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![]() "LISA AND THE SNOWMAN" |
| 雪の日の散歩、お家に帰って、 あったかいココアを飲もう! |
・・・ Snow ・・・
| 冬は寒いけど、大好きな季節、雪景色に南天の赤の実や暖炉の火、張りつめた冷たさの中に心温まる場所を見つけるととてもうれしくなります。冬が巡ってくる度に、イーゼルに必ず飾りたくなる雪絵本を探してみました。 エズラ・ジャック・キーツの『ゆきのひ』(きじまはじめ・訳 偕成社)は、雪を踏みしめる音が聞こえてきそうな絵本。 表紙の信号機に興味を示した1歳7ヶ月の息子が図書館で私のところへ持ってきてくれて以来、大好きな1冊です。 朝、降り積もった雪に胸を躍らせる黒人の少年ピーター、赤いマントをはおった姿が愛らしい。子どもらしい雪遊びの展開、ぬれた靴下をぬがせてもらいながら、ピーターはお母さんに雪の中での冒険をお話します。 切り絵やコラージュの手法で描く雪、キーツさんの使う微妙な色がとてもやさしい。無邪気に遊ぶピーターの子どもらしさだったり、にこにこ笑う雪だるまのお顔だったり。靴下をぬがせてくれる優しそうなお母さんの存在も雪を溶かしてしまいそう、こんなムードが温かい気持ちにしてくれます。 我が家にこの作品が入った英語のビデオがやってきました。絵本と違って雰囲気が壊れていないか心配でしたが、英語の語りもあわせてトータル◎。 雪の上に両手足を広げて天使さんを作るシーン、手足が動くとこれがすごく愛らしい、我が子たちがスキー場のゲレンデで同じことをやって喜んでいるのを見て、なんともうれしいひとこまでした。 我が家では『たのしいふゆごもり』(片山令子・文 片山 健・絵 福音館書店)という絵本もよく冬に登場します。 冬ごもり、なんて温かい言葉なんでしょうね。冬のあいだ、巣の中でぬくぬくと過ごす春までの冬眠。大木の根元にあるクマさん親子のお家、四季をそっと教えてくれる木に守られて過ごせるこんなお家に子どもはワクワクするんですよ。 綿摘みの収穫も冬支度の1つ。お母さんがチクチク、こんな手芸のシーンもうれしくなります。見開きいっぱいの雪のシーン、子どもが描いたようなぼたん雪がいいな。この本がきっかけで、片山 健さんの絵本が気になるようになりました。 春先になったら、『はなをくんくん』(ルース・クラウス・文 マーク・シーモント・絵 きじま はじめ・訳 福音館書店)を開いてみてください。こちらは冬眠からのお目覚め本。この絵本はモノクロなんだけど、雪がまたそれはそれは上手に表現されています。リスやクマ、私の大好きな動物がいっぱい出てくる、大好きな絵本です。初めて開くときの感激、作者の演出にきゅんとくると思います! 『しろいゆきあかるいゆき』(アルビン・トレッセルト・文 ロジャー・デュボアザン・絵 えくにかおり ・訳 ブックローン出版)、トレッセルトさんの感性とデュボアザンのステキな絵とのコラボレーション、この作品を機に、彼らの織りなす作品がどれだけこの世に送り出されたでしょうか。まさに記念すべきコンビ第1作目、他にも集めたい絵本がたくさんたくさんあります。 しずかなよるに ふうわり おっとり きたのそらから しいんと しろく ひひと ふる ふりつもる こっそりと まいおりて しずかなよるに ふうわり おっとり・・・ 雪を表現するプロローグのしとやかな美しさといったら! 雪が降ってくる気配があっちにもこっちにも♪ なんでもない冬の日常がちょぴりざわざわするんです。子どもたちが口を開けて雪を食べるところ、娘の大好きな絵本、ゾロトウさんの『いまがたのしいもん』でも同じシーンがありました! ふくろうくんのお話、短編が5つおさめられた『ふくろうくん』(アーノルド・ローベル・作 三木 卓・訳 文化出版局)、これはなかなか渋くてまた私好み! この中の一番最初に”おきゃくさま”というお話が収められていて、快適なふくろうくんのお家に冬のお客さまがやってきます。でも、このお客さまが思っていたよりも随分迷惑なお客さまだったんですけどね。 暖炉がちろちろ、その傍で、バタつきパンとおまめの入った熱いスープをいただいているふくろうくんがぽろりと言うせりふが大好き。寒いのは苦手だけど、雪は大好き、そんな私の心情がぴたりこのお話に表現されているような気がします(笑) アーノルド・ローベルさんの絵本はどこか寂しげだけど、一生懸命さとか、アンバランス的な個性から生まれるかわいらしさ、そんなところが大好きです。 他にも、なにを思ったか”涙”でお茶を入れようとするお話など、ちょっぴりナーバスで風変わりなふくろうくんとつきあってみるのも悪くありませんよ。 茶色のセピア色がメインカラーになっています。レトロっぽい配色だと『やどなしねずみのマーサ』(文化出版局)もおすすめです。 雪といえば、雪だるまつくりも子どもの楽しみの1つ。絵本のなかにもかわいらしい雪だるまがいろんなところに登場します。『ゆきだるま』(レイモンド・ブリックズ・作 評論社 『スノーマン』に改題)、有名な空を飛ぶシーンは幻想的です。 色鉛筆で描かれたコマ送りの映画のような、文字のない絵本。外の寒さに比べて、お家の中は暖炉やスチームの暖かさが赤をベースにとても温かい色で表現されています。そう、カーテンも壁も坊やの髪の色までも! キーツの『ゆきのひ』もそうだけど、雪は溶けちゃうから素敵なんだよって子どもに言っても通用しないかな。M.B.ゴフスタインさんの『ふたりの雪だるま』(すえもりブックス)(詳細は●)もやさしい配色が大好きな雪絵本です。 |
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| てぶくろ(ミトン)をテーマに選んでみた雪絵本はこちら。 『手ぶくろをかいに』(新美南吉・文 黒井 健・絵 偕成社)、これは国語の教科書でも登場したお話だったと思います。今は登場しないかしら? 静かな雪景色、やさしくやさしく包みこむような黒井さんの画風と美しい”日本語”との調和、どれだけの人が新美さんの名作に心の奥まで温められたでしょう、大好きな名作です。 子狐が初めて目にする雪、そして町の灯、その度に子狐が口にする衝撃的な言葉、子どもってこんなふうに経験を積み重ねて成長していくんだなぁって微笑ましくなります。 ウクライナ民話『てぶくろ』(エウゲーニー・M・ラチョフ・作 内田莉莎子・訳 福音館書店)は、おじいさんが落とした片方のてぶくろに森の動物たちが次から次と集まってくる・・・雪の降る森の中でのこんなお話に子ども心にワクワクしたものです。 小さなねずみたちの中にオオカミが「入れてよ」と頼むと、子どもはちょっぴり心配そうな表情、でもページをめくると仲良く入っちゃうから、すごいすごい。あっ、こんなのもあり?小さなてぶくろにちゃんとおさまってしまう絵のトリック、これぞ絵本の魅力だなぁって開く度に思います。 よ〜く見ると最後の方、手袋がやぶれそうになっているの、ちゃんと煙突がついてお家らしくなっていく、そんなところにも子どもたちは目を輝かせます。 |