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オレンジの日の
あったかいきもち

 

・・・Color Color Color・・・

 

     
 海の色は空の色をうつしている、だからいつも違う色をしている。5年生の時の担任の女の先生が「空は青や白を混ぜるだけじゃないのよ、薄い桃色が入ってたり、紫が入っていたり・・・よく見てごらん」時間を追っても、またその日のお天気によっても、うん、たしかに空の顔はいつも違うんだ、私にとって、色に執着しはじめた大きなきっかけだったかもしれません。おとなになって出会った色彩学校へようこそ(末永蒼生他・晶文社)、この本がまたおもしろかった!!!色彩心理研究家の末永さんを代表に作られた色彩学校でのレクチャーをまとめたもの。

 
色と心理との相互関係、知れば知るほど生活が楽しくなるような気がします。こんな気分色を描いたこんな絵本を見つけてうれしくなりました。『いろいろいろんな日
ドクター・スース・作 スティーブ・ジョンソン&ルー・ファンチャー・絵 石井睦美・訳 BL出版)、1日の中でもそして毎日、微妙に揺れる人の心や気持ち、気分がとイメージされた動物で綴られているの

 まえぶれもなしに、やってくる。オレンジの日の、あったかいきもち。
 「こんなこともできちゃうよ」ぼくはたのしいサーカスのアシカ


 
深みのある絵、人間の豊かな感情が大らかに表現されています。居心地のいい色だけにつかっていられないのが日常なんですよねぇ。英語版はひょっとして韻を踏んでいたりして、もっともっと素敵かもしれません。

 
それから、心の持ちようで世界が変わってしまうこんな絵本もあります。『
みどりのなかのジュール
』(ジェローム・リュイリエ・作 結城昌子・訳 小学館)、みどりの森の中で退屈しながら生活しているジュールがさまざまな色の世界へ旅に出ることで、これまで見えなかった森の色が見えてくるというお話。これはちょっと現実に退屈しているおとなにプレゼントしたくなった大好きな絵本です。

 
他にも世界の色が変わるというのでは『もしもゆきがあかだったら
』(エリック・バテュ・作 もきかずこ・訳 フレーベル館)。『めぐる月日』(講談社)のエリックさんの絵本、主人公がどうしてこんなにいつもちっちゃいんだろうって思うくらい豆つぶみたいなのね(笑)


 
娘が赤と黄色を混ぜたらオレンジ色になるということを発見して、ますますお絵描きが好きになったころがありました。今でもそのときの絵をおいていますが、ほんとにいろんな色が踊っています。こんな興味をうまく表現した色絵本がいくつかあります。

 
あおくんときいろちゃん
レオ・レオーニ・作 藤田圭雄・訳 至光社)。青と黄色の紙をちぎってできた「あおくん」と「きいろちゃん」が街角で出会うとうれしくて溶け合っちゃった。お孫さんにせがまれてこんな絵本が作れちゃうのだからステキですね。色絵本の領域を超えた、奥が深いなぁと衝撃を受けた大好きな色絵本です。


 
デザイン的な絵が一風おしゃれな『6つの色』(戸田幸四郎・作 戸田デザイン研究室)、これはさわやかな読後感!色の原理がシンプルに、でもストーリーとしてはとてもドラマチックに描かれているところがすばらしい絵本です。
 白いへびが青と黄色を食べたら、長〜いへびのおなかの中で緑になっていく、ページをめくると緑色がポトン!なんて具合・・・これはほんのプロローグですよぉ、ラストまでの流れが美しい。

 1歳半の娘が本棚から見つけてから何度読まされたことでしょう。そして息子の反応もあまりにもよくて、我が家では絵本時間によく登場した色絵本です。

 
 
よく似たのでは、食べては幸せな色を作るブタを描いた『なにをたべてきたの?』(岸田衿子・文 長野博一・絵 佼成出版社)。ん?こちらの方が古いですね。最後に石鹸を見つけて食べちゃう、ここらへんの発想が楽しい。


 
のびのびと広いキャンバスに描く気持ちよさを子どもたちはよくよく知っています。我が子たちもくれよんは大好きな画材!

 
ぼくのくれよん
長 新太・作 講談社)では、ぞうのクレヨンが登場。青色でびゅーびゅー描いたところに、すっかり池だと思って飛びこんだカエルはびっくり、びっくり。
 びゅーびゅーという効果音やダイナミックなクレヨン画に子どもは大喜びしてくれるからうれしくなっちゃう。表紙をめくったところにオレンジ色の落書き、ここから子どもはびゅーびゅー描き真似をしておおはしゃぎ。娘も息子も気に入ってよく持ってきました。


 
長さんの絵本は他にも意味不明な(?!)ものが多くあるけれど、我が家では、『
へんてこへんてこ』(佼成出版社)も大人気、橋があって、そこを渡ると体も名前もなんでものびちゃうの、これは静かに読めたことがありません、必ず自分も渡ってしまうんだもの(笑)これぞ長さん絵本の魅力だなぁといつも思います。


 
箱に入った8色のクレヨンたちが箱から飛び出しちゃうのは『くれよんのはなし』(ン・フリーマン・作 西園寺さちこ・訳 ほるぷ出版)1色1色が少しずつ絵を描き足して絵を完成させる、これがちゃんとストーリーになってるいるところがこの絵本のおもしろいところです。無人島に流れついた男の子の登場、なにかワクワクするでしょ。くまのコールテンくん(偕成社)のドン・フリーマンさんがこんなお話も?と見つけたときはうれしくなった絵本です。


 
私の大好きなセンダック絵本でも2つも色絵本がありました!

 
おふろばをそらいろにぬりたいな
ルース・クラウス・文 モーリス・センダック・絵 大岡 信・訳 岩波書店)、夢の中で男の子が理想のお家を作っちゃう。
 親からの制限の枠を超えた子どもの開放的な世界、表紙にはじまり、センダックさんの一貫した淡い色彩が大好きです。



 
それから『うさぎさんてつだってほしいの』(シャーロット・ゾロトウ
・文 モーリス・センダック・絵 こだまともこ・訳 冨山房)、これもすごいコンビですね。
 
お母さんのお誕生日プレゼントをうさぎさんに手伝ってもらいながら選んでいく絵本です。お母さんの好きな色から選んでいくところなんて、お母さんにしてみれば、その気持ちが最高のプレゼントだったりするの、ここらへんの描き方がゾロトウさんらしいなぁって思うんです。
 大好きな
ゾロトウさんの絵本を集めたお部屋はこちら→


 
色でも赤と緑に焦点をあてたこんな絵本も我が家ではよく登場します。『あかいひかりみどりのひかりマーガレット・ワイズ・ブラウン・文 レナード・ワイスガード・絵 谷川俊太郎・訳 童話館出版)、村の1日を追っていろんなものがお家から出発して帰宅するまでの流れが静かに描かれています。1歳半から息子が信号機や車、色に興味を示して、「好きな本をもっておいで」と言うと必ずといっていいほどこれを携えてくるので、とても印象深い1冊になりました。動物探しをしてみたり、お家探しをしたり、静かながら響いてくる、そんな魅力に私も開くたび好きになってしまった絵本です。
 
同じコンビ作『
きこえる きこえる
』(よしがみきょうた・訳 小峰書店)も彼のツボにはまってしまいました。

 個人的に”ブラウン&ワイスガードさんにはくすぐられっぱなしの私、洋書なのであまり知られていないかもしれませんが、
Nibble Nibbleという絵本の雰囲気も気に入っています。流れるようなブラウンさんの詩に深緑のセピア色で描かれたワイスガードさんの絵、しっとりと落ち着いた絵本です。

 
 
いろんな色があるなかで、黒色だけはどうも嫌われちゃう不運な色。でも『まっくろネリノ
ヘルガ・ガルラー・作 矢川澄子・訳 偕成社)という絵本では立派なスポットライトを浴びて描かれています。みんなそれぞれにコンプレックスを抱えて生きている、それは時として大きな武器になることもあるんだよねって小さなネリノが教えてくれます。
 
ヘルガ・ガルラーさんの色の使い方、さすが本職がデザイナーさん。黒の背景に鮮やかな色の遊び方、とても素敵です。ドイツ語の"
Der kleine NERINO"の表紙、翻訳本と違うページが表紙に使われています。大きさもおとなの手のひらサイズ、書店で見つけたときネリノに見つめられてついつい手がのびてしまいました。

 
他にも4歳のころ娘が自分で書店で選んできた『くれよんのくろくん』(なかやみわ・作 童心社)という絵本、ここにも大活躍のくろくんが登場しますよ。ラストはなかなか圧巻です。



 北欧らしい色使いがかわいらしい色絵本、『たたいてみよう!詳細はこちら)(アンナ・クララ・ティードホルム・作)もおすすめ、絵本の1ページが色の扉になっていて次から次とお部屋に入っていきます。カラフルな点でも共通するのが色の女王』で翻訳されている"Die Konigin DER FARBEN"。暖色系は元気がもらえそう、ユーモラスなユッタ・バウアーさんらしい絵本です。

 
あと色絵本で大・大・大好きなのは『
BLUE TO BLUE』という駒形克己さんのしかけ絵本。色見本帳が絵本になってしまったような、紙やレイアウト、こだわりが伝わってくるの、出産の内祝いにぴったりだと何冊買い求めたかしら。シリーズ