火の神が起こした現象 ―――――――――――――――――――― 実際に火の神が起こした現象 【 火の柱、雲の柱 】 モーセが火の神と一体化したために、彼の周囲では、様々な現象が起きました。何と!、火の柱や、立ち上る煙(雲)が発生したのです。それはまさに、炎と、熱と、光を司る神が引き起こした現象です。 モーセが率いるイスラエルの民は、エジプトから脱出するために、長い隊列を組んで行進しました。その行列には常に、火の神が同伴しました。その状況が、次のように記されています。 ↓ 「 主は彼らに先立って進み、昼は雲の柱をもって導き、夜は火の柱をもって彼らを照らされたので、彼らは昼も夜も行進することが出来た。昼は雲の柱が、夜は火の柱が、民の先頭を離れることはなかった。」( 同 上 出エジプト記 13 ) 「 幕屋を建てた日、雲は掟の天幕である幕屋を覆った。夕方になると、それは幕屋の上にあって、朝まで燃える火のように見えた。いつもこのようであって、雲は幕屋を覆い、夜は燃える火のように見えた。」( 同 上 民数記 9 ) 火の神が引き起こした以上のような現象が、様々な場面に記されています。この不可解な現象を、近くで噴煙を上げている火山の描写ではないかとする考え方がありますが、幕屋の上にあった火の柱は、手の届く距離にあったと考えるのが妥当です。遠く離れた山の頂きの火ではありません。それが昼間は、幕屋を覆う雲のように見え、そして辺りが暗くなると、燃えている火のように辺りを照らしたというのです。 素直に火の神の存在を認めてしまえば、取って付けたような無理な考え方をする必要性がなくなります。それは炎と熱と光を司る神、すなわち火の神が引き起こした現象であり、すぐ近くに強烈な熱源があったのです。つまり、モーセと一体化した火の神が、彼と付かず離れずの状態で存在したがために起きた現象であるということです。 【 人々を焼き殺した火焔 】 炎と熱と光を司る神は、火の柱や雲の柱を創り出しただけでなく、実際の熱源として機能しました。その結果、万物を焼き尽くす火焔が出現ました。その火焔が、様々なものに襲い掛かったのです。たとえそれが喩え生け贄として捧げられたものであろうとなかろうと、それを生み出した能力者の無意識的な意志に従って襲い掛かったのです。 先に『万有斥力』のページで紹介した『大地が裂ける』の場面では、多くの人たちが、この火焔で焼き殺されました。 再度、下に、その内容を紹介しておきます。 ↓ 『 主は明日の朝、主に属する者、聖とされる者を示して、 ーー 略 ーー 。 コラとその仲間はすべて香炉を用意し、それに炭火を入れ、香をたいて、明日、主の御前に出なさい。そのとき主がお選びになる者が聖なる者なのだ。ーー 略 ーー 分を越えているのはあなたたちなのだ。』 「 彼らはおのおの香炉を取り、それに炭火を入れ、香を載せ、モーセとアロンと共に臨在の幕屋の入り口に立った。」 「 ・・・・・彼らの足もとの大地が裂けた。地は口を開き、彼らとコラの仲間たち、その持ち物一切を、家もろとも呑み込んだ。彼らと彼らに属するものはすべて、生きたまま、陰府へ落ち、地がそれを覆った。彼らはこうして、会衆の間から滅び去った。」 「・・・・ また火が主のもとから出て、香をささげた二百五十人を焼き尽くした。」 ( 同 上 民数記 16 ) つまり突然、出現した火焔によって、その場にいた二百五十人もの人たちが、一瞬にして焼き殺されたのです。もちろんこの悲惨な結果を、すべて主(神)の意志によるものとしているのは、時の為政者の便宜上のことです。起きた出来事はまさしく神業であり、神の行いは、すべて正義に基づくものであるという大前提があるからです。つまり、この出来事を政治的に利用するために、事件の起きた背景が権力者によって、都合よく書き換えられたのです。 【 人々を襲った炎の蛇 】 火の神が創り出す超高温・超高熱の火焔は、必ずしも一定の場所、限られた区域に発生するのではなく、大衆の中の個人を、ピンポイントで襲うことも出来ました。 それはモーセたち一行が、葦の海の道を通っているときに起きました。食糧が乏しく、再び民衆が、不満を述べたときでした。 ↓ 「 主は炎の蛇を民に向かって送られた。蛇は民をかみ、イスラエルの民の中から多くの死者が出た。 ーー 略 ーー モーセは青銅で一つの蛇を造り、旗竿の先に掲げた。蛇が人をかんでも、その人が青銅の蛇を仰ぐと、命を得た。」 ( 同 上 民数記 21 ) これはへびのような火焔が、多くの人々をピンポイントで襲って焼き殺したことを示しています。そして、その現象から逃れるために、青銅の蛇が造られたのです。 こうした出来事がモーセの時代に、実際に起きたことに注目する必要があります。つまり、これこそが人体の自然発火現象の発端となる出来事であり、この“力のプログラム”が保存されていることにより、今現在も、同様の出来事が発生すると考えられるからです。 【 エリヤに引き継がれた火の神 】 その火の神の能力を受け継いだ次の預言者は、エリヤでした。時代がやや下って、アハブ王の時代に現れた人物です。アハブは異教のバアルを神として、祭殿を築き、アシュラ像を作って崇拝していました。 そして、遂にエリヤと、バアルの預言者450人との間で、どちらの神が正しい神か、その真偽を決する時が来ました。 ↓ エリヤは更に民に向かって言った。「 ーー 略 ーー 我々に二頭の雄牛を用意してもらいたい。彼らに一頭の雄牛を選ばせて、裂いて薪の上に載せ、火をつけづにおかせなさい。わたしも一頭の雄牛を同じようにして、薪の上に載せ、火をつけずにおく。そこであなたたちはあなたたちの神の名を呼び、わたしは主の御名を呼ぶことにしよう。火をもって答える神こそ神であるはずだ。」 民は皆、「それがいい」と答えた。 ーー 略 ーー 彼らは与えられた雄牛を取って準備し、朝から真昼までバアルの名を呼び、『バアルよ、我々に答えてください』と祈った。しかし、声もなく答える者もなかった。 ーー 略 ーー 彼らは大声を張り上げ、彼らのならわしに従って剣や槍で体を傷つけ、血を流すまでに至った。真昼を過ぎても、彼らは狂ったように叫び続け、献げ物をささげる時刻になった。しかし、声もなく答える者もなく、何の兆候もなかった。 エリヤはすべての民に向かって、「わたしの近くに来なさい」と言った。 ーー 略 ーー 献げ物をささげる時刻に、預言者エリヤは近くに来て言った。『 ーー 略 ーー 主よ、わたしに答えてください。そうすればこの民は、主よ、あなたが神であり、彼らの心を元に返したのは、あなたであることを知るでしょう。』 すると、主の火が降って、焼き尽くす献げ物と、薪、石、塵を焼き、溝にあった水もなめ尽くした。 これを見たすべての民はひれ伏し、『主こそ神です。主こそ神です』と言った。 ーー 略 ーー エリヤは彼らをキション川に連れて行って殺した。 ( 同 上 列王記 上 18 ) ここにも献げ物として備えられた牛の肉だけでなく、その周辺にあったものが、一瞬にして焼き尽くされたことが記されています。強烈な火焔が、エリヤの呼びかけに答えて出現したのです。これもやはりエリヤが、火の神と一体化していたから生じた現象です。 【 兵士たちを焼き殺した火焔 】 さらにエリヤは、この能力を用いて、軍隊に立ち向かいました。次の、アハズヤ王の時でした。この王も、やはり異教のバアルを信仰していました。 ↓ アハズヤは五十人隊の長を、その部下五十人と共にエリヤのもとに遣わした。隊長がエリヤのもとに上って行くと、 ーー 略 ーー エリヤは五十人隊の長に答えて、「わたしが神の人であれば、天から火が降って来て、あなたと五十人の部下を焼き尽くすだろう」と言った。すると、天から火が降ってきて、隊長と五十人の部下を焼き尽くした。 王は再びもう一人の五十人隊の長を、その部下と共にエリヤのもとに遣わした。隊長が、「神の人よ、王が、『急いで降りて来なさい』と命じておられます」と言いかけると、エリヤは彼らに答えて、「わたしが神の人であれば、天から火が降ってきて、あなたと五十人の部下を焼き尽くすだろう」と言った。すると、天から神の火が降ってきて、隊長と五十人の部下を焼き尽くした。 ( 同 上 列王記 下 1 ) 王はさらに、三人目の五十人隊の長と、その部下五十人を遣わしました。しかし三人目の隊長は、エリヤの前にひざまずいて、どうか我々の命を助けてくださいと懇願しました。そこでエリヤは、彼と共に、王のところへ行くことにしました。それにより、三度目は、神の火が降らずにすみました。 【 火の戦車と火の馬 】 エリヤが天に上げられる場面にも、この火の神に関係するものが出現しました。エリヤが弟子のエリシャと共に、ヨルダン川の水を堰き止めて川を渡った後で、エリシャにその能力を引き継ぐ場面でのことです。 ↓ エリヤは言った。「あなたはむずかしい願いをする。わたしがあなたのもとから取り去られるのをあなたが見れば、願いはかなえられる。もし見なければ、願いはかなえられない。」 彼らが話しながら歩き続けていると、見よ、火の戦車が火の馬に引かれて現れ、二人の間を分けた。エリヤは嵐の中を天に上って行った。 ( 同 上 列王記 下 2 ) 具体的な記述が無いために、この火の戦車と火の馬が、実際に何を表すのかは不明です。しかし、火の神と一体化したエリヤの乗り物として用意されたと考えることが出来ます。つまり、火の国からのお迎えの乗り物です。他の宗教でも、悟りを拓いたとされる偉人の場合は、神仏の国から迎えが遣って来ると言われていますから、それと同じものかも知れません。それが“見える人” には、見えたということです。エリシャにもそれが見えたために、エリヤの能力の一部を受け継ぐことが出来たのです。 【 ソロモン王に引き継がれた火の神 】 さらにソロモン王も、火の神と一体化した人物でした。以下は、先に紹介したものですが、順番からいくと、ここに入りますので再度、掲載しておきます。 ↓ 『 ソロモンが祈りを終えると、天から火が降って焼き尽くす献げ物といけにえをひとなめにし、主の栄光が神殿に満ちた。祭司たちは、主の栄光が神殿に満ちたので、神殿に入ることが出来なかった。』 ( 同 上 歴代誌 下 7 ) ソロモン王は、火の神と一体化しただけでなく、そのことを通じて、あちら側の世界にある多くの知慧を獲得した人物です。その博学ぶりは近隣諸国にまで伝わり、王と面会するために、遠方からはるばるとシバの女王が訪ねて来たほどでした。 ○ ○ ** ‐‐‐‐‐‐ ** ○ ○ ○ ○ ** ‐‐‐‐‐‐ ** ○ ○ 2007. 11. 26 . 店主記す |
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