肝臓病 脂肪肝・慢性肝炎(B型・C型)・肝硬変
○脂肪肝は、肝臓を構成している肝細胞に脂肪がたまることです。
原因は、過食、運動不足による肥満、アルコールの取りすぎ、糖尿病などで起こります。
脂肪肝自体は病気ではありませんが、脂肪が溜まりすぎると肝臓の細胞が圧迫されて働きが悪くなり、肝臓の細胞が壊れていきます。そのままほっておくと「肝硬変」に進行していく可能性もあります。
○慢性肝炎は、肝臓に炎症が生じ、肝細胞が破壊されていく病気のことです。
B型、C型の肝炎ウイルスが原因になります。肝臓には知覚神経がないため、徐々に肝細胞の破壊が進んでもあまり症状がみられません。かなり進行して現れる症状としては、倦怠感、疲労感、食欲不振、脇腹の張り・鈍痛などです。
○肝硬変は、くりかえし肝細胞が破壊されていく結果、正常な肝細胞に修復することが出来ずに繊維化してしまい、線維組織が多くなり肝臓が硬くなってしまった状態です。肝硬変は肝臓癌へ進んでいく可能性があります。
肝機能の検査値
○血清酵素検査
・GOT(AST)・GPT(ALT)
どちらも肝細胞に含まれる酵素です。両方とも肝臓が正常でも少量が血液中に出ていますが、肝炎などで肝細胞が破壊されると、血液中に大量に放出されます。
GOT正常値10〜40IU/I、 GPT正常値5〜40IU/I
・γ−GPT(ガンマGPT)
腎臓、膵臓、肝臓の中に含まれる酵素で、肝細胞に障害があったり、胆嚢、胆管に病気があって胆汁の流れが悪くなると血液中の値が上がります。
また、アルコールによく反応するために、アルコール性肝障害で値が上がります。
正常値0〜50IU/I
・ALP(アルカリファスファターゼ)
全身の臓器や組織に含まれていますが、肝臓ではリン酸化合物を分解(解毒)する働きをしています。特に、結石や胆管癌などで胆汁の流れに障害があると血液中に増加します。
正常値50〜260IU/I 2.6〜10K-K単位
・LDH(乳酸脱水素酵素)
糖質をエネルギーに変えるときに働く酵素で、肝障害があると血液中に増加しますが、他の臓器障害でも増加します。
正常値200〜450IU/I
・ChE(コリンエステラーゼ)
肝臓で作られる酵素で、肝疾患により血液中の値が低下します。
正常値100〜240IU/I
・LAP(ロイシンアミノペプチダーゼ)
腎臓や肝臓などの臓器に広く含まれている酵素ですが、特に胆汁の中にも多いので、胆道が詰まっていて胆汁が滞ると血液中に出て、値が上昇します。
正常値80〜200IU/I
○血清ビリルビン検査
ビリルビンは赤血球が古くなって壊れるときに出る黄色の色素で胆汁に含まれる色素の主成分です。血清中のビリルビンを検査することで、黄疸の種類をある程度知ることが出来ます。
正常値 総ビリルビン0.2〜1.0mg/dl、直接ビリルビン0〜0.4mg/ml
○血液タンパク検査
血液中のたんぱく質は大きく分けてアルブミンとグロブリンがあります。アルブミンは肝細胞で作られるタンパクですから、肝臓の機能が低下すると量が減り、血液中の値も低下します。グロブリンはリンパ球、形質細胞などで作られ、肝障害、特に肝硬変があると増加します。
正常値 総たんぱく6.5〜8.2g/dl、 アルブミン3.5〜5.5g/dl
○血清膠質反応
血清に試薬を加えて、血清の濁る度合いを調べ肝機能の状態を測ります。肝機能が低下しグロブリン量が増えると濁りが増します。
正常値 ZTT(硫酸亜鉛試験)3〜12単位、 TTT(チモール試験)0〜4単位
○総コレステロール
コレステロールは大部分が肝臓で作られているために、肝硬変などで肝機能が低下すると、血液中の値が下がります。また、胆管が詰まって閉塞性の黄疸を起こすと胆汁を通してコレステロールが排泄されずに、血液中に回りコレステロールが増加します。
正常値 125〜220mg/dl
○プロトロンビン時間
プロトロンビンは出血を止める働きをする血液凝固因子で、肝臓で作られます。したがって、肝機能の低下により血液凝固の時間が長くなります。
正常 10〜12秒間で80〜100%
症例1
女性 C型肝炎 54才
GOT210、GPT240、体はだるい、食欲があまりない、便はすっきりでない、血流計で測定すると乏血型(体力低下・貧血タイプ)になりました。
気血を補う漢方薬に肝炎を鎮める薬草エキスとアミノ酸製剤を使用してもらい、3ヶ月後にはGOT45、GPT50に改善され、だるさや食欲不振も改善されました。その後、薬草エキスとアミノ酸製剤を継続して、安定しています。
症例2
男性 肝硬変、腹水 67才(遠方のため電話相談)
慢性肝炎から肝硬変になってしまい、現在は腹水が溜まって苦しい、病院で利尿剤をだしてもらっても効かない。
現状の腹水の苦しさをお楽にしていただくために、肝炎を鎮める漢方丸薬とロシア産キノコエキスを服用してもらいました。
服用3日目で小便の量が増え、1週間でパンパンだったおなかが楽になってきて、食欲も出てきた。その後1ヶ月継続。
状態も安定してきたので漢方丸薬の服用を半分に減らし、キノコエキスとともに継続。
1年経過するも、肝臓の状態は安定していて、体調はよい。