スウィート・ヒアアフター The Sweet Hereafter [1997・カナダ] 110分 ★★☆
 出演:イアン・ホルム サラ・ポーリー ブルース・グリーンウッド
 note:

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

ある冬の日。子供たちを乗せたスクールバスが湖に転落。22人の犠牲者を出した。
悲しみで心を閉ざすこの町に一人の弁護士がやってくる。
彼は子供を亡くした親たちを説得し、バス会社を相手に訴訟を起こそうとするが・・・。

『ハーメルンの笛吹き男』をモチーフにカナダのエゴヤン監督が描いた悲しみと癒しの物語。
町の人たちはそれぞれに秘密を抱え、弁護士もまた厄介な問題を抱えている。
完璧ではありえない人間同士がいかに悲しみを乗り越えるのかを淡々とつづる。

この映画では簡単に悲しみを拭い去ったりはしない。
ぽっかりと空いた心の隙間を埋めるものは怒りという感情かもしれない。
でも、怒りだけでは癒されない。
生き残った少女の二コールはそんなことを教えてくれる。

そのニコールですが、ユマ・サーマンにそっくり!
哀しげで、強いまなざしを持つ彼女に思わず引き込まれてしまいます。
 
『ハーメルンの笛吹男』は中世ドイツの童話で、
なんと、この童話自体もじっさいに起こった子供の失踪事件をベースにしているらしいのです。
私はヨーロッパの寓話とかがいろいろと好きですが中でも『ハーメルンの・・・』は
中世の暗黒部分を象徴していてすごく謎めいているので興味深いです。
だから監督がこの話をモチーフにしたのも判らなくもないなーと言う気がします。
(ドノヴァンが主演したという『ハーメルンの笛吹男』も凄く見たい!)
 
子供たちがいない=未来がない
というのはどうしようもなく重くのしかかる問題だと思います。
でもそれを乗り越えようとする人々と、仕方のない事実として受け止めるニコールは
違う方向を見つめているわけではなく、同じ方向に歩き出しているのだと思いました。

picnic
雪の中の惨劇
ファーゴ:コーエン兄弟

童話を基にした現代劇
ミミ:『赤ずきんちゃん』をモチーフにした孤独な少女の物語