超小型真空管アンプ(Semicon TyoroQ)
小型のアウトプットトランスが頒布されたのを機に小型アンプを作りました。
頒布されたトランスはインピーダンスが12KΩと高く小型アンプ向きです。
製作者の意図は一声を風靡したQUADUの小型版を意識された物です。
受け取ったアウトプットトランスはバンド型の小型品で従来の大きくて重い
物とは一味違った製品でした。
頒布されたアウトプットトランスを自作トランスカバーに押し込める
大きさは外形で W=112mm H=69mm D=63mm
折角の小型品を生かすにはアンプも小型を狙おうとあれこれ思案した末
MFさん考案の小型化術を拝借し、最小化を狙いました。
適当なシャーシーが見付からないので、アルミ板を折り曲げて作った。
外形はW=200mm D=120mm H=45mm
出力管は小型化の上で有利なミニチュア管を使います。
出力はアウトプットトランスの容量が5Wなのでそれに見合った球を選ぶ
ので小型の出力管で出来るだけ安いものを選びました。
6AQ5,6AR5などラジオやテレビに使われた球が当然ですが、この所
品薄気味で必ずしも求めやすいとは言えなくなっているようです。
またまた、MFさんの発掘された超省エネ管の5A6を使う事にしました。
この球は米軍の野戦用無線機に使われた球で用途が限られて居る所為
か格安で入手出来ました。
残念ながら直熱管が故、K−NFBを掛ける為にはフィラメントは個別に
点火する必要が有りトランスのフィラメント巻線が4巻線必要です。
こんな難点が有る球ですが、物珍しさとSW−ON=動作開始に引かれて
使ってみる事にしました。
5A6の定格
フィラメント 5V230mA/ 2.5V460mA
EpMax=150V EsgMax=150V Pd=5W MaxSgInput=2W
高周波出力増幅用のためA級動作例は有りません。
陽極電圧は少々の規格オーバーも許されそうなので150%の225Vとする。
遮蔽格子電圧は規格遵守の150Vで使います。
バイアス電位の与え方は自己バイアスですが、ここは少し工夫をして
単純に抵抗で済まさずに、定電圧ダイオードを使って有ります。このため
出力に応じての電流変動の影響を受けず、固定バイアスの恩恵を受ける
事が出来ます。
電源トランス
一番の問題点は電源トランスです。
巷のPTは5A6だのには少々B電圧が高すぎます、その内でも比較的低い
ノグチのPMC-100Mを使う事にしました。
それでも一番低い巻線が200Vですから整流後は250V近くになります。
アウトプットトランスの電圧降下、リップルフイルタによるロス、セルフバイ
アス分の差し引きなどで20V程度と考えても230V程掛かってしまいます。
出力を測って見ました、8Ω負荷で4.5W見当の出力!、電池管としては上出来。
出来上がり総重量が4.0Kg 見た目よりも重い感じがします。
小型化を図ったために電源周りとVRが混在する事態に・・・・、VRに銅箔を巻いた。
同時期に頒布を受けたAyumiさん、北野さん、北野さん、湯さんは早々に
アンプを仕上げられて下記のように発表されています。
AyumiさんによるQUAD IIタイプミニアンプ
北野さんによるQへの再再挑戦
菊池さんによるQuadU型
6AQ5PP
湯さんによるQuadU型ミニアンプの製作
参考された方々は出力管に6V6または類似の6AQ5を使われ前段球に
6267または6AU6を使われて居られます。