四国88箇所霊場遍路の旅

始めに

NHKの四国88ヶ所の放映を見て、成る程こういう物も有るんだと、是非行って見 たい気持ちを持ったものです。

しかしながらお寺などは社員旅行の観光でしか行った 事もなく、以前伊達正宗の菩提寺と言われる瑞巖寺で白装束の一団を見て奇怪な集団 だと思っていた位です、そんな訳で何やら白装束が正装とかですが、とてもいきなり では取り付けそうも無いように感じ、取り敢えず近場の坂東33ヶ所観音霊場巡りを 普通の服装で様子を見ることにしました。

坂東33ヶ所参りは、歩き、列車、路線バスの他、観光会社が主催する団体観光バス にも乗ったり、色々な方法でお参りして見て特質を比較検討しました。

結論として団体での観光バスに依るお参りはどうやら私の趣味に合わないことが判り ました。

理由は余りにもお膳立てが良すぎて苦労知らず、簡単にお参り出来てラクチンで時間 の節約、経費も少なくて済むのですが、1か寺でも多く廻れる様に企画されていて、 次々と乗り付けてはお参り、はい次とまるで流れ作業の連続!、残念乍ら折角各所を 廻った割に帰ってきてからの思い出が殆ど無く、ただ納経帳にご朱印を押して貰っただ けで、之さえも人任せに成って仕舞います。

自分の足で廻って居ればご住職直々に納経帳の記帳も期待できるし、現に、あるお寺で は本堂内脇の畳敷の間で座ってご住職との対面で記帳して頂けました。
何と言っても途中の過程での色々な見聞の楽しさ、そして苦しみや失敗が後に味わいの有る思い出として心に残る様に思われます。

単純にお寺のスタンプラリーと割り切って仕舞えばそれまででしょうが矢張り引っ掛 かる物が心に残るような気がします。

経費的には団体観光バスが一番安上がりで、日数も少なく苦労知らずでコスト・パホーマンスが 最高!。

次が列車、路線バス、歩きの併用。(私は車の運転をしないので対象外です)

一番お金が掛かり日数を要して、更に苦労が多いのが全行程歩き。

で、私の選んだのは2番目の乗り継ぎと歩きの併用、本来は全行程歩き通すのが最高で しょうが、札所間の行程が2日も3日も掛っては、飽きが来そうですし、幾ら時間が 有るとは言え、お金も潤沢では無いので併用する事にし、単独行動する事にしました。
(東京から全行程歩きの団体募集が主催されて居て、6回に分け先達同行全62泊   荷物搬送車併走と言う結構なものも有りますが・・・)

パソコン通信の会議室を覗き、未読を参照、全行程歩きの方、バイクの方、自転車の方、車での 方と皆さんが経験を名文でご披露されているのを知りました。
しかし、大多数の方が利用してられると思われるツアーバスで回られた方の書きこみが見当たりませんでした。
予想では、途中の経過が無くて単にお寺にお参りしただけで、何処のお寺でもやることは同じですから、別段書きこむような話題が無いのかも知れません。

私の場合番外全てを回ることは体力的にとても無理ですが、出来る限り人様の飛ばす所も行ってみたいと 考えました。

行程の中でツアーでは行かない番外霊場その他も行くことと成りました。愛染院 、柳水庵、星の岩屋、椿堂、27番神峰寺奥の院、36番清龍寺の奥の院、54番奥の院の龍泉寺、60番横峰寺星が峰遥拝所、69番観音寺で琴弾山からの寛永通宝の砂文字も見ることが出来ました。

特に星の岩屋は強い印象が残っています、流れ落ちる滝、その滝の下側に有る弘法大師石像。
大師 が悪い星を閉じ込めたと言われる洞窟、その洞窟から見る大師の石像は神秘的でした、 裏見の滝と言うそうです。
また、訪れる人も希なのでしょうか、お寺は無人でしたし、境内ではもとより行き帰 りとも誰にも行き会わなくて、静寂そのモノ、滝の落ちる音だけが響く何とも言えな い雰囲気をかもし出していました。

19番の立江寺から20番の鶴林寺に向かう途中、星谷橋で勝浦川を対岸に渡って約 2kM程登った所で歩きでも往復1.5時間も有れば楽に行ってこれます。尚乗用車 以下で有れば直下迄入れます。

もう一つ特筆モノは金剛頂寺で執事様のお計らいで本堂地下の88ヶ所の仏像の絵を 、更に霊宝殿では真言8祖の板絵、お釈迦様の涅槃軸、旅道具等の寺宝も見せて頂き 感激しました。

さらに、前神寺では権現様の縁日に行われる祈祷や護摩供養も経験することが出来ました。

長距離の歩行を列車や路線バスにして、滞在時間に余裕を持つ事で、団体での忙しい 遍路では味わえない体験をもしました。

ほんの掛け出しですが、何等かのご参考に成れば幸いです。

なお、この紀行文は99年5月から11月に亙ってパソコン通信ニフティーサーブのFshikoku(12)会議室にUPした物を手直しした物です。

 四国の霊場めぐり 第1回

みなさん、こんにちは。 前編で私のお参りする方策等を書きましたが、 今回は楽しかったこと、苦しかった事を書き込みます。

出発に当たっては天候を勘案し4月5日に決め、夜行の高速バスで徳島入りをしました。

4月6日:先ずは定石どおり1番霊山寺から、ここで必要な衣装やこれから要る物を買い揃えていよいよ遍路の始まりです。
緊張しながらたどたどしく般若心経を読遥する。

初日1番さんを出たところで4人組みの歩き遍路に出会い、同道したり後に成った り先に成ったりで2番極楽寺、3番金泉寺、4番大日寺、5番地蔵寺、6番安楽寺、今日の宿が有る7番十楽寺、同道した者の宿が皆同じ、女性とは別部屋とは言うものの唐紙一枚です。

休む前は唐紙を開け放してお話をしたり明日に備えての支度やら・・・、特に荷物 の多い少なが話題に成り、リュックサックの中身を全部ご披露しながらわいわいがやがや、 荷物整理に終始し中には宅急便で送り返す方も。

北海道からは勤めを止めてやって来たうら若き女性、伊豆の女性の二人ずれ、神 奈川は私を含めて計2名、此処に来るまでの不安や安堵感、これからの道のりを 含めた計画など昨日までは見知らぬ人とは思えない賑やかさでの宵でした。

4月7日:2日目は宿が違うのですが途中迄は同じ、夫々見所も違い後に成ったり先になった り、途中お坊さん夫妻にも出会いました、このお坊さんの般若心経の迫力は凄かっ た。

9番の法輪寺の境内で茶店のおかみさんから、美味しい鳴門金時の焼き芋と手作り のお餅をご接待して頂きました。おかみさんありがとう!。

10番を過ぎて今度は11番藤井寺なのですが、私には少し長すぎる様なので今日 は吉野川の潜水橋を渡った所で10番切幡寺と11番のほぼ中間の川島町で泊まる。

宿に 着いたのが可成早かったので近くを散歩する事でうろうろ!、近くの小山の上に川 島神社なるお社を見つけ登る事にし酒屋でワンカップを買って登る!。
お社の裏からは 吉野川が手にとるよう、絶景です、桜も満開!、花見で一杯としゃれ込む。
このお 山にはミニ88ヶ所が有る、これを回り宿に戻る、歩きの遍路さんしか通らない所為か宿は空いていました、車遍路さんは隣町の鴨島町を通る様ですね。

今日の泊まりは角万米谷旅館。客 は2名とかで2間を自由に使う贅沢を味合う。
ここの若女将さんのお酌で再度一杯やる、ぐいのみが気に入ったので若女将さんに 之を貰ってしまった。サービスが行き届き大満足でぐっすり休む。

4月8日:3日目は藤井寺まで行って、阿波の難所と言われる12番焼山寺への登りが待っている、 藤井寺へ向かう途中道を間違え2kmほどロスをする、あせりが有ったのだろう。

焼山寺の登りは流石に遍路ころがしと言われるだけ有ってきつい、ハーハー・フーフー言い ながらの登り、柳水庵で昨日出会った伊東の2人連れと出会う、一本杉庵を過ぎて 今度は左右内の集落まで下る、うーん勿体無い何処までも下がる気がして仕舞う、 やっと沢に出て登りにかかる、最後の登りと気を引き締めて登るが流石疲れが溜ま って歩みがのろい、苦有れば楽有りと自分に言い聞かせて、何とか登り切る、此処 で昨日別れた4人組みと再会する、本当は此処で泊まりたいのだが、満員とかで下 まで降りる由、別れを惜しむ!。 私は今日は此処の宿坊で泊めて頂く。

宿坊で通された部屋は可成大きい、今日は此 処で何人泊まるのか聞いた所私1人だという!、うーん勿体無い、先程別れた4人 づれは何処まで下ったかなーと思うと心が痛む。
聞く所に依れば相部屋は色々問題が有ってやらない様に成ったようです。 山の上でも合部屋を嫌う人が居るようで残念だと思う。

4月9日:4日目は今回の最終日、途中は路線バスを使う、次の札所を通らず別の札所の近く を通る、先まで行って逆打ちするかどうか迷う、矢張り真打ちで行こうと途中でバ スを降りて13番大日寺まで約6kmを歩くことにする、鮎食川のほとりを淡々と歩く、で、 大日寺に着くと、何と昨日下った4人組みの内の3人に出くわした、朝5時 に歩き始めたとか、話して居るうちに後の一人も到着、私は途中の一部がバスでし たが他は全部歩き、何やら心苦しい!。

あとは皆で16番観音寺まで同道する。 この後3人は此処で泊まりとの事で名残を惜しんで別れる、17番井戸寺へは2人になった 、私は17番で今回は一旦自宅に戻る、北海道のうら若き女性はこれからも続けて歩き 通すとの事で此処で、先々の無事を祈って別れ、一路帰路に就く。

今第1回目は雨に合わず暑くも寒くも無く快適な気候でした、過去のLOGを読むと 足の豆の為に苦しんだご経験談が有りますが、幸い濡れなかった為か大丈夫でした。 あ、靴は軽登山靴に靴下は薄いもを下に厚いものを上に重ねて履いています、薄いの を履くのは滑りを良くする為です。 K.ame       

次項に続く