◇練習法
オーバーブローとは?
◇低音域(基音)からレジスタ−キ−を押すことによって中音域(第3倍音)また左人差指を開ける事によって高音域(第5倍音)(第7倍音)への移行をスムーズに行なえるようにする練習方法です。
◇低音域から中音域&高音域にスムーズに移行出来ないときは、口とマウスピースの関係(アンブッシャー)や息の入れ方など何かに問題があるとおもわれます・・・逆の言い方をすれば、オーバーブローの練習によってアンブッシャーや息の入れ方など奏法(音の出し方)が良くなるという効果があります・・・もっと言えば、オーバーブローの練習でアンブッシャーの善し悪しをチェック出来ると言っても良いでしょう。
◇練習方法:心静かに、深呼吸し、無駄な力を抜き、精神修養するかのように行なうとよいでしょう。さらに、クレッシエンド&デミニュエンドを用いると効果的です。
◇注意1(低音域から中音域)レジスタ−キ−を押す時に口を動かさない、楽器の角度を変えないで楽器の方で勝手にオ−バ−ブロ−するのを待ちます。(レジスタ−キ−を他の人に押してもらうのも良い方法です)
◇注意2(中音域から高音域)左の人さし指を動かす時、ト−ンホ−ルを一気に開けるのでなく、人さし指をゆっくりずらしながら楽器の方で勝手にオ−バ−ブロ−するのを待ちます。
オーバーブローできない
低音からのオ−バ−ブロ−(ラ〜ミ〜ド#)(シ♭〜ファ〜レ)(シ〜ファ#〜レ#)(ド〜ソ〜ミ)(ド#〜ソ#〜ファ)というやつ。◇左の人さし指を動かす時、ト−ンホ−ルを一気に開けるのでなく、人さし指をゆっくり引きながら楽器の方で勝手にオ−バ−ブロ−するのを待ちます。注意することは、口を変えない事と、加える力を変えない事です。◇もう一つ考えられることは、マウスピ−スをくわえる深さや角度です。深さをほんの少し変えてみて下さい(途中で変えるのではありませんよ)◇楽器の角度も少し変えてみて下さい(途中で変えるのではありませんよ)
曲の練習
練習は譜読みに始まり、奥深く勉強
(試行錯誤・暗中模索)して、仕上ます。
◇正確さ (高さ、長さ、大きさ、早さ、切るか繋ぐか、粒揃え)
◇表現 (時には表現のため、正確さを後退させることもある)
◇個性 (表面だけの真似ではなく自分らしさ)
◇客観性 (どう吹くかよりどう聞こえているか)
難しい曲の練習方法-1
◇ゆっくり練習して吹けるようになると、速いテンポでも吹けるものです。
◇オクターヴ上げたり下げたりして練習し、元に戻すと以外と吹けたりします。
◇レガートをスタッカートに変え、レガートをスタッカートに変えて練習する。
◇けつから練習(うしろから少しずつ加えて練習)すると覚えてしまったりします。
◇1小節単位で練習・・・1拍単位で練習・・・後で続けると吹けるものです。
◇装飾音符やトリルは後で付けるようにする。
難しい曲の練習方法-2
◇♯や♭が多い・・:音階と分散和音の練習で調性感を身に付ける。
◇テンポが速い・・:ゆっくり練習する、楽譜を覚える。
◇16分音符が多い・:ゆっくり練習する、後ろから練習する。
◇早いタンギング・:レガートとタンギングの組みあわせを利用する。
◇ブレスがもたない:ロングトーンの練習で息を有効活用する。
◇基礎練習でクラリネットを吹く基本的な技術や能力を高めながら、目の前にある曲に取り組みましょう。
◇忙しいからと言って基礎練習をさぼると先に行って苦労しますよ。
ビブラートについて教えてください
『クラリネットはビブラートをかけない』管楽器の中ではクラリネットだけそう云う風潮があります(ありました)。イギリス・アメリカ・チエコ等の国ではかなり前からビブラートをかけるクラリネット奏者がいたようです。◇OGI先生はビブラートをかけません。クラシック以外で、ほんのかすかにビブラートらしきものをかけることがありますが...◇ある先生(外国人)はビブラートについて『かけたいとおもったらかかる!』といっていました。かけたいと思うときには『どのように?』というイメージがすでにあるだろうということでしょう、◇息の圧力(息の量・息のスピード)を変えるビブラート、マウスピースにかける圧力(口・外力=手)を変えるビブラートの2種類があるようです。◇ビブラートの変数:振幅・振幅の変化・速さ・速さの変化・方向(上下)◇常時、均質(同質な)ビブラートをかけるのではなく、ビブラートをかける場所を限定する(フレーズの終りの長い音・クレッシエンドや感情が高ぶる時・フッと音を抜く時)
<いけりん:客員コメンテータ>シングルリードの場合、下顎でかけるのが一般的です。かんたんに言えばアウアウという感じで顎を動かすわけですが、音程が上下するのでその辺が難しい処なんですね。で、どうかけるのかと言うと、ピッチの中にかけます。ピッチの下にかかると音はぶら下がってしまいますし、上にかけると逆に上ずってしまいます。いきなり早く練習するのではなく、60位のスピードの4分音符でターウーアーウという風に吹きます。このとき上下の幅が一定であること、幅が大きすぎないことを確認してください。安定するようになったら、8分音符、3連符、16分音符と進んで行くのですね。最終的に72位で16分から5連符位できれば良いでしょう。ただしヴィブラートのスピードや深さ、かける場所は自分で自由にコントロール出来なければいけもせん。いつでも”かかってしまう”というのは絶対だめです。しかもピッチも安定させなければいけないのです。機械的ではなく音楽の表現として使用するので聞き手に不快感を与えないようしなければいけません。ですからあせらず確実にモノにしてください。何か月かかってもいいから。全音域でね。
トリルのコツ
◇トリルは指を“押さえる”よりも“離れる”ようにする。
◇トリルは4連符・6連符・8連符の様にグループ化する。
◇トリルの後に装飾音符を入れる時は最後を5連符にする。
◇トリルは水面や宝石がキラキラする様なイメージにする。
◇速いトリルは指や手を痙攣状態に速く動かすようにする。
上手いってどういう事だろう?
・中高生のレッスンをしていて感じること・・・音色や技術力・表現力・・・も気になりますが・・・いろいろな助言(例:運指・フレージング)や間違いの指摘を理解し、すぐに演奏に反映できる“反応が良い”“理解力”“吸収力”といった“音楽の勉強における頭の良さ”に接すると『ああ、こういう子が上手くなるんだな〜』と思うことがあります。現在上手い人と、これから上手くなる人(そうでない人の事は考えるのは、ここではやめましょう)・・・どちらも魅力的なのですが、子供達のどんどん上手くなる姿を見るのは嬉しいものです。・・・また、先生とよく似た演奏をするお弟子さんがいますが、これはしょうがないことだし、むしろ良いことだと思います(個性が必要でしょうが、心配しなくても個性が存在しないはずがない!)・・・OGIも、K先生のアンブッシャーとそっくりだとか、ドイツで習った先生と、音やタンギングがソックリだね・・・とよく言われたものです・・・なんとなく嬉しくものです・・・(^o^)
ブレス間隔が広くなる(長いフレズを1息で吹ける)わけではないが
どうしても、ほんの少し息が足りない時の練習方法(けつから練習法)・・・8小節メロディの場合・・・【8小節目を練習】【7+8小節を練習】【6+7+8小節】【5+6+7+8小節】【4+5+6+7+8小節】【3+4+5+6+7+8小節】【2+3+4+5+6+7+8小節】【1+2+3+4+5+6+7+8小節】・・・気が付けば“自分にだまされたかのように”1息で吹けちゃった!!・・・この練習方法では、息の配分や吸わなければならない息の量を知ることが出来ます、また先へ行けば先に行くほど多く練習してあるので気持ちの上でも余裕ができ、酸素消費量が減るのでは?・・・(ヘモグロビンレベル?)・・・本当に重要なことは、自然で無理のない発音体(マウスピース+リード)発音体を取り巻く環境(アンブッシャー)と呼吸法(息のコントロール)なのですが・・・。
長いお休み(楽器を吹かないお休み)の後、クラリネットを吹くと
最初の2〜3分は『あ!いい音してる!』・・・と思っても、すぐに『なんか、変な音?吹きずらいな〜〜』と感じる事はありませんか?・・・そんな時どうしていますか??・・・☆☆☆☆・・・OGIはこうしています・・・☆☆☆☆、まず、リードのご機嫌伺いから始めます、リードは乾燥しているので水分を与え馴染ませてから吹きます。・・・次に、ゆっくりと音階練習を始めます(全音符、または2分音符)・・・決して無理をしてはいけません(高い音を吹く・速く吹く・大きく吹く、etc)・・・鏡を見ながら、イメージの中にある理想の音とアンブシャーを鏡の中の自分と探します・・・普段の自分の音に近づいた事を確認したら、指の練習です・・・全ての指に潤滑油を行き渡らせるには半音階の練習が有効です(8個の音で往復・16個の音で往復・オクターヴを往復)中ぐらいの速さで、滑らかに、・・・クールダウンの意味も込めてオーバーブローの練習をします、ここではロングトーン・クレッシエンド・デミニュエンドの練習をも兼ねています(鏡を見ながら音とアンブシャーの状態をチェック)・・・このような準備をしないでいきなり曲やエチュードを吹き始めると『なんか、変な音?吹きずらいな〜〜』ということになりますよ!
練習は嫌いですか?
◇新しい曲と出会うと、当然ながら練習(譜読み・勉強・研究)が必要ですし、基礎能力を高めるために日課練習や必要なエチュードの練習も必要です。しかし、長年楽器(音楽)をやっているとそれとは違った意味で・・・スポーツマンが身体を動かしていないと健康を保てないように・・・音楽家は音楽をしていないと、管楽器奏者は楽器を吹いていないと健康を保てないのです。身体一杯息を吸い、全てを吐ききる・・・ヨガに通じる?・・・腹式呼吸による胃腸の活性化・・・指を動かすことによって脳が活性化される・・・楽器を吹いている事がノーマルで、楽器を吹いていない時が異常な状態であるというふうになってしまうのです・・・練習はいやいやするものではなく日常(食事や睡眠のように)なのです・・・さあ! 練習!! 練習!!!
練習の成果が試験に(演奏会に)出せるか?・・・
◇今日はOGIの勤めている音楽大学の卒業試験でした。・・・◇難易度の高い低いは別として、完成度が!・・・◇まさか、試験で『奇跡が起こる』とか、『偶然』上手く吹けるとか、『運良く』良い音楽が出きるとか・・・思っているのではないだろうが・・・◇家での練習の成果はレッスンでは8割、試験や演奏会では7割あたりが普通でしょうね・・・◇10回吹いて1回うまく行かないとすれば、試験にはたぶん“その1回”が顔を出すでしょう!!・・・◇暗譜で演奏することの是非はあるのですが、暗譜できてしまうくらいの量(時間・回数)練習するべきでしょう。◇間違えずに演奏できたとしても、自分の思いどうりの演奏であるはずがありません。自分の理想に近づくためのどん欲な、練習・練習・練習・・・◇難易度の高い曲を演奏しなければならないわけではありません、テンポを演奏不可能なほど速くしなければならないわけでもありません・・・ただ、謙虚に演奏の完成度(人様に聴いて頂ける状態にする、ショーウインドウに並べられる程度に仕上げる)を高めて欲しいものです。未完の、不完全な演奏を人前でするのはいかがなものでしょうか・・・◇学生達よ、もっと練習をしよう!!・・・試験の採点を終えたOGIの今日の“ひとりごと”でした。
装飾音符の練習方法
装飾音符はあくまでも装飾のためにあるのであって、「装飾音符」無しの原形の状態を出来るだけしっかり吹けるように練習しましょう。・
◇装飾音符は「オンザビート」か「フォアザビート」を決める。・
◇装飾音符は「早く鋭く」か「遅く優しく」を決める・
◇装飾音符が多い時は少しずつ増やして行きましょう。
(2連符)(3連符)(4連符)(5連符)(6連符)〜と増やして練習します。