とりあえず、走らせる


*第1回・デアゴスティーニ世界選手権大会(笑)



 俗称『デアゴ世界戦』、早い話が「ワンメイク・レース」です。これのワンメイク・レースなど日本
初どころか、世界初でしょう。
 ということで、あるバギーレースのついでに余興で(注)やろう、ということで開催されました。
(注:仕掛人は「これがメイン・イベント」というようなことを言っていたような……)



 すごいですね。4台も集まりました。何なんでしょうか、これは(笑)。
 何より、ハイテックの送信機も4個集まったレースというのも、日本国内
では前代未聞ではないでしょうか。
 ちなみに大袈裟でも何でもなく、この周囲には人だかりが出来ました。主な意見として、
「4台とも同じものなのに、何でトリムの位置がそれぞれバラバラなんだ?」
 というのもありました。鋭い指摘です。

 車体のレギュですが、何から何まで、完全純正に限ります。
 最近ヒマを見て、FRPで、



 こういうメインシャシーを作ったり、カーボンの切れっ端で、



 こういうモーターマウント補強プレートを作りましたが、今回は出番なしです。
 ちなみに、この補強プレート、確かに補強している箇所はしっかり丈夫になりましたが、
の箇所に力が加わって捩れてくる、という欠点があります。作るのに時
間がかかった割には、効果のほどは……みたいです。

 今回、バッテリーは机上で充、放電しただけのほとんど新品状態のイーグルのGP3300SH
Vザップドを搭載してみました。贅沢です。
 ギヤはフッ素混入の白ギヤ(4.361:1の恐ろしいギヤ比になるやつ)です。命懸けのギヤ
比ですが、ローギヤは粉砕して以降、取り寄せるのも面倒なので、これしかないからです。
 タイヤはさすがにノーマルのブロックパターン(らしきもの)です。

 さて、レース方式は非常に簡単、「予選、決勝なし、1ヒートのみ。先に10周走った人が勝ち」
という単純明快なルールで行われました。ポンダーは積みません。実はポンダーステーも搭載
していたのですが、無駄になりました。
 ちなみに他のクラスはMyLaps.comにて全世界に結果を送信しています。このクラスもポンダ
ーを積んで、全世界に結果を晒してくれたらデアゴスティーニ社やBYCMO社は感涙に咽ぶか
もしれません。

 で、スタート……ですが、とにかくタイヤグリップがないので、全開にするとどこへ
すっ飛ぶかわからない有様です。私だけでなく、他の3台もです。ですから常時
中速走行でしたので、傍で見てるとのんびりしたレースだねえ
と思われたかもしれません。
(察しのいい方はお気付きでしょうけど、この延々の中速走行が後にどういうことになったか…
…は、きちんとオチがあります)
 レース中は、
「全開にすると左に取られる」
「人間の方が先にタレる」
 ……などなど、いろんなコメントがありました。
 結果は仕掛人が優勝する、ということで万事終わりました。
 尚、私も走っていたので残念ながらレース中の写真は一切ありません、あしからず。その代
わり『サロン・ド・バルビエーレ』より、動画が観られます。「あひる春の陣2005」よりご覧くださ
い。
 レース後は「デアゴ体験走行会」と題して、希望の人に送信機を渡しましたが、細かいコメント
は聞きそびれました(笑)。ただ、それなりに人気はあったような、なかったような。

 で、惨劇はそのあとです。
 スイッチを切ろうと何気に中をのぞきますと、レジスター周辺はこんなことになってました。




 思わず笑ってしまいました。周囲にはまた人だかりが……。いいネタになったようです(笑)。
 帰宅後にバラしてみますが、完全にセメント抵抗のカバーと樹脂性メカプ
レートが固着して、分離不能になっています。しようがないので断腸の思いでメカ
プレートをカットします。



 合掌……。享年3パックでした。でも、走行後、ここに指でも触れたら確実に火傷しますね。
大昔のRCMの『男の勲章』を思い出してしまいました。
(写真左の下に写っている白いのは、セメント抵抗の欠片です)
 次はメカプレートの自作ですね。しかし、こんな調子が続くと最後の方には自作車
になってしまいそうな予感です。

*〜第55号まで



 ということで、やっとのことでこの時点での走行にこじつけました。
 まずは、現状の重量を測ってみましょう。バッテリーは前回同様タミヤのRC2400ザップドで
す。



 ん? 微妙に増えてますね。ベアリングをプラからボール、タイヤ、ギヤあたりが原
因と思いますが、それにしても2WDにもかかわらず1500gの大台を超えるとは思いませんで
した。いわゆるハイエンドの4WDツーリングの方が軽いです。
 さて、今回の走行場所は、ここです。



 砂が浮きまくりですので、なるべく路面のきれいなところを選んで走らせます。でも、平均的ユ
ーザーならこういう場所で楽しんでいるのでは? と勝手に思い込むことにします。
 で、早速全開。当たり前ですが、ハイギヤの分スピードが格段に伸びます。体感的に
は540搭載のDDカー的に速いです。でも60km/hは出てないと思います
が、まあ、どうでもいいでしょう。
(一説によれば、どうも市販の540とは違うらしい、という噂もあるようで……)
 その分立ち上がりはもっさりした感じですが、何にもない舗装された空き地で走行させるな
ら、これくらいでも問題なさそう、という気もします。逆に、ちょっと狭い目のサーキットでは辛い
かもしれません、このまま持ち込めば、という話ですが。
 しかし、基本的には直進安定性が恐ろしくないため、相変わらず、まっすぐ走ら
せるのが大変です(もちろん、路面が路面、ということもありますが)。ましてやスピード
が伸びた分、なおさら難しく感じます。キャスターもスキッドも0ですので、その辺もあるかもしれ
ません。イジるなら、何らかの形で角度を付けたいですね。
 アップグレード用タイヤは結構グリップします。地上高がある上、足回りもちょっとソフト気味、
さらには重心も高めのせいか、砂のない箇所では実車っぽくロールします(いや、実車のWRC
仕様が簡単にロールしないと思いますが)。しかし、これがグリップのいい場所なら……もし
かしてハイサイドを起こすかもしれません
 それにしても、やっぱり3速機械式スピコンは走らせるのが難しいです。こういう路面ですの
で、特にそう感じます。
 で、一通り走らせて片付けようとしたところ、セメント抵抗のヒートシンクに指
が当たってあっちっちの状態になりました。20年前のRCMの『男の勲章』を思い出
します。それなりの中速走行をされた方は、絶対に気をつけましょう。
 尚、またギヤを飛ばしたくないため、今回はダート走行はやめました。

 とりあえず、あとはESCに換装するだけで、普通に遊ぶ分には充
分では……という気がしてきました。
 個人的に何とかしたいのが
・直進安定性確保のための改造&セット。Rトーインはもちろん、キャスターが欲しいかも。
・ロッドのガタ減らし。これは流用品を見つけるだけなので簡単ですね。
・モーターマウントがやっぱり頼りなさ過ぎ。さて、どうしたものか。
・ギヤ比も自在に変えたい。
・汎用ホイルも使いたい。
 ……です。今後の課題です。

*〜第45号まで



 誰もが、ここで終了と思っていた状態です。
 とりあえず走らせないことには先に進まない気がしますので、走らせます。
 まず、現状の全備重量を測ってみましょう。バッテリーはタミヤのRC2400です。



 ……軽いか重いか、その辺の判断が難しいですね。
 2WDとはいえ、ジュラシャシーに樹脂製アンダーガードということを考えれば妥当なのかもし
れません。



 ということで、走らせます。
 使用バッテリーはタミヤRC2400ザップド、場所は会社近くの舗装路の空き地、時間は都合
により夜です。
 まずはトリム合わせということで、いきなりスロットルをオンにしますが……盛大にホイルスピ
ンし、その場でクルンと1回転します。パワフルと言うより、ただタイヤがグリップし
てないだけのようです。
 で、じんわりとゼロ発進させますと、これが思ったよりかは速いです。
 逆回転540とはいえギヤ比8.571という先入観を持っていたせいもあるかもしれません
が、少なくとも絶望的に遅いという気はしませんでした。
 まあ、もちろん「Max Speed 60km/h!!」は誇張もいいところ(笑)ですが、これがまっ
たくはじめてのRCなら、これでも充分パワフルで速いと感じるのではないでしょうか。
 それにしても、タイヤのグリップ感が本当に感じられず、真っ直ぐ走っていても安
心して全開に出来るという感じではありません。ドロームでの80〜90
km/hの方が、まだリラックスできます。この状態のまま本当に60km/hも出た
ら、確実にどこかへすっ飛ぶのではないか、と思います。
 そういうわけで、これがコーナーに差し掛かると言わずもがなで、マトモに8の字走
行をさせるだけでひと苦労です。
 もう、ほとんどグリップしません。しかもリヤ駆動、とどめはスピコンがドッカンドッカンとパワー
のかかる3段変速機械式ですから、コーナーリング中に迂闊にパワーオンすると即クルンと巻
きます。機械式スピコンでRCを走らせるのはかなり久しぶりですが、こんなに難しかったっ
け? と素直に感じました。
 この状態で自由自在にきれいにライントレース走行が出来れば、どんなRCカーでも自在に
操れるのではないでしょうか。
 タイヤは後にハイグリップタイプが添付されるそうですが、それを装着すれば、また違った印
象になるでしょう、たぶん。
 他、気になったのは、ずいぶんギヤノイズが大きいなあ、ということです。そ
れも、何かの断末魔のような音です。



 せっかくアンダーガードもあることですので、ラリーカーらしくこういう路面でも走らせてみます
(夜間で見づらい画像ですが、一応ダートです、念のため)。
 舗装路でもグリップ感に乏しいと思ったほどですから、ダートだと……まあ、コメントするまで
もないでしょう。他に付け加えるとするなら、車体はピョコピョコ跳ねまくり、真っ直ぐ走ら
せることさえもひと苦労といったところでしょうか。
 バギーサーキットでこれを走らせるとするなら、TB−01ラリーが15秒のラップタイムとした
ら、このクルマは1分くらいかかるかもしれません。それくらい思い通りに走ってくれません。

 そんなことよりも、惨劇発生です。
 何かギヤ音がさらに大きくなったなあ、と思って走行を中断、何気にギヤを見ますと、



 樹脂製ピニオンギヤの歯が飛んでます。決して「ナメた」じゃありません。
 いつかは昇天するパーツだろうな、と思ってましたが、まさか、初走行のバッテリー
1パックも使い切らないうちにこうなるとは思いませんでした。
 まあ、後にアップグレードとして新規にピニオンが添付されるそうですが、今はそれ待ちです
ね。さすがに同じピニオンを取り寄せて買う気はしません。

 立派なアンダーガードを備えてますが、ダート走行は、とりあえず現状ではヤバイにも
ほどがある、といったところでしょうか。




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