(1)糸のえらび方
ヌイグルミを作るための糸は2種類必要です。

@強くて太めの糸………素材は綿かポリエステル、色は白と薄茶色が最適。
A細くてカラフルな糸…100円で10種類くらい入ってる安いものでよい。

ヌイグルミは一度組み立ててしまうと骨組みの修理はほぼ不可能なので、 骨組み構造を維持するための糸はなるべく強い@のようなものを選びましょう。
Aの糸はすぐ切れるので骨格構造に使ってはダメです。 骨格構造とは、ヌイグルミの形を保つための縫い目で、例えば首と胴体のつなぎ目や、腕や足のつなぎ目などです。 そのほかに必要な材料はこちらに一覧を書いています。



(2)糸の使い方
立体的なものを作るのでほとんどミシンが使えません。 手縫いの弱点で私が一番思うのは、縫い始めの「玉結び」が布を突き抜けてしまうことです。 かといって、ミシンのように一縫いごとに糸を縛るわけにいきませんので、糸の張力を玉結びで支えるという状態を作らないに限ります。 玉結びに張力がかからないようにするためには、縫い糸をループにしてしまえばよいわけです。 マコは右の図のようにする方法を考えました。
@A糸を2つに折り
B折った部分で玉結びにし
C輪っかを作ります。この輪っかは小さければ小さいほどよいです。
これでどうやって縫い糸をループにするかというと、右下の図のように縫います。
玉結びが布を突き抜けないように注意深く「波縫い」していきます(赤線部分)。 縫う部分が最後まで行ったら、そのまま行きの糸のウラをたどるように波縫いで帰ってきます(青線部分)。 すると、最後に最初の玉結びのところに糸が来るので、玉結びの輪っかに帰りの糸をくぐし、 輪っかに糸の最後を玉結びにしてしまいます。こうすると玉結びの玉が布を突き抜けても糸が抜けません。 多少たるみが出るかもしれませんがさほど問題ないと思います。たるみが出ないようにするには輪っかをなるべく小さくし、 帰りの糸を結びつけるときも注意深く糸を引っ張りながら玉結びにします。
以後の解説で単に「縫う」と言った場合はこの縫い方を基本としてください



(3)ぬいぐるみの頭の作り方
単純な動物のようなヌイグルミは2枚の半球形の布で綿をはさんで貼り合わせるだけでいいんでしょうが、 ある特定のモデルにそっくりなぬいぐるみを作ろうと思ったらそうはいきません。
顔は特に凹凸が深く、綿の張力で目などの窪みを維持するには、何かで後から引っ張り続けなければいけません。 しかし、単純な球形の頭部だと、目を反対側から引っ張るとうしろ頭まで凹んでしまいます。
そこで、うしろ頭が凹まないようにするために、顔パーツBとうしろ頭パーツAを別々に作ればよいわけです。 Bのパーツは目の部分を裏側と縫い合わせて凹ませますが、その反対側の凹んだ部分はAのパーツで隠してしまいます。
なお、このパーツは上の(2)でいう「骨組み構造」です。まだ肌色の布は使わず白い丈夫な布で作ります。 布屋さんで売ってる裏地用の真っ白い布が安くて最適です。



(4)使う布
上の3で言ったように「骨組み構造」は白い無地の強い布を使います。 皮膚になる肌色の布にいきなり綿を詰めるとヌイグルミの形が保てませんので、綿を詰める袋状のものを先に作ります。 この袋状のものをつなぎあわせたものが骨組み構造です。ですので、最後に骨組み構造は肌布で隠してしまいますが、 この骨組み構造は無地の真っ白な布にします。なるべくチャコで書き込んだりしないほうがいいです。 肌布で覆っても見えてしまうことがありますので。



(5)そのほかにそろえるもの
ぬいぐるみを作るために必要なものはもっといろいろあります。最適な素材選びが完成度に現れますので、 「ヌイグルミ用素材一覧」でマコなりの選び方をご紹介しています。



第2章「前顔」