雁の寺 [1962年・仏] 98分 ★★★
 監督:川島雄三 脚本:舟橋和郎 原作:水上勉
 出演:若尾文子 木村功 高見国一 三島雅夫
 note:

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雁の寺、と呼ばれる厳しい禅寺に住むサディスティックな住職と、その愛人、
そして不遇な若い少年層の生活。少年は二人の姿を見て屈折し、心を閉ざし
女はそんな少年に同情して、夜に彼のところへ、こっそりと向かう・・・。

これだけの材料が揃っていたら、いくらでも暗く重たく、描けそうなのに、
じめじめとした感触はなくどこかさっぱりとしている。
登場人物はほぼこの三人のみで、舞台である寺からはみんなほとんど外にでないのに、
締め切った感じとか押し込められた感じがしないのが不思議。

この作品は岡本喜八監督作品で知られる名手村井博さんを撮影にむかえ
撮られた作品なのですが、他の作品にくらべ絵画性が高くなっている。
川島監督自身もそのことを「私は絵画的な面からはいる演出家じゃなかったのを、
村井くんが、そういう面(演出面)での反省をさせてくれた気がする」と言っている。
たしかにこのあとの大映での川島作品は演出面がすごく冴えているる。

しかし、これをたとえば増村保造が撮っていたのでは全く違うものになっただろう。
川島監督作品はこういう映画でも比較的ライトな印象を与える。
 
picnic
川島雄三
還ってきた男、追ひつ追はれつ(ニコニコ大会)、夢を召しませ、女優と名探偵、
  明日は月給日東京マダムと大阪夫人愛のお荷物洲崎パラダイス 赤信号
  貸間あり、幕末太陽傳、しとやかな獣