幼児の “ 胎内記憶 ” ―――――――――――――――――― 人が持っている最も古い記憶は、・・・・・ たいていの人が思い出そうとして思い出せる記憶は、せいぜい四〜五歳くらいまでです。通常、それ以上過去に遡ることはできません。ですから多くの人が、それよりも古い記憶は存在しないと思っています。記憶そのものが創られていないと考える向きが多いようです。 これは誤った固定観念です。なぜなら「退行催眠(逆行催眠)」というものを使うと、さらに古い記憶を遡ることが可能だからです。「乳幼児期の記憶」から、さらには「出生時の記憶」、そして「母胎内の記憶」まで遡ることが出来ます。 つまり人は誰でも、そうした記憶を持っているということです。ただ普通の状態では、思い出せないだけなのです。 ところが小さな子供たちは、催眠法を使わなくても、ふとした機会に思い出すことがあります。 次に紹介するのは、あるテレビ番組からのものです。 1998年11月13日(金)<フジテレビ> 7時〜8時。 『痛快!しらばか』「子供の心ができる瞬間 あなたは知っていますか」より。 この番組の中では、幼児の“ 胎内記憶 ”に関して、幾つかの証言が集められていました。小さな子供たちがよく回らない舌と、覚えたての言葉で、たどたどしく話していました。 ===== ===== ==== ○ 織茂拓椰君。4歳。 どんな恰好をしていたのかと聞かれると、、、。 お母さんの腹部を、手でさすってから、 『ここで、、。こんなふうにしていたの!』 こう言って、お母さんのおなかの中で、丸くなっている様子を再現した。 ○ 栄村勇輝君。4歳。 何をしていたの?。と聞かれると、、 『開けようとした。ママのお腹。』 『そして、ね。出てこなかった。』(出られなかった) いっぱい寝てたの?。少し寝てたの?。 『いっぱい』 『ママのおなかの中には、お布団があった』 ○ 山谷勇樹君。3歳。 何が聞こえたの?。 『ママがしゃべっているのが、聞こえた』 なんて話してたの?。 『ん〜〜、、とね、、お話ししてた』 『こうやってたの。赤ちゃんの時。歩いてたんだよ。』 と言いながら、両足で足踏みをした。 ママのお腹の中で?。 『うん』 ○ 岡本茉莉ちゃん。3歳。 どうやって出てきたの?。 『でるときはね。こうやって静かに待ってたの。』 と言いながら、背中を丸めた。 『そしてね。光が、、。赤い光が、ビカ、ぴかーって、、、。それで、出て来たの 、。それでね。ドーンって、、落ちちゃったの。、、。それでね、ホギャーッ、 ホギャーって、ひっくり返ったの。』 『それでね、ママが、こうだっこしてくれて、、、よしよし生まれてきたわ。って、、、』 ○ 宮部脩作君。4歳。 『生まれる前は、暗かったけど、出たときは、、んーと、明るかった。生まれたら、泣いちゃった。ンギャーッ。んぎゃーっ、て。』 ここで弟の誠弥君、2歳が、口をはさむ。 『せいやは、ね。生まれたとき、泣かなかった。』 母親 『泣かなかったね!。ホントだ。』 ○ 長村冴樹君。1歳。 ママのお腹の中に居たとき、覚えてるかな?。 『覚えてる。』 どうだった?。 『痛かった。』『いたかった』『痛かった!』 母親の説明。 その当時、私は、仕事をしていた。それで、、いつも重い荷物を持ち上げていた。動き回っていた。そのためかとも思う。 ( これは、少し違うように思います。この子は別の痛みを訴えているような気がします。もしかすると、出産の際の痛みかもしれません。それがトラウマになっていないことを祈ります) **** *** ****** [ 胎児に記憶はあるのか? ] * 精神科医の小倉清先生の話。 『そりやあもう、、100パーセントそうなんだと思いますね。どの赤ちゃんも、みんな記憶を持っている。』 ○ それは、いつからですか?。 『早い人だと、妊娠五ヶ月くらいから、』 ○ 何歳くらいまで、胎内記憶を話すか?。 『だいたいは、2歳を過ぎないと、ま、、言葉として通じませんよね。4歳ぐらいまでですよね。』 ****** ****** ****** さて、この番組は、胎内記憶を話せる子供たちだけを集めて創ったものです。全ての子供たちが、このように簡単に話せるわけではありません。 ただし、精神科医の小倉清先生の話にもあったように、全ての子供たちが、こうした胎内記憶を持っていることは間違いありません。 その記憶は、およそ妊娠五ヶ月くらいから始まるということでしたが、場合によっては、さらに溯ることがあるようです。そもそも脳が出来るのは、妊娠三ヶ月目くらいからということですから、それ以後の記憶はすでに存在するのかもしれません。 ( 精神分裂病の発生原因がその頃に創られるとすれば、その記憶も残されている可能性があります。ですから、もし退行催眠を使って、その出来事を確認することができれば、この病気の原因を特定することが出来ます。今のところそうした試みを行った人は、残念ながらいないようです。) この胎内記憶は通常、三〜四歳で消えてしまいます。ですからそれ以上大きくなると思い出そうとしても、思い出すことができません。 そこで問題となるのは、なぜ我々大人は、その頃の記憶を思い出すことができないのかということです。その記憶が、三・四歳くらいで消えてしまうのはなぜなのでしょう。 フロイトが言うように、無意識界に封じ込められた記憶が様々な障害を創り出す原因になっているのであれば、この「胎内記憶」も同様のメカニズムで、何らかの障害の原因になっている場合があると考えるべきでしょう。 そして実際のところ「不登校・ひきこもり」「家庭内暴力」「パニック障害」などは、かなり明確にその因果関係を指摘することが出来るのです。ということはそれ以外の精神障害も、「胎内記憶」「出生時記憶」或いは「乳幼児期の記憶」と関連して説明できるに違いないということになるわけです。 2001. 7.13. 店主記す |
胎内記憶については、次の本が参考になります。 『おぼえているよ。ママのおなかにいたときのこと』 池川明著 2002年 発行:リヨン社 発売:二見書房 1000円+税 80頁/四六変形並製 絵:高橋和枝 こちら ⇒ |