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| 優 | 良 | 可 | 不可 | |
| HbA1c値(%) | 5.8未満 | 5.8〜6.4 | 6.5〜7.9 | 8.0以上 |
| 空腹時血糖値 (mg/dL) |
100未満 | 100〜119 | 120〜139 | 140以上 |
| 食後2時間血糖値 (mg/dL) |
120未満 | 120〜169 | 170〜199 | 200以上 |
糖尿性腎症は、網膜症、神経障害とともに糖尿病の三大合併症と言われています。なかでも腎症は命に直接かかわることから、最も恐い合併症だと言えます。腎臓は、生命を維持するのに欠かせない臓器であることは言うまでもないことですが、糖尿病による高血糖状態が長く続くと腎臓の血管が障害されて、機能が低下してきます。これを放置したままにしますと腎臓がほとんど働かない「腎不全」となって「透析療法」なしでは、生命を維持できない状態になります。
糖尿性腎症の経過と症状
(1)第一期 (腎症前期)
糖尿病を発症した時点から、腎臓は高血糖状態にさらされるため、患者は全員腎症になる危険性があります。ただし、腎臓の障害は少ないので自覚症状はなく、たんぱく尿も検出されません。
(2)第2期
糖尿病を発症してから10年くらい経過すると、普通の尿検査では検出されないほどの微量のタンパク質(アルブミン)が尿中に出てくるようになります。
(3)第3期(顕性腎症)
アルブミンが出始めてから10年ほど経つと、本格的な「タンパク尿」が出るようになります。その他、足がむくむ、血圧が高くなるなどの症状が出てきます。
(4)第4期(腎不全期)
第3期から5〜6年で「腎不全」を起こします。この時期になると体内に老廃物が溜まり、同時に貧血状態になって「倦怠感、疲れる、手足がしびれる、顔色が悪い」などの自覚症状が現れます。
(5)第5期(末期腎不全期・・・透析療法期)
腎臓のほとんどの機能が停止した状態です。糖尿病を発症後、血糖のコントロールが出来ないと25年〜30年で末期腎不全になると言われています。
糖尿病に漢方薬を用いる目的で重視したいのは、合併症の予防と治療、合併症による自覚症状です。では、なぜ、漢方薬で合併症が防げるのでしょうか。一般的な西洋医学では、糖尿病の治療は血糖のコントロールが主体になります。しかし、東洋医学では、血管の保護を重視しており、これが東洋医学ならではの西洋医学と違っている点です。すなわち、糖尿病治療には糖を下げ血糖値を安定させることと、血管を保護して合併症を予防するという2つの柱が必要なのですが、西洋医学では、後者をあまり考えていないことです。実際に、長年ある程度良好に血糖値をコントロールできていた場合であっても、合併症を引き起こしてしまう場合があります。逆に、血糖のコントロールが完璧でなくても、血管特に毛細血管、微小循環といわれる部分がしっかりと保護されておれば、網膜症、神経障害、腎硬化などの合併症は回避できるのです。なぜならば、これらの糖尿病の合併症は全て毛細血管の損傷、微小循環障害によって起きるものだからです。東洋医学ではこちらを改善することがもっとも重要だと考えます。
飮食の不摂生、ストレス、陰虚体質などによって内熱が生じ、その熱が体を燥すことによって消渇(糖尿病)をひきおこすと考える
西洋医学的な面からみた場合、視点がインスリン、血液中のブドウ糖の量など局所的であり、東洋医学、東洋医学では内熱から燥の状態が生じると考えていて、大雑把な感じもしますが、全身的にとらえています。体内が乾燥し熱を持つようになるので、糖尿病患者の7割ぐらいの方が便秘ぎみになります。お体に潤いを保つように漢方薬でコントロールすることで、便秘や口渇なども減少しますし、ひいては血糖のコントロールにも好影響を及ぼします。
血糖をコントロールすることについては、インスリン注射や経口糖尿病薬の方がシャープに効きます。
しかし、低血糖を起こす危険もあります。血糖値が50mg/dL以下になると、ほとんどの場合、何らかの神経学的症状を呈します。これを低血糖症と呼んでいます。初期には強い空腹感を伴い、続いて交感神経刺激症状としての発汗、ふるえ、動悸などが現れ、さらに血糖値が低下すると、副交感神経優位の症状である眠気、意識障害、ついには昏睡状態に陥ってしまいます。最近、漢方に使用される生薬にも、糖を下げる作用があるものがいくつか発見(葛根、黄連、西洋人參、白僵蚕、瓜楼根など)されていますが、漢方薬の血糖降下作用はおだやかで低血糖になることはありません。 糖尿病2へ続く