白内障

白内障とは

眼球の中には水晶体という透明なレンズがあります。これが濁ることを白内障と呼びます。多くは老化現象で生じますが、中には目の中の炎症や他の病気、外傷などに伴って生じることもあります。時には乳幼児に認められることもあります。老化による加齢性白内障(以前は老人性白内障と呼ばれていました)は早い人では30歳代から認められ、80歳を越えるとほぼ100%になります。しかし、濁り方は人によって異なり、かなり進行しても視力障害を感じない方もいれば、それほど強くない濁り方でもかなり見づらくなる方もいます。進行予防の目薬もありますが、一度生じた濁りが改善するわけではないので、ある程度以上の視力障害が出現した場合の治療は手術しかありません。

さまざまな白内障のタイプ

一口に白内障と言っても、いろんなタイプがあり、特徴も異なります。
治療は一緒ですが、手術時期の決定に大きく影響する要素です。

皮質白内障
最も多いタイプ。比較的見づらさを生じにくい。ただし、右側のwater cleftと呼ばれるタイプは例外。進行は一般に遅い。
前嚢下および後嚢下白内障
中心から濁るため早期から視力障害を自覚しやすい。進行しやすいという特徴もある。加齢性にも多いが、アトピーや糖尿病、虹彩炎などに併発しやすいタイプ。
核硬化(左)
この症例は後嚢下白内障を伴っている。近視化の進みやすいタイプもある。
成熟白内障(右)
白内障が進行して真白になってしまっている。
特殊な白内障
左は結晶状の混濁のためクリスマスツリー白内障と呼ばれる。
右は先天白内障の一種である後極白内障

白内障の手術の概要(文章はこちらへ/写真説明はこちらへ

当院では年間300件以上の白内障手術を行っています。手術日は2007年4月より火曜日午後
(日帰りまたは1泊入院)と水曜日午後(日帰りのみ)です。なるべく快適に手術を受けて
いただけるよう、医師のみならず職員一同
が日々努力を重ねています。
患者様に手術内容をご理解していただくため、定期的に白内障手術説明会を開催
しております。
興味のある方はどなたでもご参加いただけますが、スペースに
限りがあるため、定員20名の
予約制としております。
ご希望の方はご来院時に待合室の受付用紙にご記名いただくか、
もしくは
お電話(047-484-0406)にてお申し込み下さい。

現在の白内障手術待ち期間についてはこちら

当院でお渡ししている手術説明書当日の説明書

症状や手術の時期についてはFAQの白内障の項目をご覧下さい


手術後に再び生じる濁り(後発白内障)について

白内障手術への”こだわり”

白内障手術の術式はたいへん進歩しましたので、一般に、”白内障の手術は簡単”というイメージが出来上がりつつあるように思います。しかし、白内障手術がいかに進歩したとしても、手術である以上、術後の細菌感染などの合併症の可能性はゼロではありません。私たち加藤眼科では、安全確実と術後の満足感をキーワードとして、次のようなこだわりをもって白内障手術を行っています。
1.角膜切開は行わない。
角膜切開を採用すれば、操作を大幅に省くことができるので、手術時間が短縮できます。さらに、点眼麻酔のみで十分手術を行えますし、手術時の出血により白目が赤くなるのを防ぐこともできます。しかし、角膜切開では術後に傷口が直接外界に露出した状態になるため、細菌感染の可能性がやや高くなるのではないかと考えます。もともと細菌感染の可能性は非常に低く、実際上問題ないと考えているドクターも多いのですが、一度生じてしまうと失明しかねない合併症なので、この方法はなるべく用いず、眼の表面の結膜を少し切開して、その下に傷口を作るようにしています。
2.術前の検査に万全を尽くす。
手術の上手下手ということもありますが、白内障手術後の満足度に最も影響するのは術前に立てる手術計画です。
まず、眼に埋め込む眼内レンズの度数設定が重要です。この設定によって術後の見え方(近視の有無)が決まりますので、もともとの状態や反対眼の状態を考慮しながら、もっとも良いと思われる設定を御提案し、よく御相談して決定するようにしています。その際、眼球の大きさを測る検査を行いますが、誤差も生じやすいので、必要があれば何度も測り直して納得のゆく結果を追求しています。次に、乱視の問題があります。手術を行うと乱視が変化しますので、もともとの乱視の度数や向きから術後の乱視をある程度予測し、最終的になるべく乱視が少ない状態を目指して手術計画を立てています。乱視の変化には個人差も大きいので、完全に乱視がなくなることはあまりありませんが、許容範囲内におさめることを目標としており、ある程度満足のゆく結果を得ていると考えています。
3.術中・術後の状態についてきちんと説明する。
当院では、手術中の様子をテレビモニターで御家族の方に公開しています。これによって、万が一合併症が起こっても、それに対する処置を含め、状況のすべてを同時にご覧いただけます。ただ、画面のみではよくお分かりにならないことも多いですし、患者様と御家族の方にどのようなことが起こり、どのような対処をしたか、きちんと説明するように心がけております。

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