七色の厨子
書棚と玩具箱も手狭になってきたし、そろそろ過去ログの整理もしたい。
| コーナーのタイトルは、内容が初期設定と似て非なるものになった場合に備えて熟考いたしました。 |
| あれこれ造作を変えていく予定ですので、長い目でお見守り下さい。 |
こんな映画を観ました(劇場編) 2009年 前半
| マンマ・ミーア |
| 少年メリケンサック |
| 七つの贈り物 |
| ジェネラル・ルージュの凱旋 |
| マダガスカル2 |
| レッド・クリフ PART2 |
| マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと |
| バーン・アフター・リーディング |
| お買い物中毒な私 試写 |
| 天使と悪魔 |
| 消されたヘッドライン |
| ハ ゲ タ カ |
| 余命一ヶ月の花嫁 |
| トランスフォーマー・リベンジ |
マンマ・ミーア 09.02
真冬は出掛けようと思っても天候に左右されることが多くて。取り込みごとがあってもなくても、新年最初の映画を観る時期は、いつもこんなものかもしれません。
タイトルはいつかどこかで聞いたことがあるし、アバの曲も殆ど聞き覚えがある。予告編の賑やかさが心に掛かったこの作品、上映直前に前売券をやっと購入。アバはダンスミュージックというより、中学くらいからよく耳にした音楽という認識ですけれど。結構入っていた平日午前中の観客は、筆者より少し年上の方々が多めでした。
ギリシャだからギリシャ正教とは限らないだろうけれど。でも、結婚式を執り行う方の装いは、どう見ても神父さま。とにかくカトリックとかそちら方面に思えることは確か。それでもって田舎の島で、こんなことでいいのか!?いや、いいわけはない。今を去ること二十年前、ドナ(メリル・ストリープ)をなじった母親はある意味正しい。
場所がどこであれ、かなり深刻な話で歌って踊っている場合じゃないんですですけれど、それはそれ。ロックバンドを追っかけて、はじける青春。それでも、生まれた子供はきちんと育ったんですから。
独身主義者に、離婚太り&整形形成マニア、ドナの友人の二人がとっても素敵。独身主義者のロージー(ジュリー・ウォルターズ)あなたミセス・ウィーズリーだったんですか。
三人いる父親候補の一人、冒険家のビル(ステラン・スカルスガルド)はパイレーツ・オブ・カリビアンのウィルの父親、ブーツストラップビルだっていうし、わからないものです。
残る候補は二人。007を見てないので、サム(ピアーズ・ブロスナン)を色眼鏡で見ずに済んだのは良かった。ハリー(コリン・ファース)は確かに見覚えのあるイギリス人男性って気がする。彼に関するオチって、ちゃんと伏線があったのかなぁ。もしあったのなら、道楽者はどうやら見落としてしまったようです。
日射しにすけるような金髪、青い瞳。親子の役なんだから雰囲気が似ているのはあたりまえですけれど。文字通り輝いている二十歳の娘ソフィ(アマンダ・セイブライド)にも、やがては母と同じような黄昏が訪れる。
役者さんたちの歌声&ダンス、思っていたよりもずうっとノリノリで大きなスクリーンで観たかいはありました。エンドロールの登場人物が歌い踊るオンステージ、女性陣は思いっきりはじけてたけれど。
三人の父親候補の皆様、ちょっとまだ照れが入ってませんか。本編中の、桟橋で足にひれをくっつけた男の子たちの群舞は大変だったろうなぁ。ええ、ちゃんと踊りを見てましたよ。躍動する筋肉だけじゃなくて。
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少年メリケンサック 09.02
モントリオール映画祭は、もちろん名誉なことだけれど、なんだかんだ言っても、アカデミー賞は世間様の認知度が違う?弥生三月以降は大きいスクリーンにかかるらしい「おくりびと」の余波をうけるのはこの作品だろう。
それでなくとも、公開後週を追うごとに上映時間がイマイチになりつつありましたし。見るなら今とこれまた有効期限間近の割引券を握りしめ、如月の末に宮崎あおいちゃんに会いにいってきました。
コンサートと名のつくものは見たことがあるけれど、ライブは未経験〜。バンドで業界なお話なので、あおいちゃんじゃなかった、栗田かんなが携帯を取ると、「はいはい、奈々です〜」と言いそうな気がするのは最初だけ。
「業界」だって今日そう景気が良いはずはなかろうに。契約社員とはいえ、なぜこの子を雇っている!?もしかして社長?メイプルレコード社長時田(ユースケサンタマリア)がゲイだって設定は、観客のこーゆふ発想を排除するための手段だったりして。
少年メリケンサックの元マネージャーさんが、いかにも胡散臭くて好き。ピエール瀧さんというお名前と電気グルーヴというグループ名くらいは存じ上げていたのですが、ピエールさんてこんな方だったんですね。
逆に、風の中の昴〜な田口トモロヲさんは、ううぅ、この人誰だっけなと悩むことしばし。少年メリケンサックの再結成が良いリハビリになったのかしらん、元グルーピーにちがいない奥さんもいい味だしてました。
女の子の仕事って、男って何だろう。大音量な音楽に乗っかって、ものごとの本質が見えてきたりして。手に嵌めたメリケンサック並の鋭さで、アキオ(佐藤浩市)の下世話な言動が鋭く真実を突きます。
アキオ・ハルオ(木村佑一)兄弟の実家、作並家は、敷地内に向かう道路の傾斜に至るまで、まるで誂えたようにのどかな風景。東北の農村だってのは了解したけれど。結構上手だった兄弟の訛りは、宮城って言うより福島な気がしたぞ。あ、それからハルオさん、あれだけの数の牛を長期間人任せにするのは、かなり無理があると思いますのであしからず。
メイプルレコードの稼ぎ頭、TELYA(田辺誠一)はどう考えてもあの人がモデルだろうとは思うけれどあとはさっぱり。エンドクレジットを見ると往年のロッカーや現役のバンドの方々が多数出てらっしゃるので、お好きな方にはきっとまた別の楽しみ方があるんだろうなぁ。
コンサートや楽器がなる場面はそれなりの音量。こういうのって自宅のTVでDVDで見るとこまめに音をいじらなきゃならないから面倒なのよね。またせっかくこしらえた音なんだからきちんと聞いた方が絶対楽しい。エンディングの曲も意表を突かれましたし。劇場で一度、観て聴いて下さい。楽しいことは保証します〜。
ひどく個人的な おまけ
ええ、そうです、娘さんの頃に流行ったんですよ。さださんもふきのとうも好きだったったけれど、アメリカン・グラフィティ・グローイングアップ、その他いろいろ、オールディーズも好きだった。そののち、大瀧詠一やら山下達郎が、カーステレオがあるかないか微妙な車のBGMだったこともありましたっけねぇ。
元パンクな社長の少しトサカ長めのや、ローディーをやってた頃のアキオ。顔立ちの好みはこの際置いといて、左右からなでつけられた髪の流れがとっても綺麗。凝ったダックテイルのリーゼントが見られたのは楽しかった。
昔々、日本人だとあんまり背の高くない黒髪の男の子が、ボックスシルエットの色鮮やかな(パステルカラーもしくは原色の両極端〜)スーツに細いネクタイをしてるのなんぞは、なかなかいい景色だった頃を知っている人間の感慨です、以上。
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七つの贈り物 09.03
その1
年に何度かよくあることで、家族の用事につきあって県庁所在地へ。いつものように映画を観ようと思い立ったけれど、毎月朔日は映画の日、しかも日曜日って……。といいつつ三月だったのが不幸中の幸い〜。三月朔日は高校を中心に卒業式が多いせいだろう、思ったほどの混雑ではなし。
どうせ大きなスクリーンで観るなら、地元シネコンにかかっていない作品を見たいのが人情。されど今回はどれも時間が合わず、「七つの贈り物」を観賞。
ウィル・スミスって素敵な役者さんだと思うんですけれど、この作品はなんだかなぁ。
主人公が「七つの贈り物」を思い立った動機も経緯も確かによく判る。でもそれだけ。事情は判ったけれど、だからこそあなたにはとことん生きる義務がある。いや、生きなくてはいけない。もしくはもっと他にやることがあるだろうなどと憤ってみたりして。ストーリーが佳境に入ってゆくにつれ、そんな思いが増幅してゆく道楽者。
贈り物を受け取る側、エミリー(ロザリオ・ドーソン)がディナーの夜に来ていたビーズがあしらわれたドレスは、素材もデザインもエルキュール・ポアロシリーズに出てきそうな感じのアンティーク?で素敵だった。エズラ(ウディ・ハレルソン)は、長めの髪にヨーロッパ系な顔立ちで、ヴィゴ・モーテンセン好きとしてはちと気にかかる。
整った顔立ちの白人と言えば、主人公の子供の時からの親友はかなり裕福そう。とってつけたようにキュートな黒人の妻がいるのは、あの人がリベラルでまっとうだってことを強調したかったんだろうなぁ。
おもしろくなかったっていうのとは少し違うのですが。「七つの贈り物」は、納得のいかない作品だったことは確かです。といいつつ諸般の事情により、その2に続く。
その2
「七つの贈り物」を県庁所在地で観た翌日の月曜日、映画鑑賞券が一枚届きました。タイトルはもちろん「七つの贈り物」ローカルラジオの懸賞に応募したのは確かだけれど、はずれたとばっかり思ってたんだよぉ。こんなことなら、多少時間をずらしても別の映画を観ておくんだった。
過ぎたことを悔やんでも仕方ない。地元シネコンで観ればまだポイントもつく。よぉし、もう一回観てやろうじゃないの。
「おくりびと」は朝から満員御礼、大盛況。それにひきかえ、こちらは……。あれは確か夏休み直前の平日9時台、「ブレイブ・ストーリー」に引き続き、地元シネコンの大スクリーンを独り占めかと思ったけれど、さすがにそうはならなかった。でも、観客総数四人じゃ、壁の大きなポスターの絶賛上映中の文字に偽りありだわなぁ。
二度目のこととて、字幕にあまり集中しなくて済むので、家具や風景、写真などにところどころ気を配ってみる。ベンと弟の電話での会話は、改めて聴くととても趣深い。
おぼろげではあるんですが、弟の背後の壁に物語の核心を示す写真もちゃんと貼ってありますし。写真は、他にも似たようなのがいくつかありましたね。エミリーとエズラが会う場面のエズラの視線も、いわれてみれば納得ですし。
一回目は、老人病院の経営者だか理事長、グッドマン氏にまつわるエピソードがよく飲み込めませんでした。夕方、お風呂につかりながらあれはこーいうことだったのではあるまいかと改めて頭を巡らせて得た結論は、うん、まあ、だいたいあってました。
グッドマン氏も商売なんだから経費節減も大事だろうけど。たとえば、病人がコールしてもスタッフがなかなか現れないとか。あそこまでひどくはないけれど(ないと思いたい)、高齢者の長期入院というのはものすごく身近な問題なので、あの話はすごく後味が悪かった。
もともと、後味の悪い話なんですけれど。私財を投げ打って基金を作るとか何か。やはり、ベンにはもっと違った道があったような気がします。
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ジェネラル・ルージュの凱旋 09.03
予告編はたんと見たんですけれど、劇場で見ようかどうしようか迷っているうちに公開前日の金曜日。明日からセールだけど、これは全部出ちゃうなきっと。某大手レンタル店では準新の第一弾「チームバチスタの栄光」を正規料金で借り、前売券も購入。
「チームバチスタの栄光」もおもしろかったけれど、DVDで事足りたようなと思いつつ、劇場へ。ドクターヘリの音と映像以外は大迫力ってな場面もあまりありませんし。第二弾もDVD、やっぱり準新作ぐらいになったあたりでよかったかなとは思いつつ、おもしろかったことは確か。
恵まれた体躯・またの名をでかい図体。どんなキャラクターも阿部寛さんなのだけれど、厚生省の白鳥と財務省の下川路(タイムマシンはドラム式)はまあ別人ですもんね。嫌みで押しの強いところはチームバチスタの頃とちっとも変ってない白鳥さん、小児病棟の子供達から見れば、あなたはまちがいなくガリバーです。
不定愁訴外来、通称愚痴外来の田口先生(竹内結子)はうちのテレビで見ても大きいスクリーンで観てもとっても綺麗。
結べば、まとめればいいし、意外と手入れが楽だから。激務な女医さんにはロングヘアが多いという説は本当なのでしょうか。仕事中の一見無造作に束ねた風の長い髪もとってもよく似合ってますし。これだけの人が一度は結婚して子供もいるんだから、元夫はやっぱり只者ではないかも。なんて映画に関係ないことを考えたりもして。
白い営業車に、こじゃれたロゴ入りで社名が大書きしてあるにちがいない。速水医師に利益供与をしている?メディカルアーツって、いかにもありそう、こういう営業の人っていそう。
錯綜する登場人物の中で、ある人のとりすました表情が崩れる場面が結構良かった。それまでの芝居がちゃんと生きてるというか何というか、コミカルで人の良さそうな役柄が多いこの役者さんの、別の一面を見た気がしました。
疑惑の渦中にあるジェネラル・ルージュこと速水医師(堺雅人)がかっこいいだの冴えてるだのって話はあちこちで耳にしたけれど、確かにその通り。道楽者の推理は、半分くらい当たってました。
口がむずむずして仕方ありませんが、ルージュの意味&事の真偽は劇場なりDVDなりで映画本編を御覧になってどうか御自分で確かめて下さい。
おまけ・余白・雑感 ちょっとだけネタバレ
速水が利益供与を受けた銭を救急につぎ込んでることが判らんわけがあるまいが。そんあに経理がずさんな大学病院には入院したくないぞぉ。小児科・産科の熟練医師の確保が難しいのは大学病院も一緒なのかな今時は。
自分が付いた人の浮き沈みってのは医師にとっては死活問題なんだろうなぁ、大学に残ったりしたら特に。ジェネラル・ルージュの理念は崇高だけれど、数字は大事だし、あれじゃ医師も看護師も身体が持たないことは確か。
人よりうんと勉強して努力したのだからお金とか美味しい目をみたいってのは人情だと思う部分もあるわなあ。いけない人たちの言うことにも一理あるというかなんというか。
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マダガスカル2 09.03
公開翌週のとある平日、この日は我が街の教育・文教施設関係の行事が重なっていたらしく、地元シネコンは車も観客もかなり少なめ。
字幕版の上映があればそっちに行ったかもしれないけれど、ないものは仕方ない。観客総数四人。道楽者を除く三人のうちわけは、後の席の学齢前の坊やとママ、ママのお友達もしくは坊やのおばちゃん。二時間弱の上映時間中、どんなにお行儀がいいお子さんだって、ずうっとじっとしているのは無理だってば。
悪気はないんですよ。でも、お互い気持ちよく映画を観たいでしょ。上映開始間際、シアターの窓口に出向いて自分の隣席に観客がいないことを確認。事情を説明して了解を取り、席をひとつずれる。
一緒に映画を観た方たちが具体的にどうこうっていうことではなかったのです。こういうことってほんとにあるんだ。映画を観る直前の週末、朝っぱらからモンスターペアレントの実物に思いっきり遭遇しまして、あらかじめ予測できる?困難はできるだけ回避したかったのです。
人間のモンスターなパパは願い下げだけれど、ライオンのお父さんは文句なしにえらい。子供の頃のアレックスもやたらめったら可愛いですし。これ、そういう映画じゃないはずだったんだけれど。父子が生き別れる映画の冒頭から、道楽者は思いっきりもらい泣きしちまいました。
見た目や食習慣(一作目で出てきましたね)いろんなことが違っても、みんな仲間だし友達。人間も動物も集団になると思いがけない行動に出るのは一緒。お猿の王様のような施政者もいそうです。あ、妻がママがつおいのも同じかなぁ(笑)予告編に出てくる布の切れ端の話は、予想以上にママの存在感が際だってました。
I like move it 踊るの好き好き〜。この歌の題名も和訳がはまっていて味わい深いなぁ。うん、サーフズアップのシバレルタウンに勝るとも劣らないセンスだわ。軽快な音楽と圧倒的な質感の間にちりばめられたお話は、教訓と笑いに満ちあふれ、どれも素直にうなずける。
前作以上に今時言葉満載の吹替えも、みなさんとっても良かった。残念なのは、ライオンたちのつやつやふさふさのたてがみと、ぷにぷにしているにちがいない肉球にさわれなかったことくらいでしょうか。ペンギンズのおつむもできればなでなでしたい。映像も音も映画館の大きいスクリーンで観る価値はあります。皆様、もう残り少ないですが、この春休みにぜひどうそ!
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レッド・クリフ PART2 09.04
PART1は前売券で吹替版を普通の平日に。PATR2はポイント鑑賞券で字幕版を公開初日に。上映時間とこちとらの都合が合えばたまにはこういうこともあるのです。
たとえ、情報量は少なくとも。金城孔明の台詞を役者さんご本人の声音で聞きたいってのが、字幕版選択の主たる理由。PART1は吹替え版のみの上映だった地元シネコン。今回きっちり字幕版の上映があるのは、前回も字幕で見たかった大人が結構多かったってことなのでは。
孔明はもちろん、他の役者さんも。同じお話でも、意味はわからなくても、彼の国の言葉で繰り広げられる「赤壁の戦い」は、中国の冒険活劇を見たという満足感でいっぱい。
このフレーズ、いつかどこかで聞いたことがあるような。とりあえず、風林火山だけは把握しました。登場人物がよく詩を口ずさむので、漢文がお好きな方はなお一層味わい深いかと。
風と闇に炎が映える赤壁の戦いは、もちろん圧巻、大きなスクリーンで音で見たかい大あり。アクションシーンも主たる登場人物だけがすごいわけじゃありません。敵方、切られる人たちの動きもすごい迫力。一作目でとってつけたように出てくる蹴鞠も、戦とは大義もへったくれもないものだということをちゃんと教えてくれますし。
紅二点のお二人、一作目より存在感&美貌が増してやしませんか?周瑜(トニー・レオン)の妻、小蕎(リン・チーリン)はさもはかなげで、絶世の美女という評判に今回は素直に納得。孫権の妹、尚香(ヴイッキー・チャオ)は気力充実、行動力に満ちあふれ元気いっぱい。男勝りでもひょうきんな顔をしても、意志の強そうな大きな瞳はきっちり美しい。言葉の問題はあるでしょうけれど、本邦のおきゃんな町娘姿の彼女を見てみたくなりました。
超雲は一作目に引き続き目立ってる。関羽・張飛の二人もやっぱり様式美。海賊上がりの甘興(中村獅童)もきっちり見せ場があるけれど、劉備(ユウ・ソン)はうーん。劉備が今ひとつ影が薄く感じられるのは、若干若さが不足気味&施政者たる者清濁併せ呑む器量がないと嫌だという、道楽者の好みがあからさまに反映されているせいかもしれませんけれど。(あ、でも、田中芳樹著:銀河英雄伝説のヤン・ウェンリーは好きですよ。彼の死の場面では号泣しました)
この殿様にくっついていると何か良いことがありそうな、まあ損はなさそうな気がする。雑兵・武人・末席の愛妾。こちとらが何であれ、曹操って対する者(もちろん敵以外ね)をそんな気にさせてくれる人のような気がします。
レッドクリフPART2の曹操(チャン・フォンイー)もその手のオーラを遺憾なく発揮。後の歴史を知る者としては、窮地に陥った曹操がことあるごとに「最後に勝つのは儂じゃ、我が血筋じゃ」と叫んでいるように思えて仕方ありませんでしたし。
道楽者は劉備よりやっぱりこっちがいいや(笑)たまさかに情けをかけた後、劉備にくよくよ悩まれるのは嫌だけれど、曹操に忘れられるのはまだ許せる気がしますから。
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マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと 09.04
芋の子を洗うとはまさにああいう状況を言うのではないでしょうか。まだ学校はじまってないもんね〜。いくら料金が千円だからといって、四月朔日に映画を見に行ってはいけないことがよく判りました。
誘導員さんが出張っている近間に車を駐めようなんてことははなから考えていないので、その辺はわりと簡単にいきましたけれど。そこそこの収容人数のスクリーンは、窓口の人の大変混み合っているという言葉にほぼ偽りなし。
それででもって、この映画を見に来たってことはみなさん、犬はもちろんお好きですよね?予告編も、リチャード・ギアの忠犬ハチ公だったし(笑)
マーリーとその兄弟姉妹、レトリバーの子犬がスクリーンに映し出されるなり、感嘆の声で満ちあふれる場内。Clearance Puppy を 「セールわんこ」とは何とも心憎い。字幕の松浦美奈さん、素敵な翻訳をありがとうございました。
地元シネコンでは字幕版しか上映されていなかったのですが、それも理。この映画、ジョン(オーエン・ウィルソン)とジェニー(ジェニファー・アニストン)のローガン夫妻の子育てはさておき、それ以前のお話もきちんと描かれています。それほどきわどくはないのですが、字幕の台詞はいちいちリアル。検診だのエコー映像だのもしっかり出てきます。親御さんの方針・お子さんの年齢によっては観賞に注意が必要かもしれません。
マーリー役のわんこは、全部で22頭だそうですが、大人になりかけの頃と晩年、毛色が白っぽい個体がことのほか可愛かったなぁ。マーリーに限らず、いろんな犬が出てくるたび、思わず口元がほころぶ道楽者。
砂漠の嵐作戦は1990年。ジョンの髪型やら車の感じもそんな感じだし、ローガン夫妻は2009年現在50歳前後だわなぁ。結婚・仕事・子供。時に歩み寄り、すさまじく反発もして。思い通りにはゆかない人生を共に歩む上で、夫妻それぞれの思惑は一致したりすれ違ったり。
うむむ、この時点でのローガン家の年齢構成は。どうしても現在直面しているとある事態を想起してならぬ。ローガン家の二番目の子が生まれたばかりの頃、高級住宅街ボカの売り家を、ジョンがマーリーと見に行くあたりは、個人的なつまらない事情(子供・孫と名のつく小さい人のやることだから。すべてをこの一言で片付けられたら、赤の他人はたまりませんよってな話)のせいでどうにも感情移入できませんでした。プールで泳いでいるマーリーはとても楽しそうでしたけれど。
人間、やり直せることとそうでないことが確かにあるよなぁ。本人が意図したこととはいつも微妙にちがっているけれど。ジョンが順調にステップアップしてるからまあいいか。ジェニーがいつまでも若く美しく、かつハウスワイフ以外の何者でもなくなっている展開もありえなさ満点で納得いかないし。
でもねぇ、セールわんこと家族それぞれの絆は、やっぱり掛け値なしに泣けてくる。いちばん上の坊やのパトリックは、マーリーが年老いた分だけ大人になって、かなり道理をわきまえてる。真ん中の坊やはひたすらけなげで、末の女の子は愛らしい。ところによっては、すでにどらえもんやプリキュア、ヤッターマンに駆逐されている可能性も大ですが。犬好きの方は、とりあえず一度御覧になって下さい。
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バーン・アフター・リーディング 09.04
どこへも出掛けなかったけれど、一回映画を観た。今年の黄金週間はこのように定義づけ&分類されて、道楽者の記録と記憶の引き出しにしまい込まれる予定。
黄金週間期間中でも、平日は平日。それでもって朔日は映画の日。他にもいくつか上映時間の合う映画はあったけれど、それなりの混雑を鑑み、また予告編を何回か見たよしみで、バーン・アフター・リーディングに決定。
オープニング・クレジットが別枠のブラッド・ピットも、ジョージ・クルーニーも、ジョン・マルコヴィッチだってちゃんと知ってる。あまりなじみのない若くない女優さんたちも、迫力十分。
ああ、それなのに、徹頭徹尾、映画全編に漂うズレ、お馬鹿さ加減は一体何だ!?コーエン兄弟の作風ってこういうのなんですか?どいつもこいつも、まったく腹が立って仕方ない。あなた方はなぜ、どうして、自分の日常や身近な人間にもっと目を向けようとしないんだ。百歩ゆずって二組の夫婦の場合は、かつてお互いに目を向け合っていた時代もあったってことなんでしょうけれど。
パーティーはたいてい必ずパートナーと二人で出席。海の向こうでは、夫婦・パートナーその他もろもろの男女関係において、枯淡の境地みたいなのは存在しないんですかねぇ。そりゃ男と女であることは大切なことだとは思いますよ。でもね、いつまでもどこまでもああまで真摯にそのあたりのことを突き詰められると、極東の島国の人間は正直げんなりしてしまいます。
不倫相手の医師、ケイティ(ティルダ・スウィントン)が離婚を決意した途端腰が引けてる感まるだしな時のハリー・ファラー(ジョージ・クルーニー)と、スポーツクラブの支配人テッド(リチャード・ジェンキンズ)には素直に感情移入できましたけれど。
ブラピってたしか結構、齢いってたはず。鬼籍に入られたり、往年の輝きがなくなったり。洋の東西を問わず、年上のいい男が減少の一途をたどっている昨今、そんな大事なことを間違えるはずはない。
でも、この映画のブラピじゃなかったチャド・フェルドハイマー君、すさまじく若く見えます。それも、脳みそつるっつるな感じ全開で。ipodから流れる音楽にノッてゆらゆら揺れてるチャドを眺めながら、ブラピってただの男前じゃなかったのね、いい芝居してるじゃないと感心することしきり。
でもねぇ、チャド。いくら脳みそつるっつるでも、いやだからこそ。あなたのその見た目なら、スポーツクラブにやってくる有閑マダムたちが君を放っておくとはとても思えないのだけれど。職場にお金持ちの女性がやってこなかったとしても、アフター5もあるわけだし。
オズボーン・コックス(ジョン・マルコヴィッチ)が名門大学出身なあたりは、グッド・シェパードもこうだったとしみじみ。コックスの年齢と相まっていかにもありそうだったけれど、チャドに関するこの点だけは、やたら現実味がない気がして仕方なかったぞ。
たとえば、マイフェアレディのように。チャドのぴちぴちのお肌に手持ちの札束で磨きをかけようというご婦人は、ほんとにいなかったのでしょうか?マイフェアレディのような洗練が無理なら、それはそれでいい。もしもこの身にそういう財力があったなら、チャドを後々健康に支障が出ない程度にこんがり焼いて、南の島なんぞに持って行きたいけどなぁ。
艶っぽい小道具?も登場しますし。そんなにあからさまではないけれど、それなりに。この映画にR-12指定がついているのはバイオレンスよりそっちの意味合いが大きいようです。
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お買い物中毒な私 CONFESSIONS OF A SHOPAHOLIC 試写 09.05
予告編の賑やかさとカラフルな色合いに引かれ、前売券を買っておこうかなとちょっとだけ思う。劇場に貼られていたポスターの隅に試写会の三文字を見つけて応募、めでたく当選。
日記ものの映画っていうと、ブリジット・ジョーンズはおもしろかったなぁ。
己が歳をとったせいだろうか?ブリジットには素直に感情移入できたけれど、レベッカ(アイラ・フィッシャー)はうーん。お買い物中毒で、ちょっと高額の借金を抱えてるだけ。
ファッションセンスは悪くないし、彼女キュートで可愛いけれど、ひらめきも確かにあるけれど、だから何!?黒髪で独特の雰囲気を漂わせてる親友のスーズ(クリステン・リッター)の方が、ずっとすてきな女の子だと思ったのは私だけでしょうか。
お買い物中毒も立派な依存症。スーズはもちろん、周囲のいろんな人に迷惑をかけたおすレベッカ。
「私は、フローレン。○○依存症です」
同じ悩みを持つ者同士、椅子に座って輪になって。アルコール、ドラック。怒りを抑えるセミナーなんてのもよく見かけるなあ。海の向こうじゃ、ああいう形式が一般的なんでしょうね。「私は前任者とは違うわよ!」白髪交じりのボブが長身の肩先で軽やかに揺れる、買い物依存症の人たちの世話人さんは、存在感と迫力に満ちあふれてて印象深かった。
知ってるのも知らないのも。エンドロールに登場するブランド名はあまりにたくさんありすぎて到底読みつくせない。レベッカのお買い物心をくすぐるマネキンさんたちは、どういう仕掛けなのかちょっと知りたい気がしました。
道楽者も女のはしくれ、買い物が嫌いだとは言わない。指輪を筆頭にアクセサリーに凝った時期もあったけれど、この頃は冠婚葬祭以外殆ど不要。こじゃれたお洋服やバックに目がいかなくはないけれど、何の変哲もない綿の白いブラウスなんぞの値段を見ては、この金額ならもう少し別の使い方がありそうとついつい思う。
やっぱりレベッカとは、可処分時間が違うのかもしれない。ちょっと根を詰めて本を読んだりするとすぐ目が疲れる。たとえ岩波文庫はもうしんどくても、源氏物語の原文を、大きな活字であと一回は通読したい。
綺麗なお花や風景、鎧や仏像、お寺も見たい。もちろん映画や舞台もね。素敵なものを見たり聞いたりしたら、その話をこのサイトにも載せたいし。買い物に費やすお金と時間があったなら、他の道楽にしっかり集中して使いたいです。
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天使と悪魔 09.05
「ダ・ヴィンチコード」吹替え版の上映会を「天使と悪魔」の試写と激しく思い込んだ都合上、観る気満々、いやもうすっかり見る気になってしまいました。されど、複数申し込んだ鑑賞券プレゼントの懸賞はみな外れ。かくなる上はと、公開後しばらくたった水曜レディースディに字幕版を観賞。
ボインが西を向きゃヒップは東〜。天使の像の指先やら何とかの矢やらが指し示す方角には、いわくありげな図形や記号がずらりと並ぶ。それを読み解いては、文字通り縦横無尽にローマ市内を疾走するラングドン教授(トム・ハンクス)
英語の台詞だけ日本語に吹替えるという吹替え版の手法は、このシリーズの場合結構あってるかも。かなりのスピードで繰り広げられる蘊蓄の数々に対し、日本語字幕の字数はあまりにも少ない。ま、情報量が少ない分原語ならではの臨場感はたっぷり味わえましたし、興をそがれる程ではありません。
たんと登場なさる聖職者の皆様&バチカン関係者。映画の冒頭、打ち壊される黄金の指輪を見て、「あ、この指輪、法皇がロレンツォに懇願されて、オリヴィエに授けたのときっと同じだぁ」などとと思ったいにしえの少女はいらっしゃいませんか?または、スイスガードの色鮮やかな制服を見て、伯爵のぬりえを思い出したりとか。
緋の衣が枢機卿だってのも少女マンガで鍛えたかいあってなんとなく理解できる。でも、ローズピンクもしくはショッキングピンクの衣の方はどういう階級?と、とにかく皆さん一人残らず、信仰心に厚く真摯に神と対峙していらっしゃいます。
この人はこれで終わるわけはない、絶対怪しい、怪しすぎる〜。などと言いつつ道楽者の予想は当たったのもあり、はずれたのもありさまざま。人間、まだまだ捨てたもんじゃない。よし、ということは次の法皇猊下はこの方だと思ったのはしっかり正解でしたけれど。世界中およそ10億の信者を率いるというのは、選ばれし者の恍惚もへったくれもない、並大抵のことではないよなあ。新法皇に対し、広場で歓呼の声を上げる群衆が、一瞬黄金か宝石に見えました。
原作はあるけれど、ミステリーなのでネタバレはなし。
あの何気ないエピソードがこうくるか。怪しげな文章やお話をこねくり回す書きたがる者のはしくれとしては、あからさまなのもごくさりげないのも、伏線の張り方がとても参考になりました。
原作者、執筆の資料を収集する過程で、まさかあんなことはやってませんよね?空調その他いろいろ、最先端の設備を供えたバチカンの資料保管庫内でのラングドンの所業は、心ある図書館関係者が見たら怒り狂いそうです。
ラングドンの謎解きの相棒、美貌の学者は一作目のヒロインよりかなり影が薄め。一作目のヒロインは格が違うからなぁ。ラングドン教授がバチカンに嫌われれている理由と、彼の苦手なものは知っておいた方が、「天使と悪魔」の世界がより広がりを増すことうけあい。
広がりを増すといえば、三年の月日の経過がなせる技か、音がかなり良くなっているような気もしました。どこがどうと具体的には言えませんが、短期間に似たような場所で観賞したのでそうそう的外れな見解ではないと思うのですが。
今ならレンタル店のやたら目立つところに置かれているにちがいない。一本くらいは戻ってきてるかもしれないし。「天使と悪魔」を見る前に「ダ・ヴィンチコード」の観賞をお勧めします。
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消されたヘッドライン state with in 09.06
ザ・ホワイトハウスの続きをやってくれないNHKなんか嫌いだ。そう言いながらも全六話のBS英國ドラマはどれもしっかり見てました。そのうちの一作が、消されたヘッドラインの元ネタ、というかテレビ版、※邦題ステート・ウィズ・プレイ〜陰謀の構図。
画面に釘付けという月並みな表現を思わず使いたくなる程、テレビ版は歯ごたえがあってとってもおもしろかった。最終回まできっちり見て、陰謀の構図も結末も頭に入っているけれど、ワシントン・グローブ紙編集長キャメロン・リン(ヘレン・ミレン)に惹かれて映画版を観賞。
主人公は、長髪、かなりふくよかでもはや若くはない白人の新聞記者カル(ラッセル・クロウ)テレビ版カルももう若くはないけれど、心身共に繊細で母性本能をくすぐりまくり。人としての弱さやずるさも余すところなく見せてくれる先達のイメージが強烈で、最初の内はなんだかなぁと思うこと多し。でも、映画のカルも良い味出してます。映画のカルはこういう人と納得すれば、あら不思議。黒いランニングからにゅっとつきだしたぷよぷよの二の腕も気になりません。
テレビ版の編集長役、ビル・ナイも一筋縄ではいかなかったけれど、ヘレン・ミレンもやっぱり悪くない。実在の女王様を演じて、アカデミー主演女優賞を穫るくらいだもの。出自その他は知らねど、女優さん本人のこしらえは基本的にかなり上品。でも、編集長キャメロン・リンの台詞は……。
松浦美奈さん、「マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと」でもお名前を拝見しましたね。今回も情景にぴったり、かつ元の台詞よりは多少ソフトになっているとおぼしき字幕をしっかり堪能させていただきました。
他のキャストも甲乙付けがたし。でも陰謀の鍵を握る男、ドミニク・フォイだけは、壊れっぷりがよりすさまじい、テレビ版のマーク・ウォーレンに軍配を上げたくなりましたが。
アン(ケビン・ライト・ペン)はすてきな奥さんなのに、なんでソニアみたいな女に走るかなぁ。スティーヴン・コリンズ議員(ベン・アフレック)の行動は女の身のこちとらにはやっぱり謎だし。
カルとスティーヴンとアンの複雑かつ微妙な関係は映画版の設定の方がしっくりきた。イギリスのお話を時事&世界情勢も絡めて上手にアメリカに置き換えてるし。若干深みには欠けるけれど、こういうことって実際にありそうと思わせる力というか真実味が、「消されたヘッドライン」にはありました。
※ステート・ウィズ・イン〜テロリストの陰謀〜はNHKの同枠の似て非なるもの別のお話。消されたヘッドラインに一脈も二脈も通じる設定。それでもって、ザ・ホワイトハウスでジョシュ・ライマンがよくたたずんでいる白い柱の議会の建物もよく登場。発売されているかどうかはさておき、レンタルDVDなどでじっくり細部まで味わうのにおすすめです。
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ハ ゲ タ カ 09.06
企業・学校・地区その他いろいろ。昨日が春の運動会日和の日曜で、月曜の今日が代休だったとか?いつになく正規料金の1800円でチケット買い求める大人が多い地元シネコン。
前売券なら500円、系列のカードを提示しても300円は安いのになぁ。あるせいで起こる諍いにはとんと縁がありませんが。お金は確かに大事です。そんなことを思いつつ「ハゲタカ」を観賞。いつもと少し傾向が違うのは、近日中に終了するサービスのポイントが中途半端にたまっているせいです。
ご好評にお答えして、再放送もあったはず。テレビ版がたいそう話題になったのは知ってました。リーマンショックのせいで、脚本が大幅に変更になったのも、主役の鷲津を演じている大森南朋さんが、麿赤児さんの息子さんだというのも、雑誌か新聞に載ってました。白塗りの人というか、去年の大河で、今泉島津家の庭先に現れ、まだ母の体内にいた篤姫の運命を暗示したこの世ならぬ者。御本人も独特の雰囲気のある役者さんではあるけれど、あの方がお父様で同じ道を志すってのは並大抵のことではないような。
自分も含めて、観客の年齢層はかなり高め。大人が観るお話で、見ごたえもありました。でもね、最近はお金と時間がかかっているTVドラマもいっぱいあるし。あのハゲタカが帰ってきた!!とか何とか。二夜連続前後編、たぶんBSハイビジョンで先行放送、リモコンの×色のボタンを押すと、経済用語の解説が表示されるおまけ付き。自宅のテレビで見てもそれまでだったような。
紅いハゲタカ劉一華(玉山鉄二)の生れ故郷は中国大陸のかなり南の方みたい。鷲津(大森南朋)がたたずむリゾート地も仕事で出掛けるドバイも海外は全部同じ場所だったりして。
こういうことを生業にしてたら、人間としてのまっとうな部分が何かしら損なわれるかもしれない。刻々と変化し続ける株価を示す電子表示のグラフを見てそんなことを思う。
派遣の守山君(高良建吾)は綺麗すぎて、油と汗にまみれて赤間自動車の製造ラインにいる理由がわからない。あの美貌を持ち合わせているのだったら、本人も周囲も人生の早い時期にもっと楽な方向に流れると思うんですけれど。
報道関係者三島由香(栗山千明)の怜悧な美貌も同じような理由でちと邪魔くさい。派遣のみなさんを取材している現場はまだそれらしかったけれど。そもそも長さが問題か?きっちり結い上げたお団子ヘアが映画の冒頭では装飾過多で、とても夜討ち朝駆けな取材が生業のようには見えませんでした。
赤いスポーツカーも最初に出てくるのはわかるけれど、終盤のそれは納得いかない。リーマン・ショックのせいで脚本が大幅に変更されたせいもあるのかなぁ。赤間自動車の命運に関しては、まあ納得がいくけれど、他の部分はなんだかとってもすっきりしない。
TV版を知らないけれど、あんまり好みの役者さんでもないけれど。元IT企業社長西野治(松田龍平)は存在感があって良かった。「我が社売ります」って、唐様ですらすら書いたりしませんよね?創業者から数えて三代目?赤間自動車代表取締役社長 古谷隆(遠藤憲一)も、こんなことありそう、こんな人いそうな現実味たっぷりで好感度大でした。
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余命一ヶ月の花嫁 09.06
あと1ポイントで、無料鑑賞券発行。それでええと、このサービスの終了期限はいつだったっけ?あと1ポイントはあと一本。何を観ようか迷っていたら、家族が「余命一ヶ月の花嫁」を見たいと申します。
美談と名のつくものは基本的に嫌いだけれど、まあいいか。というわけで、平日に若い恋人たちのお話を観賞。主人公の二人もその友人も、携帯が必需品な今時の若い子って感じが確かにする。
余命一ヶ月の花嫁、千恵(榮倉奈々)の家庭環境なら、若くして亡くなった母親の妹、叔母さんという人が出てくるタイミングも妙にリアル。千恵のお父さん、残されて一番つらいのはあなたですよね。柄本明さんの静謐なたたずまいにしばしもらい泣き。美談は嫌いだといいつつ、頂戴と言われたわけでもないのに、要所要所でこぼれ落ちる涙。
でも、主人公のアップ、それも首から上の超のつくやつがやたら多用されるのは映画として果たしてどうでしょう。さっきまであった吹き出物が消えてるのは気のせい?好青年、太郎というか、俳優、役者、瑛太さんのいろんな表情は堪能させていただきました、ごちそうさまでした。
こうまで麗しい男の子がかくも誠実なわけはない、ぶつぶつ。とある夏、TVドラマ「ラスト・フレンズ」を見ながら、道楽者は同じようなことを言ってなかったか?この映画、誰が何と言おうと主役は花嫁じゃなくて、綺麗な男の子でした。
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トランスフォーマー・リベンジ 09.06
一作目が当たると、続編がやたら豪華絢爛になるというよい例。一作目もそれはきらびやかでしたけれど、スピード感にあふれてましたけれど、あらゆる意味で華やかさが増しているのは確か。これ、ロボットの出てくるエイリアンがどうしたって話だったよなぁ。映画後半、砂漠の只中の人間の軍隊の戦い。映像の迫力はもちろん、音の奥行の深いこと作り込んであることといったらない。この場面だけでも、映画館に足を運んだかいがありました。
あぁ、もうそんなに泣かないで。サムと一緒に東部へ行くつもりだったんだよねぇ。黄色いボディのパンブルビーは相変わらず愛おしい。
前作にも増して、犬由来と思われる愛らしさが仕草や表情の随所に漂うオートボットの皆様。
情報量の少なさがさすがにちと気にかかるか?今回は字幕版だったので、英語を話す彼等は吹替版よりちとクール。吹替版だと礼儀正しい明治の知識人風に思えたオプティマスが、友情と義に篤いサムライになります。
古風なしゃべり方といえば、元傭兵のジェットファイアが一押し。不機嫌で気むずかしくて身体のあちこちの不調を訴える様は、よくできてるなぁとしか言いようがありません。
欧米って子供が親の家を離れるのはあたりまえのことじゃなかったのか?青年は東部の大学に行き、両親は、特にママはとってもさみしそう。ガールフレンドは遠距離恋愛に不安を抱き、本人の寮生活は……。極東の島国の人間にもいくつか覚えのある人生の節目。地球存亡の危機にちりばめられたありふれた人の営みもまた、観る者の胸にしみじみと沁み入ります。
あれ、この字幕は何!?ミスプリントなわけないし。ディセプティコン陣営のとある一言はやっぱりあれで良かったのね。すでにあると決めてかかっている三作目も、多分きっと劇場で見ると思います。
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