劇場鑑賞作品と、参加・鑑賞イベントの紹介です。

左のカメラの絵のアイコンをクリックすると、各作品のチラシ画像が見られます。

 

また、「鑑賞映画作品」の最終ページ以降は、「イベント」「殿堂作品」のページとなっております。

ぜひとも、各ページをご覧下さい。

 

表形式の独自の劇場で観た作品の評論です。表が巨大化しないように、適宜ページを分けています。

あくまで”独自”であり、作品の感じ方は個々それぞれです。同じ作品でもある人にはあくびが出てしまっても、別の人は感動でいっぱいになることをご承知ください。評論は、変わることもあります。

左端の写真のアイコン()をクリックすると、映画チラシ画像などが見れます。(映画チラシは無料で劇場や書店などで配られており、またどこにも転載の禁止などの表記が無いため、問題ないものと判断し載せています。)

また、左端のリンクボタン()は、公式サイト・関連サイトへのリンクです。

 

注意!!:「戻る」ボタンは用意していませんので、各パンフレット画像閲覧後は、ブラウザーの「戻る」をご利用ください。

 

 

チラシ

作品名

製作国・監督

鑑賞場所、時期

評価

紹介、寸評

100歳の少年と12通の手紙

フランス/エリック=エマニュエル・シュミット

(監督・脚本・原作)

有楽町/TOHOシネマズ・シャンテ

AAA

白血病で余命12日の少年が、言葉の汚い(けど根はやさしい)ピザ屋のおばさんに、1日を10年と考えて過ごすことを提案され、懸命に毎日を生きる様子を、ファンタジックでコミカルな演出を交えて描いた良作です。

重いテーマを帯びながらも、演出は明るく不思議な雰囲気。でも、きちんと感動的です。監督・脚本・原作 兼任。

地球交響曲第七番

(ガイアシンフォニー)

日本/龍村 仁

恵比寿/東京都写真美術館

2010/07

AA

シリーズ7作目です。私たちの暮らす「日本」の自然観が太い横糸として、3人のインタビューでまとめられています。

本格的に、最近の地球は「おかしい」と実感していると思います。

何か、この第七番だけではなく、このシリーズの作品を通して感じてもらえればと思います。(東京都写真美術館では、来月、安めの鑑賞料で、第一番から第六番まで上映するプログラムが組まれています。>http://www.syabi.com/contents/exhibition/movie-848.html

借りぐらしのアリエッティー

日本/米林宏昌

春日部/ユナイテッドシネマズ

2010/07

B

ほのぼの、最後は涙を誘い・・の作品。

宮崎さんも、69歳になり、後進育成が必要と、さっき、TV番組で言ってました。

扉をたたく人

アメリカ/トム・マッカーシー

恵比寿/恵比寿ガーデンシネマ

2009/08

AA

「いかにも大学教授」な人と、青年の「ジャンベ(太鼓みたいたもの)」を通しての心の交流・・という出だしですが、途中から様子が一変。 アメリカ社会に潜む「偏見」を描き出しています。

おくりびと

日本/犬童一

春日部/ユナイテッドシネマズ

2008/09

AAA

生まれ故郷へ帰って、ひょんなことから着いた仕事が「納棺師」・・・そんな仕事やめて!!と実家に帰ってしまった妻が、再び戻り、仕事の真の姿を見て理解し・・

「納棺」という人生最後の儀式・仕事を通して描き出される人間模様、主人公自身の父親との関係・・・それらが紡がれ、大変味わい深い素晴らしい作品になっています。

「生きてるもんは、他の生きてるもんを食っていかなきゃいかん。どうせ食うなら旨い方がいい。困ったことにこれが旨いんだな。。」と、珍味をほおばる納棺業社長の言葉や、「死は門です。私はそう思っています。」と言う焼き場の係員など。観終わったあと、いろいろ考えてさせられます。

また、「仕事」への誇りとかプライドは、どんな職にもあるんだと。

私より、人生経験が長い方は、さらにいろいろ考えさせられる部分があるんじゃないかなあと思いますが、私はまだ「浅い」のかもしれません。

グーグーだって猫である

日本/犬童一心

春日部/ユナイテッドシネマズ

2008/09

B

吉祥寺に暮らす、独身女流漫画家・・愛猫「サバ」を亡くし、その後に飼い始めた「グーグー」。自身が「子宮ガン」にかかったりと、いろいろの人間模様と、濃厚な「吉祥寺の人々」のドタバタを交えた、作品。吉祥寺に行った事のある方だと「あっ いせやだ!!」とか、おなじみの所が出てきて面白いかも。

崖の上のポニョ

日本/宮崎駿

春日部/ユナイテッドシネマズ

2008/07

A

老若男女問わず、みんなが楽しく気楽に鑑賞できる作品。

CGを一切使わず、手描きかつシンプルな絵作りにこだわったという作風もホッとする雰囲気にかなり関わっているのかも知れません。

1000の言葉よりも

- 報道写真家 ジブ・コーレン -

イスラエル/ソロ・アビタル

恵比寿/東京都写真美術館

2008/07

AA

イスラエル人報道写真家として、パレスチナを取り続ける「ジブ・コーレン」を中心としたドキュメント。

先の見えないパレスチナの現状をひたすら「撮り続ける」ことで世界に訴えかけることが使命・・強い意志に脱帽とともに、これは今、地球上で起きている事実であることに、今の自分の暮らしとのギャップに違和感を覚えるのは、自分だけではないはずで、そこが環境問題以上の問題か。

西の魔女が死んだ

日本/長崎俊一

川崎/109シネマズ

2008/06

AAA

中学生の女の子が、学校に行かずに、山奥の祖母の家で過ごす1ヶ月の出来事を通して、素直に普通に生きる事の大切さを感じさせてくれる感動作。

全体を通して、どことなくファンタジックな絵作りも必見。

靖国 YASUKUNI

日本・中国/李 纓(リ イン)

渋谷/シネ・アミューズ

2008/06

AA

終戦から60年を経て、なお残る戦後の問題・・・靖国神社に参拝や参拝に反対するデモをする様々な人..対照的に「靖国刀」を作り続ける名工のその穏やかでもの静かさ..監督が中国人ということで偏った作品かと思いきや、冷静・客観的に表現しているように見えました。

戦死者は遺族のものではなく、国のもの・・という神社の立場があることを知りました。

「こうすればいい」と色々な方が色々な意見があると思いますが・・上映帰りの渋谷を歩いていると、それよりも、現代は 「やすくにって? 何? しらなーーい。新しいバンド?」 といったふうな状態があるように思えて、それは如何なものか・・とは思います。

潜水服は蝶の夢を見る

フランス・アメリカ/ジュリアン・シュナーベル

川崎/チネ・チッタ

2008/03

AA

実話を描いた作品。

フランス版ELLEなるファッション誌の編集長が、あるとき、突然の病で全身の自由がきかなくなり、唯一動くのは左目のみ・・・その左目の瞬きだけで、自伝を根気良く綴って行く・・・自虐的な気持ちから離れ、想像力と記憶と「人間性」にしがみつき、自叙伝を綴って行く・・・ この作品の根底に流れるものは奥が深そうです。

明日への遺言

日本/小泉堯史

川崎/チネ・チッタ

2008/03

AAA

実在した「岡田資中将」の、戦犯法廷での生き様を描いた感動作。

部下を守り、自らの責任を全面的に負う事を貫くその姿勢を描いたは、不祥事で頭を下げてばっかりの各企業の経営者や政治家にぜひ見ていただきたいものです。

こういう精神のあり方が、個人主義・娯楽主義の現代社会の中で急速に失われている気がするのは気のせいでしょうか・・・

ペルセポリス

(アニメ)

フランス/ヴァンサン・パロノー

川崎/チネ・チッタ

2008/01

AAA

イラン・イラク戦争、圧政権下での生活・・ようやく行けた留学先のフランス・・自由な生活のはずなのに、故郷のイランを思う・・・ごく普通の女の子なのに、それを取り巻く環境から波乱万丈の経験・・・アイデンティティーのぶつかり合いから現実に起きている戦争や内戦や不安定な国内情勢が、いかに馬鹿らしくて勿体無いものなのか・・一方、世界ではそのような事が起きているのに、ボーと平和ボケの生活をしているわれわれ・・・考えさせられる良作です。

アニメーション作品には、このようなすばらしい良作もある事を知る上でもぜひ鑑賞ください。 世界中で、アニメーション限定ではなく、一般映画対象の色々な賞を受賞してもいます。

アース

ドイツ・英/アラステア・フォザーギル、マーク・リンフィールド

川崎/チネ・チッタ

2008/01

A

5年の歳月と最新の機材を投入して捕らえた映像はさすがに圧巻です。「北極のナヌー」と同じような感じといった所ですが、これらの作品鑑賞後、「不都合な真実」を鑑賞すると、実に見に迫る危機感があると思いますし、実際そうなのでしょうけど、一体どうしたらよいのか・・・

僕がいない場所

ポーランド/ドロタ・ケンジェルザヴスカ

渋谷/シネマ・アンジェリカ

2007・11

AAA

心の琴線へ触れる度MAX・・ 観終わった後、心が締め付けられる、とてつもなく切ない作品です。 親の愛が得られず、一人で貧困の中、いわばホームレス生活を決めた男の子と、裕福な家庭にありながら、聡明で容姿端麗な姉に引けを感じ、自分自身をさげすんでしまっているボーイッシュな女の子・・ の出会いと切な過ぎる別れという関係は、「フランダースの犬」以上の切なさがある意味あり、インパクトが強すぎの、要注意・注目作品かもしれません。 ご自身で確かめてください。

ただし、ミニシアター短館上映なので、鑑賞の機会が、渋谷の劇場へ足を運ぶ必要がありますが・・・ぜひ。。(順次、劇場を変えながら上映されるかもしれません。左のボタンにリンクを張ってる、公式サイトでチェックください。)

監督自身が、ポーランド中を駆け巡り、探し出した素人子役による演出というのも効いているのかも知れません。

虐待など、最近の世の中の問題とリンクし、また、大人になると無くなってしまうというか、逆に出てくる癌的ななにかや、平和ボケの昨今の世の中で無くなっているなにか・・・ とにもかくも心へのインパクトの強い作品です。

北極のナヌー

アメリカ/アダム・ラヴィッチ

渋谷/シネマGAGA

2007/11

A

北極の自然の営みを、ホッキョクグマとセイウチの親子を中心に描いたドキュメンタリー。

ご存知のとおり、地球温暖化の影響は忍び寄っており、いったいどうしたら良いのか・・・

ミリキタニの猫

アメリカ/リンダ・ハッテンドーフ

渋谷/ユーロ・スペース

2007/09

AAA

ニューヨークの80過ぎの路上アーティストから絵を貰う出会いをきっかけに、リンダという女性が彼を撮影することに・・異色のドキュメント。 また、ミリキタニ氏の人生も異色で、アメリカ生まれの日系人・日系であるが故に強制収容所生活を経験し、広島では原爆で親戚を無くし・・・で、ドキュメント製作中、あの「9・11」のテロ・・その後のアフガン戦争・・・

全く飾らない彼の生き様を目の当たりにすると、戦争の本質が見えてきて、結局、人間・政府は進化してないし、ばかばかしい事(戦争)やってるなあと・・ 

それにしても、「自由に」生きてるって、こうゆうことなのかと、胸が温かくなる素敵な作品です。

書いてる絵がまた素敵だし、映画の中であった原爆の絵なんか訴える力があります。公式HPのフォトのリンクで絵が(1枚ですが)UPされてました。さっそく、保存しました。

ミニシアター系の単館上映なので、ほかでの公開やDVD化は難しいかも知れないので、公開中にぜひ足を運んでください。(でも、世界中の映画祭で様々な賞を受賞してます・・・)

夕凪の街 桜の国

日本/佐々部 清

銀座/銀座シネパトス

2007/09

AA

原爆投下から13年後の広島、そして現在の東京・・・2つの時代に生きた、生きている人たちの物語は重なり合い、深い感動を呼びます。

「やったー、また1人殺せたって、ちゃーんと、思ってくれてるんかねえ。」・・ただただ目頭が熱くなるばかりです。

とかく戦争の悲劇を描いた作品は、戦争や被爆そのものの悲劇の部分だけで終わってしまっているものもあるように思いますが、この作品は、被爆の悲劇を縦糸に、それぞれの人の人生を横糸にして、とても素晴らしい作品になっています。

超満員の中での鑑賞でした。 ほとんどの劇場では公開が終わってしまっていますが、しばらくして出たら、TVやDVDででもいいので、ぜひとも鑑賞した方が良いです。

ヒロシマナガサキ

アメリカ/スティーブン・オカザキ

神保町/岩波ホール

2007/08

AA

被爆された方の証言だけではなく、原爆を投下した爆撃機に搭乗していた方の証言、貴重なアーカイヴ映像などを元に、何が起きたのか・・・ドキュメンタリー作品。広島は「ウラン型」、長崎は「プルトニウム型」と爆弾の種類が違うなど、ある意味実戦兼実験だったことは事実だと思います。

河童のクゥと夏休み

日本/原 恵一

(アニメ)

渋谷/アミューズCQN

2007/08

A

もののけ姫のテーマをそこはかとなく帯びながら、むしろハートウォーミングな夏休み向けに作られた作品。ラストの「ヤンバル」のシーンはあるいは無くてもそれで良かった気もします。

 

TOKKO−特攻−

アメリカ・日本/リサ・モリモト

渋谷/シネ・アミューズ イースト・ウェスト

2007/08

AA

元特攻隊員の証言を中心に、当時の隊員自身の状況に迫ったドキュメント作品。

「本人」の、飾らない素直な話は生々しいです。「ともかく早く終わりにしてもらいたかったもん。」・・・結局、誰がどうしてそうゆう状況を作り出してしまったのか・・・60年以上経った今でも、未だ、爆撃機が爆弾を落としている所が地球上にはあるわけで、永遠の課題・・・

 

殯の森

(もがりのもり)

日本/河瀬直美

渋谷/ユーロ・スペース

2007/08

AA

カンヌ映画祭グランプリ作品で、いわゆる配給会社が大金をかけて作る作品とは全く雰囲気が異なります。

生と死の意義を意味深く表現しようとした作品。 ラストの「ありがとう・・ありがとう・・」その言葉は感謝というより、祈りに近いのかも知れません。

地球交響曲(ガイアシンフォニー)第6番

日本/龍村 仁

恵比寿/東京都写真美術館

2007/04

AAA

「龍村 仁」監督のライフワークとも言うべき「地球交響曲(ガイアシンフォニー)」も6番まで来ました。

今回は、「音」に焦点を当て物語を構成。地球を超え、この宇宙を形作っているのは、耳には聞こえない「音」であり、全ての生命体のみならず、たった1つの石でも何らかの「音(言い換えれば波動でしょうか)」を奏でている・・・そのことに気づけば、自ずとこの先の行動すべき道も見えてきそうです。

ふるさとーJAPAN

(アニメ)

日本/西澤昭男

川崎/109シネマズ

2007/04

A

昭和31年という「昭和」を代表するような時代を背景に描いた作品。 安倍首相は「美しい国」とさかんに言っていますが、「美しかった国」ではないでしょうか。

都市化、過疎化が進む中、急速にこの日本から無くなってしまっている何か・・は、実は「童謡・唱歌」に一番反映されているのかも知れません。

不都合な真実

アメリカ/デイビス・グッゲンハイム

川崎/TOHOシネマズ

2007/02

AAA

ゴア・元副大統領の、環境問題についての講演を中心としたドキュメンタリー作品ですが、現在、地球上で起こっている「真実」と、データは、衝撃的です。現在の研究でさかのぼれる65万年の間、CO2濃度の変動はありましたが、200ppmを超えたことは無かった・・それが、今やはるかに高い濃度・・・これが、「自然の変動の範囲」って言えるでしょうか。。 など、絶対観ておくべきです。

正直、恐怖です。 「真実」なのに、都合が悪いからしらんぷりと、自分の目先の地位だけ考えてる時代はもうやめましょう。

「これは政治の問題ではなく、モラルの問題です」・・・考えましょう。考えるだけではでも、だめなんです。 何かできることがないでしょうかと思います。

救いなのは、上記のように、けして「娯楽作品」ではないですが、満席状態で、かなり多くの方が関心をお持ちということ・・・

 

トンマッコルへようこそ

韓国/パク・クアンヒョン

川崎/チネ・チッタ

2006/10

AA

朝鮮戦争のさなか、たまたま戦争と離れ、みんながわきあいあいと暮らす「里山」に迷い込んだ敵味方の兵士達・・・最初は敵味方の兵士だったのが、一緒になって村を守る・・・戦争の無意味さというか、子供のけんかの延長みたいなものに、命だの国家予算だの資源・資材を使い自然を壊すもったいなさを感じる作品。

太陽

ロシア・イタリア・フランス・スイス/アレクサンドル・ソクーロフ

川崎/チネ・チッタ

2006/09

A

昭和天皇の、終戦時の「人間宣言」を出すまでを描いた作品。なんと、監督は、「ロシアンエレジー」「エルミタージュ幻想」などのロシアの巨匠「A・ソクーロフ」。イッセー尾形さんの好演も光ります。 昭和天皇の人間くささが必見。

日本人監督ではこういった作品は作れないと思います。(日本人にとって、ある種タブー的な所もありそうです。)

こういった作品は、ミニシアターでの単館上映が多いですが、今作品は一部シネコンでも観られます。

秋篠宮殿下の男児誕生をきっかけに、皇位継承議論が沸いてますが、この映画も観て考えてみるのも良いでしょう。

 

ゲド戦記

日本/宮嵜吾朗

さいたま新都心/MOVIXさいたま

2006/08

ジブリ作品としては、「もののけ姫」以来の重いテーマ性を帯びた作品です。テイストは「もののけ姫」「ラピュタ」「ナウシカ」に通じるものがあり、描かれているシーン描写にそれらを彷彿とさせられる所があるのは、やはり父親「宮崎駿」さんの影響でしょうか・・・夏休みということで、小さなお子さん連れの方が多数でしたが、むしろ「どっかおかしいこの世の中」と感じてる私や皆さん自身が鑑賞する作品と思います。

天上草原

中国/サイフ、マイリース

恵比寿/東京都写真美術館

2005/04

AA

心の傷から、しゃべる事を拒む都会の少年が、草原の中に暮らす、荒っぽくも実は人間的な男と、彼を拒んでいるようで実は愛してる妻などのやさしさに包まれながら、心を開いていく・・草原の美しい風景も必見。 なかなか、他に無い感動的な作品です。

らくだの涙

ドイツ/ビャンバスレン・ダバー、ルイジ・ファロルニ

渋谷/Bunkamura ル・シネマ

2004/10

AA

育児拒否の母らくだと、白い子らくだが、馬頭琴の音色で心が通じ合い・・・おそらく、撮影したほうもここまで感動的な展開になるとは予想しなかったであうドキュメンタリー作品・・・・正真正銘の演技無しの実話・・・です。

大自然の中で暮らす遊牧の民の生活と、忍び寄る現代文明・・今の我々が置き去りにしてしまい、失ってしまったもの・・という今の地球上で考えないといけないテーマも隠れ見えます。

地球交響曲(ガイアシンフォニー)第5番

日本/龍村 仁

有楽町/東京国際フォーラム

2004/09

AAA

「地球交響曲」も、第5作まで来ました。

今回の作品では、第1番から第4番までの出演者が少しずつ再度登場したり、今までとはちょっと違う作風です。また、絵作りに、より磨きがかかったようにも見えます。

作品テーマは「すべての存在は繋がっている」ですが、第1番から第4番までを振り返り、再度、尊いメッセージをふりかえってもいます。

いづれにせよ、この地球上で生きている全ての人が見るべき作品であることに変わりはありません。

白くまになりたかった子ども (アニメ)

フランス・デンマーク/ヤニック・ハストラップ

恵比寿/恵比寿ガーデンシネマ

2004/07

A

大変良い作品です。鑑賞することを強くオススメします。

「神秘的なおとぎ話」という紹介がチラシにはありますが、むしろ「すごく感動的」で、単なるファンタジー作品では決してありません。どう感動的なのか文章にするのは難しいですけど(鑑賞いただくしかないです)・・・また、噛み砕いてみると、今、地球上で考えないといけない奥深いテーマが垣間見えます。シンプルな絵作りも好感が持てます。

グッバイ・レーニン!

ドイツ/ヴォルフガング・ベッカー

恵比寿/恵比寿ガーデンシネマ

2004/04

AA

これは、ともかく良作です。オススメです。

ユーモアがあふれている中に、親子の絆や、経済優先の現代社会の中で失われいく良き価値観が描かれ、感動的で感慨深い作品に仕上がっています。

なお、けっこう混んでいたので、時間には余裕を持って劇場に出かけた方が良いかも。

アフガン零年

アフガニスタン・日本・アイルランド/セディク・バルマク

恵比寿/東京都写真美術館

2004/04

A

タリバン政権下の元、家族を養い、生きるため、少年になりすました少女の、悲劇の物語。

ともすると、平和ボケともいえる我々に、世界には、混沌とした現実が存在することをまざまざと示した作品。

「ミトン」「レター」「ママ」

ロシア/ロマン・カチャーノフ

渋谷/ユーロ・スペース

2003/12

A

10分のアニメ3本立ての企画。ほのぼのとした雰囲気の心暖まる作品群。「レター」はシビアなテーマをちょっと帯びてます。ロシアのアニメーション作品は秀作が多いですね。超満員で、劇場が用意した座布団で通路での鑑賞者がかなりいたほどでした。

ぼくの好きな先生

フランス/ニコラ・フィリベール

銀座/銀座テアトルシネマ

2003/11

A

フランス郊外の、1クラスと先生1人だけの小さな小学校をとらえたドキュメント。思わず微笑んでしまうような場面などの素朴なつくりの中に、じんわり味のある作品。

クジラの島の少女

ニュージーランド/ニキ・カーロ

恵比寿/恵比寿ガーデンシネマ

2003/10

AAA

クジラに乗ってやってきたというマオリ族。その族長の後継ぎが少女しかおらず、祖父はそのことを受け入れられず...しかし、浜にクジラが打ち上げられ、その時少女が奇跡を...失ってはいけない伝統や文化と、男尊社会の矛盾を描きつつ、感動というより、魂に響く作品です。

名もなきアフリカの地で

ドイツ/カロリーヌ・リンク

銀座/シネスイッチ銀座

2003/09

A

ナチスからの迫害を逃れる為、アフリカに移り住んだ家族の物語。原住民との交流や、男女の関係など、他のナチスドイツ時代を描いた作品とは角度の違う作風。

10話

イラン/アッバス.キアロスタミ

渋谷/ユ−ロ・スペース

2003/09

A

「桜桃の味」でも有名なイランの巨匠キアロスタミ監督最新作。主人公の女性が運転する車で起こるいろいろな人との10の会話・やり取りを通じて、日常的人生をうまく描写した作品と思います。

夏休みのレモネード

アメリカ/ピート・ジョーンズ

銀座/シネスイッチ銀座

2003/07

AA

カトリック教徒の一家の子「ピート」の行動を中心に、ユダヤ教徒の教会を運営する一家の子「ダニー」と父親「ラビ」とのすれ違いと、感動の交流を描いた作品。

クリチカルなテーマを扱いつつ、作品自体は感動のヒューマンドラマ、しかも物語りの主体は子供同士の交流ということで、かたいじ張らずにすんなり鑑賞出来る感動作に仕上がっています。

おばあちゃんの家

韓国/イ・ジョンヒャン

神保町/岩波ホール

2003/04

AA

突然、話が出来ず読み書きも出来ない田舎のおばあちゃんに預けられることになった都会っ子。最初はそんなおばちゃんを毛嫌いしていたが、次第に心が通い...そしてお別れ...大変良い意味で大作とは違った「素朴」な作品で、「素朴であるからこその感動」的な作品です。日本映画やハリウッド映画にはこのような雰囲気の作品は残念ですが、なかなか無い気がします。

 

戦場のピアニスト

ポーランド・フランス/ロマン・ポランスキー

舞浜/AMCイクスピアリ

2003/04

AAA

ポーランドの名ピアニスト「W・シュピルマン」の回顧録を忠実に描いたという作品。ナチス占領下のポーランドでの過酷な潜伏・逃亡生活を描きつつ、作品の後半でのナチス将校との出会いと、対照的で悲劇的なその後のそれぞれ....ナチス側を単に「悪者」とせず、戦下での人間模様を描くことで、戦争には「勝者」は無い....数々の悲劇的な物語だけが生み出されていく....ことを切々と訴えています。多くの方に観ていただきたい良作です。

WATARIDORI

フランス/ジャック・ペラン

川崎/チネ・チッタ

2003/04

AA

ナレーションも最小限で、ただひたすらに「渡り鳥」を撮り続けた作品。コピーは、「それは”必ず戻ってくる”という約束の物語。」。その通り、彼らはただひたすらに生き抜く為に旅を続けます。そして、その大きな壁は意外にも大自然の脅威ではなく、「人間」とは....。鳥の視線と同一の映像が、自分も鳥と一緒に旅をしているようです。挿入されている音楽もなかなか良いです。

エルミタージュ幻想

ロシア/アレクサンドル・ソクーロフ

渋谷/ユーロ・スペース

2003/03

A

90分の作品がなんとワンカットという前代未聞の作品。ロシアの歴史は知りませんが、皇帝時代の華やかさ豪華さが良く伝わってくると同時に、ソクーロフ作品ならではの「詩」的雰囲気が存分に味わえます。この作品は「叙事詩」ですが、ラストの一言が印象的。哲学的な深さもあります。

 

リロ&スティッチ

アメリカ/クリス・サンダース ディーン・デュボア

川崎/チネ・チッタ

2003/03

A

全国封切館系公開中の有名作なので、内容の説明は不要でしょう。ディズニー作品ですが、「ファンタジックでCG独特の絵作り」とはちょっと違った雰囲気。ハッピーエンドでほのかに感動的に終わるのは「らしい」ですが、ストーリーには家族とか友達とかの大切さなんかのテイストが入っていて、大人が見ても十分味わえる作品です。

なお、吹き替え版と字幕版があるので、鑑賞時は劇場のスケジュールを確認してください。(私は字幕版を鑑賞。)

ラスムス君の幸せをさがして

スウェーデン/オル・ヘルボム、ロルフ・ハスバーグ

池袋/シネ・リーブル池袋

2003/03

AA

孤児院を飛び出してしまった「ラスムス」君と風来坊のおじさんの出会いとちょっとした冒険を描いたともかく「心がホッとする」作品。「あれ、この感動的な別れで「Fin」か?」と思いきやその先があって、良い意味で「感動的」というのではなく、「和み、幸せ、心のホッとする」作品です。

ノスタルジア

ロシア(製作はイタリア)/アンドレイ・タルコフスキー

渋谷/シアター・イメージフォーラム

2003/03

A

「惑星ソラリス」でも知られる、ロシアの鬼才アンドレイ・タルコフスキー監督作のニュープリント版。ロシアの詩人がイタリアを訪れ、「聖なる狂人」と出会う中、その言動に自分が重なり...モノクロームで描かれる故郷ロシアの風景、詩人の詩、「聖なる狂人」の言葉...それらが混然一体となって、奥深い味わいのある作品に仕上がっています。

裸足の1500マイル

オーストラリア/フィリップ・ノイス

銀座/シネ・スイッチ銀座

2003/02

AA

1930年代、オーストラリアで先住民と白人の混血児に対して行われた「隔離同化政策」により、強制的に施設に入れられた3姉妹が、施設を抜け出して、1500マイル(2400Km)を歩いて故郷に辿り着くまでを描いた真実に基づく物語。作品の最後には、物語のベースになった本人(今はおばあちゃん)の映像も映り、字幕には姉妹のたどったその後の事が簡単に出ます。そして、「盗まれた世代」と呼ばれる彼らは、今なお、アンデンティティーの喪失に苦しんでいるとも。オーストラリアでこのような事があったことは、この作品に出会うまで知りませんでした。真実を知る上で良い作品というだけではなく、映像と心情の描写が見事にマッチした秀作です。価値観や文化はそれぞれ違います。その押付けは「エゴ」以外の何者でも無い事が伝わってきます。

バティニョールおじさん

フランス/ジェラール・ジュニョ

新宿/テアトル・タイムズスクエア

2003/01

A

ナチス占領下のパリ。ユダヤ人少年を匿うことになったのは、さえない総菜屋さんの近所のおじさん。その奮闘ぶりがユーモラスでありながらも、「密告・迫害・貧富の差」といった重いテーマを描いた良作。総菜屋さんのおじさんが最後に得たものは...それこそが、人間らしさ..?

草ぶきの学校

中国/シェイ・コン

神保町/岩波ホール

2003/01

AA

草ぶきの学校での子供たちをとりまく事柄を、丁寧に描いた作品。黄金色に輝く美しい田園風景や草葺き屋根...それらを私達は体験していないはずなのに、どこか懐かしさが感じられます。おそらくは中国でもこの作品のような情景は見られなくなってきているものと思います。どこか現代人の忘れてしまっていたものを思い出させる気がします。

この素晴らしき世界

チェコ/ヤン・フジェベイク

神保町/岩波ホール

2002/07

AA

ナチ占領下のチェコで暮らすヨゼフ夫婦と、その元でかくまわれことになったユダヤ人青年ダヴィト。作品のテーマ性は重いようでありながら、ユーモアが随所にあふれた作品で、偽善をあざ笑うよう。この雰囲気の作品は他にはなさそうな秀作です。

プロミス

アメリカ/ジャスティーン・シャピロ+B・Z・ゴールドバーグ

東中野/BOX東中野

2002/07

A

イスラエル、パレスチナ双方の子供たちの話と、1日を共にした様子を捉えたドキュメント作品。パレスチナ問題の解決の糸口の一端が見えてくるかもしれません。相手に会うまではあんなに非難していたのに、会って、いざ別れるとき見せた子供の涙が非常に印象的。

作品の話とは離れますが、BOX東中野さんは、こういったような良質のドキュメントに力を入れられているようです。

On The Way

日本+韓国+ドイツ/ツァイ・ユンチョイ

渋谷/シアター・イメージフォーラム

2002/07

A

「自然の中の境界は開かれている。でも、人間の作り出した境界は閉じられている。いつか、閉じられた境界も開かれると信じて...」ベルリンの壁が崩壊し、一つの境界は消えた今も、南北朝鮮に残る境界。その境界がなくなることを願った作品というよりも、もっと深く、「境界」の意義を見つめた映像詩的作品。

 I am Sam

アメリカ/ジェシー・ネルソン

川崎/チネ・チッタ

2002/06

A

知能障害の父親サムと娘ルーシー。ルーシーの知能がサムを追い越そうとする時、ルーシーはソーシャルワーカーへ強制的に引き取られてしまう...再びルーシーと一緒に暮らせるように、ルーシー共々戦う姿が感動的ですが、その時手を貸す女性弁護士の役割が妙。彼女自身、やり手のエリート..が上に、忙しく息子と疎遠になり、ギクシャクした関係で...頭の良さと、真の賢さは違うことを描いた良作。それにしても、主人公サムを演じるショーン・ペンは見事。

偶然ですが、帰宅時、電車車内で、手話で会話する母娘を見かけました。どうやら母親の方が耳が聞こえないらしい。そんな母親と手話で明るく会話する娘が、年頃もちょうどルーシーと重なりちょっと感動的でした。

活きる

中国/チャン・イーモウ

渋谷/Bunkamuraル・シネマ

2002/04

A

激動の中国の歴史の中を生きてきたある家族の叙事詩的作品。本国でこのような作品って上映可能なのでしょうか?過去の社会批判的要素を入れつつ、家族の繋がりを描いた秀作。

ステイト・オブ・ドッグス

モンゴル・ベルギー/ピーター・ブロッセン+ドルカディン・ターマン

渋谷/ユーロ・スペース

2002/04

A

モンゴルでは、犬は死ぬと人間に生まれ変わると言われている...とある犬の視点から人間を見つめた作品。人間社会への風刺の作品かなあ?と思ったら、そうではなく、どことなく宗教的哲学的な雰囲気を霧のように感じさせる作品。

家路

ポルトガル−フランス/マノエル・ド・オリヴェイラ

日比谷/シャンテシネ

2002/03

AA

妻と娘夫婦をいっぺんに事故で失い、孫と二人で暮らすことになった老俳優の物語。悲壮感の感じは薄く、人生を生きる事というか...93歳の監督作でもあり、深い作品。近くにいた人が、「なんか途中切れみたい」といった感想を漏らしてましたが、一見そうみえるものの、ラストで「孫」が「おじいちゃん」に「見た・観た」ものを考えると、決して悪い作りではありません。セリフの多い主人公演じる劇中劇が作品のテーマを暗示させながら、本編はセリフ少なく、仕草や表情や情景での表現が多いのも独特な作りと感じました。

ぼくの神さま

アメリカ/ユレク・ボガエヴィッチ

新宿/新宿文化シネマ

2002/03

A

ナチス占領下のポーランドの郊外を舞台に、ユダヤ人であることを隠して都会から逃れてきた主人公と周囲の子供達との交流と、悲劇を描いた作品。「A.I主演のH・J・オスメント君主演」という紹介が多いですが、オスメント君演じる「ロメック」よりも、「ロト」の役割...というか、子供達みんなの行動が同じ大きさで描かれています。単にナチス占領下での悲劇ということだけはなく、以前鑑賞した「魔王」と似たテーマ性を感じました。

落穂拾い

フランス/アニエス・ヴァルダ

神保町/岩波ホール

2002/02

A

現代版「落穂拾い」を追ったドキュメント。単に「規格外サイズだから」という理由で大量に畑に捨てられるジャガイモとそれを拾う人...日々の食べ物にも苦労する人がいる一方で、大量の無駄が行われ...など、現代社会の歪を見せながらも、個性的な出演者も面白かったです。

アレクセイと泉

日本/本橋成一

東中野/BOX東中野

2002/02

A

チェルノブイリ原発事故の汚染の影響を受け、あらゆる所から放射能が検出されるのに、なぜか泉からは検出されない。そんな村に暮らす老人と、アレクセイトいう若者を捕らえたドキュメント。村の人々の暮らしを淡々と捕らえながら、「目には見えない」悲劇を描いている気がしました。自給自足でほぼ成り立っている素朴な暮らし振りも必見。

神の子たち

日本/四ノ宮浩

恵比寿/東京都写真美術館

2002/02

A

フィリピンのゴミ捨て場(スモーキーマウンテン)に暮らす人々を追ったドキュメント作品。満足な医療も受けられず、毎日のように子供が命を落としていくような過酷な状況でも、「確かに人々は懸命に生きている。」ことを通して、今の我々の暮らしを考えさせられる作品でした。

ABCアフリカ

イラン/アッバス・キアロスタミ

渋谷/ユーロ・スペース

2002/02

A

国連の機関の依頼で、イランの巨匠アッバス・キアロスタミ(「桜桃の味」でカンヌ映画祭パルムドール受賞)さんが、普通のデジタルビデオで撮影した、ウガンダの現状を伝えるべく製作された作品。厳しい現実とは裏腹に、子どもたちの明るい笑顔や、老人の笑顔が印象的な光ある作品になってます。「本当の幸福って?豊かさって?」と思ってしまいました。物質的、文明的にはより「豊かな」はずの我々よりも、あんなにも明るく楽しそうな様子を見ると、そんなことを考えてしまいました。

息子の部屋

イタリア/ナンニ・モレッティ

川崎/チネ・チッタ

2002/01

カンヌ映画祭パルムドール受賞作。ナンニ・モレッティさんが監督、製作、脚本、主演を一人でこなしてます。

息子を失った責任が自分にあると自分を責める精神分析医や、姉、母親などの変化の過程の描き方が優れた作品。このような作品はミニシアターでの上映が多いのですが、各地シネコンなどでも上映されているようなので、ぜひご覧下さい。