以下に記載している病気がご自身にあてはまる症状だと思っても、
「 絶対これだ!」 と自己判断せず、
眼科を受診し専門医師にご相談下さい.。
自己判断で 病気を放置することは非常に危険です。
症状から考える 眼の病気 Ⅱ
⑥物(像の)のゆがみ
→中心性網脈絡膜症、黄斑円孔、加齢性黄斑変性
⑦物が二つにみえる
→複視
⑧まぶたがピクピクする
→眼部ミオキニア、眼瞼ケイレンなど


⑥中心性網脈絡膜症、黄斑円孔、加齢性黄斑変性
物がゆがんで見えるのを「変視症:へんししょう」といいます。
網膜③の中でも特に黄斑部⑦の病気、あるいは網膜の周辺から黄斑部まで病変が及んだ時におこります。
中心性網脈絡膜症 (ちゅうしんせいもうみゃくらくまくしょう)
物を見ようとする時に中心になる部分である網膜の中の黄斑部というところが腫れて、視力が低下する病気
です。上記図③の網膜とその外側の脈絡膜との間の膜(色素上皮細胞)に傷みができ、水の流れがうまく
いかなくなり、網膜が少し盛り上がり、腫れている状態です。30代、40代の男性の片眼に多くおこることが
多く、多くはゆがみを訴えます。
過労や精神的なストレスが誘因と考えられています。
光凝固(レーザー光線)の治療が行われることもありますが、通常は休養、安静などで経過観察を行います。
この病気で失明したりすることはありませんが、再発することがあり、また後遺症で後まで物がゆがんで見えること
があります。
黄斑円孔(おうはんえんこう)
やはり物を見ようとする時に中心になる部分である網膜の中の黄斑部⑦というところに穴があく病気です。
ある種の年齢的変化だと考えられています。
ゆがみあるいは中心のかすみなどが症状です。
自然治癒は期待できません。以前は治療方法がなく放置されましたが現在では積極的に硝子体手術を勧める施設がほとんどです。
治療成績もかなり向上しています。
加齢性黄斑変性(かれいせいおうはんへんせい)
やはり物を見ようとする時に中心になる部分である網膜の中の黄斑部⑦というところが年齢的変化から傷んでくる
病気です。
以前は欧米に多く日本にはあまりなかった病気ですが最近で日本にも増え、注目されています。
脈絡膜から発生する新生血管(:しんせいけっかん)と呼ばれる異常な血管を伴う型と、新生血管を伴わない型に大別されます。男性は女性の約3倍の発症率といわれています。
検査方法、治療方法ともに進歩が著しい分野です。
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⑦ 複視(ふくし)
物が二つに見えたり、たぶってみえるものです。
片目で見た時に 二つに見えるもの (単眼複視)
乱視、水晶体疾患などで起こります。
緊急性のない疾患が多いですが眼科での精密検査をうけましょう。
両目で見て二つに見えるもの(両眼複視)
外眼筋麻痺(眼を動かす筋肉が麻痺するもの)、網膜病変などで起こります。
急激に発症するもののなかには頭蓋内疾患などで起こるものもあり
内科(神経内科領域)脳外科、眼科などでの総合的な診断が必要です。
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⑧ まぶたのけいれんに関連する疾患
まぶたがけいれんする疾患の説明です。
片側だけの起こる場合と両眼の場合に分けて説明します。
・片側だけの場合
眼部ミオキニア
外来を受診される多くの方がこのタイプです。
健康な方でも疲労時によく経験し普通は片側のみで目の周囲の上の筋肉の
外側の一部のみが動くものです。
もう少し広い範囲が動く顔面の筋肉のミオキニアは
脳幹部の腫瘍や多発性硬化症と病気でみられますので注意が必要です。
片側顔面けいれん
顔面の筋肉の不随意な興奮です。通常は顔面神経出口部の動脈との接触で
重症例では微小血管減圧法:Janetta(ジャネッタ)の手術
という手術を主に脳外科で行います。
チック
正常な筋肉に起こる間欠的な早い不随意運動で一時的に抑制でき、
発症年齢は若いのが特徴です。
開眼失行 (かいがんしっこう)
まぶたを持ち上げる筋肉である上眼瞼挙筋が動かないために
目が開けられない状態です。
他の筋肉を使って上げようとするためまぶたがけいれんするように見えますが
専門の医師がよく見れば鑑別可能です。
・両眼の場合
眼瞼ケイレン
通常は両眼に発症しますが軽く左右差があることがあります。
初期症状としてはまぶたの不快感、刺激感、羞明(しゅうめい):まぶしいこと、
まばたきが多いことなどがあります。
口の周囲の不隋意運動を伴う場合はMeige(メージュ)症候群といわれます。
開眼失行
上記の開眼失行が両眼に起こった場合です。

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