当面山岳デジ以外にWIDEの設定はしないことにしましょう。)

 MU-101についてですが、残念ながらMU-101にはMYAコマンドが無く、ALIASの設定が出来ません。かといって、MY CALLにRELAYを設定しないで下さい。

 情報交換はナビトラ用またはデジルート開拓運動の掲示板でお願いします。

APRSのデジの仕組みについて 某氏がドキュメントを送ってくれました(^^;  全文そのままはっつけます。よんでね☆

 以下は、主にアメリカで運用されている、APRSというナビトラに似たシステムのデジピートに関する紹介です。
デジピーターとは
  アマチュア無線のパケット通信は、AX.25というプロトコルにのっとって行 われています。通常の通信では、電波の到達範囲内でのみ通信が可能です。
  ところが、パケット通信にはデジピートという仕組みがあります。音声通信のレピー ターのような存在です。パケット通信のデジピータでは、受信したパケットを いったんRAMに蓄え、受信が終わってから再送出します。
  AX.25では、パ ケットヘッダーの中に、発信局、着目的局のほかに1つ以上のデジピーターを指 定できます。デジピーター局はヘッダーの中のデジピート済み局の次に自局の コールサインを見つけると、自局のコールサインにデジピート済みのマークをつ けてデジピートします。こうして、指定された順番でパケットがデジピートされ ていきます。
APRSのデジピート
 APRSでは、自局の情報を周辺に報知することが目的になります。
 したがっ て、特定のデジピータを順番に経由していく方式は目的に合致しません。そこ で、APRSのデジピータには共通の別名を持たせています。カバー範囲の広い 局には、「WIDE」という別名をもたせ、30から50kmごとに点在するよ うにします。それ以外の固定局は「RELAY」という別名とし、周辺のエリアに点在します。
  このような配置のデジピーターに対し、移動局は「RELAY, WIDE」というデジピーター指定をしてパケットを送出します。すると、移動局が出したパケットはいくつかの「RELAY」局によってデジピートされ、いくつかの「WIDE」局に到達しデジピートされます。これによって、弱い出力 の移動局でも周囲50から100kmにパケットを飛ばすことができます。
  さらに、「RELAY,WIDE,WIDE」としていすると、さらに離れた「WI DE」局にデジピートされるのでカバー範囲はいっそう広くなります。ここで注 意が必要なのは、けして「RELAY,RELAY,WIDE」や「RELA Y,WIDE,RELAY」のように指定しないということです。これをしてし まうと、無数に散らばる「RELAY」局によって1つのパケットが何度もデジ ピートされることになり、チャンネルを占有してしまうからです。
  また、固定局 は、「WIDE」局が受信できる場合には同様の理由から「RELAY」は指定 せず「WIDE,WIDE」と指定します。直接「WIDE」局が受信できなく ても、間にある固定局をコールサインで指定し、「XXXXXX、WIDE」 (XXXXXXはコールサイン)のように指定します。

  このように、APRS共通の別名を持つことで、移動局がはじめての土地に移動 したときやデジピータ局のコールサインがわからないときでも「RELAY,W IDE」ですみ、この設定のままで全米を移動できるのです。
 
  別名には「RELAY」、「WIDE」のほかに「TRACE」、「SS」があ ります。「SS」は州名の略号で、フロリダならFL、リフォルニアならCAと なります。多くの場合TRACE」、「SS」は「RELAY」や「WIDE」 と同時に用いられます。 「SS」をデジピート指定することで、目的の州に情報を送ることが可能になります。
APRSのデジピータにも弱点があります
 たとえば、「WIDE,WIDE」 の指定パケットがA,Bふたつのデジピーターに受信された場合、それぞれのデジピーターがデジピートを行いますが、デジピートされたパケットの2番目のWIDE指定で、もう一度両方のデジピーターがパケットをデジピートしてしまう のです。これが、デジーピータが多くなったり、WIDE指定が「WIDE,W IDE,WIDE,WIDE」のようになってしまうと始末におえません。不要 なWIDE指定の追加は自粛するべきです。

  このようなデジピートパケットの重複を避けるために、最新のTNCでは、コー ルサイン置換が採用されています。コールサイン置換は、別名の指定でパケット をデジピートした場合、その部分の別名を自局のコールサインに置き換えて送信 するものです。そして、自局コールサインがデジピート済みデジピータに入って いるパケットはデジピートしないようになっています。これによって、重複デジ ピートが避けられます。さらに、どの局がデジピートした電波かわかるようにな ります。
WIDEn−n
 デジピータの指定には、1デジピーターにつき7バイトのヘッダーを使用します。
  「WIDE,WIDE,WIDE」の場合には21バイトも使用することに なります。これは、パケットの長さを長くし、チャンネルの占有率を上げてしま うものです。そこで「WIDEn−n」タイプの指定方法が考えられました。

  n は7程度までの数字です。実際には「WIDE3−3」のように使われます。−3というのはSSIDで、4ビットで構成されます。これによってデジピータ指定は7バイトですみます。デジピータは「WIDE3−3」指定を受信すると、 それを「WIDE3−2」のように変換してからデジピートします。
  このパケッ トは「WIDEn−0」になるまでn回デジピートされます。この方式は、パ ケットの長さを短縮するために開発されたので、運用としてはコールサイン置換 を行いません。そこで、デジピートの重複を避けるために、デジピータはデジ ピートしたパケットのチェックサムを一定時間記憶しておき同じチェックサムの パケットはデジピートしません。
TRACEn−n
  WIDEn−nでは、最終的なパケットを受信した局が、パケット到達経路を知ことができません。そこで、この「TRACEn−n」を使用します。

  この場合の動作はWIDEn−nと同様ですが、デジピータは自局のコールサインを 「TRACEn−n」の直前に追加していきます。こうして、最終的にはすべて の経由デジピータが明示されたパケットとなるのです。
SSIDデジピート
 パケットの長さを究極的に短くするアイデアがSSIDデジピートです。
 現在は まだ案の段階ですが、実施される方向です。
 この方式では、デジピート指定の部分には何も入れません。一見、ダイレクト通信のパケットのようになります。通 常、UIフレームのTOCALL部分には、CQとAPRSとかGPSのように、SSIDがない文字列が入っています。
  そこでこれを利用して、「APRS−3」の ようにここにSSIDを記述し、この数字を「WIDE3−3」のように解釈します。デジピータは、コールサイン置換を行なわず、数字を−1してデジピート します。この方式によれば、パケット長を「WIDEn−n」方式に比べさらに 7バイト短くすることができます。ただし、「RELAY,WIDE」や「WI DE,SS」のような設定にしたい場合の方法については検討中です。
HFGATE
 ここまでのデジピートは、同一周波数を使用したものでした。
  APRSは144 MHz帯を使用しているので、デジピータだけでは全米をカバーできません。
  そ こで、HFGATEというものが作られました。HFGATE局は、2ポートの TNC(2つのTNCが1つになったようなもの)を使用しそれぞれのポートを VHF無線機とHF無線機に接続します。そして、各ポート間をデジピートする 設定にします。こうすると、VHFで受信したデータをHFに、HFで受信した データをVHFに送出することができ、HF(10MHz帯を使用する)の到達 距離を利用して、離れたエリア同士のバイパスの役割をしています。HF帯は、 主にGATE局同士の接続だけに使用されます。
IGATE、APRServe
 RFだけのネットワークを補完する目的で、インターネットも利用されていま す。APRSでは、マイアミにAPRSサーバというものを設置しています。こ こには、各地のIGATE局が接続し、各地で受信したデータを送り込みます。 APRSサーバは、集まったデータを整理し、重複をなくして、全接続局に送信 します。こうすることにより、APRSサーバからは全米のデータが出てくるこ とになります。
  IGATE局は、この全データを送信するとオーバーロードにな るので、指定された局やメッセージなど、選抜したデータだけを送信します。

  現 在、アメリカ以外にも、カナダ、イタリア、イギリス、日本にIGATEがあり、TH−D7を持ってあるけば、これらの国の局とメッセージのやり取りができます。 インターネットの高度な利用として、APRSのインターネット接続がありま す。APRSの一部のソフトには、インターネット接続に対応したものがありま す。これらを利用して、TELNET接続でAPRSサーバに接続すると、送ら れてきたデータをあたかもデータビーコンを受信したかのように表示します。また、こちらからデータをインターネット経由で送信することもでき、全世界から APRSの交信が可能になっています。
  アメリカでも、アマチュアの交信相手は アマチュアである必要があり、APRSソフトでは、コールサインを申告してシェアフィーを払っていないとインターネットでの送信はできないようになって います(受信は誰でも可能)。