蒼き狼と白き牝鹿4その総評

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蒼き狼4〜チンギスハーンの特徴

蒼き狼と白き牝鹿4・チンギスハーンは過去のシリーズから大胆に変化し「信長の野望」「三国志」シリーズに近いものになった印象があります。とりわけ、配下の将軍に忠誠度の概念がついたのは大きく、これによって謀反対策がかなり立てやすくなりました。あと、全部の領地をプレイヤーが管理可能になったことでコンピュータの思考が信頼できない方にはゲームが進めやすくなったと思います。このシリーズでは初めてパワーアップ版(以下PUK)が追加発売されたのも嬉しいです。

人材の充実

人材一人一人の特徴が単なる数値パラメータだけではなく特技や出身地域でさらに鮮明になりました。話す口調一つとっても個性があります。宴にて話し掛けた際の反応もなかなか面白く、宗教への拘りも感じられます。なによりも登場人物が段違いに増え列伝を参照することで感情移入がしやすくなりました。

全国家でプレイ可能

4作目にしてついに実現。メジャーな国家はもちろん、弱小ポーランドやパガン朝でのマゾプレイも可能になりました。PUKではオリジナル君主を登録・プレイ可能で、彼ら専用のイベントが追加されました。ただ、この時代の歴史が良く知られている地域とそうでない地域では人材面でも思い入れの面からもプレイし甲斐が大きく異なるでしょう。特にPUKでの史実国王では「○○国第○代君主。」とだけ書かれているだけの者もあり、彼らでは殆ど思い入れがもてないのでは?

婿将軍を後継者に

実際の歴史で婿殿が後を継いだ例がどれだけあるかわかりませんが、これも嬉しい点の一つです。無能な王族よりはこちらをってパターンも多いでしょうし。これで義経を後継者にできると思った方も多いでしょう。ただし、婿将軍は敵の捕虜となると斬首・解放の際に強制離縁が起こり娘を敵国王の側室にされてしまいますし、低確率ながらそのまま敵側に登用されることもあります。その点では扱いがやや慎重になりますね。

宴システム

家臣の忠誠度を引き上げなおかつ後継者を作るチャンスの場。今回は1ターンにて複数のお相手が可能というのもすごい点。実際問題としてこんなものが政治と何の関係があるのやらと最初は思ったものですが、杉山正明先生の著作「モンゴル帝国の興亡(下)」によればこれもまたモンゴル政治の特徴の一つだそうです。モンゴル・トルコでは宴会を「トイ」と言い、何らかのイベントがあれば王族・将校がこぞって開催したとか。宴の後のオルドシーン(?)に関しては演出が悪くなったと言う声もよく聞きますが(確かに、あのハートマークと銅鑼はねぇ…)情報提供やちょっとした台詞の中には良いものもあります。PS版については私的には演出面が若干改善されたと思いますが、できれば「元朝秘史」レベルの演出を希望してやみません。

箱庭システムでの都市発展

「○○の都」イベントを達成してゲームを有利に進めるもよし、自分好みのデザインの都市を作るもよし。視覚的に内政が面白くなったと思います。ただ、終盤になると金銭・食糧とも満タンの都市が増えて物資を持て余しがちになる事も少なくありません。交易同様、輸送ユニットも将軍なしで派遣出来たらいいのですが。箱庭のもう一つの特徴、国境の不在も自由度を上げています。同盟国を通過しての敵攻撃や新天地を求めての放浪の旅など思い思いのプレイスタイルが楽しめる事でしょう。

シリーズ初のパワーアップキット、その充実度

シナリオ増加により、オゴタイ時代のモンゴルが登場し、この時代の魅力的な人物に多く出会える様になりました。チンギスハーンとフビライハーンの間の空白が埋まり、よりモンゴルに興味がもてるようになったと思います。時代年表もテキストファイルに出力可能になったので、リプレイ記録を残しやすくなりました。