◆07.12月学習会 (茂庭) 報告

期 日:12月28日(金)15:00〜 30日(日)12:00 解散
会 場:仙台市  茂庭荘
日 程:28日(金) 15:00〜17:30 「昆虫少年の軌跡」 小山重郎
            19:00〜21:00 「貼る」 菊池 明
    29日(土)  9:00〜12:00 「体積」 中村敏弘
           14:00〜17:30 「組み木」 安河内功
           19:00〜21:00 「全国学力調査・PISAの結果」
                                     本間明信
    30日(日)  9:00〜11:30 「磁石」 小石川秀一

<学習会の様子>  (小石川)

 恒例の学習会は無事終わりました。
 宿泊者19名通い9名?

 茂庭荘は十分な広さを確保でき参加者は多様な活動に終始しました。

1)「昆虫少年の軌跡」 (小山重郎氏)  

 小山さんが農業試験場関係に携わって来た具体的な活動の紹介でした。
 それにしても、1種類の昆虫を撲滅するための研究がこんなに時間と努力を要するとは想像していませんでした。

 医師になる運命から昆虫少年の夢がそのまま継続された姿でした。
 秋田から沖縄そして仙台。
 今、市民農園を楽しんでいるという小山さん。
 その中で農薬を使わないで収穫をあげる方法おもしろかった。
 周りに網を円柱のように覆うようにかぶせることで害虫を防ぐ。
 昆虫の活動の習性を生かした方法。さすがに専門家。

 今はほどほどがいいという小山さん。
 絶滅させると言うより、如何に昆虫とつきあうかを生き生きと語っていました。
 虫を食った大根。しかし、それは自然が復活させてくれるということも凄いことだ。

 

2)「貼る」 (菊池)  

 夜は 菊池さんの「貼る」 石に和紙を貼る、段ボールにホオの葉を貼る。
 この2種類の提案に参加者は、魅了された。
 予想以上の参加者の反応だった。

 とにかく夢中になっていた。

 単純なようだが結構ノウハウが重要だ。
 ちょっとしたアドバイスが作品をよくしてくれる。
 今回は参加者が賢い。
 菊池さんから様々な技術を引き出しながら各自の作品を仕上げていた。
 しかし、このための準備は大変だ。
 ホオの葉を水につけておく。
 枯れた葉の再生だ。

 銀杏の葉やカエデの葉をハイターに1週間つけておく。

 和紙は100円ショップのものはだめだ。
 専門店で購入したものでないといけない。
 和紙が伸びるという性質を利用した貼る活動。
 一方は如何に丈夫に作るかというホオの葉。
 ボンドの付け方。
 ボール紙の重ね方。
 仕上げで何度も重ね塗りをするつや出し。
 初日に作り初め2日間は必要だという本人の言がなるほどと思った。


3)「体積」 (中村)  

 29日午前は中村さんの「体積」の提案 小学校で子どもの体積と考えているのはかけ算の世界だ。
 6年生で計算を学習。たて×よこ×高さ。
 これで体積の学習はおしまいだ。

 4年の理科で「かさ」の学習がある。
 体積ということばは使わない。
 かさが増える。
 このことだけが学習課題だ。
 中村提案は、もっと体積の学習を多様にしようというものだ。
 メスシリンダーを使った活動。
 体積はかさはかけ算だけでだすものではなく、測定できることを大切にしたいということだ。
 不定形のかさ、体積を水を利用して計る。そこまで予定していたようだが実施できなかったようだ。
 3月学習会ではテキストとしてお披露目ということになる。

 久々のテキスト提案。楽しみである。

 

4)「組み木」 (安河内)  

 安河内さんの「組み木」細工。
 準備が大変だった。
 電動糸鋸を10台以上準備した。
 予想通り、一度始めるとその機械からなかなか離れない。
 当たり前だ。
 台数が必要だ。
 現場ではのこを使う子と使える子の活動を先生は考える。
 台数に限りがあるから。

 さすがに学習会でも同じような現象は起こった。
 でも大人だから適当に対応できる。

 刃の重要性。
 押すのではなく振動に任せる。
 機械の値段が切りやすさになるという。

 今回のために1台買ったという人もいた。
 5万円である。
 それでも、安物だという。
 10万円を超す機械がいいという安河内さん。
 でも、刃を余りきらない参加者。

 値段ではないようだが。
 でも値段の高いものは振動があまりでない(本当かな。まーいいだろう)

 一人で2つ3つと作る参加者もいた。
 これも創作活動の魅力なのだろう。

 日本地図の組み木。
 夢はさらに広がる。
 周期表の組み木もいいのではないかという話も出てきた。
 安河内さんの腕に今後も期待されそうだ。
 

 

5)「全国学力調査の PISAの結果」 (本間)  

 本間さんの「全国学力調査 PISAの結果」 今時の話題である。
 宮城県の全国平均より下がっているとマスコミなどで大騒ぎだ。

 秋田県は日本一。
 何でなのと皆さんから質問。
 秋田の熊沢さんにも明快な答えはなかったようだ。
 本間さんの解説は明快で様々な課題をだしてくれる。
 できた子の数字が本物かどうかを検討する。
 相関を見る。
 できなかった子が何でできないかを分析しないと学校の目的は十分でなくなる。
 わからせるためにわかるようにするのが学校の役目だ。

 応用問題とPISAは重要視しているというが日本で考えている応用問題とは違うという見方考え方が非常に参考になった。
 現実の問題をPISAは重視している。
 そこで問題は解けないがこんなことがあるのかという問題文から学べるというPISAの内容だ。
 日本で応用問題という問題のための問題を作っている。現実的でない。文章から学ぶことがない。
 答えをだすことが重要ということだろう。

 

6)「じしゃく」 (小石川)  

 30日最終日は小石川の「じしゃく」
 じしゃくのテキストもう一度見直そうとという提案だ。

 1970年代に作られたテキストだが現在の教科書の内容を具体的に検討すると、テキストの内容がほとんど網羅されている。
 教科書は実験などきめ細かに指示されている。

 テキストは指示はあまりない。
 発問系列でできている。
 それが授業を創るのだ。

 実験そのものは材料が道具によって変化するだろう。
 しかし発問は大きき変更なく授業が可能である。

 今回の提案では100円ショップのネオジウム磁石を如何に活用するか、如何に自分のやりたい実験に持って行くのかである。
 また磁石を折るのも100円ショップを利用していくと子どもに容易に手に入る。

 これは授業そのものを活性化させることにもなる。

 教科書をよく読んでほしい。
 その上で何が課題かを見つけたい。
 じしゃくであれば材料という観点が教科書にはない。
 それを補填させる。極地研には材料というテキストがある。
 方位磁針も磁石であることは教科書でも扱っている。
 じしゃくの単元だけでない多様に方位磁針を使って方位を話題にすることも教科書を眺めるとわかっていくだろう。
 魅力的なテキストはその本人が魅力的だと思わなければ魅力的ではない。

 授業者の力量といえばそだろうが、魅力的だと感じる教師が人に伝えることを大切にしたい。  

 

 

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