貸間あり [1959・日本] 112分 ★★★☆
監督・脚本:川島雄三 脚本:藤本義一 原作:井伏鱒二
出演:フランキー堺 淡島千景 乙羽信子 桂小金治 小沢昭一
note:
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通天閣を見おろすアパートにやって来た若き陶芸家のユミ子。
ユミ子は密かにそのアパートで暮らす「先生」と呼ばれる何でも屋の五郎を想っていた。
五郎やそこに暮らす個性的な人々を生き生きと描いた青春群像劇。
川島雄三の映画には一貫性がなく、まさにこの映画のように雑多な雰囲気がある。
主人公の五郎の部屋には怪しげな無線機や、自筆のハウツー本などが並んでいるし、
アパートもおかしな住人ばかりで真面目であり得るわけがないのです。
でもその不真面目さ(決して不良というわけではない)になぜか心惹かれてしまうのです。
フランキー堺という俳優が出るだけで映画は浮き足立ち、なのに妙な重量感も感じられる。
俳優の魅力も引き出されてるし、この映画は結構只事ではないのです。
(フランキー堺のそういう魅力は川島の代表作『幕末太陽傳』でも生かされている)
この映画に出てくる女性陣もなかなか魅力的。若き日の市原悦子なんかも登場します。
でもここに出てくる女たちはしたたかで、男より一枚上手。
でも、性悪ってわけでもなく、かわいらしいのですよ。
「サヨナラ」だけが人生だ(「歓酒」の井伏鱒二訳より)
という川島雄三のキャッチフレーズとしても使われている言葉が印象的に使われる。
喜劇なんだけど、ちょっと哀しいなんとも言えない味のある作品でした。
picnic
川島雄三
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